【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん|活版小本新作 ── ライナー・マリア・リルケ『 駆 落 』森 鷗外(森 林太郎)訳

{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 }

森 歐外(森 林太郎)訳、リルケの「駈落」です。
「駈落」の筋は単純です。
交際を禁じられたアンナとフリッツは相談し
明日の朝、駅で待合せて二人でどこか遠くへ行くことにしました。
しかし時が近づくにつれてフリッツの気持は動揺してきました。

先日古書市で第一書房(長谷川巳之吉)の本をまとめて見る機会がありました。
だれかの蔵書で、表紙はすべてパラフィン紙がかけられ、
大切に所蔵されていたことが窺えました。
洋書のような凝った装丁は出版社のこだわりを強く感じさせるものでした。
印象が消えない内に今回の扉を作ってみました。(フーツラが太すぎますが)
作りながら、アナログの単純な色分けのなかに
久しく忘れていた、古くて新しい美しさがあることを感じました。
同時にそれを表現する技術が自分にないことも……。

◉ 杉本昭生のつぶやき:生の葱を囓ったような苦い味がする作品でした。(個人的な感想です)
◉ 吾輩のつぶやき: 京都吉田山山麓で製作に勤しむ杉本昭生さん。西のみやこ:京都盆地は、夏暑く、冬は冷えこみます。まして昨今の感染症「COVID – 19」感染予防の緊張のなかで、創作欲を保ち続けることだけでも敬服に価します。みやこの雪たよりとともに、活版小本新作が登場しました。

下駄買って

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