宋朝体活字の源流:聚珍倣宋版と倣宋体-03 倣宋体活字書風に拘泥した毛沢東

DSCN0487 DSCN0476 DSCN0477 DSCN0471修復なった紫禁城(故宮)武英殿前で。 写真左から : 邢 立(Xing Li)氏、紫禁城内紫禁城図書館長 : 翁 連渓氏、やつがれ、朱 有福氏 (2013年11月)
DSCN7776 DSCN7780DSCN7799 DSCN7846 DSCN7804いくつかの用件があって、2015年正月早早、01月09日-12日にかけて北京を訪問した。
中国でも正月元旦は01月01日(新暦)で休日となるが、ことしは休暇を01日[木]-02日[金]の02日間としたために、04日[日]は出勤日となっていた。

中国でのお正月、「春節」は、むしろ旧暦で祝い、困ったことに毎年すこしずつずれている。
2015年は02月18日が大晦日で、18日[水]-24日[火]までの07連休となる。
 いくつかの企業では02月18日[水]-03月01日[日]までの12日間を特別休暇としている。
ともかく「春節」の前後一ヶ月ほどは、いかに勤勉な中国人といえども特別で、物流も滞りがちになり、注意が必要な時期となる。

その期間を避けてのあわただしい中国訪問であったが、11日[日]だけを休日として、沢園酒家(泽园酒家 北京市西城区南長街20号)を再度訪れた。
沢園酒家は紫禁城西華門からすぐちかく、政府要人が執務 ・ 居住(一般人は立ち入り禁止)する「中南海」に面した、中国湖南省料理を中心としたちいさなレストランである。
ここで一昨年、2013年の訪中時に、紫禁城図書館長 : 翁 連渓氏に昼食をご馳走になった。

DSCN7850沢園酒家は、毛沢東(Mao Zedong  1893-1976)のもとで、長年料理長をつとめたオーナーが開いたちいさな店であるが、故郷の湖南省料理が懐かしかったのか、しばしば毛沢東が訪れ、二階の個室では外国の要人とも会食していたことで知られている。 

この店の二階には小部屋が04室あるが、その壁面は毛沢東の写真で埋めつくされている。
そのひとつに油絵があり、晩年になっても読書欲が衰えがなかった毛沢東が、病床で読書をしている姿が描かれていた。
前回は撮りそこなったその絵画の写真を撮りたくて、中国の知人に個室を予約していただき、駆けつけた次第であった。

晩年の毛沢東は、好悪をはっきり表明するようになり、図書に関しても、活字書体、組版様式(誌面設計)、紙質、製本にまで厳格な要求が多かったとされる。
その状況の一端、たとえば絵画のなかで毛沢東は図書を丸めるようにして読んでいるが、それは重くて厚みのある、堅い上製本を嫌い、中国南方の竹を原料とした、軽くて腰の強い用紙をもちいたためである。
そんな様様を知ることができるのがこの絵画であった。
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そんな1970年代初頭の、いわば < 毛主席特別版図書 > を積極的に収集されているのが友人の邢 立 ( Xing Li ) さんである。

いずれ邢 立さんのご協力を得て、その周辺の情報もお知らせしたいが、今回は、いつもの劣悪な写真で恐縮ですが、邢 立さん愛蔵の < 毛主席特別版図書 > のほんの一部と、行草風のシグネチュア < 毛 沢 東 > の初号角の活字母型(電鋳法)だけをご紹介した。
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