林 昆範氏講演 『中国の古典書物』 余 話

崔護『都城南荘』人面_花牡丹人面_花蓮華

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タイポグラフィ講演会 『中国の古典書物』増刷版 刊行記念講演会
講  師 : 林 昆 範 リン・クンファン
日  時 : 2014年07月02日[水]

林 昆範さん <タイポグラフィ講演会 『 中国の古典書物 』 増刷版 刊行記念講演会> にご来場、ご協力をいただきありがとうございました。
ご来場の皆さまの楽しそうな笑顔を拝見してうれしくおもいました。 これもすべて、林 昆範さんをはじめ多くの皆さまのおかげでした。心からのありがとう!

ところで、テキストもみずに、林 昆範さんがすらすらと竹簡に書いていた唐詩です。
朗文堂での竹簡への書写の簡単なリハーサルの際に、
「この詩はたれの作ですか」
と,、林さんに質問しました。

「著名な唐詩です」
林 昆範さんとは、およそ七年間にわたって毎週一緒にまなんできた仲ですから、こういうぶっきらぼうな返答のときは、自分で調べよということです。

なにしろ無学なもので、その詳細をしらず、口惜しいのでのちに調べました。 この詩はわが国でも禅宗の僧侶などが好んで書く唐詩ですが、わが国ではすこし変化して、ひろくは以下のようにして知られるものでした。
「年年歳歳、花相似たり、年年歳歳、人相同じからず。( 油斷をすれば人に笑はるゝぞ )」

詩の作者は 崔護サイゴ : 唐代のひとです。 貞元12年(796)の進士(官吏登用試験合格者)。あざなは 殷功 インコウ。 博陵 ( 現 ・ 河北省定県 ) のひと。
この淡い恋をえがいた詩の事件は、『 太平廣記 ・ 巻第二百七十四 ・ 情感 』 に録されています。 こんな詩をスラスラと書けるなど、うらやましいかぎりです。

上掲図は、漢王朝の代表書体 : 隷書 ( 花牡丹 ) と、唐王朝の代表書体 : 楷書 ( 花蓮華 ) で組版追試にあたったものです。 書体をかえただけでずいぶん詩の響きがことなるようにおもわれました

ところでこの唐詩は、アジアの歌姫としてしられた テレサ ・ テン ( 鄧  麗君 ) も、かつて 「 人面桃花 」 と題して歌っていたそうです。 台湾や中国ではおなじみのようでした。
「 人面桃花 」、「 崔護 」 で検索すると、画像集もふくめてたくさんの資料に出会えます。

まず、< 崔護 人面桃花 ウェブ >  からお楽しみください。 また<崔護 人面桃花 画像集> もお楽しみいただけます。
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