カテゴリー別アーカイブ: 展覧会

【展覧会】武蔵野美術大学 美術館・図書館|和語表記による和様刊本の源流|11月1日-12月18日

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武蔵野美術大学 美術館・図書館
和語表記による和様刊本の源流
2018年11月1日[木]-12月18日[火]
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この度、武蔵野美術大学美術館・図書館では、展覧会「和語表記による和様刊本の源流」を開催いたします。
武蔵野美術大学造形研究センター研究プロジェクト「日本近世における文字印刷文化の総合的研究」は、2014年度に文部科学省より「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」の採択を受け、本年はその完成年度を迎えます。
本研究プロジェクトは5年間にわたり、わが国の文字印刷文化の歴史を見つめ直すために、様々な研究を進めてきました。本展では、その成果を広く公開し、近世日本の木版印刷による書物の数々を紹介します。

近世日本の刊本は、これまで書誌学的方法を中心に研究されてきました。本研究プロジェクトでは、それらを造形的視点から捉え直すことにより、日本の造本デザイン史に「和様刊本」の美を位置づけることを目的としています。明治以降、西洋から金属による近代活版印刷術がもたらされるまで、わが国における印刷物の多くは木材を使用した古活字版と木版整版本が主流でした。これまで、近世の刊本が造本デザインの視点から紹介される機会は限られていましたが、そこには、木版印刷による柔らかな印圧を基調とした多様な美のかたちが存在していました。

本展では、漢字、平仮名、片仮名の字形と表記の関係を検証するとともに、料紙、印刷、製本等、書物を構成する各要素の考察を通して、和語表記による「和様刊本」の美の世界を紹介します。
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会  期  2018年11月1日[木]-12月18日[火]
時  間  10:00-18-00(土曜日、特別開館日は17:00閉館
休  館  日  日曜日、祝日
* 11月3日[土・祝]、4日[日]、23日[金・祝]は特別開館

入  館  料  無  料
会     場  武蔵野美術大学美術館 展示室 3
主  催  武蔵野美術大学 美術館・図書館
武蔵野美術大学 造形研究センター

共  催  野上記念法政大学能楽研究所

【 詳細: 武蔵野美術大学 美術館・図書館  特設サイト 】 [フライヤー PDF ]

【展覧会】板東孝明|デザインギャラリー|懐中時計礼讃 The Shape of Timelessness 展|10月10日-11月5日

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第749回デザインギャリー1953企画展
「懐中時計礼讃 The Shape of Timelessness」展

会  期  2018年10月10日[水]-11月5日[月] * 最終日午後5時閉場・入場無料
会  場  松屋銀座7階・デザインギャラリー1953
主  催  日本デザインコミッティー第749回デザインギャラリー1953企画展
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この度、日本デザインコミッティーでは、第749回デザインギャラリー1953企画展といたしまして、「懐中時計礼讃  The Shape of Timelessness」展を開催いたします。
板東孝明氏はブックデザイン、CI、ポスターなどグラフィックデザインの仕事で評価の高いグラフィックデザイナーですが、アンティークの懐中時計コレクターとして、世界中を旅されてきました。
今回のデザインギャラリーでは、歴史的観点においても大変貴重な懐中時計を展示いたします。懐中時計に秘められる深淵なる魅力を板東氏のコレクションを通じて、深く体感していただければ幸いです。
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企画趣旨 ── 企画  板東孝明
アンティーク懐中時計はただひたすら美しい。手の平にのる「時の結晶」といっても過言ではない。かつてこんなに精妙で、優雅な絡繰-からくり-細工が生み出されたことにかしこまってしまう。

現行の腕時計にみられない、たおやかな丸み、掌にほどよく沈み込む心地よい重み、なによりも造形に心血を注いだ時計師たちの、質への礼節、時への敬意が感じられる。端正な文字盤、書体のエッジ、針、精密に絡み合った歯車、機械を包みこむケースのシェープ、すべての手作業が時の精度に挑み、人の手に愛でられることにのみ収斂されている。
時計は歴史を刻み、人類とともに歩んできた。欧州において、大航海時代、激動の市民革命を乗り越え、やがては産業革命の担い手として、また文化的記憶として人〻の生活の中を支えてきた。
展示では、アンティーク懐中時計がもつ魔力ともいえる美とその意味を読み解きながら、コチコチやカチカチという、かそけき時の鼓動にふれ、しばし時がたつのを忘れていただける場としたい。

展覧会紹介 ── 展覧会担当  原 研哉
板東孝明は、高度なデザイン力を備えつつも営利のためのデザインを好まず、熱血の大学教師として生徒に向き合いながら、密かにデザインへの思いをたぎらせている雌伏のグラフィックデザイナーである。
氏が懐中時計を愛するのは、自分と同じものをそこに見ているからであろう。グラフィズムの静かなる爆発をこの展覧会に期待したい。

【 詳細: 日本デザインコミッティー 】

【展覧会】武蔵野美術大学 美術館・図書館|新島実と卒業生たち ─ そのデザイン思考と実践 1981–2018|9月3日-9月29日

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新島実と卒業生たち ── そのデザイン思考と実践 1981–2018
Minoru Niijima and The Graduates
― Thoughts and Practices of Visual Communication Design 1981–2018
会  期  2018年9月3日[月]-9月29日[土]
休  館  日  日曜日、祝日 * 9月17日[月・祝]、24日[月・休]は特別開館

時  間  10:00-18:00(土曜日、特別開館日は17:00閉館)
入  館  料  無 料
会  場  武蔵野美術大学美術館
主  催  武蔵野美術大学 美術館・図書館
協  力  武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科研究室

04_LIFE_1994_yellow新島 実 LIFE(日本デザインコミッティー)1994年 オフセット印刷 1030 × 728 mm
01_JAPAN_1988新島 実 JAPAN(JAGDA)1988年 オフセット印刷 1030 × 728 mm

米イェール大学大学院でいち早くポール・ランド(Paul Rand, 1914-96)のデザイン理論を学んだ新島実は、帰国後グラフィックデザインを中心に、日本においてランドの視覚意味論を先駆的に実践してきた。また1999年に本学視覚伝達デザイン学科に着任して以降デザイン教育にも尽力し、第一線で活躍する人材を多岐にわたって輩出し続けている。

本展では、ポスター、造本、CIなど代表的な新島作品を展示し、考察を重ねながら挑戦し続けてきたグラフィックデザインの足跡をたどる。また同時に多彩な新島ゼミ卒業生の作品を一堂に集め、新島イズムがどのように受け継がれ、あるいはそれを越えて展開しているのか、視覚伝達デザイン学科の一端を紹介する。
※本展は新島実教授の退任記念展として開催します。

Niijima was one of the first designers who studied design theory developed by Paul Rand (1914–96) at Yale University. After returning to Japan, he pioneered the application of Rand’s visual semantics in his work, which focused on graphic design. In 1999 he joined the Department of Visual Communication Design at Musashino Art University and devoted himself to design education, mentoring numerous talented designers at the forefront of various fields. In this exhibition we trace his works and thoughts in graphic design through reexamination of his posters, bookdesign, and corporate image materials. The exhibition also shows a cornucopia of works by some of Niijima’s talented students from the Department of Visual Communication Design, who strove to follow or surpass his principles.

【詳細: 武蔵野美術大学 美術館・図書館

【展覧会】チェコセンター|建国100周年記念展示|チェコスロヴァキアの成立 1918/プラハの春 1968|6月18日-12月28日

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チェコセンター
建国100周年記念展示
チェコスロヴァキアの成立 1918/プラハの春 1968
会  期  2018年6月18日[月]-12月28日[金]
      平 日 10:00-17:00
主  催  チェコセンター
会  場  チェコセンター東京
      150-0012 渋谷区広尾2-16-14 チェコ共和国大使館内
      電話 03-3400-8129
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今年2018年は、1918年のチェコスロヴァキア建国から100年、1968年の「プラハの春」から50年にあたります。この重要な二つの年に焦点を当てた特別展示を開催中です。
歴史や重要人物について文章と写真、映像などをタッチパネル式のディスプレイでご覧頂くことができます。

「チェコスロヴァキアの成立 1918」展示目次
 チェコスロヴァキアの成立
 TGM
 チェコスロヴァキア軍団
 エドヴァルト・ベネシュ
 スロヴァキアの役割
 社  会
 外交関係
 世界市場におけるチェコスロヴァキア
 新国家の文化
 チェコ人とスロヴァキア人が世界にもたらしたもの

「プラハの春 1968」展示目次
  1960年代:自由化の気配
 1958年ブリュッセル万国博覧会
 オルターナティヴな音楽、映画、そして学生たちのハプニング
 美術・デザイン・西側との交流
 改革への動き
 プラハの春
 1968年8月21日とその帰結
 西側左翼と1968年
 亡命とサミズダート(地下出版)
 1968年 ― そのレガシー

【詳細: チェコセンタ- 】

【展示会】 株式会社エヌ・ビー・アール(古澤省吾代表) 新ブランド “LINEN & BASIC” を立ち上げ IFFT 2017 に出展

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株式会社エヌ・ビー・アール(古澤省吾代表)は、このたび 新ブランド “LINEN & BASIC” を立ち上げ、IFFT 2017(インテリア ライフスタイル リビング 2017)に 出展されます。
“LINEN & BASIC” は、リネン製品を使った暮らしの心地よさを、シンプルに表現するブランドとして、独自の商品づくりのもと、インテリア & ホームウェアまでのさまざまなカテゴリーのなかで、リネンのやさしさを実感していただける商品を幅広く企画し、提供するとされ、このたび IFFT 2017 展示会 でデビューする運びとなりました。

展示会  IFFT 2017 インテリア ライフスタイル リビング 2017
日  時     11月20日[月]-22日[水] (3 日間)
時  間  10:00-18:00(最終日は17:00まで)
会  場  東京ビックサイト 西 1 ホール   EVERYDAY / KITCHEN LIFE   C25 ブース
出展名  LINEN & BASIC / 株式会社エヌ・ビー・アール
* 入場には登録券と名刺二枚が必要です。

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Linen Shop Cadeau 屋 (かどや)

Linen Shop Cadeau 屋 (かどや)は、1998年に創業した商社、
株式会社エヌ・ビー・アールが運営をしております、リネンの専門店です。

リネンはフラックスという亜麻科の一年草から採れます
フラックスの種蒔きは、春
場所はおもに亜寒帯
土が乾燥しぎず、日当たりが良いところ
ほぼ100日が過ぎた夏、青紫の可憐な花をつけ
朝早くに咲いた花は、お昼までには散ってゆきます

やがてタネを実らせたフラックスは
夏の風にカラカラと音を立て
収穫の時期を知らせます
刈り取られて地面にしばらく寝かせられたあと
茎を梳いて繊維が取り出され、リネンが誕生します
リネンの花言葉は “ 感 謝 ”
リネンのお店 Cadeau 屋 (かどや) へようこそ。

亜麻の花 古澤省吾さん2017.08.15resized[1]左) 字 遊 斎                      右) 古澤省吾さん

[ 関連情報 : 【研究会】 糸・紙・繊維・布 ─ 原 啓志さん 亜麻の花と亜麻の種

【ボヘミア チェコ プラハ】05 民族魂のほとばしり Alfons Mucha アルフォンス・ミュシャ 巨大連作絵画『スラヴ叙事詩』

プラハ[1]

Alfons Mucha  アルフォンス・ミュシャ  『スラヴ叙事詩』
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プラハで市販されている 長尺観光絵はがき

ボヘミアンとはもともとはボヘミア地方の住人のことで、中心都市はチェコのプラハである。
ボヘミアン ― チェコのひとは、欧州の中心に位置しているという自負がある。 ただし、その地勢的な位置関係から、避けがたく、絶えず隣国の脅威にさらされ、それと闘い、ときには隷従をしいられたり、流浪したりと、堪え忍んできたつらい歴史もある。

またチェコは古来地味はゆたかで、ジャガイモ、テンサイ、ホップなどの農産物がおおく、チェコのビールは格段の味わいらしい。
下戸のやつがれはつまびらかにしないが、わが国でよく語られるほどドイツではビールを飲まないし、むしろワイン、それも白ワインを自慢するふうがあった。
ところがプラハでは、街のいたるところにビアレストランがあって、夕まぐれから深夜にかけて、おおきなジョッキを傾ける光景をしばしばみかけた。 また鉄鋼業を中心に工業産業がさかんで、ガラス工芸、機械工業も盛んな地である。

すなわち 「 ボヘミアン、おおいに結構じゃないか 」 とおもい、一度はプラハにいきたかった。
さいわい、いずれもお盆休みを利用した「三泊+機中泊二日」というみじかい滞在の弾丸旅行だったが、2014年08月、2016年08月の二度にわたってプラハを訪問した。
古都プラハはわが国の京都と姉妹都市であり、街の規模も似かよっているし、名所旧蹟は数え切れなくある。したがってその紹介にあたり、気軽な観光写真と食べ歩き報告ではない方法をかんがえていたが、なかなかに難しいものがあった。

たまたまYouTubeに、プラハを流れるブルタバ川(わが国ではドイツ語風にモルダウ川がふつう)、プラハ城、レギー橋、プラハ国民劇場、欄干に聖人の彫像が見られるカレル橋、旧市庁舎の時計塔、街並みなど、プラハの主要な観光地の映像があった。
やつがれが訪ねた真夏とちがい冬枯れのプラハの光景であったが、ここに紹介された観光地のほとんどは訪問している。
それと本稿の主要テーマ、『アルフォンス・ミュシャ スラブ叙事詩』製作の端緒となった民族音楽、カレル・アンチェル&チェコ・フィル( Karel Ančerl )演奏、スメタナ作曲の交響詩『我が祖国 プラハの風景』12:32があった。まずこのYouTubeでプラハのふんいきを知っていただきたい。

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《アール・ヌーボの旗手から大変貌するきっかけとなった スメタナの交響詩『わが祖国』》
アール・ヌーヴォーの旗手、アルフォンス・ミュシャ(Alfons Maria Mucha, アルフォンス・マリア・ムハ、1860-1939 わが国ではフランス風にミュシャとする)は、もうひとりのアール・ヌーボーの画家、クリムト(グスタフ・クリムト, Gustav Klimt, 1862-1918 帝政オーストリアの画家)と双璧をなしたグラフィックデザイナーであり、画家でもあった。

パリでのミュシャの出世作『ジスモンダ』長尺ポスター 1894年
プラハ城 聖ヴィート大聖堂 外観 プラハ城 聖ヴィート大聖堂 ムハのステンドグラス1 プラハ城 聖ヴィート大聖堂 ムハのステンドグラス 上部アッププラハ城 聖ヴィート大聖堂 ミュシャ製作のステンドグラス 1931年

ミュシャはパリとアメリカを往復しながら、クリムトとならんで満天下の人気をあつめ、おもに官能的な女性を描いていたが、次第にボヘミアンとしての民族意識にめざめるようになった。
一説によると、1908年(明治41)ボストン交響楽団の演奏によるスメタナの『わが祖国』をきいて感動し、またアメリカで生計を維持するのに足るスポンサーもついたため、余生をチェコ国民とプラハ市民に捧げるべく、1910年、プラハ近郊にあるズビロフ城の一部を借り、ミュシャの20年近くにわたる『スラヴ叙事詩』の製作がはじまった

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わが国には情感ゆたかにうたいあげた「叙情詩」や、心情を吐露し訴求した「抒情詩」は多い。ところが、「神話」はあまたあるとはいえ、「叙事詩」は意外にすくないよようだ。
すなわち「叙事詩」とは、「多くは民族など社会集団の歴史的事件、特に英雄の事跡や事柄をありのままに述べつづる(叙事)の態度でうたい上げた詩」とされる。
すなわちミュシャが、1910年から1928年にかけて、民族の歴史をまなび、それに通暁し、さらに事実調査と現地調査をかさねてつくられた連作絵画が『スラヴ叙事詩』である。

『スラヴ叙事詩』は、チェコおよびスラヴ民族の伝承および歴史を題材としており、太古の時代から1918年のチェコ独立までを描いている。ただし、制作順序については作品に描かれた時代どおりではない。
サイズは小さいものでもおよそ4 x 5メートル、大きいものでは6 x 8メートルに達する。

全作品が完成した後、1928年に特設の展示場を用意することを条件に、この作品はプラハ市に寄贈された。
しかしながら、ミュシャと『スラヴ叙事詩』は、製作完了から必ずしも幸せな道を歩んだわけではない。2012年以前はチェコ共和国の地方都市、南モラヴィア州のモラフスキー・クルムロフの城館に忘れ去られたように展示されていた。

1939年03月、ナチスドイツによって当時のチェコスロヴァキア共和国は解体されて、プラハに入城したドイツ軍によってミュシャは逮捕された。
「ミュシャの絵画は、国民の愛国心を刺激するものである」という理由からだった。
ナチスドイツ軍は70歳代後半になっていたミュシャを厳しく尋問し、三ヶ月余にわたって拘留した。欧州戦線での第二次大戦が終了の前、78歳のときに獄中で躰調をくずして釈放されたが、その4 ヶ月後に症状が悪化して終戦をまたずに逝去した。
◯ アルフォンス・マリア・ミュシャ(Alfons Maria Mucha, アルフォンス・マリア・ムハ、1860年7月24日 - 1939年7月14日)

ミュシャの遺体は、『スラヴ叙事詩』製作の啓示をあたえたとされる作曲家:スメタナ、戯曲家・作家・造形者・造園家のヨゼフ・チャペック、カレル・チャペック兄弟らとおなじ、プラハ : ヴィシェフラット民族墓地 Vyšehradský hřbitov の中央部にある「合同霊廟 スラヴィーン Slavín」に埋葬されている。
ヴィシェフラット民族墓地(Vyšehradský hřbitov)スラヴィーン(Slavín)合同霊廟 ヴィシェフラット民族墓地(Vyšehradský hřbitov)スラヴィーン(Slavín)合同霊廟のムハの霊廟アップ戦後、祖国は独立を果たしたが、当時のチェコ共産党政権は愛国心との結びつきを警戒し、ミュシャの存在を黙殺した。
しかし民衆レベルではミュシャへの敬愛は生き続け、1968年におこった変革「プラハの春 Pražské jaro」の翌年には、ミュシャの絵画による郵便切手数種が製作されている。
また世界的にも、1960年代以降のアール・ヌーヴォーの再評価の動向とともに、改めて高い評価を受けている。

2012年以降はチェコ国立美術館分館、ヴェレトゥルジュニー宮殿(Veletržní palác National Gallery in Prague)1 階に展示されている。
この建物は本来「産業見本市」のために1928年(昭和03)に建設された、鉄とコンクリートと水平連続ガラス窓を特徴とする「国際様式建築」であるが、90年近い時を刻んでなお古さを感じさせない名建築であった。
それでも、「建築様式の見本の街」とされるプラハでは、少なくとも旧市街ではほとんど類似の建物をみることはなかった。
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《チェコ国立美術館分館ヴェレトゥルジュニー宮殿(Veletržní palác)の『スラヴ叙事詩』》
プラハのアールヌーボ建築ブームの先駆けとなった産業宮殿 ヴェレトゥルジュニー宮殿 (Veletržní palác National Gallery in Prague)外観 スラヴ叙事詩案内板上) プラハのアールヌーボ建築ブームの先駆けとなった産業宮殿。ここが手狭となり至近の地に新宮殿が1928年にプラハ初の「機能主義様式」で建設された。Veletržní は「見本市の」の意である。
下) ヴェレトゥルジュニー宮殿 (Veletržní palác, National Gallery in Prague 1928年)の外観と正面サインボード

スラヴ叙事詩『クロムニェジージュのヤン・ミリチ』『ベツレヘム礼拝堂でのヤン・フスの説教』『クジージュキの集会』『スラヴ叙事詩』 左) ロムニェジージュのヤン・ミリチ 中) ベツレヘム礼拝堂でのヤン・フスの説教 右) クジージュキの集会

アルフォンス・ミュシャ畢生の大作『スラヴ叙事詩』のスケール感を実感していただきたく、上掲図版を紹介した。
来館者はほとんどA4 三つ折りの小型パンフレットをもち、作品と解説(叙事詩)を見くらべている。若いカップルなどは肩をよせあって、男性がちいさな声で解説を読みながらゆっくりと鑑賞している姿はほほえましかった。
それでもこれだけの著名作品なのに、来館者はまばらで、その分ゆっくり『スラヴ叙事詩』と対話できた。またノーフラッシュが条件ではあるが撮影が許可されることにはおどろいた。

二年前のプラハ訪問の際、プラハ場内のルネサンス様式の建物で「午後のコンサート」を聴いた。なにぶん観光地でのコンサートであり、ピアノとヴァイオリンだけの演奏であったが、スメタナ組曲『わが祖国』はしみた。臨席の老夫婦などは頬を紅潮させてスタンディング・オベーション。不覚ながらやつがれも鼻の奥がムズムズした。
ヴェレトゥルジュニー宮殿でも『スラヴ叙事詩』をみながら、幻聴のように、スメタナ『わが祖国』が耳朶のどこかで鳴りひびいていた。
以下ウィキペディアの支援をうけながら、いくつかの作品を紹介したい。

◎ スラヴ叙事詩『イヴァンチッチェでの聖書の印刷  神は我らにことばを与え給うた―』
スラヴ叙事詩『イヴァンチッツェのモラヴィア兄弟団学校―クラリッツェ聖書の発祥地―』 スラヴ叙事詩『イヴァンチッツェのモラヴィア兄弟団学校―クラリッツェ聖書の発祥地―』より印刷の様子 スラヴ叙事詩『イヴァンチッツェのモラヴィア兄弟団学校―クラリッツェ聖書の発祥地―』より紙漉きの様子イヴァンチッチェでの聖書の印刷  神は我らにことばを与え給うた
1914年 610 x 810 cm

ヤン・フスとペトル・ヘルチツキーの影響を受けて1457年に設立されたチェコ兄弟団(ボヘミア兄弟団)は信仰にとって教育が重要なものと考え、ミュシャの故郷であるイヴァンチッチェに学校を創設し、聖書をチェコ語に翻訳した。
この聖書はその後クラリッツェで印刷されるようになり「クラリッツェ聖書」と呼ばれた。
チェコ語で書かれたこの聖書は国民の連帯意識を高め、またチェコ語文法の基本ともなった。
画面右手には印刷された聖書をルーペを使ってチェックする人人が描かれ、左手前方には老人のために聖書を読む青年が描かれている。青年の厳しい表情はカトリックによるその後の迫害を予知しているかのようである。

◎ スラヴ叙事詩 『ブルガリア皇帝シメオン スラヴ文学の明けの明星スラヴ叙事詩『ブルガリアのシメオン皇帝―スラヴ語文学の暁の明星ー』 スラヴ叙事詩『ブルガリアのシメオン皇帝―スラヴ語文学の暁の明星ー』よりシメオン皇帝 スラヴ叙事詩『ブルガリアのシメオン皇帝―スラヴ語文学の暁の明星ー』より筆記者と本を読む老人ブルガリア皇帝シメオン スラヴ文学の明けの明星
1923年 405 x 480 cm

ブルガリア帝国の皇帝シメオンⅠ世は帝国の版図を拡大し、その治世は帝国の繁栄の時代であった。ブルガリアは文化の中心地ともなり、ここには文人、学者、司祭に囲まれた皇帝が描かれている。

◎ スラヴ叙事詩 『フス教徒の国王ボジェブラディのイジー 条約は尊重すべし』
スラヴ叙事詩『ポジェブラッドのイジー王』 スラヴ叙事詩『ポジェブラッドのイジー王』より読書する人びとフス教徒の国王ボジェブラディのイジー 条約は尊重すべし
1923年 405 x 480 cm

フス派の穏健派(ウトラキスト派)はバーゼル協約によってフス派を認めさせることに成功した。しかし教皇はこの協約を一方的に破棄し、ローマに従うことを求めてきた。
この時チェコの国王であったのがボジェブラディのイジーであった。彼はおよそ150年ぶりのチェコ人の国王であり、賢明な王として知られた。
この作品では横柄な態度をとる教皇の使節に対し、玉座を蹴って立ち上がり、要求をはねのける国王の姿である。右下に描かれたこちらを向いた少年は「ローマ(ROMA)」と題された大きな本を閉じており、ローマとの関係の終焉を表している。

【 活版 à la carte : チェコ プラハ での過去ログ紹介

【見逃せない展覧会】 書道博物館、東京国立博物館 東洋館八室 連携企画/『顔 真卿と唐時代の書』12 月1日両館同時開始

中国唐朝の「顔 真卿没後1230年」を期して開催される書芸展。本展は書道博物館と、東京国立博物館の連携企画であり、また同時期に開催される、三井記念美術館『三井家伝世の至宝』に展示される、虞世南筆「孔子廟堂碑」(唐拓孤本)、欧陽詢筆「宮成宮醴泉銘」(海内第一本)とも共鳴するものである。

世界史でも有数の国威を誇った唐時代の書は、王羲之らの東晋の書とは異なった美しさが追求された。
唐の四代書家とされる、欧陽 詢・虞世南・褚遂良・顔 真卿(709-85)は、王羲之の書法に基づきながら洗練された気風を盛りこんだ。
唐の時代に完成された最終書体である楷書がいかに完然であったのかは、その後あらたな書体が出現しなかったことからも容易に理解される。 [書道博物館]
20151117114437805_0001 20151117114437805_0002【 詳細 : 台東区立書道博物館 】
【 詳細 : 東京国立博物館 東洋館八室 】

【展覧会】 三井家伝世の至宝 展-三井文庫開設50周年・三井記念美術館開館10周年 記念特別展Ⅱ

三井家伝世の至宝展 三井記念美術館は平成17年10月8日に開館し、今年度開館10周年を迎えます。
これを記念して、記念特別展IIでは館蔵の国宝・重要文化財を中心に、現在は三井から離れ、他の美術館・個人等の所蔵となっている名品・優品もあわせて展示し、かつて三井家に伝世した至宝の数々を一堂のもとに鑑賞していただきます。

>> 出品目録はこちら(PDF)

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平成27年度は、公益財団法人三井文庫が、昭和40年5月14日に財団法人として東京都中野区上高田に開設してから50周年の年に当たります。
また、同財団の博物館類似施設であった三井文庫別館が、平成17年10月8日に中央区日本橋室町の三井本館7階に移転し、三井記念美術館として開館してから10周年の年でもあります。

この記念すべき年度として、当美術館では春季と年末年始の2回にわけて記念特別展を開催する運びとなりました。 春季の記念特別展Ⅰでは、「三井の文化と歴史」と題し、前期に「茶の湯の名品」、後期に「日本屈指の経営史料が語る 三井の350年」を開催し、それぞれ1万人を超える来館者があり、好評の内に終了することができました。

これに引き続き記念特別展Ⅱでは、「三井家伝世の至宝」を開催します。この展覧会では、館蔵の国宝・重要文化財を中心に、現在は三井から離れ、他の美術館・博物館・個人等の所蔵となっている名品・優品もあわせて展示し、かつて三井家に伝世した至宝の数々を一堂のもとに鑑賞していただきます。

【 詳細情報 : 三井記念美術館

【展覧会】 ニッポンのニッポン ヘルムート・シュミット-京都dddギャラリー

京都dddギャラリー第205回企画展
2015年11月09日[月]-12月22日[火]
ニッポンのニッポン ヘルムート・シュミット

20151022181732461_0001 20151022181732461_0002【プリント用 PDF  kyouto-ddd02  2.13MB 】

まちが もみじに染まり、そして、比叡おろしの寒風が吹きつのるまでのあいだ。
京都の魅力が もっとも輝く、このよいときに、京都 ddd ギャラリーで
ヘルムート・シュミット <ニッポンのニッポン> 展が開催されます。
皆さまのご参観をおすすめいたします。

24歳ではじめて大阪の地を踏んで間もないころ、スイスのティポグラフィシェ・モナーツブレッテル(TM)誌の編集長から手紙を受け取った。タイポグラファの目を通して見た日本のフォルムや、暮らしの中の道具といったものを、紹介する記事を毎月TM誌に連載してみないかという誘いであった。
記事を書くということは、道具にふれるだけでなく、道具の作り手に会う機会も与えてくれた。このシリーズを私は 「Japan japanisch」(ニッポンのニッポン) と呼ぶことにした。
というのは、私自身が理解している日本、すなわち、かつて存在した、そして今も存在している日本、さらにこれから発見されるべき日本を伝えたいと思ったからだ。
この記事で使ったモノクロ写真は、わずかな例外をのぞいて、カメラマンの友人たちと撮影したものだ。

1969年、エミール・ルーダーから手紙を受け取った。
「TM誌の記事はすばらしい。日本滞在で貴君はなんと洗練されたことか、私にはよくわかります」
40年以上の時を経て、記事は新しい命を授かった。「 Japan japanisch 」 は 2012年に朗文堂より独・英・日本語で出版された。
京都 ddd ギャラリー での展示 「ニッポンのニッポン」 は、この本をきっかけに企画された。
展示に関わってくださったすべての人と、とりわけ日本 ―― 変わることなく刺激を与え続けてくれる国 ―― に感謝を捧げたい。 [ヘルムート・シュミット]

◯ 会場・会期
京都 ddd ギャラリー
2015年11月9日[月]-12月22日[火]
11:00-19:00(土曜は18:00まで)
日・祝日休館 入場無料
〒616‒8533 京都府京都市右京区太秦上刑部町10
TEL: 075-871-1480   FAX: 075-871-1267
地下鉄東西線 太秦天神川駅1番出口 徒歩3分
嵐電嵐山本線 嵐電天神川駅 徒歩5分

市バス・京都バス 太秦天神川駅前下車、駐車場無

◯ ギャラリートーク
日 時 : 2015年11月9日[月] 16:00 – 17:30
講 師 : ヘルムート・シュミット
会  場 : 京都 ddd ギャラリー 会議室
通訳付、入場無料、要予約、定員40名
※参加ご希望の方は、10月21日[水]以降にお申し込みください。

◯ オープニングパーティ
2015年11月09日[月] 17:30-19:00
会場 : 京都 ddd ギャラリー

◯ 作家略歴
ヘルムート・シュミット
1942年オーストリアうまれ。
西ドイツで植字工従弟期間を終了後、1960年代、スイスのバーゼルスクールで、モダンタイポグラファのエミール・ルーダーのもとで学ぶ。
1970年代中頃、西ドイツで社会民主党のウィリー・ブラント、ヘルムート・シュミット両首相のための制作活動に携わる。
1980年、大塚製薬の医家向け医薬品のパッケージや、ポカリスエットのアイデンティティの確立。
ヘルムート・シュミットは、現在大阪を本拠に、商業デザインの仕事と並行して、自主制作に携わっている。1992年以来、自主制作シリーズ「タイポグラフィック・リフレクション」を発行し、現在11号にいたる。また、専門誌「ベースライン」「アイデア」「TM」などへの寄稿者である。
著書 : 『タイポグラフィ・トゥデイ』(1980/2015年)誠文堂新光社発行、『バーゼルへの道』 (1997年) 朗文堂発行、『 japan japanese 』(2012年)朗文堂発行。フィヨルド・ゲイコの編集、デザインによる『 helmut schmid:design is attitude 』 が2006年ビルクホイザー社より発行。
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京都造形芸術大学 情報デザイン学科特別講義
タイポグラフィとタイポグラフィ

日  時 : 2015年11月26日[木] 17:00-18:30
講  師 : ヘルムート・シュミット
会  場 : 京都造形芸術大学 望天館1F B11ホール
共  催 : 京都造形芸術大学
      通訳付、入場無料、予約不要、定員100名、当日先着順

【展覧会】 おくりもの と はこ 展ーイラストレーション:しおた まこ、企画・販売:Room

20151019181242424_0001 20151019181242424_0002<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>に出展された、アダナ・プレス倶楽部新潟会員
◯ しおた まこ さん
しおた まこ さんは、ご自身でいわく、
「新潟在住のユルいイラストレーター。そして三人の男の子に君臨するアマゾネスの母、そして自称キュートでセクシーな妻」
だそうです。そんなチャーミングな しお たまこ さんが参加されている<おくりもの と はこ 展>をご案内いたします。

【展覧会】 冬のおくりもの展 松尾和夏(sketch & note)、田中雄士(紙工房 泉)

20151019181242424_0003 20151019181242424_0004<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>に出展された、アダナ・プレス倶楽部新潟会員
◯ 松尾和夏さん(sketch & note-活版印刷とシルクスクリーン)
◯ 田中雄士さん(弥彦 紙工房 泉-手漉き和紙)
がご参加されている<冬のおくりもの展>をご案内いたします。

【展覧会】 バウハウス前、バウハウス以後-バウハウスは、何を どう変えたのか? ミサワ バウハウス コレクション

20151015173114293_0002 20151015173114293_0001上掲のフライヤーをたくさんいただきました。ご希望のかたはご来社を。

ミサワバウハウスコレクション 第28回企画展

バウハウス前、バウハウス以後
バウハウスは、何を どう変えたのか?

ミサワバウハウスコレクション第28回目となる今回の企画展では、色彩、文字、写真、家具、照明器具、壁紙、陶器、金属器、舞台、建築といったジャンルを取りあげ、バウハウス創設以前のデザインの資料写真とともに紹介します。
また、バウハウスのメンバーのその後の活躍とともに、日本ではどのようにしてバウハウスが知られ、学ばれ、取り入れられていったのかといった、その後の流れの一部も紹介します。
前 (vor) と その後 (nach) を知ることで、バウハウスの活動をより深く理解するための展覧会です。
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バウハウスとは

「バウハウス」は、20世紀初頭のドイツに創設され、14年という短い活動期間ながら、モダンデザインの基礎を築き、その後の世界の建築、デザイン、造形教育に多大な影響を与えた造形学校です。
この学校の活動の成果は、現代のわたしたちの生活の中にも浸透しています。
たとえば、日頃使い慣れたスチールパイプの椅子も、1925年、バウハウス出身のマルセル・ブロイヤーがデザインした「ワシリーチェア」からはじまっているのです。
家具だけでなく、照明器具、織物、壁紙、陶器や金属器、本やポスターなどのグラフィックデザイン、舞台芸術、そして、最終目標の建築まで、人間の生活に関わるさまざまな分野において、バウハウスの人々は、柔軟な感性で既成概念にとらわれない新しいデザインを開発しました。
装飾でごまかすのではなく、かたちと素材そのものの美しさを追求する姿勢は、あたらしい世紀を迎えたわたしたちの時代にも、依然として強い輝きを放っています。

ミサワ バウハウス コレクション
東京都杉並区高井戸西1-1-19 ミサワ総合研究所 1F・B1
http://www.bauhaus.ac/

開催期間 : 2015年10月19日[月]-2016年03月04日[金]
開館時間 : 10:00 - 17:00 (金曜日のみ 10:00-19:00)
水・土・日・祝祭日 および 12月25日-1月4日 休館
入場無料
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ミサワバウハウスコレクションは予約制です。休館日をのぞいた前日までに
お電話でご希望のご来館日時を予約してください。

電話番号 : 03-3247-5645

【 企画紹介 : ミサワ バウハウス コレクション

【展覧会】 ベスト・セレクション-町田市立国際美術館の名品

 

町田01 しばらく大規模な修繕工事がおこなわれていた町田市立国際版画美術館でしたが、「版画の歴史の流れが理解できるコレクション」を目標に続けてきた収集活動の成果の一環として、修繕後はじめての展示では、同館を代表する古今東西の版画の名品およそ180点を紹介します。

デューラー『小受難伝』や、歌川広重『東海道五十三次』、棟方志功『二菩薩釈迦十大弟子』など、シリーズものを中心に見ごたえのある展示が期待されます。
また、同時期の開催で < ミニ企画展 没後60年記念 恩地孝四郎とその周辺 > も開催されています。

◯ 会   期 : 2015年10月31日[土]-11月23日[月・祝]
◯ 開館時間 : 平日/午前10時-午後5時(入場は4時30分まで)
土・日・祝日/午前10時-午後5時30分(入場は5時まで)
◯ 休  館 日 : 毎週月曜日

image[1]【 参考図版/町田市立国際版画美術館 URL より 】
アルブレヒト・デューラー 『小受難伝』より「ゲッセマネの祈り」 1510年頃 木版 127×97mm
【 詳細情報 : 町田市立国際版画美術館 展覧会情報

 

2016 羽原肅郎 カレンダー展 白:白の無地=原点をめざした茶碗たち

羽原_01 羽原_02東塔堂|Totodo  WebSiteよりご紹介いたします。

2016年版カレンダーでは羽原肅郎氏のコレクションより 「 白 : 白の無地 = 原点をめざした茶碗たち 」 をご紹介します。
カレンダー掲載の羽原コレクション展示にあわせ、関連書籍の販売を行ないます。 是非ご覧ください。

EVENT
10月16日[金]  18:00 - 20:00
カレンダー掲載の「 茶碗 」 を使用して 羽原肅郎による 「 お茶会 」 を行います。
参加無料、お越し下さい!


会 場 : 東塔堂|Totodo
会 期 : 2015年10月12日[月]-10月31日[土]
時 間 : 12:00-20:00[日曜休み]
協 力 : 加藤勝也
入 場 : 無料


羽原肅郎
1935年、 広島県に生まれる
桑沢デザイン研究所リビング・デザイン科研究クラス卒業
建築写真家 : 二川幸夫に師事
美術出版社・月刊 『デザイン』 誌編集責任者、 東京造形大学助教授、二玄社出版部部長として 『CG』 誌等の編集に参加
鹿島出版会『SD』誌デザインエディター、 JIDA事務局長を歴任.
明星大学 造形芸術学部 造形芸術科 教授.
武蔵野美術大学、筑波大学、 東京YMCAデザイン研究所、 多摩美術大学等の非常勤講師を務めた
著書に 『 構造の芸術 』 『 本へ!』 などがある
『 世界デザイン史 』 などにも執筆
コンクリート・ポエトリーの制作も行っている

【 詳細情報 : 東塔堂|2016 羽原肅郎 カレンダー展 白:白の無地=原点をめざした茶碗たち 】

【展覧会】 奥村浩之彫刻展「大地の詩」+WebSiteギャラリー メキシコの石に刻す彫刻作品 Okumura Hiroyuki

奥村_01 奥村_02

奥 村  浩 之 彫刻展
「 大 地 の 詩 」
ギャラリー f 分の1

<開催期間> 2015年10月14日[水]-10月24日[土]
<開廊時間> 11:00-18:30 (初日は13:00から/日曜・祝日・最終日は17: 00まで)
10月19日 月曜は休廊
<詳細情報> ギャラリー f 分の1   http://galleryf-1.net/exhibit/2015/151014okumura/1014okumura.html ,  http://galleryf-1.net/index.html

◆    ◆    ◆

【 WebSite ギャラリー 】
奥村 浩之 Okumura Hiroyuki
メキシコの石に刻す彫刻作品

本稿の初出は2015年06月16日であったが、そのままここに転載した。

okumura04k[1]okumura01k[1]奥 村  浩 之  Okumura Hiroyuki
<略 歴>
1963年    石川県に生まれる。
1986年     金沢美術工芸大学美術学部彫刻科卒業
1988年     金沢美術工芸大学大学院修士課程修了
1989年-   メキシコに渡る
現在、メキシコを本拠地に、彫刻制作に没頭
【 YouTube 2:42  奥村浩之 彫刻を語る  https://youtu.be/US5XMIHnT5I

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<“ FSPONTÁNEIDAD ” わ が 宝  奥 村 浩 之>
日本での石との対話から、さらに大きな石との格闘を求めて渡ったメキシコでは、石のほかに、メキシコ時間との出会いがあり、ESPONTÁNEIDAD (のびのびとした) ということばが、何をすべきか、僕を大きく成長させ変貌させた。
メキシコの豊かな大地と歴史、メキシコの人々の心が育て上げたメキシコ時間の精髄で、その真意を知ったとき、僕は真に自由になり、メキシコと同化したことを自覚した。

ESPONTÁNEIDAD は僕を僕たらしめ、僕の宝となった。 そしてそれは彫刻表現の方向をも導いてくれ、さらにもうひとつのことば 「GOZOSO」 (楽しい) も連れてきてくれた。
DSCN9656左) 奥村浩之  Hiroyuki Okumura さん。右) 笹井(奥村)祐子 Yuko Okumura-Sasai さん

彫刻家/奥村浩之、版画家/笹井祐子。
このおふたりとすごした初夏の日日、そのわずかで永かった時間は、どこか模糊としてとらえどころがなく、それでいて充実し、こころをなごませるひとときとだった。
奥村浩之の彫刻作品は、すべての作品にギャラリーがつき、勝手に紹介することはできなかった。それよりも、どの作品も巨大で、WebSiteのちいさな画面ではとうてい紹介できる造形物ではなかった。
それでも秋の個展まで待てないからと、無理を承知で、朗文堂の周囲に紹介する写真を依頼した。

いまはアトリエに戻り、なにごとも悠然とながれる「メキシコ時間」のなかにいる奥村浩之である。したがって写真の到着までにはだいぶ時間がかかるであろうと予測していた。ところがナント、おそらく汗を拭き拭き写真を選択したものとおもえたが、小品ながらも力作ばかり、五点の写真データを送付してくれた。
奥村浩之はことしの秋に東京での個展を予定している。それに際しては令室の笹井祐子をわずらわせてデータをいただき、あらためてここにご紹介したいが…… 。

地球の向こう側で、硬くて、堅い、メキシコの岩や石と格闘している彫刻家/奥村浩之のこころは、きわめてのびやかで、やさしかった。そしてその躰をながれる血液は、まぎれもない日本男子のそれである。

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1 NIDO DE VIENTO(ニィード デ ベィエント)― 風の巣 ―
  火山岩 48 x 37 x 30 cm    2012年
ニードデビィエント

2    CONTRA VIENTO(コントラ ベィエント)―風に向かって ―
   オニックス  56 x 30 x 33 cm    2012年
コントラビィエント

3    LA CASA DEL NORTE(ラ カサ デル ノルテ)― 北の家 ―
   火山岩  48 x 79 x 14 cm    2012年
ラカサデノルテ
4  VIENTO VERDE(ベィエント ベルデ) ― 緑の風 ―
   大理石  53 x 20 x 14 cm   2012年
ビィエントベルデ

5  VIENTO ROJO(ベィエント ロホ) ― 赤い風 ―
   火山岩   45 x 52 x 21 cm  2011年
ビィエントロホ

【 詳細情報 : 奥村浩之 HP  Curriculum vitae Hiroyuki OKUMURA

【展覧会予告】 東京国立博物館 特別展「始皇帝と大兵馬俑」

20150915184431888_0001 20150915184431888_0002【 始皇帝と大兵馬俑フライヤー PDF  sikoutei-heibayou  5.6 MB 】

特別展「始皇帝と大兵馬俑」
東京国立博物館 平成館 特別展示室  
2015年10月27日[火]- 2016年2月21日[日]

今から約2200年前に「最初の皇帝」を名乗り、中国大陸に統一王朝を打ち立てた秦の始皇帝。
その陵墓のほど近くに埋められた「兵馬俑 ヘイバヨウ」は、20世紀の考古学における最大の発見のひとつと謳われ、出土以来、新しい知見と驚きをもたらし続けています。
本展では、バリエーション豊かな兵馬俑と、始皇帝にまつわる貴重な文物を一堂に紹介し、始皇帝が空前の規模で築き上げた「永遠の世界」の実像に迫ります。
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<開催概要>
◎ 会    期   2015年10月27日[火]-2016年2月21日[日]
◎ 会    場   東京国立博物館 平成館(上野公園)
◎ 開館時間   9:30-17:00(入館は閉館の30分前まで)
           特別開催日、休館日があります。詳細は下記参照。
◎ 観覧料金   一般1600円、大学生1200円、高校生900円、中学生以下無料

◎ 主    催   東京国立博物館、陝西省文物局、陝西省文物交流中心、NHK、NHKプロモーション、朝日新聞社
◎ 後    援   中国大使館

【 詳細情報 : 東京国立博物館  トーハク特別展「始皇帝と大兵馬俑」専用ページ

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【クレマチスの丘 ヴァンジ彫刻庭園美術館】 クリスティアーネ・レーア 宙を つつむ

              Christiane Löhr
                  encircling the orbit
クリスティアーネ・レーア  宙を つつむ 

《Little Agglomeration》2015,  Photo : Serge Domingie, © Christiane Löhr

クリスティアーネ・レーア 宙をつつむ
Christiane Löhr : encircling the orbit
会       期 : 2015年4月5日[日]-  8月31日[月]
主       催 : ヴァンジ彫刻庭園美術館
協       力 : タグチファインアート
開館時間 : 10:00-18:00 (入館は閉館の30分前まで)
休  館  日 : 水曜日(祝日の場合は翌日休・4/30は開館)
入  館  料 : 大人1,200円/高・大学生800円/小・中学生500円(400円)
問合わせ : ヴァンジ彫刻庭園美術館  Tel. 055-989-8787

自然から素材を採取し、「空間に生成されるかたち」を探求する作家 クリスティアーネ・レーア
【展覧会概要】
ドイツとイタリアで活躍するクリスティアーネ・レーアの、国内の美術館では初となる展覧会を開催いたします。
レーアは自然から採取してきたタンポポやアザミなど、身近な植物の茎や種子、また馬の毛を素材にし、その特性を活かしたかたちを作りあげていきます。
はかなく細やかな生命の欠片たちが、作家の手作業によって一つ一つ丁寧に組み合わせられた作品は、その小ささの中に普遍的な美しさを感じとることができます。
「空間に生成されるかたち」という彫刻だけでなく平面の作品にも共通するレーアの主要な問題から、かたちは素材の内的な構造に従いながら作られていき、とても軽やかで繊細でありながらも、建築物のような確かな安定を備えています。
作家の身体性と精神が深く根ざしたそれらの作品に対峙するとき、私たちは世界がもつ豊かさに気づくことでしょう。

 本展では、美術館の開放的な空間に広がる彫刻とドローイング作品がご覧いただけます。人と自然、そして環境や物質との関係が問題となり1960年代に起こったアルテ・ポーヴェラやミニマル・アートに影響を受け、幼少期の体験から慣れ親しんだ自然の中に作品の萌芽を見つめるクリスティアーネ・レーア。自然との直接の触れあいから生み出されてきた数々の作品によって、現代に生きる私たちと世界のつながりが、今あらためて問いかけられます。

 【作家紹介】
クリスティアーネ・レーア Christiane Löhr
1965年ドイツ ヴィースバーデン生まれ。
ボン大学でエジプト考古学や歴史学、マインツ大学で芸術教育学などを学んだ後、デュッセルドルフ美術アカデミー ヤニス・クネリス教室修了。美術アカデミー在学中から植物や馬の毛を用いた作品を作り始め、注目を集める。

 現在、ケルン(ドイツ)とプラート(イタリア)を拠点に活動。ミラノ近郊のパンザ・ヴィラ・アンド・コレクションでの個展をはじめ、世界各地で展覧会を開催。主なパブリックコレクションにヴァンジ彫刻庭園美術館(静岡)、ボン市立美術館(ドイツ)、パンザ・コレクション(イタリア)ほか多数。

【 企画詳細 : ヴァンジ彫刻庭園美術館 企画展