【Viva la 活版 ばってん 長崎 Report 19】 長崎の〝ふううけもん〟安中半三郎『辞世の句』

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安中半三郎を紹介したら「くんち」でいそがしい長崎から思わぬ反響があった。長崎慈善会にあって「長崎盲学校」「長崎ろう学校」の創立に貢献した半三郎は大正10年(1921)69歳をもって卒した。墓碑は本蓮寺脇特設墓地にあるが葬儀は神式として執りおこなわれた。ここに半三郎辞世の句を紹介する。もってその人柄を偲ぶにたる。{活版 à la carte
安中半三郎 辞世の句

酒飲めば 浮世をよそに 捨て小船
ただようてこそ たのしかりけり

8ed979955048d3208a8a4c7c96c739b41-1024x175[1] 安中半三郎resized櫻馬場盲聾学校校舎 年代不明 宮川資料 DSC_2488[1] DSCN6175[1]

【Viva la 活版 ばってん 長崎 Report 17】アルビオン型手引き印刷機一号機復旧再稼働成功。愈〻研究に着手した同二号機

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長崎県印刷工業組合所蔵アルビオン型手引き印刷機一号機が同組合・板倉雅宣氏・山田善之氏らの協力で復旧稼動をみた。同機は大阪・片田鉄工所、明治30―40年ころの製造とみられる百年余以前の印刷機。いっぽう東京築地活版製造所・大阪活版製造所の銘板が鋳込まれた二号機は登録商標から一号機より古い明治20年代の製造と推測するが欠損部品が多く研究の手が及んでいない。そこで日吉洋人氏が将来の部品補充と再稼働をめざし銘板部を切りぬき写真で公開

長崎タイトルresize手引き印刷機のチンパン 板倉雅宣『手引き印刷機』より 20160914163731_00001 切りぬき02 切りぬき01

【Viva la 活版 ばってん 長崎 Report 15】 長崎製鉄所跡碑をめぐって 意外に訪問が困難。タクシー利用をお勧め

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「三菱重工業株式会社長崎造船所」は、地元では「ながせん」として親しまれる。同所飽浦 アクノウラ にオランダ人技士ハルデスらの指導で長崎鎔鉄所が着工されたのは一八五五年(安政二)一六〇年ほど前。江戸時代は鎔鉄所・製鉄所といっても溶鉱炉はなく、大規模な鉄工所であり修船所であった。通勤はもっぱら海路で舢板サンパンという小船。ここはわが国近代産業の揺籃の地であり、ここに勤務し、のちに頭取を担った者に本木昌造と平野富次郎(平野富二)がいる。

8ed979955048d3208a8a4c7c96c739b41-1024x175[1] DSCN7182 DSCN7193 DSCN7191 DSCN7213 長崎製鉄所『開港図百年 長崎図録』よりDSCN7209

{Viva la 活版 ばってん 長崎} 長崎諏訪神社 境内入り口狛犬の後方「下村ひろし句碑」「向井去来句碑」

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龍踊や社頭の秋日捲込んで

下村ひろしは長崎出身の医学博士。水原秋桜子の指導を仰ぎ文学の道をすすむ。

写真が見あたらないが参道をはさみ左右に正対して向井去来の句碑が移築されている。去来は松尾芭蕉の高弟で「蕉門十哲」とされる江戸期長崎人。

たふとさを江戸でかたるも諏訪の月

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{Viva la 活版 ばってん 長崎}12 平野富二生誕一七〇周年、タイポグラフィ学会創立一〇周年 盛り沢山のイベント

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今回の参加者には平野正一氏(アダナ・プレス倶楽部・タイポグラフィ学会会員)がいた。正一氏は平野富二の玄孫(やしゃご)。富二はヒシャクで活字地金を流しこむ「活字ハンドモールド」に加え、当時最先端の加圧機能が加わった「ポンプ式活字ハンドモールド」を採用して、活字品質と鋳造速度の向上をはかり、東京進出直後から在京活字鋳造業者を圧倒した。本展では近代産業の一環としてのタイポグラフィを位置づける各種の試みがなされた。

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1030963本木昌造02本木昌造短冊 松尾愛撮02 resize 松尾愛撮03resize 松尾愛撮01 resize 矢次家旧在地 半田カメラ

{Viva la 活版 ばってん 長崎}11 長崎があつかった。出島主会場展示/WS、市内一円「崎陽長崎活版さるく」展開 

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{Viva la 活版 ばってん 長崎}は、近代機械産業発祥の地、一四〇年余の歴史を刻んだ活版印刷にはじまる印刷産業の中核地・長崎県印刷会館を主会場として開催されました。そのためひろく全国から長崎に結集した活版印刷実践者・研究者とのよき交流の場となりました。イベントには老若男女が多数参加。今後とも長崎の知見と全国の研究が両両あいまって、おおきくひろまるきっかけとなったらなによりのよろこびです。

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Viva la 活版 ばってん 長崎WS 吉澤雅博氏撮影活字高さ見 吉澤雅博カメラさるく半田カメラさるく半田02平野富二生家跡にて


{Viva la 活版 ばってん 長崎}06 いちずに本木昌造顕彰にはげんだひと 阿津坂 實 はやいもので間もなく一周忌を迎える

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{Viva la 活版 ばってん 長崎}の準備が佳境に入っている。長崎の印刷人といったら阿津坂 實を忘れることはできない。同氏は1947年(昭和22)08月長崎県印刷工業協同組合に入組し、長崎県印刷工業組合と双方の事務長、専務理事などを歴任し、1988年(昭和65)40数年余にわたってその任にあった。2015年05月07日卒
【花筏 一周忌にあたり再掲載】タイポグラファ群像 08* 阿津坂 實

阿津坂 實さん 本木昌造02

活版印刷礼讃 {Viva la 活版 ばってん 長崎} 01 ここに伝えられた、ここから飛翔した

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会期/五月六日[金]―八日[日]
会場/長崎県印刷会館 長崎市出島町一〇―一三
主催/朗文堂 アダナ・プレス倶楽部
◎入場・見学無料、イベントにより参加費あり。「本木昌造活字復元プロジェクト」成果品、アダナ・プレス倶楽部会員の活版印刷作品展示販売、活版コンシェルジュによる{崎陽探訪 活版さるく}{ハンドモールド活字鋳造・印刷体験}等等、活版三昧、盛大企画の三日間。
【詳細:アダナ・プレス倶楽部

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【Viva la 活版 ばってん 長崎 Report 20】 長崎県印刷工業組合アルビオン型手引き印刷機一号機復旧再稼働成功。愈〻研究から復旧に着手した同二号機

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うれしい年賀状をいただいた。既報のとおり昨年九月長崎県印刷工業組合所蔵アルビオン型手引き印刷機一号機が同組合で復旧稼動実演をみた。同機は大阪・片田鉄工所、明治3040年ころの製造とみられる百年余以前の印刷機。もう一台の東京築地活版製造所・大阪活版製造所の銘板が表裏に鋳込まれた二号機は明治20年代の製造と推測され欠損部品が多いが復旧の動きがあると仄聞する。近代活字版印刷発祥の地、長崎印刷人の底力を見る思いがする昨今ではある。

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【Viva la 活版 ばってん 長崎 Report 20】 印刷メディアによる地域活性化印刷大学校:木下堯博氏『印刷ジャーナル』に紹介

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長崎県印刷工業組合所蔵アルビオン型手引き印刷機一号機が2016年09月02日本木昌造墓前祭を契機に同組合・板倉雅宣氏・山田善之氏らの手で復旧稼動をみた。いっぽう東京築地活版製造所・大阪活版製造所の銘板が鋳込まれた二号機には各所に金泥塗装が施されていた痕跡がのこる、きわめて資料性のたかい印刷機である。遠くない将来一号機につづき、このアルビオン型手引き印刷機二号機も必ずや再稼働をみることができるものと確信している。 {活版 à la carte


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【Viva la 活版 ばってん 長崎 Report 18】 安中半三郎『東来和歌之碑』 全文釈読紹介 長崎諏訪公園噴水広場

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長崎諏訪公園噴水広場の歌碑『東来和歌碑』は、碑面の損傷がおおくこれまで35句におよぶ碑文の紹介がなされることがすくなかった。歌の製作者として末尾にわずかに安中半三郎の号「東来」があるが、碑文の建立者、建立年度などはみられない。さいわい資料『明治維新以後の長崎』(著作兼発行者 長崎市小学校職員会 大正14年11月10日)に長崎の金石文の多くを活字文章におきかえた記録がのこっていた。本稿には春田ゆかり氏の協力をいただいた。{ 活版 à la carte

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活版礼讃{Viva la 活版 ばってん 長崎} 07 桜井孝三氏 『印刷雑誌』掲載論文抜き刷り集

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デジタルプリントの普及で、少部数での印刷物刊行が可能となった。{Viva la 活版 ばってん 長崎}では各種ワークショップ資料として数種のデジタルプリント印刷物が発行され一部は販売にも供される。
桜井孝三氏(有限会社東信堂印刷所社長)が全五回にわたって『印刷雑誌』に掲載された論文もデジタルプリントで再生させた。有為の皆さまが長崎に結集し、本書を手にとっていただけたらうれしい[会場頒価 800円]。

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{Viva la 活版 ばってん 長崎}05 5月8日「ふたつのハンドモールドで活字鋳造・印刷体験会」 テキスト二冊と動画紹介

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{Viva la 活版 ばってん 長崎}五月八日、一〇時・一一時から主会場長崎県印刷会館三階において、初期鋳型研究家・伊藤伸一氏、タイポグラフィ学会会員・渡辺 優氏による復元された二種類の手込み活字鋳造機(ハンドモールド・かつては割り鋳型)をもちいて活字鋳造(流し込み活字とも)と、その試作活字による印刷体験会を開催。各回とも先着一〇名様、参加費三〇〇〇円(テキスト付き)。初期印刷者の苦心と工夫をを知る得がたい機会です。

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渡辺表1 渡辺ハンド1 渡辺ハンド2

活版印刷礼讃{Viva la 活版 ばってん 長崎}05 5月8日「ハンドモールド活字鋳造・印刷体験会」 会場で体験と動画紹介

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Federation British Industries(英国産業連合)が一九二五年に製作した動画。写真上掲二点は「手鋳込み式ハンドモールド」。嘉永年間に本木昌造らがもちいたとみられ、残存部品が長崎諏訪神社、国立博物館でみられる。下掲写真は「ポンプ式ハンドモールド」。明治最初期活版伝習所にもたらされ、印刷局系の組織が継承。本木の事業を継承した平野富二は独自資金でこの装置を購入し、上京直後から在京鋳造業者を圧倒した。動画公開は五月長崎で。{詳細:活版 à la carte

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活版印刷礼讃{Viva la 活版 ばってん 長崎}04 5月7日{崎陽長崎探訪・活版さるく}訪問、コース順など紹介

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 空前絶後とはいはないが、なんとも贅沢な企画が実現したものである。{崎陽長崎・活版さるく}は本木昌造、平野富二をはじめ、日本近代産業発祥の地・長崎にある文明開化関連史蹟を、貸し切りバスと徒歩でめぐるツアーである。半日の行程であるが、新知見による平野富二(矢次富次郎)生誕地をはじめ、まったく未紹介の場所や、普段は非公開の場所を含めての観覧となる。宿は新地地区を推奨。予約のうえ積極的なご参加を。
アダナ・プレス倶楽部ニュース

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活版印刷礼讃『Viva la 活版 ばってん 長崎』03{崎陽長崎 活版さるく}訪問予定地・小菅修船所のいま

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『Viva la 活版 ばってん 長崎』では05月07日{崎陽長崎 活版さるく}を予定。下掲写真(宮田和夫氏撮影)の小菅修船所(そろばんドック)をはじめ、若き矢次富次郎、のちの平野富二の意外に知られていない長崎での活躍のあとや、日本産業近代化に貢献したひとびとの関連史蹟を可能なかぎり辿ります。
 {崎陽長崎 活版さるく}{ハンドモールド鋳造体験}へのご参加は事前申し込みが必要です。
【 関連詳細:活版 à la carte

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【Viva la活版ばってん 長崎】02 五月GW前半/長崎県波佐見町と佐賀県有田町 陶器まつり開催―後半は長崎出島町で活版礼讃

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長崎県と佐賀県の県境を挟んで対峙し、九州高速自動車道インターを共用する陶磁器産地/波佐見町と有田町が陶器祭を開催。例年大混雑を呈す。連休後半に!
◎ 波佐見陶器まつり 四月二九日―五月五日 三〇万人余の来客を予定

◎ 有田陶器市    四月二九日―五月五日 百万人余の来客予定
◎ Viva la 活版 ばってん 長崎 五月六日―五月八日 長崎市出島町 長崎県印刷会館 三階・一階

【 関連情報:活版 à la carte

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【うれしい報告】 長崎県印刷工業組合所蔵「アルビオン型手引き印刷機」を修復、本木昌造墓前祭・法要にあわせて稼動披露

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{Viva la 活版 ばってん 長崎}で稼動を試みた一号機。その後板倉雅宣氏が著作『ハンドプレス・手引き印刷機』とカムの木型を組合に送り、組合もついに本格修復を決断し、福岡市の(有)文林堂/山田善之氏の助力を得て再稼働に成功。
同機は大阪・片田鉄工所、明治30―40年ころの製造とみられ、百年余も以前の印刷機であったがみごとによみがえり印刷が実施された。本木昌造の墓参・法要がなされた九月二日、菩提寺「大光寺」でその意義を片塩が解説にあたった。

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【特別委託販売】 タイポグラフィ学会 『タイポグラフィ学会誌 09』 朗文堂ブックコスミイクにて販売開始

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タイポグラフィ学会 09』の内容
◯論文:近代初期「平仮名活字」の書き手について池原香穉とその周辺会員:春田ゆかり
タイポグラフィ学会 設立10周年を経て会長:山本太郎
タイポグラフィ学会設立10周年記念協力催事「長崎研修」の報告Viva la 活版 ばってん 長崎『崎陽探訪・活版さるく』詳細報告会員:小酒井英一郎・大石薫・春田ゆかり
朗文堂ブックコスミイク

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【会報誌】 アダナ・プレス倶楽部会報誌 第32号(Spring) 完成 ・ 配布中

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アダナ ・ プレス倶楽部の季刊会報誌 『 Adana Press Club NewsLetter   Vol. 32 』 (Spring  2016)を刊行し会員の皆さまへ配布中です。
◎特集/Viva la 活版 ばってん 長崎

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なお毎号バックナンバーの在庫がございませんため、会報誌の配布はお申込みの次号からとなります。ご了承ください。

会報誌32表紙