カテゴリー別アーカイブ: アダナ・プレス倶楽部

【Salama-21A 操作指導教室】 山梨 株式会社大宣堂印刷様 操作指導教室を受講

アダナタイトルSalama-21A 操作指導教室2015年03月 長野県からご来社された<Salama-21A操作指導教室>受講生のおふたり

<Salama-21A 操作指導教室> は、ふつうの活版印刷体験会や活版ワークショップとはいくぶん異なり、小型活版印刷機 Salama-21A を購入予定のお客様のための操作指導教室です。
ご購入いただいた(ご購入予定の) Salama-21A を、安全かつ快適にご使用していただくために、必要な操作方法の基礎を、短時間で集中的に習得していただくことを目的とします。
そのため、各回最大 4 名様に限定した、完全予約制の教室です。

アダナ ・ プレス倶楽部では、遠近を問わず、これから活版印刷をあらたにはじめられる皆さまに、できるだけ <Salama-21A 操作指導教室> の受講をおすすめしています。また活版印刷関連機器のご購入の前に、十分なるおはなし合いをさせていただいております。
そのため、できるだけお客さまのご都合にスケジュールをあわせて受講をおすすめしております。 もちろん受講に際して印刷機などの購入は義務づけられていません。

詳細は <アダナ ・ プレス倶楽部 教室のご案内 Salama-21A 操作指導教室 >をご覧ください。
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2015年04月13日[月]、山梨県の印刷界の雄、株式会社大宣堂印刷 (400-0032 甲府市中央1-12-31)の宮田龍二社長と、かつては電動平台の大型活版印刷機も扱われたご経験のあるベテラン、棚橋専務のおふたりが<Salama-21A 操作指導教室>を受講され、2015年07月14日、Salama-21A 、および関連機器、資材の納入が完了いたしました。
もともと大型電動活版印刷機を所有され、本文活字は自家鋳造だったとされる大宣堂印刷様にとっては、ずいぶんと小型になったとはいえ、文字どおり<おかえり! KAPPAN>となりました。

大宣堂印刷さんは1950年創業の歴史をほこる名門印刷・出版企業ですが、三代目社長 : 宮田龍二さんはお若く、意欲に富んだかたでした。ベテランの棚橋専務も、久しぶりの活版印刷機の操作を楽しまれていました。
その際の様子を山梨県印刷工業組合機関誌『山梨の印刷』(No.192、2015-4.5.6)に掲載され、ご恵送いただきましたので、ここにご紹介いたします。

20150711143210507_0001 山梨の印刷見開き【 おかえり KAPPAN  大宣堂印刷 宮田龍二 PDF daisenndou-kappann02  3.72MB 】

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん、ブログ<活版小本>に新作発表

IMG_2169[1]京都で小型本の製作をつづけてこられた ぢゃむ 杉本昭生さんが、ブログを開設され
意欲的な更新が継続しています。
とても瀟洒で、すっきりとした画面構成ですし、テキストも丁寧に書きこまれています。
皆さまのご訪問をおすすめいたします。       やつがれ wrote
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<ぢゃむ 杉本昭生 活版小本>
朗文堂/アダナ・プレス倶楽部の皆さま

なかなか満足のいくものができませんが、本づくりとはそうしたものだと慰め
これからも精進します。

京都大学のそばに仕事場がある。
仕事が終わると、自転車で京大の構内を通って帰路につく。
正門を入ると左に旧科学何とかの赤いレンガ作りの建物がある。
その建物の上、陽が落ちたばかりの西の空は
青とも紺ともつかない深い神聖な色に満たされたばかりだ。
よく晴れた日は、電線のない空にいくつかの輝く星を見つけることも稀ではない。
やがて赤いレンガの建物が厳かな闇に包まれ、世界は夕暮れから夜になった。
授業が終わり百万遍の出口に向かう学生たちで通路はいっぱいになる。
注意深く自転車を漕ぎながら、私は宝物でも探すようにいつまでも空を眺め続けている。
きっとそのうちに事故を起こすに違いない。

ブログ<活版小本 コホン>のアドレスはこちらです。
杉 本   昭 生

【 ぢゃむ 杉本昭生  活版小本 http://kappan-kohon.blogspot.jp/ 】
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チェーホフ 『てがみ』 『二十一のことば』

ここしばらく<活版小本>では、途中でやめた本のことばかりでしたが、
今回は久しぶりにできあがった本を紹介します。
チェーホフ作、鈴木三重吉訳の『手紙』。形式は童話です。


母を亡くしたユウコフ少年は靴屋の奉公人として住込みで働いています。まだ9 歳の彼は毎日がつらいことばかりでした。クリスマスの夜、一人で留守番をしていたユウコフは、母が元気だったころ親切にしてくれたマカリッチさんに手紙を書きはじめました……。語りは童話ですが夢や希望を与えるお話ではありません。

 『二十一のことば』 は 『チェーホフの手帖』(神西清訳・創元社)から適当に選んだものです。優しくもなく明るくもなく突き放すような言葉ばかりです。
版画家佐久間嘉明氏の銅版画を付けた特装本も作りました。

 

【世界遺産】 仙巌園、尚古集成館は明治産業革命の舞台として世界遺産に登録されました

プリント 20150709145753323_0001 20150709145753323_0002【 尚古集成館 世界遺産登録 フライヤー PDF shuuseikann-sekaiisan 4.5MB 】

明治日本の産業革命遺産 
Sites of Japan’s Meiji Industrial Revolution

製鉄・製鋼、造船、石炭産業
Iron and Steel, Shipbuilding and Coal Mining

ながい鎖国の時代から目ざめ、海外に目を向けはじめた幕末-明治最初期、ここ薩摩の国、鹿児島県には、いちはやくあたらしい産業の息吹が芽ばえていました。欧米先進諸国にまなび、日本を近代国家に導こうとした情熱の痕跡が、鹿児島にのこされています。
旧集成館機械工場(現:尚古集成館 本館)および、旧集成館(反射炉跡・仙巌園など)は、2015年07月、世界文化遺産に登録されました。
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昨年の2014年11月の三連休に、鹿児島市にある島津家の庭園「名勝 仙巌園 せんがんえん」内の「尚古集成館」(重要文化財)において<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>を開催いたしました。
雄大な桜島を背景に、重要文化財「木村嘉平の活字関連資料」を所蔵し、活字版印刷術をはじめ、近代産業の揺籃の地としての歴史と文化を有する鹿児島での開催は、造形者の創作意欲をおおいにかきたて、5,000名を優に上まわる来場者をお迎えしました。

ここは近代日本の技術力、工業力の原点ともいえる地でもあり、2009年にはこれらの史跡 ・ 建物を構成資産とする 「九州 ・ 山口の近代化産業遺産群」 が、世界遺産の暫定リストに記載され、2015年07月に世界遺産に登録されました。

暫定リストへの記載から、登録の実現までのながいあいだ、同館スタッフの皆さんは粘りづよいご努力をかさねておられました。そんなご多忙のなか、<Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO>の開催を快くご承諾いただき、会期中はもとより、その事前・事後にも、尚古集成館と仙巌園のスタッフの皆さまにはひとかたならぬお世話になりました。
ほんとうにありがたく、それだけにこのたびの<世界遺産登録>実現に、こころからのお祝いをもうしあげます。
また同館から、世界遺産登録を祝うフライヤーと、『鹿児島遺産の散歩道』と題するガイドマップを数十部お送りいただきました。ご希望のかたにはプレゼントいたします。

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【名 称 】 Viva la 活版 薩摩 dé GOANDO
【 会 期 】 2014年11月1日[土], 2日[日], 3日[月 ・祝] 3日間
【 時  間 】   開場 8 : 30 ― 閉場 17 : 30
【 会 場 】 仙巌園〔磯庭園〕  尚古集成館本館 展示室 鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1
【 主  催 】 朗文堂  アダナ ・ プレス倶楽部

DSCN8251記念カード版 記念カード

 

【良書紹介】 『デザイン・ジャーナリズム 取材と共謀 1987-2015』 森山明子著、美学出版

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デザイン・ジャーナリズム 取材と共謀 1987-2015

著    者 : 森 山  明 子
A5 判 変型 ・ 並製 ・ 384頁
価   格 : 本体 2,800円 + 税
発   行 : 美学出版 2015年7月発行 ISBN 978-4-902078-39-8
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昭和から今日まで、めまぐるしく移り変わるデザイン。

デザインジャーナリストとして、その現場に立ち会った著者の執筆活動から八十本余りを厳選して編んだ一書。
徹底して人間肯定の思考であるデザインは、その点ではニュートラルな技術とも、否定を契機とすることの多いアートとも異なる。
こう考える著者がデザインとクロスする表現者も視野に入れ、変わるデザインと変わらない人間精神の相関、人の生を下支えするデザイン像に迫る。

<著者略歴>
森山明子  Akiko Moriyama 
デザインジャーナリスト、武蔵野美術大学教授。
1953年新潟県生まれ。
1975年東京芸術大学美術学部芸術学科卒業。
特許庁意匠課審査官、国際デザイン交流協会勤務を経て、1986年日経マグロウヒル社(現・日経BP社)入社。「日経デザイン」の創刊にかかわり、1993-98年同誌編集長。
1998年から現職、デザイン情報学科所属。
NHKハート展詩選考委員、グッドデザイン賞審査副委員長、芸術工学会副会長・理事、公益財団法人の三宅一生デザイン文化財団理事、日本デザイン振興会評議員などをつとめる。
主著は『まっしぐらの花 ―― 中川幸夫』、『石元泰博 ―― 写真という思考』、『新井淳一 ―― 布・万華鏡』。

【 詳細情報 : 美学出版URL    美学出版フライヤーPDF  bigakusyuppann-handbill 3.89MB 】

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【会員情報】 龍骨堂 FANSY ART展 終了しました

龍骨堂02ご無沙汰しております。
以前個展でお世話になりました
ゑいじう様の特別企画のグループ展に
参加させていただくことになりました。 龍骨堂
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ゑいじう特別企画
FANSY ART 展
2015年07月14日[火]-25日[土] 終了しました。
会期中無休 11時-19時

【 龍骨堂URL : 龍骨堂 La gare veilles 】   会場案内 : COFFEE&GALERY ゑいじう 】
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活版凸凹フェスタ2013  会場:日展会館 龍骨堂 展示
20120811_5436[1]20120911_72219[1]龍骨堂個展展示 2012年09月 会場:ゑいじう
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龍骨堂さんは、Adana-21J のユーザーとして、もっとも最初期からの
アダナ・プレス倶楽部会員のおひとりです。
<ポケットの中や、抽斗の奥に、こっそりとしまっておきたい
密やかなるものを求めて制作しております>
とされる龍骨堂は、活版造形をこころから愛され、ケレンの
無い作品を、コツコツと丁寧に造りつづけておられます。
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龍骨堂の製作物と久しぶりにあってきた。
四谷の坂道をのんびりたどり、ゑいじうの旨い珈琲とともに
龍骨堂の、ひそやかにして、心のこもった作品に触れることができた。
ひとであふれた<Flea market ―― 蚤の市> のようなイベントは
活気があってよいが、とかく喧噪で疲労をおぼえることがある。
龍骨堂のこういった物静かな製作物と、その語りかけが
かえって心にしみた夏の日のたそかれだった。
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【会員情報】 Bonami の本、第三作『日々への手紙』発売開始。

Pbonamiボナミについて
 杉山聡 三木葉苗 三木咲良 のトリオ。
神奈川県の小さな港町、真鶴のアトリエで
手製本、活版印刷などを用いた本や紙のものを制作しています。
Bon ami(ボナミ)はフランス語で「なかよし ・ 良き友だち」の意味。
私たち三人は、はじめて出会ったその瞬間から仲良しになりました。
そのことが、私たちの人生でいちばんの彩りです。
浮き沈む日々も、ただ、こう言います。「私たちは Bonami ― なかよし ― です」
日々への手紙DM_1 日々への手紙DM_2P6203710 P6203715 P6203726 P6213734『 日々への手紙 』
2015年06月22日[月]発行 2,500円+税 
240mm × 165mm 全15 葉

詩・三木 葉苗  題字・三木 咲良  発行者・杉山 聡  発行所・Bonami
ブックデザイン・印刷・製本 Bonami
【 Bonami URL : Bonami ホームページ ボナミの本 特設『日々への手紙』
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いつも Bonami の皆さんをご紹介するときには、いつも、ただ、
「どこか、いい感じ」とだけしてきました。
ことばにはしにくいものの、どこかいい感じの皆さんがボナミです。

ボナミは、海のめぐみと山のさちのまち、神奈川県の真鶴町に本拠をおき、
真摯な造形活動にいそしまれています。
〒259-0201 神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴1099-15 2F
電話0465-46-8590 FAX0465-46-8591

このたび<ボナミの本>として、『かみきりサックル』、『さくらとカトリ』につづき
第三作目の、詩集『日々への手紙』が完成しました。
その製作の渦中にお電話を差しあげ、画像データ提供をお願いしました。
ボナミの皆さんからは、画像だけでなく、動画の共有も許諾いただき、
ここにご紹介いたしました。皆さまのご愛読を期待いたします。

 
Bonami from mirai cinema on Vimeo.

【活版カレッジ】 2015年春期夜間部講座 全課程を終了

活版カレッジ
<活版カレッジ>は、科学と、学術的根拠にもとづいた実技と実践を基盤とし、小型活版印刷機 Adana-21J ,  Salama-21A によるケーススタディ ・ メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。

<活版カレッジ 2015年春期講座>は、04月08日-06月18日、三ヶ月、全09回にわたって開講され、2015年06月18日最終講座をもって全課程を修了されました。
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<活版カレッジ>は、基本的に春夏秋冬と、年に四回開講されますが、ここ数回にわたって事前のご予約者が多く、ほとんど一般公募ができない状態がつづいています。 すでに七月開講の夏期講座は満席ですし、秋期講座にも相当数のご予約をいただいております。

ともかく受講のご意思のあるかたは、アダナ ・ プレス倶楽部 e-mail adana@robundo.com » send email  まで受講希望の意向をご連絡ください。 一般公募に先だって、あらためてご案内をさしあげます。
詳細は <アダナ ・ プレス倶楽部 教室のご案内 Salama-21A 操作指導教室 >をご覧ください。
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活 版 歳 時 記 ―― やつがれの辞書には<雑艸 まして 雑草>なぞということばはない。

サイスケ
 コト 姫女菀(ヒメジョオン)の ことども
3640uu235uu朗文堂 アダナ・プレス倶楽部 <活版カレッジ 2015年春期講座>の開講にあたって、やつがれが元旦に播種した「野沢菜の花」と、古谷昌二氏の写真による、神奈川県の山中で開花していた「三椏 ミツマタ の花」を紹介した。
【開講時の報告 : [活版カレッジ] 2015年 春期夜間部講座 開講のお知らせ 04.13 掲載 】
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そのおり、ベランダ花壇ではあるがたいせつにそだてている<サイスケ>のことも紹介した。
<サイスケ> は、鹿児島市長田町の五代友厚生誕地をたずねたとき、石垣の割れ目にチンマリと張りついていた、まるで地苔類かとおもわれるほどのちいさな野艸を、三株、たばこの空き箱にいれて持ち帰ったものである。
かにかくに、五代友厚 ( 1836-85  幼名 : 徳助、通称 : 才助 ) は、そのうちに各方面であらたな震撼をあたえるとおもわれるが、いまのところはまだ静かにしておこう。
【 ウィキペディア : 五代友厚

サイスケの写真は、上から二葉が採種現場(2014年11月上旬)。
以下ベランダの鉢植えで、2015年03月末、04月末である。
冬を越した直後はデージーかとおもったが、どうやら世間一般ではドクダミと同様に雑草の代表のように、忌み嫌われている、名を知らぬ野草のようでもある。
やつがれは雑草という名の艸はないと常常いっている。 むしろいかにも五代友厚の生家跡に育つ艸らしくて面白いとおもう。 どんな花が咲くのか、しっかり見まもりたい。

DSCN8651 DSCN8664DSCN8561DSCN8652<サイスケ>は意外にやつがれを手こずらせた。五月の連休明けに鉢植えの艸花のほとんどが、ノー学部の見立てで「うどんこ病」の症状を呈したので、消毒スプレーを噴霧したり、一部は土がえをしたりしていた。

四月の中旬にもなると、ある程度(いやな)予感はしていたが、花をつけたとき、ようやくノー学部育種科が<サイスケ>のなまえを調べてくれ、どこか投げやりに報告した。
「サイスケはヒメジョオンという艸でした。キク科ムカシヨモギ属の外来植物です」
すぐにいたく気分を害した。やつがれががっかりして、気分をわるくするのがわかっていたから、ノー学部はいつものようなプリントも用意せず、メモ一枚だけの投げやりな報告だったのだ。
DSCN9811 DSCN9813さっそく一枚のメモを手に、植物図鑑をひもとき、またウィキペディアもみた。
こういう場ではしかたがないのだろうが、ウィキペディアの最後の一行が…… 。いかんせん気になった。もうすこしだけ艸花に愛情をもってですね、記述していただけなかったのかと。
冬のあいだは、やつがれの郷里で「貧乏草」と呼ぶ、ハルジオン(春紫、学名: Erigeron philadelphicus )かもしれないとひそかにおもっていた。こちらは、花ことばこそ「追想の愛」とけなげだが、ウィキペディアの解説は、情け容赦もない。

【 ウィキペディア ハルジオン 】
ハルジオン(春紫菀、学名 : Erigeron philadelphicus )は、キク科ムカシヨモギ属の植物。北アメリカ原産で、日本では帰化植物となっている。ヒメジョオンと共に、道端でよく見かける。一部の地域では「貧乏草」と呼ばれ、「折ったり、摘んだりすると貧乏になってしまう」と言われている。花言葉は「追想の愛」。

【 ウィキペディア  ヒメジョオン 】
<形態・生態>
ヒメジョオン(姫女、学名:: Erigeron annuus )は、キク科ムカシヨモギ属の植物。背の高さが50-100cmにもなる、白い花を咲かせる一年草である。同属のハルジオンと共に、道端でよく見かける雑草である。

若い時期は、根本から長い柄のついた丸みを帯びた葉(根出葉)を付ける。やがて、が高く伸びると、根本の葉は無くなり、茎から出る細長い葉だけになる。茎と葉は黄緑色で、まばらに毛が生える。

茎は初めは枝分かれせず、先の方で数回の枝分かれをして、白か薄紫の花を咲かせる。花はヒマワリのような形だが、周りの花弁がとても細い。また、ヒメジョオンの花に見えるものは頭状花序で、小さな花の集まりである。中央の黄色い部分は、管状花といい、周辺の花びらのようなものは、舌状花という。花の時期は初夏から秋にかけての5-8月である。また、花弁の白い部分がやや紫がかる個体が見られることもあるが、これは清浄な空気の中で育った時にできるものである。

1個体あたり47,000以上のを生産し、さらにその種子の寿命が35年と長いこともあり、驚異的な繁殖能力をもっている。したがって駆除がとても難しい。

<分布・生育地>
北アメリカ原産で、ヨーロッパ、アジア(日本を含む)に移入分布する。
日本には1865年頃に観葉植物として導入され、明治時代には雑草となっていた。現在では全国に広がり、山間部にも入り込んでいる。在来種の植物の生育を邪魔する可能性があり、とくに自然豊かで希少な植物が多く生育する国立公園や亜高山帯では問題となる。そのため、ヒメジョオンは、ハルジオンとともに要注意外来生物に指定されているほか、日本の侵略的外来種ワースト100にも選定されている。

おもへらく、どうもわが国近代の植物の命名は、感性と情緒に乏しいのではなかろうか。
先に紹介した手漉き紙の材料となる植物は、枝分かれがみっつにわかれるからとして「ミツマタ 三又、三椏」とするのは、形而下での即物的な命名でしかない。

みつまた ( 三椏 ・ 三叉 ) は中国原産のジンチョウゲ科の落葉低木で、わが国でも暖地に栽培されています。 その枝はかならず三つにわかれることからその名がうまれました。樹皮の靱皮をとって手漉き紙の材料とします。
櫻にさきだって、黄色の筒型小花をつけ、つよいかおりを発するので 「 結香 ムスビキ」 の和名もあります。 中国ではその色合いとかおりをめでて 「 黄瑞香 」 とされます。

かつてのわが国でも「ミツマタ 三又、三椏」を、沈丁花にも似たそのつよいかおりをめでて 「 結香 ムスビキ」 の和名をあたえていた。また、中国ではその色合いとかおりをめでて 「 黄瑞香 」 とする。
京都のいわゆる「哲学の道」にはこの灌木がたくさん植栽されており、喧噪のときとなる櫻の開花にさきだって辺り一面芳香につつまれる。川面をわたる風はまだつめたいが、観光客の殺到もなく、京都のもっともよいときでもある

もしかすると<サイスケ>のとおい祖先は、原産地の北アメリカ大陸から、中国をへて、わが国に渡来したのかもしれない。ウィキペディアにも<日本には1865年頃に観葉植物として導入され、明治時代には雑草となっていた>とある。したがってその名がいわゆる「漢風」になっており、現代のわが国ではしばしば間違って読まれ(音され)ている。
つまり、ヒメジョオンに「姫女菀」の名を、ハルジオンに「春紫菀」の名(漢の字)をあたえた中国人の心性はけなげである。ちなみに「菀  wan」とは、きく科の艸の名前であり、盛んに茂るさまをあらわす。これをわざわざ観葉植物として<導入>したのだから…… 。

それをまぁよくも<ヒメジョオンは、ハルジオンとともに要注意外来生物に指定されているほか、日本の侵略的外来種ワースト100にも選定されている>とまで酷評したものである。

かにかくに、やつがれもウィキペディアからは<道端でよく見かける雑草で、驚異的な繁殖能力をもち、駆除がとても難しい>と酷評された野艸を、はるばる鹿児島の五代友厚生誕地から、コンクリートの割れ目で採取し、<サイスケ>と名づけて花が咲くまでそだててきた。
わが家の<サイスケ>は、「うどんこ病」にはかかるし、少しでも灌水をおこたるとすぐにヘナッとなるほどのわががまであり、虚弱体質でもある。

DSCN0161「朗文堂 ちいさな勉強会 古文書解読法講座」 講師 : 古谷昌二さん
五代友厚(才助)宛の書簡

ともあれ、寒い冬の朝を、毎日<サイスケ>と挨拶を交わしあってきた。これからはヒメジョオン(姫女)の驚異的な繁殖力とやらを見まもりつつ、しのつく梅雨の日日をへて、暑い夏の日日をむかえたいものである。
七月第一週からは、はやくも<活版カレッジ 夏期夜間講座>がはじまる。
そして春期講座の修了生の皆さんは、<活版カレッジ Upper class>のメンバーとなった。
そして近代タイポグラフィの幕開けにはたした五代友厚 ( 1836-85  幼名 : 徳助、通称 : 才助 ) のおおきな功績が、徐徐に解明されつつあるいまである。

【Workshop】co-lab 墨田亀沢-デジタル版画で北斎を刷ろう

20150618211737157_0001 20150618211737157_0002【 デジタル版画で北斎を刷ろう フライヤー モノクロプリント用PDF Hokusai-Hanga 】
有薗さんurlデジタル版画で北斎を刷ろう インストラクター/有薗克明さん

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DSCN9564DSC_9829ところで…… 、 このワークショップ<デジタル版画で北斎を刷ろう>のインストラクターとして、準備万端ととのえ、意欲満満なのが有薗克明さんです。
カンと視覚記憶力のよいかたなら「アレッ、どこかで拝見したお顔だな」と…… 。
有薗克明さんは、ふるくから東京下町、墨田区を本拠地とされる、印刷・整版会社、株式会社サンコーの代表取締役ですが、ついこのあいだまで<活版カレッジ 春期講座 04月08日-06月18日>で、
うら若き女性同期生三名とともに、熱心に活版印刷をまなばれていたかたです。ですからこの URL にもしばしば登場されていたかたです。
【 関連情報 : 株式会社 サンコー ホームページ

有薗克明さんに<活版カレッジ>を推挙されたのは、ご子息の有薗佳克さんでした。当時の@メールにはこうありました。
「父はわがままなので、きびしくご指導のほどよろしくお願いいたします」

有薗克明さんとやつがれとはほぼ同世代。また今期の<活版カレッジ>には、たまたま版画の専門家もおられましたから、ご子息の「憂慮?」をよそに、有薗父は実に積極的に、また楽しそうに<活版カレッジ>の全課程を修了されました。
その間、休憩時間や終了後のご帰宅時間までのわずかなあいだ、このワークショップ<デジタル版画で北斎を刷ろう>の準備の様子をたくさん拝聴しておりました。

優秀なご子息、有園悦克さんをもたれた有薗克明さんを、うらやましくおもうと同時に、いささか歳をかさねても、あたらしい事業、技術に挑戦をつづける有薗克明さんに拍手です。
みなさまの積極的なご参加を期待するゆえんです。

【 関連情報 : [活版カレッジ] 2015年 春期夜間部講座開講のお知らせ 2015年04月13日】
【 版画専門家情報 : [会員展覧会情報] 笹井祐子さん、あらかわ画廊で三人展開催 2015年04月20日】
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P1030725 DSC_3499 DSC_0092 DSC_0061【 詳細URL : Co-lab 墨田亀沢ニュース 】

【WebSiteギャラリー】 奥村 浩之 Okumura Hiroyuki メキシコの石に刻す彫刻作品

okumura04k[1]okumura01k[1]奥 村  浩 之  Okumura Hiroyuki
<略 歴>
1963年    石川県に生まれる。
1986年     金沢美術工芸大学美術学部彫刻科卒業
1988年     金沢美術工芸大学大学院修士課程修了
1989年-   メキシコに渡る
現在、メキシコを本拠地に、彫刻制作に没頭
【 YouTube 2:42  奥村浩之 彫刻を語る  https://youtu.be/US5XMIHnT5I
──────────
<“ FSPONTÁNEIDAD ” わ が 宝  奥 村 浩 之>

日本での石との対話から、さらに大きな石との格闘を求めて渡ったメキシコでは、石のほかに、メキシコ時間との出会いがあり、ESPONTÁNEIDAD (のびのびとした) ということばが、何をすべきか、僕を大きく成長させ変貌させた。
メキシコの豊かな大地と歴史、メキシコの人々の心が育て上げたメキシコ時間の精髄で、その真意を知ったとき、僕は真に自由になり、メキシコと同化したことを自覚した。
ESPONTÁNEIDAD は僕を僕たらしめ、僕の宝となった。 そしてそれは彫刻表現の方向をも導いてくれ、さらにもうひとつのことば 「GOZOSO」 (楽しい) も連れてきてくれた。
奥村浩之/笹井祐子左) 奥村浩之  Hiroyuki Okumura さん。右) 笹井(奥村)祐子 Yuko Okumura-Sasai さん

彫刻家/奥村浩之、版画家/笹井祐子。このふたりとすごした初夏の日日、そのわずかで永かった時間は、どこか模糊としてとらえどころがなく、それでいて充実し、こころをなごませるひとときとだった。
奥村浩之の彫刻作品は、すべての作品にギャラリーがつき、勝手に紹介はできなかった。それよりも、どの作品も巨大で、WebSiteのちいさな画面ではとうてい紹介できる造形物ではなかった。それでも秋の個展まで待てないからと、無理を承知で、朗文堂の周囲に紹介する写真を依頼した。

いまはアトリエに戻り、なにごとも悠然とながれる「メキシコ時間」のなかにいる奥村浩之である。したがって写真の到着までにはだいぶ時間がかかるであろうと予測していた。ところがナント、おそらく汗を拭き拭き写真を選択したものとおもえたが、小品ながらも力作ばかり、五点の写真データを送付してくれた。
奥村浩之はことしの秋に東京での個展を予定している。それに際しては令室の笹井祐子をわずらわせてデータをいただき、あらためてここにご紹介したいが…… 。
地球の向こう側で、硬くて、堅い、メキシコの岩や石と格闘している彫刻家/奥村浩之のこころは、きわめてのびやかで、やさしかった。そしてその躰をながれる血液は、まぎれもない日本男子のそれである。
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1 NIDO DE VIENTO(ニィード デ ベィエント)― 風の巣 ―
  火山岩 48 x 37 x 30 cm    2012年
ニードデビィエント

2    CONTRA VIENTO(コントラ ベィエント)―風に向かって ―
   オニックス  56 x 30 x 33 cm    2012年
コントラビィエント

3    LA CASA DEL NORTE(ラ カサ デル ノルテ)― 北の家 ―
   火山岩  48 x 79 x 14 cm    2012年
ラカサデノルテ
4  VIENTO VERDE(ベィエント ベルデ) ― 緑の風 ―
   大理石  53 x 20 x 14 cm   2012年
ビィエントベルデ

5  VIENTO ROJO(ベィエント ロホ) ― 赤い風 ―
   火山岩   45 x 52 x 21 cm  2011年
ビィエントロホ

【 詳細情報 : Curriculum vitae Hiroyuki OKUMURA

【会員情報】 新造形空間の創出<co – lab 墨田亀沢>/株式会社サンコーと有薗克明・有薗悦克父子

<co-lab 墨田 亀沢>について
Locations / SUMIDA-KAMEZAWA

logo-w499P1030725 DSC_9829 ◎ <co-lab 墨田 亀沢>のコンセプト
「墨田区のものづくり  および 印刷業を再考し、新産業を作る」。

<co-lab 墨田 亀沢>は、町工場と住宅街が密集する墨田区の下町にありながら、水辺の安らぎが感じられる大横河親水公園と、相撲や浮世絵といった江戸文化が息づく北斎通りの交差するエリアに存在します。
江戸時代からもの作りと文化を創出してきた、墨田に根ざしたクリエイティブ・プラットホームとして、印刷業などの地場ものづくり産業と、地域のクリエイターをつなぎ、墨田という街にクリエイティブなビジネスと活気を創出する場として、2015年02月にスタートしました。

◎ シェアオフィスとしての<co-lab 墨田 亀沢 : re-printing >
co-lab は、クリエイターとクリエイティブワーカー専用のシェアオフィスです。 定常的に同じ場所を利用でき、PC や荷物も置いたままで、メインオフィスとして使いやすい 『 レジデンスタイプ 』 と、フリーアドレス型の 『 ノンレジデンスタイプ 』 の 2 種類の利用方法があります。
また、総勢300名を超えるco-lab の、
ユニークで質の高いクリエイティブ・コミィニティに参画できるプラットフォームであることに加えて、印刷工場に併設されてオフィスがあるため、オフセット印刷や活版印刷等の業務用印刷機、熟練した印刷職人の技術など、プロフェッショナルのための印刷ファシリティー(施設 ・ 設備)とノウハウを享受しつつ、仕事ができるというのが大きな特徴となっています。

◎ 場に付随する まちのクリエイティブ相談窓口< co-factory : re-printing >
co-lab 所属のクリエイターをはじめ、地域の方にとって、まちのクリエイティブ相談窓口となる<co-factory : re-printing> では、実務的な印刷にまつわる制作業務を請け負うほか、既存の制作工程にデジタルファブリケーションなどの新しい技術を取り入れて、次世代の印刷業を思考実践する場にしたいと考えています。

また、墨田やその周辺で起きているものづくりなどの地場産業の新しい変化をキャッチし、クリエイティビティのコンバーターとなる、クリエイターや各種専門家、地域の子ども達などと、地場産業の方々とを橋渡しし、実験的なワークショップやイベントを開催するなどして、地域の創造性に還元する役割を担う拠点として機能したいと思っています。
DSC_0092 DSC_0067 DSC_0007 DSC_0107 DSC_0185DSC_3499◎ ご見学の申し込みや施設に関するお問い合わせはこちらまで。
【 詳細情報 : co-lab 墨田 亀沢  Facebook

特 徴

  • 総勢300名を超えるco-lab の ユニークで質の高いクリエイティブ ・ コミュニティに参画できるプラットフォームです。
  •  印刷コンシェルジュやコミュニティ・ファシリテーターが駐在し、気軽に印刷や各種制作実務に関するプロフェッショナルな相談ができるなど、「印刷」や「ものづくり」がすぐそばにある仕事場として実用的なインフラが整備されています。
    また、活版印刷機やカッティングプロッターなどが整備されており、講習を受ければ自分でも使うことができます。
  • クリエイターや地域の子ども達、地場産業の方々と一緒に行う、実験的なワークショップやイベントへの参加など、場を通じて行うまちづくりへのアプローチや各種情報発信に参画できます。(ご自身の活動でもスペースを優待料金で利用可)
  • スカイツリーや浅草からほど近い「イースト東京」の魅力にあふれた錦糸町と両国の間に位置し、城東や北関東エリアにお住まいの方にとってもアクセスのよい東京の拠点として使えます。
  • 所在地
    〒130-0014 東京都墨田区亀沢4-21-3
    最寄り駅
    JR総武線・地下鉄半蔵門線[錦糸町駅]北口徒歩9分
    JR総武線 [両国駅] 徒歩20分/地下鉄大江戸線[両国駅]徒歩14分
    JR東武線 [業平橋駅]下車 都バス新橋行[ 亀沢四丁目]下車 徒歩3分
  • 建 物
    地上 5 階建て
  • 事業主/施設運営
    株式会社 サンコー
    【 詳細情報 : 株式会社サンコー COMPANY OUTLINE
    企画運営協力 : 春蒔プロジェクト株式会社

受 付
tel : 03-6658-5292 fax : 03-6658-5293
mail : sumida_recept@co-lab.jp
受付時間 : 平日11:00-12:00、13:00-17:00
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あたらしいカタチの、あたらしい造形空間が東京都墨田区亀沢に誕生しました。

その名は<co-lab 墨田 亀沢>。
<co-lab 墨田 亀沢>は、ふるく、江戸時代からもの作りと文化を創出してきた、墨田に根ざしたクリエイティブ・プラットホームとして、印刷業などの地場ものづくり産業と、地域のクリエイターをつなぎ、墨田という街にクリエイティブなビジネスと活気を創出する場として、2015年02月にスタートしました。

<co-lab 墨田 亀沢>の事業主・施設運営は、1967年設立の、歴史ある写真製版と印刷業社/株式会社サンコーです。 同社社長/有薗克明 Arizono Katsuaki さんと、経営企画室/有薗悦克 Arizono Yoshikatsu さんの夢をのせ、周到な準備期間ののち<co-lab 墨田 亀沢>はオープンを迎えました。
<co-lab 墨田 亀沢>には 当初から 小型活版印刷機 Salama-21A の導入がはかられ、そのため有薗ご父子は、Salama-21A 操作指導教室、活版カレッジ を周到に事前受講されておられます。
アダナ・プレス倶楽部のあたらしい仲間の輪がどんどん広がっています。お近くの皆さんは、ぜひとも<co-lab 墨田 亀沢>をおたづねください。

活版ルネサンスをもとめて。 アダナ式小型活版印刷機 Salama-21A

プリント          活版印刷のさらなる普及をめざして
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モノみな値上がりするこの時代 朗文堂/アダナ ・ プレス倶楽部では 活版印刷のさらなる普及をめざして Adana-21J の設計 ・ 製造での 創意と工夫、精度と耐久性を維持しながら アダナ式小型卓上活版印刷機 Salama-21A の お求め易い、大胆な低価格を実現しました。 名称未設定-4 名称未設定-4【 プリント用 PDF new Salama-21A_01 new Salama-21A_02 】
上掲フライヤー A4判 4/4色を進呈いたします。ご遠慮なくおもうしでください。

活版印刷機器、関連資材のことなら、なんでも、お気軽に、
朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部にご相談ください。

【会員情報】 ぢゃむ 杉本昭生さん、ブログ<活版小本>を開設。

活版小本
<ぢゃむ 杉本昭生 活版小本>
IMG_2053 IMG_2061 IMG_2063朗文堂/アダナ・プレス倶楽部の皆さま

ブログ<活版小本 コホン>をはじめましたのでお知らせします。
多分すぐに飽きると思いますが、お暇な時にのぞいてください。
目新しいものはありません。

アドレスはこちらです。
杉 本   昭 生

【 ぢゃむ 杉本昭生 http://kappan-kohon.blogspot.jp/ 】
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京都で小型本の製作をつづけてこられた杉本昭生さんが、ブログを開設されました。
とても瀟洒で、すっきりとした画面構成ですし、テキストも丁寧に書きこまれています。
皆さんのご訪問をおすすめいたします。       やつがれ wrote

【会員紹介】 つるぎ堂 多田陽平さん。ことし受領の最後の年賀状

つるぎ堂01 つるぎ堂02 tsurugidologo1《五月の連休もおわり、新緑が目に鮮やかなころ、ことし最後に到着したお年賀が!》
ふるくから「紺屋の白袴」といいます。
どうやらつるぎ堂/多田陽平さんは、自営業として活版印刷業をいとなみ、お客さまの年賀状をたくさん印刷しているうちに、つい自分の年賀状はあとまわしになったようです。
それでも若干このはがきの内容と時期が意味不明でした。そこで< Facebook つるぎ堂 05月14日> をひらいてみて、ようやく納得というか、呆れ果てましたです、ハイ。
このはがきは、きょねんとことし、二年分の欠礼を詫びる、遅ればせの年賀状でした。嗚呼!

つるぎ堂 多田陽平さんは、アダナ・プレス倶楽部のふるからのお客さまで、家業の活版印刷を継承するかたわら、小型プラテン活版印刷機< Adana-21J >を購入されて、積極的に活版ルネサンスに貢献され、もちまえの粘りとあかるさで、さまざまな企画にも挑戦されています。
皆さんも、下掲のつるぎ堂情報へのご訪問をおすすめいたします。

つるぎ堂 自己紹介 =======================

つ る ぎ 堂    多 田  陽 平

116-0002 東京都荒川区荒川4-47-4
080-3498-3447

荒川区の活版印刷屋。
日本語教師、書店員などを経たのち、活版印刷の道へ。
祖父の代から80年ほど続く実家の活版印刷工場を占拠し
名刺、ショップカードやハガキなどのオーダーを受けるかたわら
動物やマトリョーシカなどをモチーフとしたオリジナル商品を作成。
イベントでの活版印刷ワークショップも開催。
ロシア関連イベントや アルパカフェスタ など 活版イベント以外にも多数出展。

◯ ホームページ        http://tsurugido.net/
◯ Facebook           https://www.facebook.com/tsurugido

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【アダナ・プレス倶楽部】 <Salama-21A操作指導教室>、<活版カレッジ>

アダナタイトルSalama-21A 操作指導教室<Salama-21A 操作指導教室> は、ふつうの活版印刷体験会や活版ワークショップとはいくぶん異なり、Salama-21A を購入予定のお客様のための操作指導教室です。
ご購入いただいた(ご購入予定の) Salama-21A を、安全かつ快適にご使用していただくために、必要な操作方法の基礎を、短時間で集中的に習得していただくことを目的とします。
そのため、各回最大 4 名様に限定した、完全予約制の教室です。

アダナ ・ プレス倶楽部では、遠近を問わず、これから活版印刷をあらたにはじめられる皆さまに、活版印刷関連機器のご購入の前に、十分なるおはなし合いをさせていただいております。
そのために、できるだけお客さまのご都合にスケジュールをあわせて、<Salama-21A 操作指導教室>の受講をおすすめしております。 もちろん受講に際して印刷機などの購入は義務づけられていません。

詳細は <アダナ ・ プレス倶楽部 教室のご案内 Salama-21A 操作指導教室 >をご覧ください。

活版カレッジ

<活版カレッジ>は、科学と、学術的根拠にもとづいた実技と実践を基盤とし、小型活版印刷機 Adana-21J ,  Salama-21A によるケーススタディ ・ メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。
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<活版カレッジ>は、基本的に春夏秋冬と年に四回開講されますが、事前のご予約者が多く、ここ数回にわたってほとんど一般公募ができない状態がつづいています。 すでに夏期講座、秋期講座にも相当数のご予約をいただいております。
ともかく受講のご意思のあるかたは、まずご一報をいただくき、ご予約をお願いいたします。
詳細は <アダナ ・ プレス倶楽部 教室のご案内 Salama-21A 操作指導教室 >をご覧ください。

【会員情報】 ダイカスト協会/西 直美さんの新刊『トコトンやさしい鋳造の本』 日刊工業新聞社

20150519200708486_0001今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい

鋳 造 の 本

古来より行われている金属加工法の一つで、現在でも幅広い分野で活躍している鋳造についてわかりやすく解説した鋳造の入門書。
加工原理から加工法、型、加工材などを身近な例を用いてひも解いています。

著     者  : 西 直美、平塚 貞人
版   元 : 日刊工業新聞社
サ  イ ズ  : A5 判
ページ数 : 160 頁
ISBNコード : 978-4-526-07370-0
発  行 月 : 2015年02月
定      価 : (税込) 1,512円

【 詳細情報 : 日刊工業新聞 Nikkan Book Store
【 関連情報 : 花筏 ダイカストと、先駆けとなった活字鋳造の産業革命-ブルース活字鋳造機の誕生

【新潮社文庫】 ふむふむ―おしえて、お仕事! 三浦しをん著

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三浦しをん/著
15職種16人の働く女性に直撃取材! 妄想炸裂、物欲爆発? ゆかいなお仕事人生探訪記。
新潮文庫 五月の新刊

ふむふむ―おしえて、お仕事!

あなたがなりたかった職業は何ですか。 靴職人、お土産屋、動物園飼育係、フィギュア企画開発、漫画アシスタントにフラワーデザイナー。
夢を叶え、技能と情熱をもって働く15職種16人の女性に、作家が直撃インタビュー。
時に持ち前の妄想力を炸裂させ、時にキレキレの自己ツッコミを展開し、時に物欲の鬼と化しながら、聞き取った素晴らしき人生の物語。 さあ皆でレッツ “ ふむふむ ”!

発行形態  :  新潮文庫

判   型  :  新潮文庫
ISBN     :  978-4-10-116763-3
C-CODE  :  0195
整理番号  :  み-34-13
ジャンル   :  実用書 人生論 ・ 生き方
発  売 日  :  2015年05月01日
定   価   : 
637円(税込)

三浦しをん
ミウラ ・ シヲン
 
1976(昭和51)年、東京生れ。 早稲田大学第一文学部卒業。 2000(平成12)年、書下ろし長篇小説 『格闘する者に◯(まる)』 でデビュー。 以後、『月魚』 『秘密の花園』 『私が語りはじめた彼は』 などの小説を発表。 『乙女なげやり』 『ビロウな話で恐縮です日記』 『あやつられ文楽鑑賞』 『お友だちからお願いします』な ど、エッセイ集も注目を集める。 2006年 『まほろ駅前多田便利軒』 で直木賞を、2012年 『舟を編む』 で本屋大賞を受賞。 他に小説 『むかしのはなし』 『風が強く吹いている』 『仏果を得ず』 『光』 『神去なあなあ日常』 『神去なあなあ夜話』 『天国旅行』 『木暮荘物語』 『政と源』 『まほろ駅前狂騒曲』 などがある。

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ふむふむ―おしえて、お仕事!/三浦 しをんさん著の p.75-93 に
三浦しをんさんによるアダナ ・ プレス倶楽部 大石 薫への取材記事が掲載されています。
文庫サイズになってお求めやすくなりました。 ご愛読ください。
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【 詳細情報 :
新潮社文庫 ふむふむ―おしえて、お仕事!

【講演会の記録】 日本女子大学VOD講座 教養特別講座 2  タイポグラフィに関わる仕事と私事-活版ルネサンスと造形活動- 大石 薫

20150525202211878_0001 20150525202211878_0002図版 上) 日本女子大学 2016年 大学案内
図版 下) 日本女子大学教養特別講義第49集
20150416193004677_000120150416193131199_0001
昨年年末、日本女子大学において、2014年12月04日[木]、11日[木]の二回にわたり、アダナ ・ プレス倶楽部 : 大石 薫が講義を実施いたしました。
その記録は、WebSiteの動画によって先般公開され、このたび講義記録として冊子本にまとめられたものをご提供いただきました。
閲覧ご希望のかたは、同校図書館ならびに小社などでご覧いただけます。

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【再記録:[講演会の報告] 日本女子大学VOD講座 教養特別講座 2  タイポグラフィに関わる仕事と私事-活版ルネサンスと造形活動- 大石 薫 2015年01月29日 】

日本女子大学生涯学習センター
日本女子大学VOD講座 教養特別講義 2

日本女子大学_講義 1日本女子大学生涯学習センター
日本女子大学VOD講座 教養特別講義 2
大石02

 ◯ タイトル
   タイポグラフィに関わる仕事と私事
    ~活版ルネサンスと造形活動~
◯ 講  師
   朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部  大 石  薫
◯ 実施日
2014年12月04日[木]、11日[木]

講演会使用画像集  PDF  5.10MB 】


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アダナ ・ プレス倶楽部 : 大石 薫が、日本女子大学にお招きいただき、現役学生を対象に、500名ずつ、90分、二回にわたる講演を実施しました。
その動画による全記録が、<日本女子大学生涯学習センター 日本女子大学VOD講座 教養特別講義 2 > に掲載されました。

この動画コーナーは、同大学生のみなさんと、卒業生などの校友を対象としたもので、一般の閲覧にはログインが必要ですが、さほど面倒な手続きではなく登録できます。
大石本人は、テレているのか紹介に積極的ではありませんが、同大学ではこうした講演内容を、充実した講演記録として、シリーズ化した冊子での刊行もおこなっており、この冊子型の講演記録も間もなく完成のようです。
成瀬記念講堂
講演会場となった日本女子大学創立者 ・ 初代学長/成瀬仁一氏を記念する 「 成瀬記念講堂 」 は、アール ・ デコ の建築様式なのでしょうか……、 風情のある、おおきな会場だったようです。

このひろい会場に、二階席までいっっぱいの500名もの女子大生が勢揃いするとなると……、チトおそろしくもなります。  ですから今回は、大石がひとりで Salama-21A をかかえて会場に乗りこみ、小社社員はほかのたれも会場をみておりません。

また情報管理も慎重で、会場に学生がいっぱいの写真は撮影できなかったようです。
以下の簡便な写真から、会場のふんいきだけでもご覧いただき、ご関心のあるかたは、ログインして、<日本女子大学生涯学習センター 日本女子大学VOD講座 教養特別講義 2 >をご笑覧ください。 またこの講演会に使用した画像の一部は、以下のURLからもご覧いただけます。
講演会使用画像集  PDF  5.10MB 】
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【会員展覧会情報】 笹井祐子さん、あらかわ画廊で三人展開催

赤の声笹井祐子 「 赤 の 声 」 リトグラフ

笹井 祐子 SASAI Yuko
履 歴
1966年 東京都生まれ
1990年 日本大学藝術学部美術学科卒業
1992年 日本大学藝術学部研究所版画コース修了
2010年 日本大学海外研究員(平成21年度 メキシコ)
現在、 日本大学 藝術学部 教授
──────
日本画 ・ 版画 ・ 油彩
阿部清子 ・ 笹井祐子 ・ 武藤伸子展
15.04.19[1]日本画 ・ 版画 ・ 油彩と、それぞれの分野で活躍中の 女性作家
三人展です。  研ぎ澄まされた感性のぶつかりあいを、同空間で
楽しめるという、この上ない贅沢に浸っていただければ幸いです。
―― 荒川みはる

2015年04月20日[月]-05月01日[金]
AM11:00-PM6:00 ( 日曜祝日休廊 / 最終日4 時終了 )

あらかわ画廊
中央区京橋2-8-18 昭和ビルB2F 電話 : 03–3566–5213
http://arakawa-art.jp

【活版カレッジ】 2015年 春期昼間部講座 開講のお知らせ

活版カレッジ

朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部の直接指導により
本格的な活字版印刷術の
知 ・ 技 ・ 美 の 三領域を バランス良く学べます。

<活版カレッジ 2015年春期講座>が 櫻散りしく 04月08日[木]から開講しました。
今回は女性三名、男性一名での開講となりました。
<活版カレッジ>は、科学と、学術的根拠にもとづいた実技と実践を基盤とし、小型活版印刷機 Adana-21J ,  Salama-21A によるケーススタディ ・ メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的  な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。

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< 活版カレッジ 2015年春期講座 >
01月01日播種した<野沢菜>が、
開塾を待ちかねていたように、花をつけての祝福でした。

《 活版カレッジ 》 は、実技 ・ 実践を重視し、定員四名という徹底した少人数の講座です。
うれしいことに、あたらしい活版実践者、あたらしい活版造形者が着実に増加しています。
今回の講座は夜間部での開講ですが、先行お申し込みのお客様で定員となり、一般公募を経ないでの開講となりました。

次期 の夏期講座は、2015年07-09月の開講を予定しており、しばらく先となりますが、なにぶん少人数の講座ですし、すでに数名のお申し込みがあり、ここ数回、一般公募ができない状況がつづいております。
《 活版カレッジ 》 受講ご希望の方は、できるだけお早目に、朗文堂/アダナ ・ プレス倶楽部の @メール まで受講希望の意向をご連絡ください。一般公募に先だって、あらためてご案内をさしあげ、受講ご意向の再確認をさせていただきます。
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活版カレッジ
【 講座教室 】 東京都新宿区新宿 2-4-9 中江ビル   4FB  朗文堂内 ( 通学制 )
【 講   師 】   朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部

◎ 受講期間 3 ヶ月 木曜日 全 9 回(毎月 3 回)
※ 各コース定員 4 名(お申込先着順)

※ 毎月 第 1-3 週木曜日の開講。 第 4 - 5 週は基本的にお休みです。
※ 年末年始 ・ GW ・ 夏期休暇などに際して若干の変動があります。
◎ 徹底した少人数講座のため、お申込先着順とさせていただきます。
◎ 受講希望者多数の場合には、次期講座への予約をお勧めする場合がございますのでご了承ください。
◎ 次期の開催日時と募集の開始は、ここ アダナ ・ プレス倶楽部ニュース にて随時お知らせいたします。
◎ 《 活版カレッジ 》 受講希望の方は、お気軽に、できるだけ事前に、アダナ ・ プレス倶楽部の  @メール  まで受講希望の意向をご連絡ください。 一般公募に先だって、あらためてご案内をさしあげます。 積極的なご参加をお待ちしております。

【 基本情報 : 教室のご案内 Salama-21A 操作指導教室 活版カレッジ

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活版歳時記 ────
三椏 ミツマタ の花  四月初旬   撮影者 : 古谷昌二さんのコメント
三椏の撮影地は、秦野からバスで大山山麓の蓑毛に行き、そこからヤビツ峠に通じる山道の途中に群生していました。 富士山の写真は、ヤビツ峠から少し登った岳ノ台 ( 標高およそ900 m ) からのズームアップしたものです。 いずれも秦野市に属している地区です

三椏や  やまさと ふかく  かをりける

― よみし ひとを しらず ―

234uu 235uu 233uu 246uuみつまた ( 三椏 ・ 三叉 ) は中国原産のジンチョウゲ科の落葉低木で、わが国でも暖地に栽培されています。 その枝がかならず三つにわかれることからその名がうまれました。 樹皮の靱皮をとって手漉き紙の材料とします。
櫻にさきだって、黄色の筒型小花をつけ、つよいかおりを発するので 「 結香 ムスビキ」 の和名もあります。 中国ではその色合いとかおりをめでて 「 黄瑞香 」 とされます。

【会員情報:展覧会】 大平高之 ドローイング展

img_6ae721af5811c1a23a1a1a6fa1022cc4[1] 大平高之お知らせです。
東京 ・ 西荻窪の JUHA coffee さんで、
ドローイングの展示をいたします。
JUHA ユハ さんの珈琲やお茶と一緒に
お楽しみいただけたら幸いです。

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大平高之 
ドローイング展
2015年04月14日[火]-26日[日]

JUHA coffee  ( Click ! ) 
火-土 13 :00-23 :30
日        13 :00-22 :00
*月 休み
*平日の18-19 時は 休憩時間をいただいています。
〒167-0053 東京都杉並区西荻窪2-25-4
tel.  03-5344-9701
☆JR 西荻窪駅から 徒歩およそ05分

【 企画詳細 : o h i r a t a k a y u k i URL 】