月別アーカイブ: 2014年4月

【図書紹介】 写植綜合見本帳VOL.10 在庫僅少

写植綜合見本帳表紙写植綜合見本帳 VOL.10
定価:本体1,500+税
朗 文 堂
全国書店、オンラインブックショップでお求めになれますが
ほとんど店頭在庫はなく、注文配本となりますので
お手許に届くのには少少時間がかかるかと存じます。

《エッ、写植の見本帳ってまだあるんですか !?》
『欧文書体百花事典』普及版 刊行記念特別連続講演会 第 2 回  『サンセルフの次なる模索 ローマン・サンセリフ』(講師 : 杉下城司 日時 : 2014年4月20日[日])の際、サンセリフの写植活字、わが国に導入されていた活字資料として、上掲の『写真植字綜合見本帳 VOL.10』を展示しました。

その際ご来場の若いかたから漏れた声が、
「エッ、写植の見本帳ってまだあるんですか !? 知らなかった ! 」
でした。おおかたの出版社とは因果な商いで、新刊書の発売に際しては熱心に広報活動にはげみますが、安定期にはいると、ほとんどが「既刊書カタログ」か、WebSiteの片隅の「既刊書コーナー」におかれるだけになります。

『写真植字綜合見本帳 VOL.10』は、わが国の写真植字機器製造、写植活字製造販売会社、写研、モリサワ、リョービ三社の主要書体を網羅し、写植機器製造メーカーの宣伝効果を狙った見本帳とはちがう実用性と資料性があるとのご評価をいただきました。
また、各種教育機関をふくめて積極的なご採用があって、1985年07月20日の初版から、版をかさねること10版、第13刷りまで発行してきました。

book+typeカタログ

朗文堂では図書カタログ『robundo book cosmique』、電子活字カタログ『robundo type cosmique』を製作しておりますが、近年の紙メディア離れのせいか、イベントや講演会の会場などでは、無償でも配布量が減少しております。
またWebSiteでは既刊書コーナーはちいさく扱われ、〈朗文堂 既刊書ご案内 Catalogue 2〉にちいさく紹介されております。

『写真植字綜合見本帳 VOL.01-10』は、写植全盛期をふくめて5-6万部ほど刊行されたことになりますが、活字見本帳の常として、新版が出るたびに旧版は廃棄されるのがふつうですから、世上の残存部数はあきらかではありません。また現状では、この13版をもって販売終了となることが避けられない情勢です。

1Q(級)=1H(歯)=0.25mm
振りかえれば写真植字の時代は短いものでしたが、金属活字から電子活字のはざまにあって、その橋渡し役として果たした役割はおおきなものがありました。
在庫切れとなる前に、書店、オンライン・ブックショップ、または小社直接でのご購入をお勧めいたします。

【展覧会】 生誕100年 立原道造と軽井沢展

生誕100年
立原道造と軽井沢展
◎ と   き:2014年04月24日[木]-07月14日
午前09時-午後05時 会期中無休
◎ とこ ろ:軽井沢高原文庫[開館30周年]
389-0111 長野県北佐久郡軽井沢町塩沢湖202-3
Telephone:0267-45-1175
http://www.karuizawataliesin.com
◎ 料 金:おとな(高校生以上)700円 小・中学生 300円
◎ 協 力:立原道造記念会、立原道造の会
──────
ふるさとの夜に寄す    立原道造

やさしいひとらよ  たづねるな!
なにをおまへはして来たかと 私に
やすみなく 忘れすてねばならない
そそぎこめ すべてを 夜に ……

いまは 嘆きも 叫びも ささやきも
暗い碧ミドリの闇のなかに
私のためには 花となれ! 咲くやうに にほふやうに

この世の花のあるやうに
手を濡らした真白い雫のちるやうに ────
忘れよ ひとよ …… ただ! しばし

とほくあれ 限り知らない悲しみよ にくしみよ……
ああ帰つて来た 私の横たはるほとりには
花のみ 白く咲いてあれ! 幼かつた日のやうに

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四季派の抒情詩人:立原道造(1914-39)の生誕100年を記念し、立原道造の詩的世界を育んだ軽井沢において、立原と当地の関わりを中心に彼の足跡を紹介するものです。
詩稿、設計図、パステル画、書簡、著作、初出誌、建築模型など貴重な資料約200点を展観します。


わずか24歳8ヶ月にしてその短い人生をかけぬけた、詩人にして造形家:立原道造と触れるため、初夏のひととき、涼風ふきわたる軽井沢にお出かけになりませんか。

東京に「立原道造記念館」の無きいま、軽井沢でのご観覧をおすすめいたします。

【終了いたしました!たくさんのご来場ありがとうございました。 4月29,30日】活版ルネサンスフェア。話題の新機種 Salama-21A もご紹介。

活版ルネサンスWeb初日は曇天、二日目はあいにくの天候となりましたが、両日ともたくさんのご来場者をお迎えして、《第16回活版ルネサンスフェア》は盛況裡に終了いたしました。ご来場ありがとうございました。
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今回は新機種 Salama-21A の初登場もあって、いっときは狭い会場が大混雑の様相を呈しました。
また昨年から、アダナ・プレス倶楽部は東京でのイベント《活版凸凹フェスタ》を中断して、全国縦断イベント《Viva la 活版》シリーズを展開中のため、久しぶりに拝見する懐かしいお顔もおおく、両日とも展示・販売会というより、さながら、活版造形者の皆さまとの心弾む交流会の様相を呈しておりました。
活版ルネサンスの歩みの、たしかな手応えを感じさせていただいた二日間でした。
簡略紹介はすこしお時間をいただいて、おもに アダナ・プレス倶楽部ニュース欄 でご報告いたしますが、「交流会」のたのしい様子は、〈 活版アラカルト 〉コーナーで紹介いたします。

活版ルネサンスWeb
第16回 活版ルネサンスフェア
と き * 2014年04月29日[火・祝]-30日[水] 13:30―19:00

ところ * 朗 文 堂 4 F-B
160-0022  新宿区新宿2-4-9 中江ビル4F
Telephone : 03-3352-5070
[ 来場ご案内マップ ]

春うらら、櫻前線が北上中です。いよいよ創作の春がはじまりました。
皆さまお元気にてご活躍のことと存じます。
《活版ルネサンスフェア》 は、通常春と秋の 2 回にわたって開催され
アダナ・プレス倶楽部会員、活版造形者、活版ファンの皆さまを対象に
活版印刷関連の新製機器と、資材、そして一部は中古品の
活版印刷関連機材・資材の展示即売会です。
手狭な会場ながら、貴重アイテム、マニアックな商品が溢れています!
春の創作シーズンに、このチャンスをぜひともお役立てください。
[東京都公安委員会許可 第304380708865号]

話題沸騰 !!
新登場 アダナ式小型活版印刷機 Salama-21A
ぜひとも会場で実機をご覧ください。

Salama 4cWebsala22630 sala22657 sala22663 sala22651Salama図面 寸法/天地 475mm, 左右 376mm, 奥行最大 563mm  重量/19.3kg

新登場の 〈 アダナ式小型活版印刷機  Salama-21A 〉 はもとより、新品の活版印刷関連機器、独自企画開発商品とともに、活版印刷所で長年の使用に耐えてきた、優秀な中古品もドッサリ用意いたしました。

これらは現在では生産中止となった活版関連機器や、個人では入手しにくい、
◎ 適度な乾燥速度、印刷に気品を「青口アオクチ墨活版インキ」(見本展示・受注製造)
◎ インキ・ローラーの清拭と、長期使用にむけた「ゴム・ローラー・メンテナンス剤」
◎ 印刷作業が本格化したかたに好適な、おおきなメタルベース代用の「アルミ作業台」(リユース)
◎ 〈活字はいっさい使わない。すべて樹脂凸版でいく!〉、超割り切り型のユーザーのご希望で開発した新製品「メタルベース一体型チェース」(見本展示・受注製造)
◎ 新開発 圧盤用ラバー・クッション胴張りセット
などの器材や資材を含みます。
すべて実物をご覧いただき、その特徴をご理解のうえご採用いただけます。

活版印刷(Type printing, Letter press)のサポーターとして、アダナ・プレス倶楽部ならではの、懇切丁寧な使用方法の解説もいたしますので、狭い会場ながら魅力溢れる展示販売会となります。
春の創作シーズン、展覧会シーズンの到来に合わせて、創作に活用できそうな機材の補充、実制作での疑問の解決、技術の向上に、どうぞこの 《活版ルネサンス フェア》 をご利用ください。

《第13回 活版ルネサンスフェア》の会場の模様

《今回の主なご紹介アイテム  順不同 》
── 商品の一部に、現品限りのものがございます。売り切れの際はご容赦ください。

新開発 アダナ式小型活版印刷機 Salama-21A/新開発 圧盤用ラバー・クッション胴張りセット/活版専用ピンセット新旧/ジャッキとジャッキハンドル新旧/KMT全自動活字組版機(日本語モノタイプ)活字母型庫8pt, 9pt, 10pt明朝体/罫線 各種/くじら尺/特製組みつけ台/金属インテル各種/活版用強力磁石/特製組版ステッキ、中古組版ステッキ/ファニチュア各種/工具類(ブレース鋏・鳥居鋏・罫切り鋏)/罫切り器/各サイズ込め物セット/活字倍数尺/特製ムラ取りハンマー&ならし木セット/ブロッキング防止パウダー/特白ウェス/無臭洗い油/インキ・ハンド・ローラー/インキべら/インキ・パッド/ゴム・ローラー・メンテナンス剤/オイルベース活版用インキ各色(1キロ缶、特製200グラム缶)/活版用墨青口インキ/ラバー・ベース・レタープレス用インキ/版画用メタルベース(19.68ミリ、19.70ミリ)/樹脂版用メタルベース(21.89ミリ、23.39ミリ)/特製五号サイズメタルベース箱入りセット/特製カタ仮名活字アラタ1209/輸入欧文活字スキームセット/輸入オーナメント活字各種/凸版用スプレーボンド/特製文選箱/中古文選箱新旧各種/文選箱ストッパー/セッテン/特製文選箱立て/特製ミニ組みゲラ/中古組みゲラ/特製ミニ置きゲラ/中古置きゲラ/特製ミニスダレケース棚/活字サイズ照合キット

────  その他掘り出しもの、在庫限りの貴重アイテムがどっさり。
皆さま、友人・知人と誘いあわせてのご来場をお待ちしております。

タイポグラフィ・ブログロール〈花筏〉 〈活版アラカルト〉再生・誕生しました。

hanaikada_color 《三週間ほどのお休みをいただきました。花筏-復活・再生いたしました》
例年のことながら、ことしの3-4月は年度末と新年度で慌ただしいものがありました。
とりわけアダナ・プレス倶楽部では、新機種・アダナ式小型活版印刷機 Salama-21A の投入があり、かててくわえて、消費税の値上げ対応作業などがかさなりました。

うれしいことに〈タイポグラフィ・ブログロール 花筏〉には、固定読者ともいえる愛読者がおられて、更新督促メールまでいただきました。ありがとうございました。
再開した〈花筏〉では、これまでの「平野富二と東京築地活版製造所関連記事」とあわせて、初紹介資料を中心に「宋朝体活字の源流:聚珍倣宋版と倣宋体活字」シリーズを掲載いたします。
聚珍倣宋版表紙 商標_聚珍倣宋印書局マーク再開第一弾は、知られているようで、知られていない宋朝体活字です。またわが国をはじめ、中国・台湾・香港などの新進気鋭のタイプデザイナーが熱く注目しているのが「宋朝体・聚珍倣宋版・仿宋体」活字であり、元朝体字様ともども、未開拓ですし、おおきな可能性を秘めています。
その源流をさぐり、その魅力の一端をご紹介いたします。

もちろん従来どおり、タイポグラフィをめぐる「よしなしごと」も、折りにふれて記述いたします。再開した〈タイポグラフィ・ブログロール 花筏〉をよろしくお願いいたします。
アダナ新コラム
《アダナ・プレス倶楽部のWebSiteに、新コーナー【活版アラカルト】ができました》
アダナ・プレス倶楽部のWebSiteに、ブログロール【 活版アラカルト à la carte 】が誕生いたしました。
「活版印刷と タイポグラフィの 気軽なひとしな」を記録いたします。
また、アダナ・プレス倶楽部会員の良き交流の場として、会員からご提供の情報を中心に、展覧会、イベント情報なども 【 活版アラカルト 】 コーナーでご紹介いたします。
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タイポグラフィ・ブログロール 【 花筏 】 ともどもご愛読をお願いいたします。

【アダナ・プレス倶楽部】 新機種登場 !! アダナ式小型活版印刷機 Salama-21A

Salama 4cWeb活版印刷のさらなる普及をめざして
────────
モノみな値上がりするこの時代
朗文堂/アダナ・プレス倶楽部では
活版印刷のさらなる普及をめざして
Adana-21J の設計・製造での
創意と工夫、精度と耐久性を維持しながら
アダナ式小型卓上活版印刷機 Salama-21A の
お求め易い、大胆な低価格を実現しました。

Salama-21Aチラシ表Salama-21Aチラシ裏《 水の精霊・サラマンダーと、新機種 Salama-21A の命名の由来》 
グーテンベルクが西洋式活版印刷術を開発した中世ヨーロッパのひとびとは、のちに社会を揺るがすことになるその偉大な印刷術を、畏怖の念をいだいて「Black Art (黒い魔術)」と呼んでいました。
その西洋式活版印刷術が大成されるためには、加圧式印刷機の製造とともに、活字合金の配合と、活字鋳造技術の確立が不可欠でした。そしてそれは、永いあいだ培われてきた錬金術の賜物でもありました。

錬金術士や金属精錬所では、「火」の精霊であり、「不屈の精神」や「再生」の象徴である「サラマンダー・Salamander ・火喰い蜥蜴」を畏怖し、あがめていました。
「活字鋳造」や「再生」の象徴でもある「サラマンダー」は、「活版印刷ルネサンス」をスローガンに活動をつづけてきたアダナ・プレス倶楽部にもふさわしいモチーフです。

黒いボディのアダナ式小型活版印刷機「Salama-21A」では、その「ブラック・サラマンダー」のような容貌から、サラマンダーの耐火伝説の由来となった、ぬめり気のある表皮を有する山椒魚のなかでも、「メキシコサラマンダー」の異名をもつ、愛らしいアホロートル(通称ウーパールーパー)をイメージ・キャラクターに採用しました。
また、「水のなかで棲息するサラマンダー」にちなんで、「火の精霊」と対をなす「水の精霊・オンディーヌ」の名を冠した、欧文活字書体「Ondine」(Doberny & Peignot,  Adrian Furutiger,  1954)をタイトルデザインに採用しました。
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Salama図面            寸法/天地 475mm, 左右 376mm, 奥行最大 563mm  重量/19.3kg

2006年にアダナ・プレス倶楽部が発足したころは、インターネットで「活版印刷」と検索しても、検索できる情報はきわめて些細な状況でした。しかし、いまや「活版」「活版印刷」「活版印刷機」での検索結果は、膨大な数にのぼります。
これはアダナ・プレス倶楽部の活版印刷普及活動と、アダナ・プレス倶楽部会員の皆さまの地道な活動が、わずかながらもその一端を担い、功を奏した結果であるともいささか自負しております。

アダナ・プレス倶楽部発足時の段階では、おもに欧米で活版印刷が見直される傾向はあったものの、活版印刷機そのものの新規製造は、世界中どこでもおこなわれていない状態でした。
そのため、アダナ・プレス倶楽部では「21世紀に入って唯一の、新規製造の活版印刷機」である、国産の「Adana-21J」の設計・製造・販売をおこなってまいりました。うれしいことにこの7年の間に、世界的にも活版印刷がさらに見直され、ようやく海外工場での OEM 生産方式による製造体制が整いました。

そこで、アダナ・プレス倶楽部では、さらなる活版印刷の普及をめざして、しばらくのあいだ、国産の活版印刷機「Adana-21J」は、なによりも大切な設計図と鋳型を保存しつつ、製造・販売は中断して、よりお求め易い価格でのご提供が可能な、新機種「Salama-21A」の製造・販売を開始することとなりました。

「Adana-21J」の創意と工夫、精度と耐久性を維持しながら、アダナ式小型卓上活版印刷機のさらなる高性能化と低価格化を実現した「Salama-21A」を、皆さまどうぞご愛顧たまわりますようお願いもうしあげます。

 活版印刷はもはや、アンティークではありません。
これからも、活字よ、活版印刷よ、
サラマンダーのごとく
永遠に――  
────────────
朗文堂/アダナ・プレス倶楽部

活版カレッジ 2014年春期講座 スタートしています!

 

活版カレッジ朗文堂 アダナ・プレス倶楽部の直接指導により
本格的な活字版印刷術の 知・技・美の三領域を
バランス良く学べます。

活版カレッジでは、科学と学術的根拠にもとづいた実践を基盤としながら、活版印刷機 Adana-21J,  Salama-21A によるケーススタディ・メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。

なにしろ定員四名という徹底した少人数の講座が〈活版カレッジ〉ですから、開講後まもなくから、活版造形に挑む仲間としての連帯意識が芽生えるのでしょうか。打ち解けて、和気藹藹とした、にぎやかきわまりないお仲間になります。
DSCN3834 DSCN3833 DSCN3831「活字版印刷術 Typographic Printing」は、印刷による視覚伝達技術のなかでも、文字情報の主要な複製・伝達の手段として、ひろく「活版印刷・活版・カッパン」などと呼ばれて親しまれてきました。
そして今、印刷複製技術の原点として560年余におよぶ長い歴史を有し、メディアの変遷とともにさまざまな浮沈を経た「活版」が、ふたたび熱く注目され、関心をあつめています。
活版カレッジは、あたらしい活版ユーザーに向けた活字版印刷機 Salama-21A  の製造・発売をおこなっているアダナ・プレス倶楽部が開講する活版講座です。

活版カレッジ  2014年次期講座
◎ 3 ヶ月 木曜日 全9回(毎月3回) 19:00-22:00

※各コース定員4名(お申込先着順)
※ 毎月第1-3週木曜日の開講。 第4-5週は基本的にお休みです。
※ GW・夏期休暇などに際して若干の変動があります。
◎ 徹底した少人数講座のため、お申込先着順とさせていただきます。
◎ 受講希望者多数の場合には、次期講座への予約をお勧めする場合がございますのでご了承ください。
◎ 次期の開催日時と募集の開始は、アダナ・プレス倶楽部ニュース にて随時お知らせいたします。
◎ 《活版カレッジ》受講ご希望の方は、お気軽に、できるだけ事前に、アダナ・プレス倶楽部の @メール まで受講希望の意向をご連絡ください。
一般公募に先だって、あらためてご案内をさしあげます。 積極的なご参加をお待ちしております。

  • 活版カレッジ
    【講座教室】 東京都新宿区新宿 2-4-9 中江ビル   4FB 朗文堂内(通学制)
    【講   師】 朗文堂 アダナ・プレス倶楽部

【講演会】欧文書体百花事典 その後Ⅱ終了。ご来場ありがとうございました。

欧文書体百花その後2DSCN3841櫻前線がどんどん北上中です。皆さまお元気ですか。
春とは名のみの、風がつめたい日曜日でした。それでもたくさんの皆さんがご来場され、熱い講演会でした。ありがとうございました。
この【欧文書体百花事典 その後】 講演会は、 6 回12月まで 連続開催されます。今後とも、ご支援、ご来場と、 『普及版 欧文書体百花事典』 のご愛読をお願いいたします。
────────
2014年04月20日[日]、東洋美術学校において、講演会【欧文書体百花事典 その後Ⅱ】が講師:杉下城司さんによって開催されました。
ご来場いただきました皆さま、長時間のご聴講お疲れになりませんでしたか。
また後援をいただきました東洋美術学校 産学連携事務局 デザイン研究会アクティ、タイポグラフィ学会の皆さまにも篤く御礼を申しあげます。

あらためてご案内いたしますが、次回の講演会【欧文書体百花事典 その後Ⅲ】は、2014年06月22日[日]、「Robert Granjon」と題して河野三男さんのご担当です。ご期待ください。
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『欧文書体百花事典』普及版 刊行記念特別連続講演会(全 6 回)
        第 2 回  『サンセルフの次なる模索 ローマン・サンセリフ』
講     師 : 杉下 城司
日    時 : 2014年4月20日[日]
会   場 : 東洋美術学校
主   催 : 株式会社 朗文堂
後    援 : タイポグラフィ学会/ 学校法人専門学校 東洋美術学校  産学連携事務局 デザイン研究会アクティ
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欧文書体その後チラシ

『欧文書体百花事典』普及版 刊行記念特別連続講演会 第2回 『サンセリフの次なる模索 ローマン・サンセリフ』 終了いたしました。

【『欧文書体百花事典』普及版 刊行記念特別連続講演会 第2回『サンセリフの次なる模索 ローマン・サンセリフ』】は終了いたしました。たくさんのご来場ありがとうございました。

次回は第3回『Robert Granjon』 (河野三男講演 2014年06月22日[日])を予定しております。この詳細は順次このコーナーに掲載いたします。

欧文書体百花その後2

櫻花爛漫、よい季節になりました。皆さまお元気でご活躍のこととぞんじます。
『欧文書体百花事典』が刊行されて10年が過ぎました。
この10年間の欧文書体研究は? 関連する研究の進展は……。
これからの『欧文書体百花事典』普及版の刊行に際して
10年前の「その後」を、各講師に6回にわたってお話しいただきます。
下記のご案内をご覧いただき、友人・知人をお誘いのうえ、ふるってご参加ください。
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『欧文書体百花事典』普及版 刊行記念特別連続講演会(全 6 回)
      第 2 回  『サンセルフの次なる模索 ローマン・サンセリフ』
      講   師 : 杉下 城司
日 時 : 2014年4月20日[日]
      午後1時より約3時間程度(ワークショップを含む)
会 場 : 東洋美術学校 D棟1階 階段教室
      161-0067 東京都新宿区富久町2-6
      地図  http://www.to-bi.ac.jp/access/
聴講料 :各回1,000円(要申込登録)
主  催 : 株式会社 朗文堂
後  援 : タイポグラフィ学会
        学校法人専門学校 東洋美術学校  産学連携事務局 デザイン研究会アクティ
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[講演会申込先]
株式会社 朗文堂@メールまで  robundo@ops.dti.ne.jp
件名 「欧文書体百花事典その後 第2回講演会」
お名前・人数・返信用メールアドレスを明記して、4月16日[水]までにご送信ください。
 3 営業日以内にお断りの返信が無い場合は受付完了とさせていただきます。
なお、第2回から第6回までの複数回を受講ご希望の方はその回数をご記入ください。
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株式会社 朗 文 堂
鈴木 孝
160-0022 東京都新宿区新宿2-4-9
電 話 03–3352-5070
FAX 03-3352-5160
email robundo@ops.dti.ne.jp
http://www.ops.dti.ne.jp/~robundo
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欧文書体その後チラシ
・上掲図版の、A4判 Z折り 4色/0色のフライヤーを用意しております[デザイン : 杉下城司氏]。
 ご希望のかた、教育機関などで配布をご希望の皆さまは、ご遠慮無くお申し付けください。
・会場は30-40名のキャパシティです。〈お申込み多数のため、同校階段教室に会場を変更いたしました〉。
・東洋美術学校には、森澤茂氏、故小池光三氏の寄贈による貴重な小型活版印刷機がありますので、講演内容とリンクした、
活版印刷のワークショップを会場内において併催いたします。
当日配付資料、活版ワークショップの準備などがありますので、確実に受講するためには@メールでのお申込みをお急ぎください。
本講演会の次回以降に関する詳細情報は、順次この 朗文堂NEWS ブログロール のコーナーに掲載いたしますので、ご確認をお願いいたします。

新宿私塾第24期 スタートしました。

私塾24期開始Web24譛溷・蟄ヲ

《新宿私塾第24期、櫻花爛漫の春、意欲満満でスタートしました》
東京の櫻があでやかに花をつけた04月01日、新宿私塾第24期が開塾いたしました。
日中は新宿御苑にお花見に出かけるひとで賑やかだった周辺も、夕刻ともなると花冷えでしょうか、いくぶん肌寒くなり、いつもの静けさがもどりました。
ところが定刻から第一回目の講座が開始されると、教場はあつい熱気につつまれました。

これから半年間、ほぼ夏休みもなく新宿私塾は開講され、晩夏の09月16日に終了します。
講師、塾生の先輩ともども、全力であたらしいタイポグラフィの前衛を育成するために努力しますし、25回の講座は、いずれも内容の濃いものとなっています。
半年後、自信にあふれた塾生の皆さんの、お顔と、お姿を、再度紹介できたら幸せです。
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24期カリキュラム表紙新宿私塾第24期カリキュラム 表紙  (Design : 講師 杉下城司さん) 

新宿私塾第24 期カリキュラムの表紙は、デジタルタイプの「FRESCO」によります。
新宿私塾では、受講期間のあいだに、和文活字でも欧文活字でも、どちらでもかまわないのですが、できるだけ「My Favorite Type ── わたしのお気に入りの活字書体」を獲得することが勧められます。

もちろん、世上の評価がたかい活字書体でも、まったく無名の活字書体でも、「はやり書体」でも一向にかまいません。むしろどんな活字書体にも、避けがたく付着している「長所と短所」をみつけだして、「長所をいかし、短所を制御する能力」がとわれます。

──────── 杉下城司さんのコメント
新宿私塾24期カリキュラム表紙の書体は、『Counterpunch』, 『Type now』の著者でもある、オランダのタイポグラファ、Fred Smeijers(フレッド・スマイイエルス 1961-)の OurTypeが製作した〈FRESCO〉を使用しました。
〈フレスコ〉の最初は1988年10月にオランダの雑誌に使われました。この年には〈ローティス〉,〈ストーン〉ファミリーも発表されましたし、デジタル・タイプの世界では、なんらかの、おおきな変革が起きた年でもありました。

デジタル・タイプとしてリリースされたのは2001年からで、ファミリー構成も〈ローティス〉,〈ストーン〉などとも似た構成になっています。そして2010年にはアラビア語用のフォント・セット〈アラビック〉もリリースされています。
〈FRESCO〉ファミリーは、ローマン、サンズ、プラス、プラス・サンズ、インフォーマル・サンズ、スクリプト、アラビックがあります。
今回使用した書体は、インフォーマル ・サンズを使用しています。

【 Fred Smeijers と OurType 関連のURL/ウィキペディア: Fred SmeijersOurType 】
フレッド・スマイイエルス氏の画像集には、新宿私塾修了生ならニヤリとする画像も!
【 URL/Fred Smeijers 画像集 】

アダナ・プレス倶楽部,新機種Salama-21A発売にあわせてWebSiteを更新。

《新コーナー、【活版アラカルト】ができました》
アダナ・プレス倶楽部のWebSiteに、ブログロール【 活版アラカルト à la carte 】が誕生いたしました。
「活版印刷と タイポグラフィの 気軽なひとしな」を記録いたします。
また、アダナ・プレス倶楽部会員の良き交流の場として、会員からご提供の情報を中心に、展覧会、イベント情報なども 【 活版アラカルト 】 コーナーでご紹介いたします。
タイポグラフィ・ブログロール 【 花筏 】 ともどもご愛読ください。
アダナ新コラムhanaikada_color《アダナ・プレス倶楽部,新機種Salama-21A発売にあわせてWebSiteを更新しました》
朗文堂 アダナ・プレス倶楽部では、2014年04月01日より、新機種、アダナ式小型活版印刷機Salama-21Aの発売を開始いたしました。

それにあわせまして、活版印刷関連の諸機材、諸資材のライン・アップをいっそう充実させて、価格も一部を変更いたしました。

今回の改変の最大の特徴は、
「モノ皆値上がりするこの時代、活版印刷機が購入しやすくなるってホント !?」
のスローガンのとおり、むしろお求めやすい価格への変更が中心です。
【製品のご紹介】ページ、「Salama-21Aのご紹介」、「キットのご紹介」をぜひご覧ください。
ブックマークやお気に入りにご登録されている皆さんは、更新ボタンをクリックされて、アダナ・プレス倶楽部の新布陣をぜひともご確認ください。

【展覧会】 書道博物館 美しい隷書

 

20140404171554707_000120140404171554707_0002書道博物館企画展 中村不折コレクション
美しい隷書 ──── 中国と日本
【会    期】  20140404日[金]-0713日[日]
【開館時間】  930分-1630分(入館は閉館の30分前まで)
【休  館  日】  毎週月曜日(55日は会館。57日は展示替えのため休館)
【詳     細】  台東区立書道博物館 URL
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隷書は、篆書を簡略化して、日常書体とすることによってうまれました。
篆書は左右対象で、曲線を多く用いた威厳のある形姿でしたが、書くために時間がかかるという不便があったために、徐徐に簡略化がすすみました。やがて曲線を減らし、水平と垂直線を増やした隷書がもちいられるようになりました。

したがって隷書の「隷」は、篆書に「隷属」するという意からうまれました。
いまだにわが国の辞書の一部には、隷書の紹介を、秦(春秋戦国時代の大国のひとつ。前221-前207年中国史上最初の中央集権国家となる。316年で漢の高祖に滅ぼされた)の雲陽のひと 程邈テイバクが、秦朝の公用書体だった小篆の繁雑さを省いてつくったもので、「徒隷」、すなわち卑しい身分のものにも解しやすい漢字書体だとするものがありますが、そろそろ見直しが必要のようです。

隷書が誕生した直後は比較的直線がめだちましたが、次第に波のようなうねりをともなうようになり、歯切れのよい、リズミカルな形姿を獲得していきました。その頂点をむかえたのが漢(前207-後220)の時代です。

漢代初期の隷書は、おおらかで動きのある素朴な趣が主流でしたが、その後期になると、鮮やかで美しい隷書として完成をみるにいたりました。そしてその隷書で書かれた石碑が数多く建立されたのも漢代の特徴のひとつです。
また20世紀の初頭に、西域の敦煌トンコウやトルファンから出土した文書モンジョからも、肉筆で書かれた隷書が発見されています。

中村不折フセツコレクションには、隷書の名品が数多くあります。不折はみずからの書風を形成していく過程において、これらの隷書からも大いに刺激をうけました。したがって、不折流とされる独特の書風には隷書の要素が多分に取り込まれ、表情がゆたかで、あかるく、また装飾性にも富んでいます。
ご観覧をお勧めいたします。
[同館フライヤーより。
一部追加改変してご紹介しました]。
【関連情報/ウィキペディア:隷書体