花こよみ 008

花こよみ 008

詩のこころ無き吾が身なれば、折りに触れ、
古今東西、四季のうた、ご紹介いたしたく。

 雪の降る日に 柊 ヒイラギの

あかい木 コ の実が たべたさに

柊 ヒイラギの葉で はじかれて

ひょんな顔する 冬の鳥

泣くに泣かれず、笑うにも

ええなんとしょう、冬の鳥

                        薄田泣菫(ススキダ-キュウキン 1877-1947)