【紹介】ロシア/サンクドペテルブルクの印刷博物館

タイポグラフィ学会会員、GKグラフィックス所属の 木村雅彦氏 が、2013年05月19-25日まで、榮久庵憲司氏からの指示で、ロシアのサンクドペテルブルクのサンクドペテルブルク美術大学(1757年創立)での講演に出張された。
その忙しい日程をぬって、サンクドペテルブルク美術大学からの情報で、同市に印刷博物館が設置されていることを知り、同館を展観するとともに、博物館図録(205×205ミリ、オフセット平版印刷、フルカラー、中綴じ、20ページ)と、館内写真の提供をいただいた。
また同市がほこるエルミタージュ美術館にも、木製の手引き活版印刷機があったとして、その資料もあわせて提供いただいた。

サンクトペテルブルク(露: Санкт-Петербург)は、かつてはロシア帝国の首都であった。いまはロシアの第二の大都市で、レニングラード州の州都でもある。また第一次世界大戦の開戦以降(1914 – 24年)はペトログラード(Петроград)、ソ連時代(1924 – 91年)はレニングラード(Ленинград)と呼ばれていたまちであった。人口はおよそ500万人、大阪市と姉妹都市である。

木村雅彦氏のはなしでも、図録をみても、残念ながら動態をたもっているわけではなく、博物館標本に留まるようではあるが、ともあれ、ほとんど情報のなかった現代ロシアの活版印刷事情を知る手がかりができたことになる。

以下に、木村雅彦氏撮影の「サンクドペテルブルク印刷博物館」の近影写真を紹介したい。

博物館図録は全文がロシア語活字で表記されていて、ほとんど歯が立たないが、サンクドペテルブルクの印刷の歴史は相当ふるいようである。こうしたまだ知られざる外国の施設と、わが国の関連施設の交流が、これから徐徐に進んでいくことを期待したいものである。

エルミタージュ美術館 所蔵の、木製手引き活版印刷機》