【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん、ブログ<活版小本>に新作発表

活版小本京都の吉田山のほとり、ちいさな活版印刷機で小型本の製作をつづけておられる
ぢゃむ 杉本昭生さんは、製作のピッチも順調ですし、そのブログ<活版小本 コホン>
意欲的な更新が継続しています。
とても瀟洒で、すっきりとした画面構成ですし、テキストも丁寧に書きこまれています。
皆さまのご愛読と、ブログへのご訪問をおすすめいたします。     やつがれ wrote

ブログ<活版小本 コホン>のアドレスはこちらです。
杉 本   昭 生
【 ぢゃむ 杉本昭生  活版小本 http://kappan-kohon.blogspot.jp/ 】
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シャルル・ルイ・フィリップ『老人の死』

シャルル・ルイ・フィリップの短編「老人の死」(小牧近江訳)をつくりました。
フィリップは1874年生まれのフランスの作家です。
35歳という若さで亡くなった彼は、生前パリの新聞「ル・マタン」に
計49編のコント(短編小説)を書き、『小さな町で』と『朝のコント』の
2冊の短篇集を出版しました。

「老人の死」はその中の一篇で、邦訳は大正時代に出版されています。
最近知ったのですが、短篇集『小さな町で』は、2003年に山田稔さんの訳で
みすず書房から出ていました。
この本の書評で作家の川上弘美さんが「老人の死」について書いています。
興味があればご覧ください。

体裁はご覧の通り、背幅 3 mm の薄っぺらな本になりました[杉本昭生]。

【会報誌】 アダナ・プレス倶楽部会報誌 第29号 完成・配布中+Viva la 活版 Let’s 豪農の館Ⅵ

アダナ ・ プレス倶楽部の会報誌
『 Adana Press Club NewsLetter   Vol. 29』 (Autumn 2015)を刊行し
会員の皆さまへ配布中です。

20151001165127518_0001『 Adana Press Club NewsLetter   Vol. 29』 (Autumn  2015 )
表紙使用活字 :  36pt.  ロックウェル
版画製作協力 : 笹井(奥村)祐子

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 主な内容 (目次) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・ イベント情報  『第19回 活版ルネサンスフェア』
・ イベント情報   『 Viva la 活版 Let’s 豪農の館 』 開催のお知らせ

・  豆知識29        活版印刷 人物伝 ⑤ 《15世紀 スウァインハイムとパナルツ》
・  アクセス情報  豪農の館「北方博物館」マップ(加久本真美)+アクセス情報
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『 Adana Press Club NewsLetter 』 の定期購読をご希望の方は、 会員登録 と年間登録費の納入をお願いします。 なお、毎号バックナンバーの在庫がございませんため、 会報誌の配布はお申込みの次号からとなります。ご了承ください。
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《直近に迫った Viva la 活版 Let’s 豪農の館 大特集。サイトマップ+見どころ食べどころ満載》
Web02豪農の館20151001183042926_0001 新潟マップところで・・・・・・、<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>新潟マップの製作担当は会員:加久本真美さん。加久本さんといえば、昨年鹿児島での<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>でも大活躍をされました。会場では獅子奮迅の大活躍でしたが、いっぽ町にでれば、「西郷ドン」や、「白くまくん」や、なにやら怪しげなキャラクターに興味津津。そんな写真がのこっています。

ですから今回も加久本・大石のコンビは、またまたなにかしでかす ?! のではないかとひそかに心配しておりましたが、やはりやってくれました。北方文化博物館分館:清水園のちかく、新発田シバタ市にあるという<ニコタン・モモタン>に大注目!

新発田シバタ市の清水園は下見をかねて昨年秋にもおとずれました。このまちは高田馬場の決闘で名を馳せ、のちには播州赤穂藩につかえて、赤穂浪士四十七士随一の剣客であった、堀部 武庸(たけつね 通称:堀部安兵衛 1670-1703) の生誕地であり、清水園にはその記念館もあります。 ところが<ニコタン・モモタン>の存在はまったく知りませんでした。
これはなんとしても行かずばなるまいて…… 。

「ニコタン」って何?

引用 : 「ニコタン」って何? http://www.nikotan.com/?page_id=4
グーグル : ニコタン 画像集

「ニコタン」は、平成元年に新発田ガスのイメージ・キャラクタとして誕生しました。そのコンセプトやネーミングの由来についてご紹介いたします。世間一般でガス会社とは、「顔の見えないガス事業」などと言われていましたが、当社、佐藤哲也社長のアイディアで「我々の笑顔を大勢の皆さんに見てもらえたら」と、この巨大なニコニコ・ホルダー(貯蔵タンク)が出現しました。
DSCN782420141106162032434_0006 DSCN7855ニコタンというわけで、朗文堂 アダナ・プレス倶楽部には、続続と力作の出展製作品が到着し、お盆の休暇もどこかに消しとんで、あわただしく準備の日日がつづいております。
皆さんも、ぜひともアダナ・プレス倶楽部の会員として登録をたまわり、<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>にご参加くださいますようお願いいたします。

【会員情報】 アルドの遺伝子-東京製本倶楽部

 

アルドの遺伝子_01 アルドの遺伝子_02アルドの遺伝子

学術出版の祖アルド・マヌーツィオ500年忌
15世紀の書物から現代ルリユールまで

◯ 日 時 : 2015年10月5日[月]-2015年11月19日[木]
10:00-18:00  日曜日および11月6日[金]閉室
ただし、10月18日[日]は開室(10:00-17:00)
◯ 
会 場 : 早稲田大学総合学術情報センター 2階展示室
◯ 
主 催 : 早稲田大学図書館 ・ 東京製本倶楽部
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今年2015年は、ルネサンス時代にヴェネツィアで活躍した、印刷出版業者アルド・マヌーツィオが亡くなってちょうど500年になります。
「ルネサンス」とは古代ギリシア・ローマの文芸の復興・再生です。アルド・マヌーツィオはまさにそれを印刷術の面から成し遂げた一人に数えられます。
また、書物に様々な工夫を施して書物を中世から近代の姿に改良した人物として知られています。
本展覧会は、アルド・マヌーツィオを彼とその後継者たちの仕事と、彼の遺伝子を受け継いで出版された様々な資料によって振り返り、アルドの500年忌を記念するものです

展覧会は大きく4 つの部分から構成されています。
第1 部は、活版印刷術の誕生からアルド・マヌーツィオ以前のヴェネツィアの印刷物です。
第2 部は、アルド・マヌーツィオとその後継者およびその影響で刊行された資料です。
第3部は、アルド・マヌーツィオに関するわが国初の単行書『アルド・マヌーツィオとルネサンス文芸復興』(東京製本倶楽部、2014年)を、日本を代表する24名の装丁家が独自のデザインと技術によって制作したルリユール作品です。
第4部は、アルドの遺伝子を受け継いだ英国の出版社の作品と、今日までに刊行された主なアルド書誌と、1994年と2015年に欧米で開催された展覧会カタログからなります。

アルド・マヌーツィオの500年忌に、ルネサンス時代から現代にまで連綿と引き継がれているアルドの遺伝子をごゆっくりとお楽しみください。
【 詳細情報 : 東京製本倶楽部

【活版カレッジ】 2015年夏期講座 全課程を終了しました

活版カレッジ

<活版カレッジ>は、身体性がもたらす造形精神とそのよろこびをおもくみています。
そのために、科学と、学術的根拠にもとづいた実技と実践を基盤とし、小型活版印刷機 Adana-21J ,  Salama-21A によるケーススタディ ・ メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。
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<活版カレッジ>は、ともかく少数の学習機関ですし、造形によろこびをみいだす仲間が中心となりますので、講座は和気藹藹としたなかにも、技芸者をめざすものとしての緊張がみなぎっていました。
晩夏のおとづれとともに、09月17日[木]に全課程を修了して<活版カレッジ2015年夏期講座>が終了いたしました。

<活版カレッジ 夏期講座>を見まもってきた百日紅(和名:さるすべり)を、ようやく涼風のたった夕暮れに、裏の新宿御苑のへりの歩道で撮影してきました。
いつもこの花の散りしくころ、<活版カレッジ 夏期講座>と、<新宿私塾 偶数期>が終了します。ですからいつのまにか、百日紅の花と、この季節に花をつける彼岸花に寂寥感をもつようになりました。

このときから<活版カレッジ 修了生>となられたみなさんは、これからは<活版カレッジ アッパークラス>のメンバーとして、あたらしいおつきあいがはじまります。
いつでも、どこでも、お会いできますね。

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<活版カレッジ>は、基本的に春季・夏季・秋季・冬季と、一年に四回開講されますが、ここ数回にわたって事前ご予約者が多く、ほとんど一般公募ができない状態がつづいています。
またことしは、秋から年末にかけて大型イベントが集中し、さらに新機種の開発が最終段階にはいってきわめて多忙となりますため、秋期講座は休講とさせていただきました。

それでもすでに、次回の冬期講座、来春の春期講座にも相当数のご予約をいただいているようです。ともかく受講のご意思のあるかたは、まずご一報をいただくき、ご予約をお願いいたします。
詳細は <アダナ ・ プレス倶楽部 教室のご案内 Salama-21A 操作指導教室 >をご覧ください。 

活版印刷の祭典 【Viva la 活版-すばらしき活版】 Viva la 活版 Let’s 豪農の館 Ⅴ 10月10日[土]-12日[月・祝]いよいよ開催

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【 イベント名 】  Viva la 活版 Let’s 豪農の館

【 展示 期間 】  2015年10月10日[土]-12日[月・祝] 09:00-17:00
【 会       場 】  「北方文化博物館 豪農の館」 内 「吉ヶ平古民家」(登録有形文化財)
           新潟県新潟市江南区沢海 2丁目15-25
【 主       催 】  朗文堂  アダナ・プレス倶楽部
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越後平野を貫流するふたつの大河、信濃川と阿賀野川の水利にめぐまれ、会期のころには越後平野では実りの秋をむかえているころです。
朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部ではその準備が佳境を迎えております。
皆さまのご来場をお待ちしております。

【 関連情報 : 北方文化博物館 10月のスケジュール

【緊急告知 青年劇場公演】 真珠の首飾り-ジェームス三木作 板倉哲演出 09月11日-20日 紀伊國屋ホール

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20150825135534289_0001  【 青年劇場 真珠の首飾り フライヤーPDF  seinengekijo-kouen 4.09MB 】
【 詳細情報 : 青年劇場Website   講演日時・場所・チケット申込

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《新塾餘談》
NHK WebSite のニュースが、
安保法案で与野党攻防 今夜にも最大のヤマ場に
参院本会議17日午前に 議運委員長職権で決定 (23時18分)
参院特別委は未明に 委員長職権で決定 (0時10分)
と、刻刻とつたえる09月17日未明にこの記事を書いています。

きょうは定例会<ちいさな勉強会 平野富二の会>のつどいがありました。緊迫した情勢がつづくこの日、定例のメンバーのなかで、数名が国会での「安保法案反対集会」に参加のために欠席でした。
初秋のつめたい雨がふり、つよい風も吹いていました。デモに参加している会員のことをおもいながら、定例会は淡淡と進行しましたが、ほとんどが終電帰宅となるいつもとちがい、皆さんはソワソワと帰宅をいそがれていました。やはり自宅のテレビでの報道を確認したかったのでしょうか。
青年劇場広告青年劇場の稽古場と、朗文堂は至近の距離にあります。そのためでしょうか、顔見知りの劇団員が公演パンフレットへの広告出稿と、公演会場:紀伊國屋ホールでの、鈴木 篤著『わたくしは日本国憲法です。』の販売協力を申しいれてきました。
09月11日の初日の公演に三名で駆けつけました。終演後青年日吉の目は赤く晴れあがり、
「何度も号泣した」
とかたっていました。やつがれも鼻の奥がむずむずしたがなんとか堪えました。

青年劇場「真珠の首飾り」は、新宿紀伊國屋ホールでの公演が20日までつづきます。そして「大田区区民プラザ 09月24日」、「かめあり リリオホール 09月25日」と巡回公演がつづきます。
何もできなかったではなく、何かをしなければならないときである。だからやつがれは芝居をみてカンパに応じました。観劇をおすすめいたします。
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《創立50周年記念・第6弾》
第113回公演 ―― ジェームス三木=作 板倉哲=演出

真珠の首飾り

国民主権。
    戦争放棄。
        基本的人権の尊重。

―― 一面焼け野原の東京で、憲法草案づくりが始まった。
彼らはそこに、何をこめたのか ――
演劇が完成する場は、舞台でも稽古場でもない。観客の胸の中である。それぞれの生き方、自由な考え方、独自の想像力によって、客席に色とりどりの花が咲けば、仕掛け人としていうことはない。
憲法改正の是非を問う前に、今の〔日本国憲法〕が、誰の手でどのようにつくられたのかを、みんなに知らせたくて、観客の心の畠に、せっせとタネつけをしたつもりだ。 さァ、花よ咲け。
ジェームス三木

<ものがたり>
1946年2月4日。焼け野原の皇居前に残された第一生命ビルの一室にGHQ(連合軍総司令部)民政局のメンバーが緊急招集された。そこで出された命令は「これからの一週間、民政局は全力を挙げて、憲法草案の作成にとりかかる」。明治憲法とほとんど変わらない日本政府の草案にたまりかね、憲法のモデル案を提示することを決めたのだ。
作成にあたって最も重要なことは、ポツダム宣言の内容に沿っていること。そして「天皇の地位保全」「戦争放棄」「封建制度の廃止」の三原則を入れ、かつ国連憲章の理念をも念頭に置くこと。
人権条項担当になった22歳のベアテ・シロタは、さっそく世界中の憲法を収集し、女性の権利条項作成に取りかかった。ケーディス大佐を中心とした運営委員会、それぞれの条項ごとの委員会メンバーも急ピッチで作業を進める。
やがてこのビルの密室で憲法をめぐる白熱した論議が始まった…… 。

【展示会】 IGAS 2015 (アイガス 国際印刷機材展)盛況裡に終了

IGAS 2015 は東京ビッグサイトを会場として、2015年09月11日[金]-16日[水]の六日間にわたって開催されました。幸い天候にもめぐまれ、前回を大幅に上まわる 56,533人 の来場者をみたことを<IGAS 2015 公式ホームページ>で報告しています。
ご参観の皆さま、収穫はいかがだったでしょう。
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◯ イベント名称

IGAS 2015 (アイガス 国際総合印刷機材展)
International Graphic Arts Show 2015

◯ 開催趣旨
IGAS 2015は、最新の印刷 ・ 紙工 ・ デジタルグラフィックス関連の機材 ・ 技術 ・ サービスを一堂に会した国際総合印刷機材展です。
最新技術や様々なソリューションを提案するとともに、印刷産業の未来を展望できる場です。
また、人材の国際交流を図り、印刷産業および関連産業の活性化と興隆に貢献します。
◯ 主  催
印刷機材団体協議会 (Japan Graphic Arts Suppliers Committee: JGASC)
〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8 機械振興会館401-2号室
一般社団法人 日本印刷産業機械工業会 内
◯ 開催期間
2015年09月11日[金]-16日[水]
◯ 開場時間
10:00-17:00
◯ 会   場
東京ビッグサイト 東館
〒135-0063 東京都江東区有明3-11-1

 【 詳細情報 :  IGAS 2015 公式ホームページ

【Viva la 活版-すばらしき活版】 Viva la 活版 Let’s 豪農の館 Ⅳ

20150817161515133_0002 20150817161515133_0001 Web豪農の館 DSCN8766《 ことしの夏は暑かった・・・・・・Viva la 活版 Let’s 豪農の館 告知はがき印刷 》
ひとしお暑さがきびしかったことしの夏。口にしても詮無きことながら、ついついこぼれる愚痴。だから昨秋におとづれた<北方文化博物館 清水園>の錦繡なぞをしのぶ。

云ふまいと おもへど きょうの 暑さかな

アダナ・プレス倶楽部のさまざまなイベントにつきものの<イベント告知はがき 活版印刷>は、そんな猛暑・酷暑のさなかに数度にわたって実施された。
作業開始前に「まずは暑気ばらい」と、2013年<Viva la 活版 Viva 美唄>でお世話になった、かくれた農園主<風の猫・ゴリ>がいる<まるほり野菜園>から取りよせたばかりの「トレトレ ミニトマト」にくわえて、ちかくの八百屋さんで購入して、冷え冷えのおおきなスイカが<活版カレッジ アッパークラス>の皆さんに供された。
IMG_7025_convert_20150728083511.jpgDSCN0654 DSCN0662 DSCN066508月11日、宛名面の印刷が終了し、乾燥をおえたはがき5,000枚ほどが机上にならんだ。
きょうからの二日間、『活版カレッジ/アッパークラス』のメンバーによる、 絵柄面の印刷作業が実施される。
まず登場したのは「松尾 A 」さんと上條さん。「松尾 A 」さんとしたのは、アダナ・プレス倶楽部には、その部門創設以前から AD バッカス松尾(ふつうはマッチャン)がいたために、あとから活版カレッジに登場した「松尾愛子」さんを「松尾 A 」と呼びならわしているためである。
DSCN0677 DSCN0680DSCN4360「松尾 A 」がこのように奮闘しているのに、 AD バッカス松尾はあたらしい勤務先の出版社が蓼科高原に農場を所有しているそうで、そこでジャガイモの収穫作業。
まぁこのへっぴり腰ですから、イベントロゴの製作と、はがきのデザインは担当してもらいましたが、印刷作業はハナから期待されていなかったようです。

つづいて登場したのは<活版カレッジ>花の一期生、日吉洋人さん、森田恭平さんのふたり。このふたり、伊達に一期生を誇るのではなく、印刷作業のはやいこと、はやいこと。しかも口八丁、手八丁で、ちょうどメガネの買い換えときだった日吉さんをからかいながら、また、久しぶりの出会いを楽しみながらの作業でした。
そして加久本さん、千星さんが登場し、作業速度はますますアップ。5,000枚のはがき印刷が酷暑のなかで完了しました。DSCN0696 DSCN0702 DSCN0703 DSCN0699 DSCN0727 DSCN0724 DSCN0730 DSCN0718
豪農の館_ロゴViva la 活版 Let’s 豪農の館
【 イベント名 】  Viva la 活版 Let’s 豪農の館
【 展示 期間 】  2015年10月10日[土]-12日[月・祝] 09:00-17:00
【 会       場 】  「北方文化博物館 豪農の館」 内 「吉ヶ平古民家」(登録有形文化財)
           新潟県新潟市江南区沢海 2丁目15-25
【 主       催 】  朗文堂  アダナ・プレス倶楽部
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越後平野を貫流するふたつの大河、信濃川と阿賀野川の水利にめぐまれ、会期のころには越後平野のあちことでは実りの秋をむかえているころです。
皆さまのご来場をお待ちしております。

《虚弱体質 !?  サラマンダー/ウパシロウ》
海外からの出展をふくめ、<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>の作品が徐徐にあつまってきています。
アダナ・プレス倶楽部がなにかとあわただしくなっているそんなとき、相も変わらず悠然としているのがアダナ・プレス倶楽部のペット、「サラマンダー/ウパシロウ」です。

ところがウパシロウは意外と虚弱体質で、水替えには神経をつかいますし、もともとわき水のあたりに棲息していたサラマンダーは水温が25℃をこえるとお腹をうえにしてアップアップ。
密閉空間となるビルの一室、ふつう退勤時にはエアコンはきりますので、室外の気温が夜間でも30℃以上となることもめずらしくない昨今です。
昨夏は温度対策に失敗しましたので、ひときわ暑いことしは退勤後もエアコンを弱くいれたままにして水温対策。だいぶ大きくなり、えらも立派になりましたが、手間ひまがかかります。
DSCN0683 DSCN0689 DSCN0692

2015年09月03日[木]は、本木昌造140回忌です

本木昌造02本木昌造 1824-75年
文政7年6月9日(新暦1824年7月5日)- 明治8年/1875年9月3日

本木家歴代の墓地 長崎市鍛冶屋町5-74 大光寺 2015年05月撮影DSCN9217DSCN9170DSCN9167DSCN9160DSCN9179これまで看過され、まだ精査が必要だが、本木家墓地、向かって右側の列の中央部、佛座像が彫りこまれたこぶりな墓標は、本木昌造の子息:本木小太郎の墓標とみられている。

下掲写真は長崎諏訪公園にある「本木昌造立像」。戦前は座像の銅像があったが戦時下の金属供出令でうしなわれた。1954年(昭和29)立像として再建されたが。近年は後背部と基礎部の石積みに破損が進行しているようである。
DSCN9269
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新 宿 餘 談

ことしの夏はひとしお暑かった。
そのため、ベランダ花壇の植木などはすっかりげんなりしていたが、新宿御苑の歩道にそって植えられたサルスベリ(百日紅=ヒャクジツコウ、Lagerstroemia indica)は、炎暑にもまけず、くれないの花をいっぱいにつけていた。
「風立ちぬ」 ―― 涼風のたった09月01日、百日紅をすぐ裏の御苑のへりの歩道で撮影してきた。

DSCN1144DSCN1149百日紅は中国南部の原産で、ミソハギ科の落葉中高木とされる。
花が美しく、耐病性もあり、必要以上に樹髙が大きくならないため、しばしば庭や公園などに植えられるという。

中国では、唐代長安の紫微シビ(宮廷)にこの樹木が多く植えられたため「紫薇」と呼ばれるが、比較的長い間紅の花が咲いていることから「百日紅」ともいう。
和名の「さるすべり」は、幹の肥大と成長にともなって古い樹皮が剥がれ落ち、新しいすべすべした樹皮を猿が登ろうとしても、滑ってしまうということで、「猿も滑る サルスベリ」と表記することもある。実際には敏捷な猿はこの程度では滑ることなく簡単にのぼってしまうという。

夏の炎暑の日日を彩った百日紅も、涼風がたつとともに、多くの花弁を落とし、歩道の一部はくれないの絨毯のように鮮やかだった。
夏も終わりがちかづいた。ときはまさに晩夏である。
いつの間にかカレンダーののころりも四枚だけ、すなわちいつのまにか一年の三分の二がすぎさってしまった。

日中の新宿御苑の杜ではアブラゼミの蝉時雨であるが、夕まぐれになると、ときおり甲高い声でヒグラシが哭く。長崎の照葉樹林の照りかえしのつよい夏をおもい、はるか長崎を偲んだ。
新宿邨の夏は、喧噪のまっただ中でおわりをむかえつつある。

【再紹介 在庫僅少】 島屋政一著 『本木昌造伝』-わが国活字ボディサイズ淵源に関する貴重な記録 修整部PDFデーターつき

朗文堂 ブックコスミイク 愛読者の皆さまへ

朗文堂刊行書のご愛読ありがとうございます。
今回あらためてご案内いたします 『本木昌造伝』(島屋政一、2001年08月20日) は、おかげさまで残存部数がのこりわずかとなりました。
島屋政一『本木昌造伝』は、1996(平成08)年07月、名古屋の旧津田三省堂(現ナプス)の筐底にひめられていた、島屋政一による未発表自筆稿本を原稿としています。この時点で島屋政一氏は物故していたとみられ、そのため著者校正を経ておらず、一部に正誤表を発表する必要が発生しております。

すでに島屋政一『本木昌造伝』をご購入済みのかたは、お申し出をたまわれば、正誤表とともに、板倉雅宣氏ご協力による索引を献呈させていただきます。
あわせて島屋政一『本木昌造伝』には、わが国の活字ボディサイズと、そのシステムに関し、類書にない貴重な資料が掲載されています。
目下愛読者の一部と考査中ですが、追試をかさねてみると、きわめて精度の高い資料であることが近年あきらかになりましたので、ここにその一部をご紹介いたします。

本項は<タイポグラフィ・ブログロール 花筏>における連続掲載記事の一環として、わが国の活字ボディサイズの淵源をたどる重要資料として再構成されて紹介されています。
あわせてご覧いただけましたら幸甚に存じます。
【花筏 [字学] わが国活字の尺貫法基準説からの脱却と、アメリカン・ポイントとの類似性を追う*04  島屋政一『本木昌造伝』における活字ボディサイズの新考証
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20150421193950685_0003島屋政一『本木昌造伝』の序文にあたる「例言」には、このようにあります。

筆者はすでに『印刷文明史』を著わし、本木昌造のことをしるしたが、いささか冗長にながれ、またいささかの訛伝の指摘もあった。
さらには畏友にして活字界の雄たりし、青山進行堂活版製造所・青山容三〔督太郎〕氏、森川龍文堂・森川健市氏の両氏から、活字の大小の格〔活字ボディサイズ〕のことのあらたな教授もえた。

この「例言」をうけた記述が『本木昌造伝』 p.117-120 にみられます。
そこでの島屋政一は、大阪の活字鋳造業者/青山進行堂活版製造所・青山容三〔督太郎〕氏、森川龍文堂・森川健市氏の両氏から、活字の大小の格〔活字ボディサイズ〕のことのあらたな教授もえて、<わが国では近代活字版印刷の創始のころから、 号数制金属活字とは本木昌造がさだめたものであり、鯨尺や曲尺による、尺貫法にもとづいた製品である > としたそれまでの立場を捨てています。 それに代えて島屋政一は、

英国においてはトーマス・ハンサード(Thomas C. Hansard)が1825 年(文政08)に 『Typographia』 (原著:p.387–8) を著し、活字の標準化を提唱して、1 フィートにたいする活字の全角の個数〔本数〕の標準をつぎのように定めていた。
○ 一号  1 ft に32 本        Two-Line English 
○ 二号  1 ft に41 本1/2  Two-Line Small Pica
○ 三号  1 ft に56 本1/4     Two-Line Brevier
○ 四号  1 ft に64 本         English
○  五号  1 ft  に83 本    Small Pica
○ 六号  1 ft に112 本1/2    Brevier

とし、わが国の号数制活字の淵源を、「English 系統 一号、四号」、「Small Pica 系統 10.5 pt 基準。初号、二号、五号、七号」、「Brevier 系統 三号、六号、八号」であることを解明しています。
さいわい原著『Typographia』 (Thomas C. Hansard,  1825 年(文政08),   原著:p.387–8)を所有しておりましたので、原典照合をしたところ、一部にあきらかな転記ミスがみられましたので、下掲図にそれを正した図版をかかげ、また正誤表を作成いたしました。

また現在、<朗文堂ちいさな勉強会 平野富二の会>の会員を中心に、この島屋政一説を追試・検討をかさねておりますが、現状ではわが国の五号活字のボディサイズは、Small Pica 10.5 pt 基準 とみられるものの、一部に異なったサイズがみられ、それが島屋政一が紹介した「五号 1 ft に83 本 Small Pica」にちかい数値を示していることまでが判明しています。

以下は平野富二の東京本格進出を控えて急遽作製されたとみられる「天下泰平國家安全」の活字販売用見本(『 崎陽 新塾餘談 初編一、初編二 』 巻末口上。ともに壬申二月〔明治05 年02 月〕)の製作のときに完成していた、活字ボディサイズの該当部を抜粋して紹介します。
この調査・研究はまだ端緒についたばかりで、ひろく『本木昌造伝』愛読者の皆さまのご参加をお待ち申しあげております。

20150421193950685_000320150601175842929_0001 20150601175842929_0002『 新塾餘談 初編一 』巻末口上(活字ボディサイズ見本ならびに価格表 壬申二月〔明治05年02月、1872〕 刊、印刷博物館蔵 ) PDFデータ  】

◎ 関連既出情報
【[字学] わが国活字の尺貫法基準説からの脱却と、アメリカン・ポイントとの類似性を追う*01 考察のはじめに 】
【[字学] わが国活字の尺貫法基準説からの脱却と、アメリカン・ポイントとの類似性を追う*02 〔松本八郎〕 活字の大きさとシステム 】
【[字学] わが国活字の尺貫法基準説からの脱却と、アメリカン・ポイントとの類似性を追う*03   〔川田久長〕 活字の大きさとシステム

4947613548

朗文堂 愛着版

本 木 昌 造 伝

島 屋  政 一 著
朗 文 堂 刊

A5判 480ページ
口絵カラー写真20点、本文モノクロ写真172点、図版196点
上製本 スリップケース入れ 輸送函つき
背革にベラムのバックスキンをもちいて

ヒラにはコッカレルのマーブル紙をもちいました。

本書(索引・正誤表つき)は在庫僅少で、輸送箱の一部に汚損があるため、直販のみとし、一般書店では取り扱っておりません。
恐縮ながら、本書の入手をご希望の方は直接 朗文堂 ヘお申し込みください。
本体価格:16,000円(税・送料別)
【 詳細情報 : 朗文堂ブックコスミイク 本木昌造伝

【 目  次 】
・ 本木昌造の誕生から通詞時代

・ 長崎製鉄所時代の本木昌造
・ 近代活字創製の苦心
・ ガンブルの来日と活版伝習所の創設
・ 新街私塾と長崎活版製造会社
・ 長崎から東京へ/活版印刷術の普及
・ 本木昌造の終焉と本木家のその後
・ 凸版印刷と平版印刷、ライバルの登場
・ 印刷界の二大明星
・ 本木昌造をめぐるひとびと
・ 野村宗十郎とアメリカン・ポイント制活字
・ 印刷術の普遍化とわが国文化の向上
・ 印刷界の現状
・ 編集子あとがき

【 例    言 - はじめに 】
島 屋  政 一
わが国の印刷事業は、とおく奈良平安朝のむかしに寺院において創始され、久しきにわたって僧侶の手中にあった。 江戸期にはいって勅版がでて、官版および藩版がおこり、ついで庶民のあいだにも印刷事業をはじめるものがあらわれた。
寛文(1661-72)以後、木版印刷術おおいに発達して、正徳、享保時代(1711-35)からは木版印刷術が全国に普及をみたが、それは欧米諸国の近代活字版印刷術にくらべてきわめて稚拙なものだった。

幕末の開国とともに洋学が勃興して、印刷術の改善にせまられた。そのときにあたり、近代活字鋳造と近代印刷術の基礎をひらき、善く国民にその恩恵をひろめたものが本木昌造翁だった。

筆者はすでに『印刷文明史』を著わし、本木昌造のことをしるしたが、いささか冗長にながれ、またいささかの訛伝の指摘もあった。
さらには畏友にして活字界の雄たりし、青山進行堂活版製造所・青山容三〔督太郎〕氏、森川龍文堂・森川健市氏の両氏から、活字の大小の格〔活字ボディサイズ〕のことのあらたな教授もえた。
さらに筆者は、すぐる太平洋戦争において、おおくの蔵書を戦禍にうしなった。また青山進行堂活版製造所、森川龍文堂の両社はその活字の父型や母型のおおくをうしなっている。

このときにあたり、ふたたび、日本の近代文明に先駆して、開化の指導者としておおきな役割を演じた本木昌造の功績を顕彰し、それに学ぶところは大なるものがあると信ずるにいたった。
本木昌造はひとり近代印刷術の始祖にとどまらず、むしろ研究者であり教育者でもあった。
本木昌造の設立にかかる諸施設とは、むしろ「まなびの門」でもあったのである。

そうした本木昌造のあらたな側面を中枢にすえて本書をしるした。

  昭和24年10月20日
                              著 者 識

【 本木昌造伝 修整部 PDF  motogi-denn-syuusei 】 

Web01本木伝Web02本木伝Web03本木伝Web04本木伝

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん、ブログ<活版小本>に新作発表

活版小本

京都の吉田山のほとり、ちいさな活版印刷機で小型本の製作をつづけておられる
ぢゃむ 杉本昭生さんは、製作のピッチも順調ですし、そのブログ<活版小本 コホン>
意欲的な更新が継続しています。

とても瀟洒で、すっきりとした画面構成ですし、テキストも丁寧に書きこまれています。
皆さまのご愛読と、ブログへのご訪問をおすすめいたします。
また、ぢゃむ 杉本昭生さんはことしの<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>にも出展されます。
やつがれ wrote

ブログ<活版小本 コホン>のアドレスはこちらです。
杉 本   昭 生
【 ぢゃむ 杉本昭生  活版小本 http://kappan-kohon.blogspot.jp/ 】
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芥川龍之介 『 蜜 柑 』

今回の小型本は、芥川龍之介の『蜜柑』です。
自分には聞き慣れた歌のように頭のどこかにずっと残っている作品です。
それをいまさら、という気がしないでもありませんが
今回はまず題字に中村不折の文字を使うことを決めていたので
それに似合った作品として芥川龍之介の『蜜柑』を選びました。

同じ作るなら、芥川の本の装幀をしていた小穴隆一の感性に近づきたいと思って
いましたが、やはり無理でした。
内容についてはご存知の方も多いので説明は省きます。
もし本棚に文庫本でもあれば、久しぶりに読んでみてはいかがですか。

【緊急告知 青年劇場公演】 真珠の首飾り-ジェームス三木作 板倉哲演出 09月11日-20日 紀伊國屋ホール

20150825135534289_000220150825135534289_0001 【 青年劇場 真珠の首飾り フライヤーPDF  seinengekijo-kouen 4.09MB 】

《創立50周年記念・第6弾》第113回公演 ―― ジェームス三木=作 板倉哲=演出

真珠の首飾り

国民主権。
    戦争放棄。
        基本的人権の尊重。

―― 一面焼け野原の東京で、憲法草案づくりが始まった。
彼らはそこに、何をこめたのか ――
演劇が完成する場は、舞台でも稽古場でもない。観客の胸の中である。それぞれの生き方、自由な考え方、独自の想像力によって、客席に色とりどりの花が咲けば、仕掛け人としていうことはない。
憲法改正の是非を問う前に、今の〔日本国憲法〕が、誰の手でどのようにつくられたのかを、みんなに知らせたくて、観客の心の畠に、せっせとタネつけをしたつもりだ。 さァ、花よ咲け。
ジェームス三木

<ものがたり>
1946年2月4日。焼け野原の皇居前に残された第一生命ビルの一室にGHQ(連合軍総司令部)民政局のメンバーが緊急招集された。そこで出された命令は「これからの一週間、民政局は全力を挙げて、憲法草案の作成にとりかかる」。明治憲法とほとんど変わらない日本政府の草案にたまりかね、憲法のモデル案を提示することを決めたのだ。
作成にあたって最も重要なことは、ポツダム宣言の内容に沿っていること。そして「天皇の地位保全」「戦争放棄」「封建制度の廃止」の三原則を入れ、かつ国連憲章の理念をも念頭に置くこと。
人権条項担当になった22歳のベアテ・シロタは、さっそく世界中の憲法を収集し、女性の権利条項作成に取りかかった。ケーディス大佐を中心とした運営委員会、それぞれの条項ごとの委員会メンバーも急ピッチで作業を進める。
やがてこのビルの密室で憲法をめぐる白熱した論議が始まった…… 。

【 詳細情報 : 青年劇場Website   講演日時・場所・チケット申込

【展示会】 IGAS 2015 (アイガス 国際印刷機材展)開催迫る

IGAS2015_poster-3◯ イベント名称

IGAS 2015 (アイガス 国際総合印刷機材展)
International Graphic Arts Show 2015

◯ 開催趣旨
IGAS 2015は、最新の印刷 ・ 紙工 ・ デジタルグラフィックス関連の機材 ・ 技術 ・ サービスを一堂に会した国際総合印刷機材展です。
最新技術や様々なソリューションを提案するとともに、印刷産業の未来を展望できる場です。
また、人材の国際交流を図り、印刷産業および関連産業の活性化と興隆に貢献します。
◯ 主  催
印刷機材団体協議会 (Japan Graphic Arts Suppliers Committee: JGASC)

〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8 機械振興会館401-2号室
一般社団法人 日本印刷産業機械工業会 内
◯ 開催期間
2015年09月11日[金]-16日[水]
◯ 開場時間
10:00-17:00
◯ 会   場
東京ビッグサイト 東館

〒135-0063 東京都江東区有明3-11-1
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アジアのというより、いまやひろくアセアン地域の、二年に一回の印刷の祭典<IGAS 2015>の開催が迫ってきた。 朗文堂にも各国からの問い合わせが増えている。
アセアン地域の印刷の祭典<IGAS>にたいし、世界規模の印刷の祭典としては<drupa  ドルッパ>が知られる。こちらは四年ごとに、ドイツのデュッセルドルフ・メッセ会場で開催されている。

すなわち印刷のオリンピックが<drupa>とすれば、アジア大会に相当するのが<IGAS>ということになる。 前回の<drupa 2012>は、2012年05月03日-16日に開催され、出展者数は52ヵ国1,971社、来場者数は138ヵ国から39万1000人の多くを数えたそうである。

かつて<JANPS2007><IGAS 2007>の両イベントに、朗文堂 アダナ・プレス倶楽部も、 Adana-21J 開発のパートナーであった小池製作所の展示コーナーの一隅に出展した。
このときの来場者は<JANPS2007>20,295人、<IGAS 2007>130,164人と記録されている。
その小池製作所は2008年に閉鎖され、e テクノロジーも、IT メディアも、アッというまに新鮮さを失い、メディア融合時代の印刷機器は混迷を深めている。わが国の印刷関連機器製造企業ならびに印刷企業はおおきな変換期にさしかかっている。

すなわち<IGAS>は、1991(平成03)年の出展社375社、来場者229,000人をピークとして減衰をかさね、前回の<IGAS 2013>では、出展社229社、来場者31,237人というさびしい現状にある【 過去のJANPS 】【 IGAS  過去の開催結果 】。

かつては肩をならべていた<drupa 2012>での、出展者数52ヵ国1,971社、来場者数138ヵ国から39万1000人の隆盛ぶりと比較すると、ずいぶん勢いを失った感がある。
これはパソコンや携帯型電話機などの軽便メディアばかりに関心が移行し、情報産業を根底からささえる、わが国のモノづくりの現場の衰退をあらわしているような気がしてならない。

こんな時代の印刷機器の国際見本市である。急速に変革が進む業界に勢いと弾みを与えるために、新トレンドや新テクノロジーに期待する向きもあるが、おそらく期待薄とみられている。したがって外国からのゲストの一部は、小社が出展しないことに失望する向きもある。
もはや活版印刷を、レトロ趣味や滅びの美学で観望したり、ニッチ産業などとはみなさない産業人が、ひとりわが国にとどまらず、アジア諸国でも増えてきたということかもしれない。

すなわち、小型活版印刷機の再開発の開始から、まもなく10年を迎えようとしている小社がおどろくほど、多くの若い経営者による印刷業者が、「新技術、ハイテク」の追求だけでなく、いちど印刷術の原点にたち帰り、あらたな出発のときを迎えるときだと考える向きが急速に増加している。
それが<活版ルネサンス>である。おもしろい現象といえるかもしれない。
まずは<IGAS 2015 >の成功を祈りたい。
【 詳細情報 :  IGAS 2015 公式ホームページ

【再紹介 朗文堂ブックコスミイク】 鈴木 篤著 『わたくしは日本国憲法です。』

プリント

顔写真鈴木篤氏 『 わたくしは日本国憲法です。』 著者 : 鈴木 篤氏

【 朗文堂 ブックコスミイク : 『わたくしは日本国憲法です。』 フライヤーPDF
【 関連ブログ : 弁護士 鈴木 篤 の つれづれ語り
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わが国『憲法』の周辺がきわめて緊迫してきた。
国会での審議がおこなわれているが、TV 中継を意識するのか、委員会審議なのに選挙運動期間中さながら、躰ごと左右にふり向け、空虚なことばを強弁するわが国の総理大臣の姿に、もの哀しいものを感ぜずにはいられない。
こういう姿勢は、ふるくから「右顧左眄」として卑しまれてきたものであるからして……。

《 出版人として、タイポグラファとして、そして、なによりもひとりの国民として 》
小社刊 『わたくしは日本国憲法です。』 の著者 : 鈴木 篤氏は、なによりも日本国憲法の前文をおもくみている。当然そこには憲法全体をつらぬく精神と理念がしるされているが故である。
2014年09月06日の『わたくしは日本国憲法です。』出版記念パーティでも、掉尾を飾って会場に『日本国憲法』前文の画像がながれ、それを女性参加者が朗朗と朗読されて感銘をよんだ。
そして鈴木 篤氏は、『日本国憲法』をつぎのようにかたる。
「すばらしい憲法ではないでしょうか。私たち日本国民は、こんなすばらしい、世界に誇れる憲法を持っているのです」

もちろん図書『わたくしは日本国憲法です。』のなかにも、憲法の前文をふくめて、全文が紹介されている。
また<花筏 朗文堂好日録-045 卯月 四月がおわり、新緑と薫風の 皐月 五月のはじまり>でも、『MORGEN』誌での書評を紹介するなかで、『日本国憲法』前文を紹介した。

ところが、現状のコンピューター・ディスプレーは、大小を問わず、まだまだ可読性 Readability と 判別性 Legibility に劣るという段階にとどまっている。
それでもタイポグラファとしては、こうした貴重な文書に勝手に段落改行などは設けるべきではないと判断していた。
ところが、デバイスによる差はあるとはいうものの、やはりこれだけの文章量がつづくと、画面ではことばの壁となって、読む意欲を減衰させてしまう結果となっていた。

今回は、段落ごとに一行アキとして、ともかく読んでいただけるようにいささかの工夫をしたものである。筆者の意のあるところをお汲みいただけたら幸いである。
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日 本 国 憲 法

施行  昭和二二年五月三日

日 本 国 憲 法   前 文

日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。

そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。
これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。
われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。

われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。
われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

【長崎会員からの情報】 荷札から活版印刷へ ー 東彼杵町歴史民俗資料館

20150817133003887_0001 20150817133003887_0002 【フライヤー PDF  20150817133134564 2.19MB 】

荷札から 活版印刷へ

会  場 : 東彼杵町歴史民俗資料館
主  催 : 東彼杵町教育委員会
長崎県東彼杵郡東彼杵町彼杵宿郷430-5
TEL. 0957-46-1632

協  力 : 佐藤昇一(元 九州荷札印刷株式会社 工場長)
休館日 : 火曜日
入場料 : 無   料
──────────
長崎県東彼杵郡に属する、東彼杵町(ひがし そのぎ ちょう)は、長崎県東部の大村湾に面した町です。この東彼杵町にもアダナ・プレス倶楽部のたいせつな有力会員がいらっしゃいます。
この町で1922年(大正11)に創業された九州荷札印刷株式会社の印刷関連機器を中心に展開するイベント、<荷札から 活版印刷へ>に際し、情報のご提供とフライヤーを若干お送りいただきました。
お近くの方、あるいは世界遺産登録で賑わう長崎旅行をご計画のかたは、ぜひご参観ください。
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<長崎県印刷会館(長崎市出島町10-13)の外観と資料保管室 撮影:2015年05月>
DSCN9325 DSCN9472 20150706212009623_0002 20150817203331502_0001【 『ハンドプレス・手引き印刷機』 PDF  handprss  3MB 】

観光名所、長崎出島のすぐちかく、長崎県印刷会館(長崎市出島町10-13)にも、九州荷札印刷株式会社から譲渡された印刷機器がいくつか保管されています。
なかでも貴重な資料は「アルビオン型手引き活版印刷機」二台です。
その紹介が 『  ハンドプレス・手引き印刷機 』 (板倉雅宣、2011年09月15日、朗文堂、p.58, 59)にありますのでご紹介しましょう。

同書(七)に紹介されたアルビオン型手引き式活版印刷機は、大阪/片田鉄工所製造による明治中期のものと推定される国産機で、上掲写真では右側の機械です。


同書(八)に紹介されたアルビオン型手引き式活版印刷機は、両脇の鳥居型主柱の天板の片面左側に「TYPE FOUNDRY TOKYO 」、右側に「TRADE MARK,  JAPAN」とあり、俗に「◯も に H」とされる東京築地活版製造所の名称と商標があります。
さらに同機において特徴的なのは、天板の反対面には、左側に「TYPE FOUNDRY OSAKA 」、右側に「TRADE MARK,  JAPAN」とあり、俗に「旭日に ◯も」とされる大阪活版製造所の名称と商標があります。
明治中期のものと推定される国産機で、上掲写真では左側の機械です。

東京築地活版製造所は平野富二を初代とする企業であり、大阪活版製造所は大阪財界の雄、五代友厚の懇請をうけ、本木昌造、谷口黙次らが開設した活版製造所であり、いずれも長崎を出自とする、いわば兄弟企業ともいえた存在でした。
こうした貴重な印刷機が東彼杵町にあったということになります。

【アダナ・プレス倶楽部】 まずはご一報を!<Salama-21A操作指導教室> 随時開催中

アダナタイトル

Salama-21A 操作指導教室<Salama-21A 操作指導教室> は、ふつうの活版印刷体験会や活版ワークショップとはいくぶん異なり、小型活版印刷機 Salama-21A を購入予定のお客様のための操作指導教室です。
ご購入いただいた(ご購入予定の) Salama-21A を、安全かつ快適にご使用していただくために、必要な操作方法の基礎を、短時間で集中的に習得していただくことを目的とします。
そのため、各回最大 4 名様に限定した、完全予約制の教室です。

アダナ ・ プレス倶楽部では、活版印刷関連機器のご購入の前に、ご使用目的にあわせ、無理と無駄のない設備の設定にむけて、十分なおはなし合いをさせていただいております。
そのためにも、これから活版印刷をあらたにはじめられる皆さまに、遠近を問わず、できるだけお客さまのご都合にスケジュールをあわせて<Salama-21A 操作指導教室>の受講をおすすめしております。

もちろん受講に際して印刷機や付帯設備などの購入は義務づけられていません。
詳細は <アダナ ・ プレス倶楽部 教室のご案内 Salama-21A 操作指導教室 >をご覧ください。

残暑お見舞い & 新塾餘談 おもかげのはし

 

2015残暑見舞い
《 新 宿 餘 談 》

七重八重 花は咲けども 山吹の 実の一つだに なきぞ悲しき

新宿区神田川に架かる「 面影橋 」ちかくの空き地に咲いていた、名もしらぬ野艸。
このあたりは、江戸千代田城の築造者とされる 太田道灌 の逸話にちなむ「山吹の里」とされ、江戸時代・明治時代には名所のひとつであったという。
いまは周辺に山吹はみあたらないが、橋のたもとにそれをつたえる記念碑がひっそりとたたずむ。 つよい陽射しをさけ、たそかれときにフラリとでかけので、あたりはほのくらく、写真も鮮明ではないが、「おもかげのはし/俤の橋/姿見の橋」とされる、ちいさな橋を紹介したい。DSCN0022DSCN0034DSCN0041DSCN0030DSCN0046DSCN0049DSCN0052いまではなんの風情もないコンクリートの橋ではあるが、神田川にかかるこの橋は、歌人:在原業平がきよらかな水面にその姿をうつしたことから「姿見の橋」とも、あるいは徳川三代将軍家光がこのあたりで鷹狩りの鷹をみつけて「姿見の橋」と名づけたともされる。
「おもかげのはし/俤の橋」の名は、和田於戸姫なるものが、かずかずの悲劇をなげいて、この水面に身をなげうったときの和歌から名づけられたとする。

いずれにしても、漢字だけの「面影橋」よりも、どれもが風情のある名前ではある。
その「おもかげのはし」のたもとに水稲荷神社があり、そこのおおきなマンションに友人が事務所を開設していた。その友人「松本八郎」が逝って、はやいものでまもなく一年になろうとしている。夏のたそかれとき、「おもかげのはし」をたずね、クレマチスの真っ白な花弁を見ながら、勝手に先に逝った友人を偲んだ。

【クレマチスの丘 ヴァンジ彫刻庭園美術館】 クリスティアーネ・レーア 宙を つつむ

              Christiane Löhr
                  encircling the orbit
クリスティアーネ・レーア  宙を つつむ 

《Little Agglomeration》2015,  Photo : Serge Domingie, © Christiane Löhr

クリスティアーネ・レーア 宙をつつむ
Christiane Löhr : encircling the orbit
会       期 : 2015年4月5日[日]-  8月31日[月]
主       催 : ヴァンジ彫刻庭園美術館
協       力 : タグチファインアート
開館時間 : 10:00-18:00 (入館は閉館の30分前まで)
休  館  日 : 水曜日(祝日の場合は翌日休・4/30は開館)
入  館  料 : 大人1,200円/高・大学生800円/小・中学生500円(400円)
問合わせ : ヴァンジ彫刻庭園美術館  Tel. 055-989-8787

自然から素材を採取し、「空間に生成されるかたち」を探求する作家 クリスティアーネ・レーア
【展覧会概要】
ドイツとイタリアで活躍するクリスティアーネ・レーアの、国内の美術館では初となる展覧会を開催いたします。
レーアは自然から採取してきたタンポポやアザミなど、身近な植物の茎や種子、また馬の毛を素材にし、その特性を活かしたかたちを作りあげていきます。
はかなく細やかな生命の欠片たちが、作家の手作業によって一つ一つ丁寧に組み合わせられた作品は、その小ささの中に普遍的な美しさを感じとることができます。
「空間に生成されるかたち」という彫刻だけでなく平面の作品にも共通するレーアの主要な問題から、かたちは素材の内的な構造に従いながら作られていき、とても軽やかで繊細でありながらも、建築物のような確かな安定を備えています。
作家の身体性と精神が深く根ざしたそれらの作品に対峙するとき、私たちは世界がもつ豊かさに気づくことでしょう。

 本展では、美術館の開放的な空間に広がる彫刻とドローイング作品がご覧いただけます。人と自然、そして環境や物質との関係が問題となり1960年代に起こったアルテ・ポーヴェラやミニマル・アートに影響を受け、幼少期の体験から慣れ親しんだ自然の中に作品の萌芽を見つめるクリスティアーネ・レーア。自然との直接の触れあいから生み出されてきた数々の作品によって、現代に生きる私たちと世界のつながりが、今あらためて問いかけられます。

 【作家紹介】
クリスティアーネ・レーア Christiane Löhr
1965年ドイツ ヴィースバーデン生まれ。
ボン大学でエジプト考古学や歴史学、マインツ大学で芸術教育学などを学んだ後、デュッセルドルフ美術アカデミー ヤニス・クネリス教室修了。美術アカデミー在学中から植物や馬の毛を用いた作品を作り始め、注目を集める。

 現在、ケルン(ドイツ)とプラート(イタリア)を拠点に活動。ミラノ近郊のパンザ・ヴィラ・アンド・コレクションでの個展をはじめ、世界各地で展覧会を開催。主なパブリックコレクションにヴァンジ彫刻庭園美術館(静岡)、ボン市立美術館(ドイツ)、パンザ・コレクション(イタリア)ほか多数。

【 企画詳細 : ヴァンジ彫刻庭園美術館 企画展

【Viva la 活版-すばらしき活版】 Viva la 活版 Let’s 豪農の館 Ⅲ 会場のいま

2015暑中見舞い 豪農の館_ロゴViva la 活版 Let’s 豪農の館
【 イベント名 】  Viva la 活版 Let’s 豪農の館
【 展示 期間 】  2015年10月10日[土]-12日[月・祝] 09:00-17:00
【 会       場 】  「北方文化博物館 豪農の館」 内 「吉ヶ平古民家」(登録有形文化財)
           新潟県新潟市江南区沢海 2丁目15-25
【 主       催 】  朗文堂  アダナ・プレス倶楽部
──────────
ことしのアダナ・プレス倶楽部の<Viva la 活版-すばらしき活版>イベントは、<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>と題して、新潟市北方文化博物館内、明治初期の農家であった「吉ヶ平民家」を主会場として開催されます。
百数十年前、活版印刷の創始とほぼ同年代に建築されたこの民家は、板敷きの間に囲炉裏がきられていますが、エアコンはありません.。虫除けの網戸、展示用レール、展示用照明などもありません。ただ、ゆたかな自然と、本物の歴史にあふれています。DSCN4205 吉ヶ平古民家 遠景吉ヶ平古民家 吉ヶ平古民家 居間
みのりの秋とともに、北方文化博物館のこの古民家いっぱいに<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>が開催される。
「吉ヶ平民家」の前には、かつては稲田がひろがり、地元の小学生たちが田植えから稲刈りまでを担っていた。いまは「大賀ハス」が植えられており、七月下旬からつぎつぎと凜洌とした花をつけているという。
北方博物館学芸員のブログ から納涼をかねて紹介したい。
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北方博物館、移築古民家「「吉ヶ平民家」では、すぐ前にある蓮池の大賀ハス開花後の花托を使って染めた布などを飾った展示、植物染め作家  「浜五」 星名康弘 さんによる作品を展示しています。<水と土の芸術祭2015>市民プロジェクトのひとつです。


中央のグレーの布が大賀ハスの花托(かたく)を使って染めたもの


これは5月に見頃を迎えた大藤棚の「葉」を使って染めたもの。
緑の方は鉄と、黄色の方はミョウバンと反応させて出る色だそうです。
風が入るととてもきれいに揺れます。