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【タイポグラフィ学会】 第14回タイポグラフィ学会総会 並びに 『タイポグラフィ学会誌11号』刊行内容披露会開催

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第14回 タイポグラフィ学会総会
『タイポグラフィ学会誌11号』刊行内容披露会
2018年09月24日[月・祝日] 
於 : 学校法人専門学校 東洋美術学校 C棟1階 C2教室
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タイポグラフィ学会(山本太郎会長)は、09月24日[月・祝日]、第14回タイポグラフィ学会総会、および『タイポグラフィ学会誌第11号』の刊行内容披露を爽やかな秋晴れのなかで開催、無事に全日程を終了した。

総会終了後の『タイポグラフィ学会誌11号』刊行内容披露会では、一般有志の参加者をふくめて、<メディア・ルネサンス-メディア・ルネサンス 平野富二生誕170年祭>(協力:タイポグラフィ学会)のプレイベントとして、2017年11月11日に開催された「江戸・東京 活版さるく」での50箇所におよぶ訪問先をスライドショートとして公開された(日吉洋人会員)。
あわせて、現在編集作業が進行中の『タイポグラフィ学会誌11号』には、その詳細内容が研究レポート(大石 薫会員)として、詳細地図(春田ゆかり会員)を添付してまとめられることについての概要説明がおこなわれた。

『タイポグラフィ学会誌11号』の販売、ならびに、一般公開による『タイポグラフィ学会誌11号』研究ノート発表会の日程などの詳細は、追って タイポグラフィ学会 のサイトと、こちらのサイトでお知らせします。

【 詳細: タイポグラフィ学会 】

【新宿私塾】新宿御苑の桜花爛漫のとき開講、百日紅が満開のころ|新宿私塾 第32期 全課程を終え無事に修了|

!cid_17CF4BCD-621E-42F5-9620-75E14FF639D9私塾修了_塾生2018.09.11 DSCN1134いつものことですが、出あいはうれしく、別れはさびしいものです。
<新宿私塾 第32期>は、桜花爛漫の4月初旬に開塾し、新宿御苑の百日紅が猛暑にめげずに真紅の花をつけている9月11日、全員が無事に全課程を修了し、おおきく成長して羽ばたいていきました。

最終講座は<第25回 タイポグラフィの基本技術の再構築>と題して演習:大石 薫の担当でした。この演習講座を終え、これからは<新宿私塾修了生>の一員となった塾生の諸君は、わかれがたいおもいがあったのかしばらく教場での談笑がつづき、やがて再開を約して新宿の町に消えていきました。

大石講義01 大石講義04 <新宿私塾>は毎回全25講座が開講されますが、「造形のよろこび」、「身体性をともなった造形のよろこび」をモットーとしています。
同時に<新宿私塾>では、タイポグラフィにおける 「知・技・美」 の三領域で、バランスのよい学習をモットーとしています。それはまた 「知に溺れず、技を傲らず、美に耽らず」 という、つよい自戒をともないます。
私塾修了_集合

!cid_5B8B4C39-FF56-457E-9D19-CB0B144159A6長いようで短かった半年間でした。ことしはあいにくの天候不順の日がつづき、また真夏日・猛暑日・酷暑日と体験をしたことがない炎暑が連日襲来しました。
さらに列島をいくつもの台風が襲い、水害や地滑り地震といった被害にかさなり、きびしい自然現象に見まわれ続けました。

さいわい最終講座の09月11日は、蒼空が澄みわたり、爽やかな秋風がかけぬけるおだやかな日でした。
講座の終了後、塾生諸君は時計を気にしながら、しばしのお別れに際してメアドの交換を急ぎ、同期会の幹事をきめて再会を約しての修了となりました。
造形界にはきびしい逆風がみられる昨今ですが、新宿私塾32期修了生の皆さんは大きく羽ばたいて旅だちました。
何人かの終了生は、すでに<平野の会>に加入されていますし、いずれ<活版カレッジ>の受講を予定されているかたもおられます。
きっと、いつかまた、どこかで、笑顔での再会を楽しみにしています。

【艸木風信帖】{朗文堂ちいさな勉強会『紙』講座}|9月12日[水]第六回最終講座を開講 ─|来春に向けてトロロアオイとフラックス[亜麻]の種子を再配布

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原 啓志 さんを講師にお迎えしての{朗文堂ちいさな勉強会『紙』講座}は、毎月第二水曜日・連続六回の開催が予定されました。
受講者は19名の多数を数え、4月11日に第一回講座が開催され、5月9日には第二回講座が、6月6日には第三回講座が開催されました。ひきつづき7月11日には第四回講座が開催され、8月8日は台風のために延期され、翌〻週に第五回講座が開講され、9月12日には第六回最終講座が予定されています。
受講者のほとんどは打ち合わせ段階から参画されていた{活版カレッジ}の修了生で、実践に役立つ貴重な紙情報が語られています。

講師:原 啓志 さんは、「子供のころの遊び場は王子の紙の博物館だった」とされるほどの、根っからの紙博士です。当然同所で開催中のミニ展示『紙漉重宝記』が話題となりました。
『紙漉重宝記』は紙業界では世界的に知られる図書で、英語・仏語・独語による翻訳書も刊行されているほどの貴重な資料です。また現代通行文になおした資料もありますが、ここでは国立国会図書館所蔵の原資料から、古谷昌二氏による釈読、原 啓志氏による技術解説を加えて、参加者のあいだに配布されました。

炎暑もようやく収束をみた昨今、王子の紙の博物館に本資料を片手に参観出かける参加者もふえてきたと仄聞します。
ここに講座参加を希望されながら、定員満員ということで受講を断念されたかた、とりわけ新宿私塾修了生の皆さんのために、本資料の一部を公開いたします。

そして朗報! はじめての挑戦となった「フラックス 亜麻」は、本来寒冷地に生育する植物ですので、ことしのあまりの猛暑で生育に失敗したひとが多かったようです。そこであらためて古澤氏より、来春「フラックス 亜麻」の種子をお分けいただくことになりました。あわせてトロロアオイの種子も希望者にお分けいたします。

『紙漉重宝記』資料_1『紙漉重宝記』資料_3『紙漉重宝記』資料_2DSCN8725
トロロアオイ/黄蜀葵

アオイ科の一年草。中国原産。草丈は本来2メートル近くになるが、最近は0.5-1メートルの丈の低い品種が多く栽培されている。葉は互生し、葉柄が長く、掌状に深く裂ける。
夏から秋、淡黄色で中心部が濃赤紫色、径15-20センチメートルのおおきな五弁花をつける。花は1日でしぼむが、茎の下位から上位へと順に次〻と開く。
植物体全体、とくに根に粘質物を多く含み、これを手漉き紙を漉くときの粘剤(ネリ)*01 として利用する。また花を観賞用・食用ともする。粘剤原料をとるための栽培では、開花・結実させないために、つぼみがついたら先端部を刈り取って根に養分をたくわえる。

粘剤(ネリ)*01
手漉き紙(和紙)の流し漉きのため、紙料に混ぜる植物粘液。繊維を水中に均等に分散させて漂浮させ、美しく強い紙をつくるのに有効に作用する。粘剤(ネリ)を抽出する植物は、おもにトロロアオイとノリウツギである。[参考『広辞苑』]

【関連:活版アラカルト 原 啓志さん 既出情報 】   {『紙漉重宝記』抜粋 PDF }