【活版 à la carte】 スラヴ民族魂のほとばしり Alfons Mucha アルフォンス・ミュシャ 巨大絵画『スラヴ叙事詩』簡略紹介

ミュシャの『スラヴ叙事詩』はチェコとスラヴ民族の伝承および歴史を題材とし、太古の時代から1918年チェコ独立までを描いている。経年劣化の予防にテンペラを基本とし一部に油彩をもちいた巨大サイズの連作絵画である。ミュシャは侵攻したドイツ軍に「国民の愛国心を刺激する」として拘留され釈放後間もなく78歳で卒した。『スラヴ叙事詩』も流転をかさねたが、現在はチェコ国立美術館分館、ヴェレトゥルジュニー宮殿に展示されている。{活版 à la carte

 bc3ed917c206a50cbc351a0e2d018015-1024x230[1] ヴェレトゥルジュニー宮殿 (Veletržní palác National Gallery in Prague)外観 スラヴ叙事詩案内板 スラヴ叙事詩『クロムニェジージュのヤン・ミリチ』『ベツレヘム礼拝堂でのヤン・フスの説教』『クジージュキの集会』 スラヴ叙事詩『イヴァンチッツェのモラヴィア兄弟団学校―クラリッツェ聖書の発祥地―』 スラヴ叙事詩『ブルガリアのシメオン皇帝―スラヴ語文学の暁の明星ー』 スラヴ叙事詩『ポジェブラッドのイジー王』 スラヴ叙事詩『ポジェブラッドのイジー王』より読書する人びと

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【演奏会】 邦楽合奏団「織座」第28回定期演奏会 四月八日[土]午後三時ゟ 江戸川区タワーホール五階大ホール

「織座」は現代邦楽曲の団体として一九八八年に発足。発足当初より音楽監譬としてオーケストラアジア常任指揮者を迎え様〻な大編成曲を取り上げてきた。毎年開催する定期演奏会も28回になり、レパートリーも百曲を超える。老舗の現代邦楽合奏団の一つで稲田康氏の指導のもと一曲を一年間の時間をかけて仕上げる綿密で豊かなアンサンブル表現力を持ち前としており国内での評価が高い。
新宿私塾二八期修了生のランス君も登場予定。 e-mail : info@oriza.org

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【字学】 ひとごと と たにんごと?/NHK放送文化研究所  × 「他人事」「たにんごと」

「ひとごと 人事」と「たにんごと 他人事」 NHK放送文化研究所
Q 「他人」に「事」と書く「他人事」について「ひとごと」と「たにんごと」という二とおりの読み方・言い方を耳にします。放送での読み方などはどうなっているのでしょうか。
A まず「他人事」「たにんごと」という表記(書き方)と言い方・読み方は、どちらも放送では原則として用いないことにしています。× 「他人事」「たにんごと」【以下 リンク先で熟読を

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【Rebuilding】 朗文堂WebSite〝タイポグラフィつれづれ艸〟あまりにふるく気恥ずかしくはあるが若者に背をおされ再構築

白頭を悲しむ翁に代わりて  唐 劉 希夷
古人復た洛城の東に無く
今人還た対す落花の風
年年歳歳花相似たり
歳歳年年人同じからず
言を寄す全盛の紅顔の子
応に憐れむべし 半死の白頭翁
{新宿餘談}当WebSiteはデジタル時計では太古の時代の発足。存在が希薄となったコーナーにも若者には新鮮な発見が。ならばとて〝タイポグラフィつれづれ艸〟再構築に着手した次第。{花筏

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【創世ホール】 元公僕かつディレンタントの友人/小西昌幸氏の述懐{とんがって生き抜く} 

人口三千万人の首都圏では相当とんがった企画をやっても三千人集まる。人口二万人の北島町で小西さんの企画は本当は二人に受ければよい。それを二百人も集めているのだから大したものですと総務省の文化支援団体の人から言われたことがある。ありがたいことに友人の協力もあり、様〻な媒体で様〻な形で情報が提供されて、県内外からある種の熱量を持った人が片道何時間もかけて北島町の催しに足を運んでくださるわけです。
文字壹凜 小西昌幸まとめ

小西昌幸さん

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【図書紹介】 長崎素平連『類題 酔狂句集 初編』山彦翁・百川翁・雑飯翁合評 編輯兼出版人・安中半三郎 明治17 年04月

明治中期長崎がうんだ稀代の〝ふうけもん〟安中半三郎(まとめ)を紹介してきた。素平連スペレン『類題 酔狂句集 初編』(国会図書館 特四〇八三七)にいたって〝狂とも奇ともいわれた〟安中半三郎の自由奔放、邪気のない人柄を紹介。本書は天地 ≒19、左右 ≒12センチ、52丁からなる和装本。主要活字はいわゆる和様三号活字、注記は六号活字。本紹介は{花筏}にゆずり、序文(釈読協力:古谷昌二)・一部本文・刊記をデジタルタイプによる追試を含め紹介。 

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安中半三郎 (あんなか-はんさぶろう 名:有年 ありとし 号:東来 とうらい)

1853年12月29日(嘉永6年11月29日)-1921年(大正10)4月19日 享年69

20161028203520_00002 !cid_CF842FDB-092E-4B9F-9C3B-B4E7FEB0A7AC 酔狂句集修整 !cid_4BBA194F-F048-4D50-85A3-69587CC6A53F !cid_BC203FA3-51AC-40E2-8DF5-2D523D589A8E安中半三郎『酔狂句集』刊記

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【展覧会】 董其昌とその時代明末清初の連綿趣味東京国立博物館・台東区立書道博物館 連携企画

董其昌没後380年記念。董其昌は高級官僚として官途を歩むかたわら書画に妙腕を発揮。当時の形式化した書を否定し平淡な書風を理想としながら、そこに躍動感あふれる連綿趣味を盛り込んだ。
この董其昌による書画の理念は明末から清初にかけた激動の時代の書画にも濃厚に反映され、連綿趣味は当時の人〻の鬱勃たる心情を吐露する恰好の場となった。14回目を迎える東京国立博物館と台東区立書道博物館の連携企画。{花筏

書道博物館 国立博物館東洋館

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【創世ホール】 四方田犬彦◎講演会/白土三平の作品世界 02月12日[日]14時半ゟ 四国北島町創世ホール三階多目的ホール 入場無料

◎わが国を代表する漫画家・白土三平。そのまぎれもない遺業を、俊才・四方田犬彦(映画史・比較文化研究家。詩人・エッセイスト)が四国徳島の地で縦横に語る奇跡の催し、ここに実現。
興奮必至! 感動必至”! 多数ご参加ください。

◎恒例の創世ホール講演会についに四方田犬彦氏が登場。2017年に漫画家生活60周年を迎える孤高の漫画家・白土三平の作品世界に迫る。
徳島北島町 小西昌幸 まとめ

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【Viva la 活版 ばってん 長崎 Report 20】 長崎県印刷工業組合アルビオン型手引き印刷機一号機復旧再稼働成功。愈〻研究から復旧に着手した同二号機

うれしい年賀状をいただいた。既報のとおり昨年九月長崎県印刷工業組合所蔵アルビオン型手引き印刷機一号機が同組合で復旧稼動実演をみた。同機は大阪・片田鉄工所、明治3040年ころの製造とみられる百年余以前の印刷機。もう一台の東京築地活版製造所・大阪活版製造所の銘板が表裏に鋳込まれた二号機は明治20年代の製造と推測され欠損部品が多いが復旧の動きがあると仄聞する。近代活字版印刷発祥の地、長崎印刷人の底力を見る思いがする昨今ではある。

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【展覧会 最終日迫る】 東京国立博物館平成館 [春日大社 千年の至宝] 3月12日[日]終了

東京国立博物館 平成館 特別展
「春日大社 千年の至宝」
世界遺産の一つである奈良・春日大社は、奈良時代の初め、平城京の守護と国民の繁栄を祈願するため創建され、鹿を「神の使い=神鹿 シンロク」として大切にしてきました。本展では〝平安の正倉院〟と呼ばれる王朝工芸の名宝とともに、貴重な中世の刀剣類、武器武具、春日信仰にかかわる絵画・彫刻などの名品の数々を紹介します。
【 詳細情報 : 東京国立博物館

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【文字壹凜】より 新春のごあいさつ デジタル機器における文字表記に縦組み環境の整備にむけた配慮を切望するいま

縦組みブログロール【文字壹凜】は本投稿をもって四〇〇投稿。さいわい【文字壹凜】にはラテン系言語の国〻からのゲストをふくめ来訪者が多い。ここでつぶやいてみる。デジタルメディアが本当にインターアクティブを目指すなら、わが国にあってはもっと縦組み表記への模索があってよいのではないかと。わが国のことばは漢字漢文に独自の工夫を凝らし、立て方向への指向を内包するひらかな、左向き形象が多いカタカナなどの様様な文字記号を混用しているがゆえに。

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使用デジタルタイプ:『和字 Ambition 9 ひさなが』、『元朝体 志安

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「年々歳々花相似歳歳年年人不同」 唐・劉廷芝 {々 二の字点・カンクリ}の乱用を脱し{〻 二の字点・ピリピリ}再考 

漢の字(漢字)は定まった字音・字画・字義を必要とする。したがっていわゆる「漢数字のゼロ 〇」は狭義の字ではなく「々 仝 々 〻 どう・おなじ」などとともに「準漢字」とされる。現代中国では「々 カンクリ・ノマ」は日常生活ではもちいるが正式文書や詩歌ではほとんどもちいない。わが国では漢字を漢字音でよみ和訓音でもよむ。両音を区別するために「〻 ピリピリ」がうまれた。形象が横組み表記ではもちいずらかったのかあまりに「々」の乱用が目立つ昨今。

々〻
使用デジタルタイプ:「杉明朝体」、「弘道軒清朝体 復刻版

ATOK-文字パレット-準仮名・準漢字

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