月別アーカイブ: 2010年11月

新書体 発売開始!

正調明朝体B Combination 3

和字 たおやめ Family 7

【 OTF版 発売開始 !! 】


A4判縦三折印刷用データ:画面をクリックして下さい。

●定価36,750円(本体価格35,000円)
●代金引換便にて発送いたします。(送料および代金引換料別途)

皆さまからご愛用を頂いている 「正調明朝体」 のボールド・タイプが誕生しました。 正調明朝体 「金陵 キンリョウ」 は、中国 ・ 南京の雅称から名づけられ、その金陵にあった 大明南京国士監刊行の木版刊本 『南斉書』 にみられる端正な明朝体字様を現代に再生したものです。

「現代明朝体」 には近代化の名のもとに、機械メスや 電子メスが自在にはいって直線化がすすみ、水平線と垂直線ばかりが目立って、すっかり四角四面の 硬直した活字書体になってしまいました。 そんな 「現代明朝体」 から人間味をとりもどしたいあなたに、あるいは奇形や媚態をみせるデザイン書体にはすでに飽いたとおっしゃるあなたのために、明朝体の端正にしてもっとも原型にちかい明王朝木版字様を復刻した正調明朝体のボールド ・ タイプ、「正調明朝体 金陵B」 をおとどけします。和字書体 (平仮名と片仮名) 3書体が標準でセットされており 用途に応じた選択ができます。

●定価7,350円(本体価格7,000円)
●代金引換便にて発送いたします。(送料および代金引換料別途)

「たおやめ」 和字書体の初登場は、欣喜堂和字シリーズの第1弾として発売された 『和字 Revision 9』 に収録されて好評を博しました。
『和字 たおやめ Family 7』 では、もう一度原点に立ち帰り、形象をさらに検討するとともに、より一層汎用性を高めるために、ウェイトを 「メディウム ・ シック ・ デミボールド ・ ボール ド ・ エクストラボールド ・ ウルトラボールド ・ ブラック」の7ウェイトとしてファミリーを構築しました。

漢字書体との組み合わせも、一応参考 ・ 推奨書体はありますが、むしろすでに展開している多様なデジタル書体のなかから、お客様ご自身が 「和字 ・ 欧字 ・ 漢字」 の組み合わせの妙を発揮していただくことを期待しています。 名著を飾った、伝統のたかみにある和字書体が現代に甦り、あらたな伝統がうまれる契機となることを期待しています。

朗文堂、新書体2種類を発表 !

正調明朝体B Combination 3

和字 たおやめ Family 7

【 OTF版 近日発売開始 】


皆さまからご愛用を頂いている 「正調明朝体」 のボールド・タイプが誕生しました。 正調明朝体 「金陵 キンリョウ」 は、中国 ・ 南京の雅称から名づけられ、その金陵にあった 大明南京国士監刊行の木版刊本 『南斉書』 にみられる端正な明朝体字様を現代に再生したものです。

明王朝(1386-1644)は、漢民族の朱元璋 ・ 太祖が、蒙古族の元王朝をたおして南京に建朝し、4代目の皇帝 ・ 成祖のときから都を北京に移しました。 また国子監とは、もともとは隋王朝のころに設立された大学のことですが、明王朝になってからは、中央官僚を養成する大学の機能とともに、国家によるすべての学問を統括する中央官庁となりました。 都が北方の北京に移転してからも 王朝による出版活動は 「南監本」 とされて 南京を中心に展開されました。その明王朝によるもっとも典型的な官刊本、すなわち 正調明朝体字様がうかがえる書物のひとつが 『南斉書』 といってよいでしょう。

「現代明朝体」 には近代化の名のもとに、機械メスや 電子メスが自在にはいって直線化がすすみ、水平線と垂直線ばかりが目立って、すっかり四角四面の 硬直した活字書体になってしまいました。 そんな 「現代明朝体」 から人間味をとりもどしたいあなたに、あるいは奇形や媚態をみせるデザイン書体にはすでに飽いたとおっしゃるあなたのために、明朝体の端正にしてもっとも原型にちかい明王朝木版字様を復刻した正調明朝体のボールド ・ タイプ、「正調明朝体 金陵B」 をおとどけします。和字書体 (平仮名と片仮名) 3書体が標準でセットされており 用途に応じた選択ができます。

「たおやめ」 和字書体の初登場は、欣喜堂和字シリーズの第1弾として発売された 『和字 Revision 9』 に収録されて好評を博しました。 「たおやめ」 の原姿は昭和10年代に発表された川口印刷所 (現 ・ 図書印刷の前身) の 「新刻五号明朝体」 にあります。
この時代にあって、大手印刷所 ・ 大手新聞社では、活字鋳造所から活字を購入するより、自家鋳造の企業が多く、各社が仮名書体を中心に独自開発を実施し、他社との書体面での差異化を計っていました。 それらの自社専用書体のうち、判別性と速読性に優れた書体として評価の高かった書体が 「新刻五号明朝体」 でした。

川口印刷所は1911 年(明治44)に創業された名門企業であり、傘下には教科書出版の学校図書もあります。その詳細は 『ヴィネット五号』 (今田欣一 朗文堂) に報告があります。
『和字 たおやめ Family 7』 では、もう一度原点に立ち帰り、形象をさらに検討するとともに、より一層汎用性を高めるために、ウェイトを 「メディウム ・ シック ・ デミボールド ・ ボール ド ・ エクストラボールド ・ ウルトラボールド ・ ブラック」の7ウェイトとしてファミリーを構築しました。

漢字書体との組み合わせも、一応参考 ・ 推奨書体はありますが、むしろすでに展開している多様なデジタル書体のなかから、お客様ご自身が 「和字 ・ 欧字 ・ 漢字」 の組み合わせの妙を発揮していただくことを期待しています。 名著を飾った、伝統のたかみにある和字書体が現代に甦り、あらたな伝統がうまれる契機となることを期待しています。

実感! 活版ルネサンスの進展

アダナ・プレス倶楽部
in
かすがい市

[ 日 時 ]
11月13日[土]―11月14日[日]
[ 会 場 ]
文化フォーラム春日井
[ 主 催 ]
財団法人かすがい市民文化財団


[活字版印刷ワークショップ]
クラス1―― 学童向け
クラス2―― 一般向け
[企画展示]
「活版印刷の歴史と未来」展

書の町として著名な、かすがい市民文化財団様からの熱心なお誘いをいただき、アダナ ・ プレス倶楽部が、愛知県かすがい市に出張しての 「活字版印刷ワークショップ」 と 「企画展示会――活版印刷の歴史と未来展」 が盛況裡に終了いたしました。  かすがい市民文化財団の皆さま、そして東海地区にとどまらず、京阪神地区、北陸地区からお越しいただいた皆さまに あつく御礼を申しあげます。 また在京のアダナ ・ プレス倶楽部会員の皆さまも、遠路を駆けつけてご協力いただきました。 本当にありがとうございました。

2日間、4回、各回10名の定員のワークショップは、各回とも事前申込みが定員を大きく上回り、参加者は相当な倍率の抽選をくぐり抜けてのご参加だったそうです。 そのためご夫婦で申し込まれたのに、おひとかただけが当選となって、どちらが参加するのかちょっとした 「家庭騒動」 もあったと笑いながら漏らされた参加者もいらっしゃいました。 ですから毎回の参加者の意気込みは ひとかたならぬものがあり、スタッフも熱気にたじたじの内容の濃いワークショップでした。

企画展示は、テーマを 「活版印刷の歴史と未来」 として、従来あまり論究されることがなかった東海地区の活版印刷と 活字鋳造に関して、あたらしい資料をご紹介し、この地で製作された図書などの実際をご覧いただけるように努力いたしました。 また、活版関連機器や資材は重量があって 出張展示には適さないのですが、できるだけ多くの実物を運搬し、活版印刷の魅力と 可能性をご紹介するべく努力いたしました。 通常、アダナ ・ プレス倶楽部のイベント報告は写真紹介が少なかったのですが、主催者のかすがい市民文化財団様から写真データをご送付いただきましたので、百聞は一見にしかず、今回の報告は写真画像を中心にご紹介いたします。

まずはお行儀良く着席して説明を聞きます。
活字を組み終え、印刷に突入、踏み台に乗っての作業。
合間をぬって特製名刺ホルダーの製作作業。
花形活字も名前の活字も組んだ。 あとは印刷機で刷るぞ!
花形活字入りの名刺がドンドン刷り上がります。
お気に入り名刺は誰にも見せないで秘密にしておこう!

\(^O^)/>^_^<\(^O^)/(^◇^)\(^O^)/(^o^)\(^O^)/

ドウダ! ボクもワタシも活版印刷やさんだぞ!

自作の詩を和様三号活字から文選作業。活字初体験!
文選した活字を組版ステッキに組み並べる参加者。
読みにくい和様三号でも要領さえわかれば独りでも。

* * *

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ゆったりとした会場に、心地好い緊張がはしる。
脈々と継承された活字の全貌がわかる展示に熱い視線。

ありがとうございました!

盛況裡に終了いたしました。

ご来場いただきました沢山の皆さま、ありがとうございました。
「活版ルネサンスフェア」 と銘うってのイベントも、
第8回目となり 機材や資材を選ぶお客さまの視線は、
真剣で厳しいものがありました。
どうやらこの展示販売会は、すっかり活版印刷実践者の
皆さまの間で定着したようで嬉しい限りです。
*     *     *
年賀状の販売もはじまり、慌ただしいこれからの毎日です。
ところが活版実践者にとってはクリスマス・カード、
年賀状の印刷と、心はずむ ( 悩み多い ) 季節です。
皆さまの ご奮闘を期待します。
*     *     *
アダナ・プレス倶楽部の11月は、
毎週開催の 《 活版カレッジ 》 のほかに
愛知県かすがい市への出張ワークショップ、操作指導教室、
大学版画展の準備と 慌ただしい毎日です。
それよりなにより、アダナ・プレス倶楽部の会員の皆さんが
本音で期待? しているのは、11月29日開催
《アダナ・プレス倶楽部忘年会 餅プレス大会》!!