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【展覧会】 ニッポンのニッポン ヘルムート・シュミット-京都dddギャラリー

京都dddギャラリー第205回企画展
2015年11月09日[月]-12月22日[火]
ニッポンのニッポン ヘルムート・シュミット
20151022181732461_0001 20151022181732461_0002【プリント用 PDF  kyouto-ddd02 】

まちが もみじに染まり、そして、比叡おろしの寒風が吹きつのるまでのあいだ。
京都の魅力が もっとも輝く、このよいときに、京都 ddd ギャラリーで
ヘルムート・シュミット <ニッポンのニッポン> 展が開催されます。
皆さまのご参観をおすすめいたします。

24歳ではじめて大阪の地を踏んで間もないころ、スイスのティポグラフィシェ・モナーツブレッテル(TM)誌の編集長から手紙を受け取った。タイポグラファの目を通して見た日本のフォルムや、暮らしの中の道具といったものを、紹介する記事を毎月TM誌に連載してみないかという誘いであった。
記事を書くということは、道具にふれるだけでなく、道具の作り手に会う機会も与えてくれた。このシリーズを私は 「Japan japanisch」(ニッポンのニッポン) と呼ぶことにした。
というのは、私自身が理解している日本、すなわち、かつて存在した、そして今も存在している日本、さらにこれから発見されるべき日本を伝えたいと思ったからだ。
この記事で使ったモノクロ写真は、わずかな例外をのぞいて、カメラマンの友人たちと撮影したものだ。

1969年、エミール・ルーダーから手紙を受け取った。
「TM誌の記事はすばらしい。日本滞在で貴君はなんと洗練されたことか、私にはよくわかります」
40年以上の時を経て、記事は新しい命を授かった。「 Japan japanisch 」 は 2012年に朗文堂より独・英・日本語で出版された。
京都 ddd ギャラリー での展示 「ニッポンのニッポン」 は、この本をきっかけに企画された。
展示に関わってくださったすべての人と、とりわけ日本 ―― 変わることなく刺激を与え続けてくれる国 ―― に感謝を捧げたい。 [ヘルムート・シュミット]

◯ 会場・会期
京都 ddd ギャラリー
2015年11月9日[月]-12月22日[火]
11:00-19:00(土曜は18:00まで)
日・祝日休館 入場無料
〒616‒8533 京都府京都市右京区太秦上刑部町10
TEL: 075-871-1480   FAX: 075-871-1267
地下鉄東西線 太秦天神川駅1番出口 徒歩3分
嵐電嵐山本線 嵐電天神川駅 徒歩5分

市バス・京都バス 太秦天神川駅前下車、駐車場無

◯ ギャラリートーク
日 時 : 2015年11月9日[月] 16:00 – 17:30
講 師 : ヘルムート・シュミット
会  場 : 京都 ddd ギャラリー 会議室
通訳付、入場無料、要予約、定員40名
※参加ご希望の方は、10月21日[水]以降にお申し込みください。

◯ オープニングパーティ
2015年11月09日[月] 17:30-19:00
会場 : 京都 ddd ギャラリー

◯ 作家略歴
ヘルムート・シュミット
1942年オーストリアうまれ。
西ドイツで植字工従弟期間を終了後、1960年代、スイスのバーゼルスクールで、モダンタイポグラファのエミール・ルーダーのもとで学ぶ。
1970年代中頃、西ドイツで社会民主党のウィリー・ブラント、ヘルムート・シュミット両首相のための制作活動に携わる。
1980年、大塚製薬の医家向け医薬品のパッケージや、ポカリスエットのアイデンティティの確立。
ヘルムート・シュミットは、現在大阪を本拠に、商業デザインの仕事と並行して、自主制作に携わっている。1992年以来、自主制作シリーズ「タイポグラフィック・リフレクション」を発行し、現在11号にいたる。また、専門誌「ベースライン」「アイデア」「TM」などへの寄稿者である。
著書 : 『タイポグラフィ・トゥデイ』(1980/2015年)誠文堂新光社発行、『バーゼルへの道』 (1997年) 朗文堂発行、『 japan japanese 』(2012年)朗文堂発行。フィヨルド・ゲイコの編集、デザインによる『 helmut schmid:design is attitude 』 が2006年ビルクホイザー社より発行。
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京都造形芸術大学 情報デザイン学科特別講義
タイポグラフィとタイポグラフィ

日  時 : 2015年11月26日[木] 17:00-18:30
講  師 : ヘルムート・シュミット
会  場 : 京都造形芸術大学 望天館1F B11ホール
共  催 : 京都造形芸術大学
      通訳付、入場無料、予約不要、定員100名、当日先着順

【朗文堂 ブックコスミイク】 ドイツ国立図書館が Helmut Schmid 『 japan japanese 』を収蔵。

ジャケット書 名    japan japanese
著 者    ヘルムート ・ シュミット
装 本         250 × 255 mm 上製本 108ページ
独 ・ 英 ・ 日本語表記
発 売          2012年4月
定 価          本体 3,619円 + 税
ISBN978-4-947613-83-7
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ヘルムート ・ シュミット著 『 japan japanese 』 は、発売開始後の講演会、展覧会などをつうじて、順調な販売が継続しております。

また、ここのところの通貨、円安傾向などがあって、国外諸国からの引き合いも増加しております。 円安や円高と国外図書販売の成果などは無関係だとおもっていると、意外な落とし穴が待ちかまえています。

今回の報告は、『 japan japanese 』 が、ドイツ国立図書館の蔵書になったことのご報告となりました。
ドイツ国立図書館 ( Deutsche Nationalbibliothek ) は、分断されていた東西ドイツの再統一後に、ドイツの国立図書館の機能を果たすために統合された、以下の03館の統一名称で、略称はDNBです。

  1. 旧東ドイツ時代の国立図書館を継承したライプツィヒ館 ( 旧 Deutsche Bücherei 、1912年創立。 蔵書数およそ1,300万点 )
  2. 旧西ドイツ時代の国立図書館を継承したフランクフルト ・ アム ・ マイン館 ( 旧 Deutsche Bibliothek 、1947年創立。 蔵書数およそ800万点 )
  3. 音楽資料のベルリン館 ( Deutsches Musikarchiv、蔵書数およそ100万点 )

ドイツ国立図書館がわが国の国立国会図書館とおおきく異なるのは、その蔵書の範疇を1913年以降の刊行図書としており、詳細にはいたりませんが、図書館と博物館の機能を明確に分離 ・ 独立させる意図があるようにおもわれました。 詳細はできのよいウィキペディアがありますのでご覧ください。
【 ウィキペディア : ドイツ国立図書館 日本語版  ドイツ国立図書館  ドイツ語版
ドイツ・レターDSCF5640ジャケット本文ページ1本文ページ2本文ページ3
関連情報 : 朗文堂ブックコスミイク 『 japan japanese 』
【 関連情報 : ヘルムート・シュミットさん 『japan japanese』、 2014年版 ISTD 国際タイポグラフィック賞 premier award を受賞 2014年10月28日

以下の情報は『 japan japanese 』に関して2011年12月14日-13年03月21日まで、都合09回にわたって掲載された関連記事を、降順に並べ替えて掲示しました。
【 関連情報 : 『 japan japanese 』 刊行記念 ヘルムート・シュミット氏の講演会+展覧会のお知らせ