【書体使用例紹介】足立涼子さん <とりのうた>、<鳥のうたが きこえる>

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<とりのうた & Faust インスタレーション>の記録

期 間 : 2014年01月24日[金]-31日[金]
会 場 : ギャラリー砂翁&トモス
      ◎ 1F会場 : 新作「とりのうた」を含めた本の作品 (版画協力/カワラボ)
      ◎ BF会場 : 「FAUST」の映像インスタレーション (協力/丸山裕之

日々益々混迷する現実に、「ちょっと待って」……「少し時間を下さい」と一陣の爽風が吹く。 野鳥観察に心を奪われ、とりの会話に耳をかたむける最近の足立涼子さんは、今私たちに最も必要な心の対話を「とり」を介して伝えます。
今展は新作本「とりのうた」と、初期の作品である「Faust」の映像インスタレーションの二部構成で構成されています。(ギャラリー砂翁 横島佳子)

ジョイント展 <鳥のうたが きこえる> の告知足立涼子さん絵柄面 足立涼子さん宛名面

《 アーティスト・ブック 『とりのうた』 の刊行展から、ジョイント展 『鳥のうたが きこえる』 へ 》
ブック・アーティストとして独自の活動を展開されている足立涼子さん(アダナ・プレス倶楽部会員)。
足立涼子さんは、本2014年01月に、<とりのうた & Faust インスタレーション>において、新作『とりのうた』を発表されました。
また2014年08月20日から、ジョイント展<鳥のうたが きこえる>を開催されます(会場はいずれも ギャラリー砂翁&トモス )。
和字Ambition9四川宋朝体00[1] 01[1] 03[1] 04[1] 05[1] 06[1] 07[1]創作図書『とりのうた』の表紙は、足立涼子さんご自身による樹脂凸版印刷です。
この表紙にご使用いただいたデジタル書体は、朗文堂 組版工学研究会、欣喜堂・今田欣一氏による「欣喜堂デジタルタイプ・シリーズ」 <和字 Ambition 9 所収 さよひめ>です。

また、本年08月20-30日に開催される、ジョイント展<鳥のうたが ここえる>告知はがきのタイトル<鳥のうたが きこえる>には、「和字 さよひめ」に加えて、「漢字 鳥」に<四川宋朝体 Combination 3  龍爪>をご使用いただきました。

「和字 さよひめ」は、室町時代後期の写本「奈良絵本」をデジタルタイプ製作の源流としています。当然この時代の文字は、縦書きのなかで醸成され、形成された形象です。
この書体のパッケージに Digital Typefaces for Professionals とあるように、縦組みならともかく、横組み使用となると、印象ふかく読者の視線ととらえるためには、相応の組版技倆を発揮していただくと、より魅力を発揮する書体でもあります。

足立涼子さんの製作テーマに「枝文字」という興味ふかいテーマがあります。すなわち足立さんは文字形象にとても鋭敏なかたで、「和字 さよひめ」の組版に際して、相当高度なスペースと大小関係の調整をほどこされていることがわかります。

ブック・アーティストであり、そしてタイポグラファでもある、足立涼子さんと、その作品の展覧会がまもなく開催されます。詳細は<活版アラカルト>にも紹介しております。
ご観覧をおすすめいたします。

【 関連情報 : 足立涼子 URL
【 関連情報 : ギャラリー砂翁&トモス 】
【 活版アラカルト : 会員情報 足立涼子さんの展覧会 <鳥のうたが きこえる> 】