一葉落ちて天下の秋を知る

まだ五時か、と空をみたらすっかり暗くて驚いた。「秋の陽はつるべ落とし」「をんなこころと秋の空」ともいったかな。「一葉落ちて天下の秋を知る」は、いち早く落葉する青桐の葉が一枚落ちるのを見て、秋の気配を知ることから発した。これが株の相場師の手にかかると、相場ではちいさな材料から大勢を判断することが肝心の意となる。このとき「秋 あき」は「秋 とき」とされることが多い。日本語のやっかいなところでもある。

 

 

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新潟市「北方文化博物館」庭園。2015.10.11

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