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【Pickup】活版 à la carteゟ|【展覧会】高知県立美術館|合田佐和子展 帰る途もつもりもない|’22年11⽉3⽇-’23年1⽉15⽇|終了企画

合田ポスター合田佐和子02

高知県立美術館
合田佐和子展
帰る途もつもりもない
会  期  2022 年 11 ⽉ 3 ⽇[木・祝]- 2023 年 1 ⽉ 15 ⽇[日]
休  館  日  12月27日[火]- 1月1日[日]年末年始以外は無休(臨時休館があります)
観  覧  料  一般当日 1,200円・大学生 850円・高校生以下 無 料
時  間  9:00 - 17:00(⼊場は 16:30 まで)
会  場  高知県立美術館 781-8123 高知県高知市高須353-2 TEL 088-866-8000
主  催  ⾼知県⽴美術館(公益財団法⼈⾼知県⽂化財団)、⾼知新聞社、RKC ⾼知放送
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もう帰る途(みち)もつもりもなかった ──
晩年の手稿に残した言葉のとおり、立ち止まることなく作風を変化させ、激しくも華やかな生涯を駆け抜けた,、美術家・合田佐和子(1940-2016、高知出身)。

1965年の個展デビュー以来、合田はオブジェや絵画、写真などのメディアを横断しながら制作活動を展開しました。69年以降は 2 つの劇団、「状況劇場」の唐⼗郎と、「天井桟敷」の寺⼭修司と協働し、公演の「顔」となるポスターの原画や妖しい魅⼒に満ちた舞台美術を数多く⼿がけました。ポス ターはもちろん、その原画となった油彩画のほか、本展初公開となる舞台の美術セット(書き割り)の 構想画などの展⽰を通し、合⽥の仕事の奥⾏きを探ります。 その表現はアングラが隆盛した時代の空気を体現するに至ります。しかし、90年代からはそれまでの退廃的な作風を脱ぎ捨て、内省に基づく独自の制作論の実践へと移行。作品はパステル調の色彩に彩られ、まばゆい光に満たされていきます。

男性作家が大多数を占めていた時代において、社会通念や因習にとらわれない、自由奔放な暮らしのなかで花開いた合田の表現は、ファッションや映画、音楽などの領域と高い親和性を示し、様々な分野の表現者から熱く支持されました。
その一方で、同時代の美術動向や批評の言説からは距離をとり、ひとつのスタイルに留まらずに繰り広げられた仕事は、美術の「正史」への位置付けが困難であるがゆえに、個人的・趣味的なものと見なされ、正当に評価されてきたとは言い難い側面があります。

本展は作家の没後初にして、過去最大規模の回顧展です。
現代美術やサブカルチャーの文脈に依拠しない合田の作品群は、その劇的ともいえる作風の変遷をも含め、無二のオリジナリティに支えられています。本展では、初期のオブジェから、初公開となる晩年の鉛筆画シリーズまで、300点を超える作品や資料を体系的に検証し、美術家・合田佐和子の全貌に迫ります。

※ 感染症予防対応実施中です。下掲詳細を確認の上ご参観を。
[ 詳 細 : 高知県立美術館 ]  { 活版アラカルト  高知県立美術館  過去ログまとめ }
★本展は高知県立美術館での展示終了後、東京都三鷹市:三鷹市美術ギャラリーでの巡回展が発表されています(2023年1月28日-3月26日)

{新宿餘談}サブカルだ、アングラだ、と、よもやあの熱狂の時代を懐かしく思いおこすとは想像だにしなかった。当欄{活版 à la carte}管理者は、かれらからは「旧体制・ふるい」とされた新劇の末端に短期間ながら籍をおいていた。いまや新劇ともどもサブカルもアングラも時代の主流から遠ざかっている。それでもなお、いまだに当欄では、天井桟敷:寺山修司 三沢市寺山修司記念館 の活動はできるだけ収録して、当時をしのぶ よすが としている。そしてこの「高知県立美術館」、目が離せない存在になってる。

【Pickup】活版 à la carteゟ|【展覧会】三鷹市美術ギャラリー|企画展 合田佐和子展 帰る途もつもりもない|’23年1月28日-3月26日|終了企画

三鷹市美術ギャラリー
企画展 合田佐和子展
帰る途もつもりもない
会  期  2023年1月28日[土]- 3月26日[日]* 会期中一部展示替えがあります
会  場  三鷹市美術ギャラリー
      181-0013 東京都三鷹市下連雀3ー35-1 CORAL5階
      電 話 0422-79-0033 ファックス 0422-79-0030
開館時間  午前10時 - 午後8時 (入館は 午後7時30分 まで)
休  館  日  月曜日
観  覧  料  一 般 600円 / 65歳以上、学生(高・大)300円
      * 中学生以下・障害者手帳等をお持ちの方は 無 料
特別協力  高知県立美術館(公益財団法人高知県文化財団)
主  催  三鷹市美術ギャラリー・(公財)三鷹市スポーツと文化財団
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合田佐和子(ごうだ さわこ 1940-2016、高知出身)は、1965年の個展デビュー以来、オブジェや絵画、写真といったメディアを横断しながら創作活動を展開した美術家です。
幼少からの収集癖と手芸を融合させた「オブジェ人形」で作家活動をスタートさせた合田は、次第に作風を変化させていきます。69年以降は 唐十郎 や 寺山修司 による アングラ演劇 の舞台美術やポスター原画の制作を手がけるほか、70年代から始めた油彩画では、往年の銀幕俳優たちのポートレートを独自のグレーがかった色調で描き出します。
80年代のエジプト滞在を機に、90年代以降は一転してそれまでの作風を脱ぎ捨てた明るいパステル調に変化し、2016年に没するまで制作を続けました。

今回の没後初となる大回顧展では、初期のオブジェから初公開となる晩年の鉛筆画シリーズまで300点を超える作品や資料を通してその創作活動を検証し、途なき途を駆け抜けたひとりの美術家・合田佐和子の全貌に迫ります。

※ 感染症予防対応実施中です。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 三鷹市美術ギャラリー ]
{参 考 : 活版アラカルト【展覧会】高知県立美術館|合田佐和子展 帰る途もつもりもない|’22年11⽉3⽇-’23年1⽉15⽇|終了企画 }
{新宿餘談}
高知行きはまだまだ警戒警報という感染症状況だった。そこで三鷹市民ギャラリーでの展示を観覧。相当な混雑で当時の「三密」状態寸前。巡回展は大成功だったとみた。もちろん全員マスクで感染症は完全防御。ふりかえるとつらい時期だった。