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【新宿私塾】 第31期新宿私塾 入塾募集中

私塾募集中
「新宿私塾」は15年余の歴史を有し、
本塾の修了生はすでに300名ほどの多くを数えます。
それでもあくまで、タイポグラフィをまなぶためのちいさな教育機関です。
書物と活字づくり、すなわち「タイポグラフィ」の 560 年におよぶ
魅力的な歴史をまなび、本格的なタイポグラフィの教育と演習を通じて
あたらしい時代の要請に柔軟に対処する能力を身につけた
タイポグラフィの前衛を養成します。
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新宿私塾では、開塾以来一貫して、科学と学術的根拠にもとづいた実践を教育・研究上の基盤とし、ケーススタディ・メソッドをふんだんに駆使し、編集・紙面設計・文字組版・デザインの現場での現実的な課題の解決方法を講師と塾生が一体となって研究します。

すでにタイポグラフィとグラフィックデザインの現場で働いているかた、他分野で実務に活躍されているかた、またこれからこの分野に就かれるかたと共に、実践的な編集工学・組版工学・デザイン工学をまなぶ場を提供して、思考力、創造力、問題発見能力、解決能力のある高度な専門職業人としての自立をめざすものです。

新宿私塾はまた、タイポグラフィにおける 「 知 ・ 技 ・ 美 」 のみっつの領域で、バランスのよい学習をモットーとしています。 それはまた 「 知に溺れず、技を傲らず、美に耽らず 」 という、つよい自戒をともないます。
半年の学習機関のあいだ、塾生の皆さんがおおきな収穫が得られるように、講師陣はもとより、300名をこえた 「新宿私塾修了生」 の皆さんも、精一杯の努力と応援をいたします。
 
◎ 教育期間
・ 週 1 回(火曜日)、半年、25 回を 1 期とする。
・ 18 時 30 分開塾、21 時 40 分閉塾。
・ 1 講座を 90 分として、1 日 2 講座を基本とする。
・ 1 時限:18 時 30 分 - 20 時    2 時限 : 20 時 10 分 - 21 時 40 分
◎ 費   用
・ 1 期授業料 : 300,000 円
◎ 教育現場
通学制 東京都新宿区新宿 2-4-9 中江ビル 4F 朗文堂内
◎ 講座定員
徹底した少人数教育になります。
1 講座最大10名
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新宿私塾第31期は本年9月下旬から講座開始。明年3月までの開講が予定されています。
詳細スケジュールは現在のところ未定ですが、基本的に毎週火曜日、午後6時30分から9時40分が講座開設日時となります。
全25回の講座のうち、土曜日に設定されるフィールドワーク、特別講座が 2 回予定されています。
講義内容は現在開講中の第30期とほぼ同様です。
カリキュラム、受講料などの詳細は〔新宿私塾のウェブ〕でご覧いただけます。
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入塾ご希望の方は、下記メールにご連絡をお願いいた します。メール受付順の入塾とさせていただきます。
◯ 朗文堂タイポグラフィスクール 新宿私塾
担当 : 鈴 木  孝  
robundo@ops.dti.ne.jp   » send email
件名/新宿私塾 第30期申し込み
   お名前(ヨミガナ)、送付物宛先住所、電話(携帯可)

その後の手続きは、メールをいただいたのちご連絡いたします。
そのほかに新宿私塾に関してのご質問などがある方は 電話連絡 (03-3352-5070)をしてください。
【 詳細データ : 新宿私塾

【再紹介 在庫僅少】 島屋政一著 『本木昌造伝』-わが国活字ボディサイズ淵源に関する貴重な記録 修整部PDFデーターつき

朗文堂 ブックコスミイク 愛読者の皆さまへ

朗文堂刊行書のご愛読ありがとうございます。
今回あらためてご案内いたします 『本木昌造伝』(島屋政一、2001年08月20日) は、おかげさまで残存部数がのこりわずかとなりました。
島屋政一『本木昌造伝』は、1996(平成08)年07月、名古屋の旧津田三省堂(現ナプス)の筐底にひめられていた、島屋政一による未発表自筆稿本を原稿としています。この時点で島屋政一氏は物故していたとみられ、そのため著者校正を経ておらず、一部に正誤表を発表する必要が発生しております。

すでに島屋政一『本木昌造伝』をご購入済みのかたは、お申し出をたまわれば、正誤表とともに、板倉雅宣氏ご協力による索引を献呈させていただきます。
あわせて島屋政一『本木昌造伝』には、わが国の活字ボディサイズと、そのシステムに関し、類書にない貴重な資料が掲載されています。
目下愛読者の一部と考査中ですが、追試をかさねてみると、きわめて精度の高い資料であることが近年あきらかになりましたので、ここにその一部をご紹介いたします。

本項は<タイポグラフィ・ブログロール 花筏>における連続掲載記事の一環として、わが国の活字ボディサイズの淵源をたどる重要資料として再構成されて紹介されています。
あわせてご覧いただけましたら幸甚に存じます。
【花筏 [字学] わが国活字の尺貫法基準説からの脱却と、アメリカン・ポイントとの類似性を追う*04  島屋政一『本木昌造伝』における活字ボディサイズの新考証
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20150421193950685_0003島屋政一『本木昌造伝』の序文にあたる「例言」には、このようにあります。

筆者はすでに『印刷文明史』を著わし、本木昌造のことをしるしたが、いささか冗長にながれ、またいささかの訛伝の指摘もあった。
さらには畏友にして活字界の雄たりし、青山進行堂活版製造所・青山容三〔督太郎〕氏、森川龍文堂・森川健市氏の両氏から、活字の大小の格〔活字ボディサイズ〕のことのあらたな教授もえた。

この「例言」をうけた記述が『本木昌造伝』 p.117-120 にみられます。
そこでの島屋政一は、大阪の活字鋳造業者/青山進行堂活版製造所・青山容三〔督太郎〕氏、森川龍文堂・森川健市氏の両氏から、活字の大小の格〔活字ボディサイズ〕のことのあらたな教授もえて、<わが国では近代活字版印刷の創始のころから、 号数制金属活字とは本木昌造がさだめたものであり、鯨尺や曲尺による、尺貫法にもとづいた製品である > としたそれまでの立場を捨てています。 それに代えて島屋政一は、

英国においてはトーマス・ハンサード(Thomas C. Hansard)が1825 年(文政08)に 『Typographia』 (原著:p.387–8) を著し、活字の標準化を提唱して、1 フィートにたいする活字の全角の個数〔本数〕の標準をつぎのように定めていた。
○ 一号  1 ft に32 本        Two-Line English 
○ 二号  1 ft に41 本1/2  Two-Line Small Pica
○ 三号  1 ft に56 本1/4     Two-Line Brevier
○ 四号  1 ft に64 本         English
○  五号  1 ft  に83 本    Small Pica
○ 六号  1 ft に112 本1/2    Brevier

とし、わが国の号数制活字の淵源を、「English 系統 一号、四号」、「Small Pica 系統 10.5 pt 基準。初号、二号、五号、七号」、「Brevier 系統 三号、六号、八号」であることを解明しています。
さいわい原著『Typographia』 (Thomas C. Hansard,  1825 年(文政08),   原著:p.387–8)を所有しておりましたので、原典照合をしたところ、一部にあきらかな転記ミスがみられましたので、下掲図にそれを正した図版をかかげ、また正誤表を作成いたしました。

また現在、<朗文堂ちいさな勉強会 平野富二の会>の会員を中心に、この島屋政一説を追試・検討をかさねておりますが、現状ではわが国の五号活字のボディサイズは、Small Pica 10.5 pt 基準 とみられるものの、一部に異なったサイズがみられ、それが島屋政一が紹介した「五号 1 ft に83 本 Small Pica」にちかい数値を示していることまでが判明しています。

以下は平野富二の東京本格進出を控えて急遽作製されたとみられる「天下泰平國家安全」の活字販売用見本(『 崎陽 新塾餘談 初編一、初編二 』 巻末口上。ともに壬申二月〔明治05 年02 月〕)の製作のときに完成していた、活字ボディサイズの該当部を抜粋して紹介します。
この調査・研究はまだ端緒についたばかりで、ひろく『本木昌造伝』愛読者の皆さまのご参加をお待ち申しあげております。

20150421193950685_000320150601175842929_0001 20150601175842929_0002『 新塾餘談 初編一 』巻末口上(活字ボディサイズ見本ならびに価格表 壬申二月〔明治05年02月、1872〕 刊、印刷博物館蔵 ) PDFデータ  】

◎ 関連既出情報
【[字学] わが国活字の尺貫法基準説からの脱却と、アメリカン・ポイントとの類似性を追う*01 考察のはじめに 】
【[字学] わが国活字の尺貫法基準説からの脱却と、アメリカン・ポイントとの類似性を追う*02 〔松本八郎〕 活字の大きさとシステム 】
【[字学] わが国活字の尺貫法基準説からの脱却と、アメリカン・ポイントとの類似性を追う*03   〔川田久長〕 活字の大きさとシステム

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朗文堂 愛着版

本 木 昌 造 伝

島 屋  政 一 著
朗 文 堂 刊

A5判 480ページ
口絵カラー写真20点、本文モノクロ写真172点、図版196点
上製本 スリップケース入れ 輸送函つき
背革にベラムのバックスキンをもちいて

ヒラにはコッカレルのマーブル紙をもちいました。

本書(索引・正誤表つき)は在庫僅少で、輸送箱の一部に汚損があるため、直販のみとし、一般書店では取り扱っておりません。
恐縮ながら、本書の入手をご希望の方は直接 朗文堂 ヘお申し込みください。
本体価格:16,000円(税・送料別)
【 詳細情報 : 朗文堂ブックコスミイク 本木昌造伝

【 目  次 】
・ 本木昌造の誕生から通詞時代

・ 長崎製鉄所時代の本木昌造
・ 近代活字創製の苦心
・ ガンブルの来日と活版伝習所の創設
・ 新街私塾と長崎活版製造会社
・ 長崎から東京へ/活版印刷術の普及
・ 本木昌造の終焉と本木家のその後
・ 凸版印刷と平版印刷、ライバルの登場
・ 印刷界の二大明星
・ 本木昌造をめぐるひとびと
・ 野村宗十郎とアメリカン・ポイント制活字
・ 印刷術の普遍化とわが国文化の向上
・ 印刷界の現状
・ 編集子あとがき

【 例    言 - はじめに 】
島 屋  政 一
わが国の印刷事業は、とおく奈良平安朝のむかしに寺院において創始され、久しきにわたって僧侶の手中にあった。 江戸期にはいって勅版がでて、官版および藩版がおこり、ついで庶民のあいだにも印刷事業をはじめるものがあらわれた。
寛文(1661-72)以後、木版印刷術おおいに発達して、正徳、享保時代(1711-35)からは木版印刷術が全国に普及をみたが、それは欧米諸国の近代活字版印刷術にくらべてきわめて稚拙なものだった。

幕末の開国とともに洋学が勃興して、印刷術の改善にせまられた。そのときにあたり、近代活字鋳造と近代印刷術の基礎をひらき、善く国民にその恩恵をひろめたものが本木昌造翁だった。

筆者はすでに『印刷文明史』を著わし、本木昌造のことをしるしたが、いささか冗長にながれ、またいささかの訛伝の指摘もあった。
さらには畏友にして活字界の雄たりし、青山進行堂活版製造所・青山容三〔督太郎〕氏、森川龍文堂・森川健市氏の両氏から、活字の大小の格〔活字ボディサイズ〕のことのあらたな教授もえた。
さらに筆者は、すぐる太平洋戦争において、おおくの蔵書を戦禍にうしなった。また青山進行堂活版製造所、森川龍文堂の両社はその活字の父型や母型のおおくをうしなっている。

このときにあたり、ふたたび、日本の近代文明に先駆して、開化の指導者としておおきな役割を演じた本木昌造の功績を顕彰し、それに学ぶところは大なるものがあると信ずるにいたった。
本木昌造はひとり近代印刷術の始祖にとどまらず、むしろ研究者であり教育者でもあった。
本木昌造の設立にかかる諸施設とは、むしろ「まなびの門」でもあったのである。

そうした本木昌造のあらたな側面を中枢にすえて本書をしるした。

  昭和24年10月20日
                              著 者 識

【 本木昌造伝 修整部 PDF  motogi-denn-syuusei 】 

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【会員情報】 かたりべ文庫 職人の手仕事/活版印刷 山田善之

かたりべ文庫 山田01 山田02 山田03九州福岡市に 「 あらたな 」 活版印刷所 <文林堂> が再生しました。
現在の <文林堂> は、山田善吉、トヨ子夫妻の経営によりますが、その命名は、1938年(昭和13)に創立された、先代の父親によるものとされます。

同社は、戦後の印刷方式の激変期にあって、名刺用の手フート印刷機をのぞき、活版印刷関連機器を廃棄し、オフセット平版印刷に注力して、一時は従業員も25名を数えるまでになりました。
ところが近年のオフセット平版印刷の衰退にあわせ、原点回帰をめざし、一度は廃棄した活版印刷機器を再構築されての<活版ルネサンス>への挑戦です。

20150312003328704_0001『 VIVA !!  カッパン 』(アダナ・プレス倶楽部 大石 薫、朗文堂、2010年05月21日)

同社の活版ルネサンスに導入された印刷機の中心は、近代活版印刷の原点ともいうべき、アルビオン型手引き印刷機であり、わずかに保存されていた手フート印刷機でした。 活字は近隣の旧活版印刷業者からの提供をうけながら、補充購入での再構築となりました。
職人の手仕事シリーズこの記録を、株式会社ゼネラルアサヒ(812-0064 福岡市東区松田三丁目777番地)発行の<かたりべ文庫 職人の手仕事>がまとめられ、小社もわずかばかりのお手伝いをしました。 ご関心のあるかたは下記にお問い合わせください。

【 関連情報 : 株式会社ゼネラルアサヒ
【 関連URL : かたりべ文庫サイト

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中島印刷01 中島印刷菊四手差し活版印刷機02 中島印刷文選植字部032011年、富山県滑川市の中島印刷所が、父祖の家業であった活版印刷業を再生させました。 代表の中島正彦さんの愛用機は <菊四判手差し活版印刷機> です。
Adana-21J は 名刺 ・ はがきの印刷で大活躍をつづけています。

【 参考情報 : [会員情報]中島印刷所 活版印刷で リ ・ スタート

朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部 小型活版印刷機<Salama-21A」>と、活版印刷術、タイポグラフィのルネサンスへの道

プリント活版印刷のさらなる普及をめざして
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モノみな値上がりするこの時代
朗文堂/アダナ ・ プレス倶楽部では
活版印刷のさらなる普及をめざして

Adana-21J の設計 ・ 製造での
創意と工夫、精度と耐久性を維持しながら

アダナ式小型卓上活版印刷機 Salama-21A の
お求め易い、大胆な低価格を実現しました。
名称未設定-4 名称未設定-4【 プリント用 PDF  new Salama-21A_01  new Salama-21A_02 】
上掲フライヤー A4判 4/4色を進呈いたします。ご遠慮なくおもうしでください。

プリント《 水の精霊 ・ サラマンダーと、新機種 Salama-21A の命名の由来 》
グーテンベルクが西洋式活版印刷術を開発した中世ヨーロッパのひとびとは、のちに社会を揺るがすことになるその偉大な印刷術を、畏怖の念をいだいて 「 Black  Art (黒い魔術)」と呼んでいました。
その西洋式活版印刷術が大成されるためには、加圧式印刷機の製造とともに、活字合金の配合と、活字鋳造技術の確立が不可欠でした。 そしてそれは、永いあいだ培われてきた錬金術の賜物でもありました。

錬金術士や金属精錬所では、「 火 」 の精霊であり、「 不屈の精神 」 や 「 再生 」の象徴である 「 サラマンダー ・ Salamander  ・ 火喰い蜥蜴 トカゲ」 を畏怖し、あがめていました。
また、「 活字鋳造 」 や、「 再生 」 の象徴でもある 「 サラマンダー 」 は、「 活版印刷ルネサンス 」 をスローガンに活動をつづけてきたアダナ ・ プレス倶楽部にとっては、もっともふさわしいモチーフでした。

sala22630 sala22657 sala22663 sala22651Salama図面      寸法 / 天地 475mm,  左右 376mm,  奥行最大 563mm  重量 /19.3kg

黒いボディのアダナ式 ( 蝶つがい式プラテン型 ) 小型活版印刷機 < Salama-21A > では、その 「 ブラック ・ サラマンダー」 のような容貌から、サラマンダーの耐火伝説の由来となった 「 メキシコサラマンダー 」 の異名をもつ、愛らしい 通称 ウーパールーパーをイメージ ・ キャラクターに採用しました。
また、「 水のなかで棲息する 火の精霊 サラマンダー」 にちなんで、それと対をなす 「 水の精霊 ・ オンディーヌ 」 の名を冠した、欧文活字書体 「 Ondine 」 ( Doberny & Peignot, Paris, Adrian Furutiger, 1954  ) をタイトルデザイン活字書体に採用しました。

《 小型活版印刷機 Salama-21A の製造 ・ 販売を開始いたします 》
「 Adana-
21J 」 の開発 ・ 設計 ・ 製造販売から 8 年余が経過しました。 アダナ ・ プレス倶楽部ではその間、わが国の活版印刷関連機器製造ラインの存続 ・ 継続のために、できるかぎり国産での活版印刷機器の製造にこだわってまいりました。

2006年にアダナ ・ プレス倶楽部が発足したころは、インターネットで 「 活版印刷 」 と検索しても、検索できる情報はきわめて些細な状況でした。 しかしいまや 「 活版 」 「 活版印刷 」 「 活版印刷機 」 での検索結果は、膨大な数にのぼります。
これはアダナ ・ プレス倶楽部の活版印刷普及活動と、アダナ ・ プレス倶楽部会員の皆さまの地道な活動が、わずかながらもその一端を担い、功を奏した結果であるともいささか自負しております。

ところが資材のいちじるしい高騰とあわせて、印刷関連器機の製造現場がおおきく変貌し、大量一括生産、あるいは豪華一点生産への二極化がめだち、細部にわたって分業が主流となったわが国の 「 ものづくりの現場 」 では、高精度で、小ロットの小型活版印刷機を、現在の価格で供給することが難しくなってまいりました。
アダナ新コラムhanaikada_color
《 豊富で多様な情報をご提供。新コーナー 【 活版アラカルト 】 のコーナーもございます 》 
アダナ ・ プレス倶楽部の WebSite には、ブログロール 【 活版 à la carte 活版アラカルト 】 がございます。
このコーナーは、これまでは 「 コラム 」 と題して、文章を中心に記録してまいりましたが、画像を増やし、「 活版印刷と タイポグラフィの 気軽なひとしな 」 を記録しております。 またこのコーナーは写真をクリックすると 「 スライド ・ ショー 」 が楽しめます。

《 アダナ ・ プレス倶楽部会員の皆さまの 情報 をご紹介いたします 》
 うれしいことに、アダナ ・ プレス倶楽部の会員の皆さま、活版実践者の数はどんどん増加しています。
新コーナー 【 活版アラカルト à la carte 】 では、 「 活版印刷と タイポグラフィの 気軽なひとしな 」 として、アダナ ・ プレス倶楽部会員の皆さまの活動、新製品紹介、イベント紹介などもご紹介させていただきます。
もちろんこの【 活版アラカルト 】 コーナーは、会員の皆さまにはひろく開放されており、展覧会案内、イベント告知、新作紹介の場として、積極的なご利用をお待ちしております。

ご覧いただいておわかりのように、軽便なブログロールですし、製作管理者も IT 関連にはつよくありません。 したがって情報の提供はできるかぎり デジタル ・ データとし、画像は JPG データでいただけると幸いです。
タイポグラフィ ・ ブログロール 【 朗文堂  花筏 】 ともども、【 活版アラカルト à la carte 】 での「 活版印刷と タイポグラフィの 気軽なひとしな 」 のご愛読と、積極的なご参加をお待ち申しあげます。

活版カレッジDSCN1834uuDSCN3831DSCN7297
活版ルネサンスWeb
DSCN4062DSCN4048 DSCN4054アダナ ・ プレス倶楽部発足時の段階では、おもに欧米で活版印刷が見直される傾向はあったものの、活版印刷機そのものの新規製造は、世界中どこでもおこなわれていない状態でした。

そのため、アダナ ・ プレス倶楽部では 「 21世紀に入って 唯一の、新規設計 ・ 製造の活版印刷機 」 である、国産の 「 Adana-21J 」 を開発し、設計 ・ 製造 ・ 販売をおこなってまいりました。
うれしいことにこの 8 年の間に、世界的にも活版印刷がさらに見直され、ようやく海外工場での OEM 生産方式による製造体制が整いました。

そこで、アダナ・プレス倶楽部では、さらなる活版印刷の普及をめざして、しばらくのあいだ、国産活版印刷機 「 Adana-21J 」 は、なによりも大切な 設計図と鋳型 を保存しつつ、製造 ・ 販売は中断して、よりお求め易い価格でのご提供が可能な、新機種 <Salama-21A>  の製造 ・ 販売を 2014年04月 より開始することになりました。

新機種 < Salama-21A > は、「 Adana-21J 」 の開発における、サイドゲージ、アンダーバー、無給油ブッシュ、レインボー印刷機能 の採用をはじめとする、さまざまな創意と工夫、精度と耐久性を維持しております。
アダナ式小型卓上活版印刷機のさらなる高性能と低価格を実現した < Salama-21A >を、皆さまどうぞご愛顧たまわりますようお願いもうしあげます。
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《 Adana-21J  ユーザーの皆さまへ》
「 Adna-21J 」 新規製造 ・ 販売は一旦お休みとさせていただきますが、ひきつづきサポートは行なってまいりますので、どうかご安心ください。
また < Salama-21A > の、インキ ディスク、チェース、インキ ローラー、コロ、アンダーバー、紙押さえなどの主要部品は 「 Adana-21J 」 の設計を継承しており、当然互換性がございます。

またこれらの主要部品も、以前よりお求め安い価格でのご提供が可能となりましたので、「 Adana-21J 」 ユーザーの皆さまも、作業性の一層の向上にむけて、これを機会にぜひとも部品の補充をご検討ください。

プリント活版印刷はもはや、アンティークではありません。
これからも、活字よ、活版印刷よ、

サラマンダーのごとく
永遠に――  
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朗文堂 / アダナ・プレス倶楽部

【会員からの情報】 Washington Post - はじめて<アメリカ>を記載した500年前の地図を報道。

Washington Post は、現在私たちが知っている世界の大陸のおおよその姿を描き、「 アメリカ 」、「 太平洋 」 などをしるした地図を最初描いた人物として、ドイツの マーチン ・ ヴァルトゼーミュラー (Martin Waldseemüller ) によって製作された地図を報告しました (2014年2014年12月11日)。
その情報を会員の I 氏から提供いただきましたので紹介いたします
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This 500-year-old map was the first to mention “America”【 基本情報 : Washington Post This 500-year-old map was the first to mention “America”

上掲図版は 『 ワシントン ・ ポスト 』 が報告したもので、1507年にドイツで数千部が 「 印刷」  されたとされています。
ときはまさに クリストファー ・ コロンブスのような探検家が活躍した 「 大航海時代 」 のさなかでしたが、マゼランらによる 「 世界周航 1519-22 」 より以前であり、ユーラシア大陸、アフリカ大陸などは比較的詳細に描かれていますが、アメリカ大陸はもとより、インド亜大陸や、わが国らしき島島は奇妙な形象をしています。

この 「 数千部が印刷された地図 」  の印刷方法は銅版印刷とみられますが、公開画像の解像度からではつまびらかにはしません。  また現存する物はわずかに一部だけと報告されています。
これより50年ばかり以前、1455年ころに印刷された図書、いわゆるグーテンベルクの 『 四十二行聖書 』 が40部余の現存をみるのにたいして、紙葉の保存の困難さをおもわせる数字ではあります。

この地図は1901年にイエズス会士聖職者によってドイツの古城で発見されましたが、地図の四隅に記載されたテキストに 「 アメリカ   America 」、「 大平洋  Pacific Ocean 」 などという語が紹介されているそうです。

アメリカ合衆国はこの地図の入手に熱心で、数十年におよぶ交渉の末、ドイツの所有者から 10 万ドルの巨費を投じて、「 米国議会図書館  Library of Congress 」 に収納する合意に署名しました。
詳細は元資料をご覧ください。

活版カレッジ 2015年 冬期昼間部講座 開講と公募終了のお知らせ

活版カレッジ

朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部の直接指導により
本格的な活字版印刷術の
知 ・ 技 ・ 美 の 三領域を バランス良く学べます。

<活版カレッジ>は、科学と、学術的根拠にもとづいた実技と実践を基盤とし、小型活版印刷機 Adana-21J ,  Salama-21A によるケーススタディ ・ メソッドをふんだんに駆使し、あたらしい時代の活版印刷の現場での、現実的な課題の解決方法を学ぶことを目的とします。

DSCN7297< 活版カレッジ 2014年夏期講座 >

《 活版カレッジ 》 は、実技 ・ 実践を重視し、定員四名という徹底した少人数の講座です。
次期 の冬期講座は、2015年01-03月の開講です。
うれしいことに、あたらしい活版実践者、活版造形者が着実に増加しています。
今回の講座は、かねてよりご要望の多かった昼間部での開講ですが、すでに先行お申し込みのお客様で定員となり、一般公募は困難となっております。

夜間講座の開講は来来期、2015年04-06月を予定しており、しばらく先となりますが、なにぶん少人数の講座ですし、すでに数名のお申し込みがあり、ここ数回、一般公募ができない状況がつづいております。
《 活版カレッジ 》 受講ご希望の方は、できるだけお早目に、朗文堂/アダナ ・ プレス倶楽部の @メール まで受講希望の意向をご連絡ください。一般公募に先だって、あらためてご案内をさしあげ、受講ご意向の再確認をさせていただきます。

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活版カレッジ
【 講座教室 】 東京都新宿区新宿 2-4-9 中江ビル   4FB  朗文堂内 ( 通学制 )
【 講   師 】   朗文堂 アダナ ・ プレス倶楽部

◎ 受講期間 3 ヶ月 木曜日 全 9 回(毎月 3 回) 19 : 00-22 : 00 (昼間部のみ14 : 00-17 : 00)
◎ 受講料 : 66,000円 (税込 ・ 教材費込み)
※ 各コース定員 4 名(お申込先着順)
※ 毎月 第 1-3 週木曜日の開講。 第4-5週は基本的にお休みです。
※ 年末年始 ・ GW ・ 夏期休暇などに際して若干の変動があります。
◎ 徹底した少人数講座のため、お申込先着順とさせていただきます。
◎ 受講希望者多数の場合には、次期講座への予約をお勧めする場合がございますのでご了承ください。
◎ 次期の開催日時と募集の開始は、 アダナ ・ プレス倶楽部ニュース にて随時お知らせいたします。

◎ 《 活版カレッジ 》 受講希望の方は、お気軽に、できるだけ事前に、アダナ ・ プレス倶楽部の  @メール  まで受講希望の意向をご連絡ください。 一般公募に先だって、あらためてご案内をさしあげます。 積極的なご参加をお待ちしております。

【 基本情報 : 教室のご案内 Salama-21A 操作指導教室 活版カレッジ
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【講演会】 林 昆範 <中国の古典書物> 終了いたしました。

林講演会

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タイポグラフィ講演会
林 昆範
『中国の古典書物』増刷版 刊行記念講演会
Vignette 02 改訂版

本講演会は平日にもかかわらず、多くの皆さまのご来場をたまわり
好評裡に無事に終了したしました。
画像・映像は近日中に順次ご紹介いたします。

 昆範著『中国の古典書物』は、文字の発生期から印刷術の発明へ。悠久の歴史を有する中国の書物の歴史に、気鋭の研究者が挑んだ力作です。
文字と書物は、どのように誕生し、なにを、どのように伝達してきたのか。
ヴィネット02号  『 中国の古典書物 』 林 昆範
ヴィネット06号  『 元明体と明朝体の形成 』 林 昆範
ヴィネット09号  『 楷書体の源流をさぐる 』  林 昆範
ヴィネット10号   『 開成石経 』 共著/グループ昴 スバル
へとつづいた林 昆範 著作シリーズ、最初の02号『中国の古典書物』の改訂増刷版です。

今回の講演会では、同書の主要項目を再構築するとともに、中国の、そしてわが国の古典書物の配列方式(レイアウト)が、なぜ右起こしの縦組みとなっていったのかを、実際に竹簡・木簡をもちいて書写し、簡冊(竹簡を紐や糸で綴ったもの。慣用的にカンサクとする)に再現することでその謎を解明します。

また「五体・五筆」とされる篆書・隷書・真書(楷書)・行書・草書の書き分け(書写)をつうじて、竹簡・木簡から、帛(ハク 絹布)、そして紙の登場へと、被書写媒体の変化をつうじて、古典の書物の形成と書体の変化、そしてその発展の歴史に迫ります。
ですから今回の講演会『中国の古典書物』では、活版インキのにおいにかわり、筆墨の馥郁としたかおりが立ちこめる会場になるとおもわれます。

なお『中国の古典書物』は06月24日の発売で、お近くの有力書店、オンライン・ブックショップでお求めいただけます。
07月02日[水]の講演会会場でもご購入いただけます。
【関連情報 : 朗文堂ブックコスミイク増刷 林 昆範 『中国の古典書物』
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タイポグラフィ講演会
『中国の古典書物』増刷版 刊行記念講演会

講  師 : 林 昆 範 リン・クンファン

日  時 : 2014年07月02日[水]18:30 - 20:30(ワークショップを含む)
会  場 : 東洋美術学校 D棟一階 学生ホール
         162-0067 東京都新宿区富久町2-6
         地図  http://www.to-bi.ac.jp/access/
聴講料 : 1,000円(要申込登録)
主  催 :  株式会社 朗 文 堂
後  援 :  タイポグラフィ学会
         学校法人専門学校 東洋美術学校 産学連携事務局 デザイン研究会アクティ

林01

 

 

 

 

 

 

講師紹介 : 林 昆範 リン クンファン
1967年、台湾・台北市うまれ。
日本大学博士課程芸術専攻修了 芸術学博士。
台湾・中原大学商業設計学科学科長、銘伝大学助教授。
台湾・中原大学助教授、同大学文化創意研究センター主任。
タイポグラフィ学会会員。
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【朗文堂ブックコスミイク増刷】 林 昆範 『中国の古典書物』

Vignette 02 改訂版
ヴィネット02号 増刷版 『中国の古典書物』

著 者  林   昆 範  リン-クンファン
装 本  B5判 並製本 112頁
発 売  2014年06月24日
定 価  本体2,500円+税
       ISBN978-4-947613-89-9

全国有力書店、オンライン・ブックショップでご購入できます。
小社でも直売・直送をうけたまわります。
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文字の発生期から印刷術の発明へ。
悠久の歴史を有する中国の書物の歴史に、気鋭の研究者が挑んだ力作。
文字と書物は、なにを、どのように伝達してきたのか。
ヴィネット02号  『 中国の古典書物 』 林 昆範
ヴィネット06号  『 元明体と明朝体の形成 』 林 昆範

ヴィネット09号  『 楷書体の源流をさぐる 』  林 昆範
ヴィネット10号   『 開成石経 』 共著/グループ昴
へとつづいた林 昆範 著作シリーズ、
最初の02号の改訂増刷版です。

◎ 著者紹介
林01

 

 

 

 

 

 

林 昆範 リン クンファン
1967年、台湾・台北市うまれ。 日本大学博士課程芸術専攻修了 芸術学博士。
台湾・中原大学商業設計学科学科長、銘伝大学助教授。
台湾・中原大学助教授、同大学文化創意研究センター主任。
タイポグラフィ学会会員。

◎ 本書の内容(目次より)──────
【刻写から印刷への進化】巻
 一 前言と背景
 二 歴史的展開
[彫刻の書物と文字]篇
 三 早期の「書物」
 四 不滅の「書物」
[書写の書物と文字]篇
 五 書物の完成
 六 紙の書物
[印刷の書物と文字]篇
 七 印刷の登場

【宋朝の時代における書物】巻

 一 前言と背景
 二 印刷の隆盛期
 三 宋刊本の出版的属性
 四 宋刊本の地方的属性
 五 冊葉装と宋刊本の版式
版匡/界行/行款/版心/魚尾/象鼻/耳格
 六 書写の延長としての印刷書体
 七 狭義と広義の「宋朝体」書体
 八 書風による書体デザイン

◎南宋時代の主な印刷産業の分布図

◎中国歴代王朝の一覧表
◎おもな参考文献と図版引用一覧
6-7 14-15 16-27 18-19 36-37 ◎ 朗文堂ブックコスミイクから愛読者の皆さまへ ──────
タイポグラフィジャーナル<ヴィネット>シリーズは、ヴィネット創刊準備00号『櫻痴、メディア勃興の記録者』(2001年12月10日)からはじまり、ヴィネット14号『TYPOGRAPHY KALEIDOSCOPE-文字の万華鏡』(2005年09月27日)まで、ほぼ05年間に全15冊を刊行してまいりました。

折悪しくこの間は製紙業界の再編と統廃合が激甚で、<ヴィネット>のビジュアルイメージとして表紙用紙に採用していた、しぼのある<バーントシエナ>が廃色となり、その代替として選定した用紙も、メーカーの統合のために廃色・廃版となることが二度におよび、出鼻をくじかれたおもいがしたものです。

組版システムと組版ソフトウエアも大きく変化し、初期のデータは現在では廃棄されてしまった業務専用組版機であったり、組版ソフト PageMaker であったために、たかだか10余年ほど前のデーターでも、再使用にはおおきな困難がありました。
もちろん図書全体の販売衰退のかたむきと、デジタル軽便メディアの普及といった逆風もございました。

それにもかかわらず、多くの愛読者様と、一部の意欲ある書店様から、<ヴィネット>叢書にたいする継続刊行の要望が続いておりました。
なかでも林 昆範『中国の古典書物』は、文字の発生期から印刷術の発明へ、そして、悠久の歴史を有する中国の書物の成立と発展の歴史にせまる好著であり、刊本学/版本学/図書学/印刷史学といった多方面の読者様から増刷の要望がよせられておりました。
そんなご要望にお応えし、今般改訂版として増刷にあたるとともに、タイポグラフィジャーナル<ヴィネット>の、無理のない継続刊行に踏み切る準備にはいっております。

ご高承のように、現下の印刷・出版界は寒風の吹きすさぶ、きびしい環境下にございます。したがって読者の皆さまのご支持とご支援をたよりに、ゆっくりとあゆんでまいる所存でございます。

【講演会】欧文書体百花事典 その後Ⅱ終了。ご来場ありがとうございました。

欧文書体百花その後2DSCN3841櫻前線がどんどん北上中です。皆さまお元気ですか。
春とは名のみの、風がつめたい日曜日でした。それでもたくさんの皆さんがご来場され、熱い講演会でした。ありがとうございました。
この【欧文書体百花事典 その後】 講演会は、 6 回12月まで 連続開催されます。今後とも、ご支援、ご来場と、 『普及版 欧文書体百花事典』 のご愛読をお願いいたします。
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2014年04月20日[日]、東洋美術学校において、講演会【欧文書体百花事典 その後Ⅱ】が講師:杉下城司さんによって開催されました。
ご来場いただきました皆さま、長時間のご聴講お疲れになりませんでしたか。
また後援をいただきました東洋美術学校 産学連携事務局 デザイン研究会アクティ、タイポグラフィ学会の皆さまにも篤く御礼を申しあげます。

あらためてご案内いたしますが、次回の講演会【欧文書体百花事典 その後Ⅲ】は、2014年06月22日[日]、「Robert Granjon」と題して河野三男さんのご担当です。ご期待ください。
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『欧文書体百花事典』普及版 刊行記念特別連続講演会(全 6 回)
        第 2 回  『サンセルフの次なる模索 ローマン・サンセリフ』
講     師 : 杉下 城司
日    時 : 2014年4月20日[日]
会   場 : 東洋美術学校
主   催 : 株式会社 朗文堂
後    援 : タイポグラフィ学会/ 学校法人専門学校 東洋美術学校  産学連携事務局 デザイン研究会アクティ
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欧文書体その後チラシ

『欧文書体百花事典』普及版 刊行記念特別連続講演会 第2回 『サンセリフの次なる模索 ローマン・サンセリフ』 終了いたしました。

【『欧文書体百花事典』普及版 刊行記念特別連続講演会 第2回『サンセリフの次なる模索 ローマン・サンセリフ』】は終了いたしました。たくさんのご来場ありがとうございました。

次回は第3回『Robert Granjon』 (河野三男講演 2014年06月22日[日])を予定しております。この詳細は順次このコーナーに掲載いたします。

欧文書体百花その後2

櫻花爛漫、よい季節になりました。皆さまお元気でご活躍のこととぞんじます。
『欧文書体百花事典』が刊行されて10年が過ぎました。
この10年間の欧文書体研究は? 関連する研究の進展は……。
これからの『欧文書体百花事典』普及版の刊行に際して
10年前の「その後」を、各講師に6回にわたってお話しいただきます。
下記のご案内をご覧いただき、友人・知人をお誘いのうえ、ふるってご参加ください。
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『欧文書体百花事典』普及版 刊行記念特別連続講演会(全 6 回)
      第 2 回  『サンセルフの次なる模索 ローマン・サンセリフ』
      講   師 : 杉下 城司
日 時 : 2014年4月20日[日]
      午後1時より約3時間程度(ワークショップを含む)
会 場 : 東洋美術学校 D棟1階 階段教室
      161-0067 東京都新宿区富久町2-6
      地図  http://www.to-bi.ac.jp/access/
聴講料 :各回1,000円(要申込登録)
主  催 : 株式会社 朗文堂
後  援 : タイポグラフィ学会
        学校法人専門学校 東洋美術学校  産学連携事務局 デザイン研究会アクティ
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[講演会申込先]
株式会社 朗文堂@メールまで  robundo@ops.dti.ne.jp
件名 「欧文書体百花事典その後 第2回講演会」
お名前・人数・返信用メールアドレスを明記して、4月16日[水]までにご送信ください。
 3 営業日以内にお断りの返信が無い場合は受付完了とさせていただきます。
なお、第2回から第6回までの複数回を受講ご希望の方はその回数をご記入ください。
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株式会社 朗 文 堂
鈴木 孝
160-0022 東京都新宿区新宿2-4-9
電 話 03–3352-5070
FAX 03-3352-5160
email robundo@ops.dti.ne.jp
http://www.ops.dti.ne.jp/~robundo
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欧文書体その後チラシ
・上掲図版の、A4判 Z折り 4色/0色のフライヤーを用意しております[デザイン : 杉下城司氏]。
 ご希望のかた、教育機関などで配布をご希望の皆さまは、ご遠慮無くお申し付けください。
・会場は30-40名のキャパシティです。〈お申込み多数のため、同校階段教室に会場を変更いたしました〉。
・東洋美術学校には、森澤茂氏、故小池光三氏の寄贈による貴重な小型活版印刷機がありますので、講演内容とリンクした、
活版印刷のワークショップを会場内において併催いたします。
当日配付資料、活版ワークショップの準備などがありますので、確実に受講するためには@メールでのお申込みをお急ぎください。
本講演会の次回以降に関する詳細情報は、順次この 朗文堂NEWS ブログロール のコーナーに掲載いたしますので、ご確認をお願いいたします。

【講演会】欧文書体百花事典 その後 Ⅰ 終了。ご来場ありがとうございました。

欧文書体その後ポスター

あいにくの小雨交じりの肌さむい日曜日でした。
それでもたくさんの皆さんがご来場され
熱い講演会でした。本当にありがとうございました。
この【欧文書体百花事典 その後】 講演会は 6 回12月まで
連続開催されます。今後とも、ご支援、ご来場と、
『普及版 欧文書体百花事典』 のご愛読をお願いいたします。

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2014年03月02日[日]、東洋美術学校において、講演会【欧文書体百花事典 その後Ⅰ】が開催されました。
ご来場いただきました皆さま、長時間のご聴講お疲れになりませんでしたか。
また後援をいただきました東洋美術学校、産学連携事務局 デザイン研究会アクティ、タイポグラフィ学会の皆さまにも篤く御礼を申しあげます。

あらためてご案内いたしますが、次回の【欧文書体百花事典 その後Ⅱ】は、
2014年04月20日[日]、「サンセリフの次なる模索 ローマン・サンセリフ」と題して、杉下城司さんのご担当です。ご期待ください。
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如月二月、二週連続の降雪・都知事選・オリンピック観戦と、なにかとあわただしかったですね。

欧文書体その後チラシ DSCN3250 DSCN3257

如月キサラギ二月、月はじめの02月08日[土]、南岸低気圧の襲来で関東地方も時ならぬ降雪をみました。つづいて翌週の14日[金]-15日[土]にも、さらに激しい降雪が太平洋岸一帯をおそいました。
皆さま、被害やお怪我などは無かったでしょうか。お見舞いもうしあげます。
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まもなく月が変わって弥生三月、朗文堂もあわただしい年度末を迎えています。
新宿私塾第23期は最終盤をむかえて、熱い講座がつづいていますし、まもなく新宿私塾第24期の塾生のみなさんを迎える準備も整いました。
DSCN2583 DSCN3030 DSCN3227[活版ルネサンス]を目標として活動をつづけてきたアダナ・プレス倶楽部は、04月10日から恒例の[活版カレッジ 春期講座]を開講いたします。
またアダナ・プレス倶楽部は設立から7年、第一段階のステージから、あらたなステージへの展開を計画してまいりました。ようやく近近、新機軸を発表できるところまできました。ご期待ください。

日陰にはまだなごり雪がのこりますが、朗文堂は弥生三月を迎えて一斉に展開する態勢を整えております。
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弥生三月〇二日[日]、下掲詳細記事にてご案内のとおり、まず[欧文書体百花事典 その後]連続講演会の第一弾が開催されます。
同書は刊行以来10年、四版を重ね、わが国の欧文活字研究の定番書としてのご評価をいただいて発行してまいりました。
この間の10年間、読者の皆さまともども、執筆者も研究の深化をはかってまいりました。そんな成果の一端をご披露し、基礎資料の現物をご覧いただく講演会を六回にわたって開催いたします。
お申込みが多数となり、ご後援の東洋美術専門学校と急遽相談して、会場をおおきめの講義室に変更いたしました。もしご参加ご希望のかたは残席ができましたので、至急お申込みたまわり、ご参加ください。
欧文書体その後ポスター

《明治産業近代化のパイオニア『平野富二伝』 好評理に販売継続中です》

平野表紙uu 東京築地活版製造所の創設者であり、石川島造船所をはじめとする様様な事業を興し、明治産業の近代化に貢献した平野富二。このひとに関する資料はこれまであまりに少なかったという事実があり、近代産業史、明治文化史、近代造形史、タイポグラファなど、様様な分野の教育・研究機関や図書館からのご注文がつづいています。
『普及版 欧文書体百花事典』、『平野富二伝』は、朗文堂の基礎図書と位置づけ、間断のない刊行をつづけてまいります。ご購読ご希望のかたは、最寄り書店にご注文いただくか、小社営業部までご発注ください。
【リンク:朗文堂ブックコスミイク 新刊書ご案内
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《勝井三雄さん、新刊『勝井三雄 1954-2013』を刊行されました》
勝井先生図書
勝井三雄(1931年東京うまれ)さんが、意欲的に新刊を刊行されました。
勝井三雄さん(ふだんは勝井先生とお呼びしています)は、東京教育大学(現筑波大学)を卒業後、味の素株式会社式をへて、1961年に勝井デザイン事務所を設立されました。その精力的な造形活動は1954年(昭和29)からこんにちまでの長きにわたります。

この間、造形はもとより、造形教育にも熱心にかかわり、関係諸団体の役職もはたしてこられました。

先般《勝井三雄展 兆しのデザイン》(ggg 第329回企画展 2014年01月09日-31日)の開催にあたり、新企画をもってまとめられたのが新刊『勝井三雄 1954-2013』です。
勝井三雄さんとはながらく親しくお付きあいいただいてまいりました。先生がますますご壮健で、「比類なきデザイン宇宙」を飛翔されますよう祈念しております。
皆さまのご購読をお勧めいたします。
【詳細:公益財団法人 DNP文化振興財団
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《台湾で活躍する 林昆範さんが、ドイツ iF 賞 二部門を受賞されました》
iF 傳達設計獎 iF 包裝設計獎林昆範さん(台湾中原大学助教授、タイポグラフィ学会会員)は、精力的に中国との関わりをもって造形活動を展開されています。
春節の休暇あけにも、すでに中国桂林、陽朔などを訪問されています。
そんな林昆範さんが、ドイツ iF 賞として、「iF communication design award 2014」、「iF packaging design award 2014」の二部門を受賞されました。いただいた写真をご紹介いたします。

新宿私塾第23期寸描紹介。熱い最終盤にさしかかっています。

私塾《若手からの支持が、有馬智之さんの熱い講義 ── 新宿私塾23期 01月14日》
有馬さんは日本デザインセンターなどで活躍する若手のホープです。ところで有馬さんは新宿私塾の修了生でもあります。ですから講座の修了後は、現役の塾生諸君と和気藹藹の仲間です。
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DSCN2583 DSCN2571《開塾当時からのベテラン講師:板東孝明さん──新宿私塾23期 01月21日》
たくさんの作品事例をもとに、造形の背後にひそむ理念に焦点をあててわかりやすく製作ステップが説かれます。講座の終了後は、希望者の塾生の皆さんと、ファミレスで楽しく談笑することも定例化しています。
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《身体性をともなった造形の魅力 講師:大石薫さん ── 新宿私塾23期 02月04日》
実際に活版印刷機と、金属活字をもちいて、微細なスペーシングの技を体験します。タイポグラフィの知・技・美のすべてがギッシリと。アナログからデジタルへ、インターアクティブで実践的な手法をまなぶ講座です。
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DSCN3231 DSCN3229《新宿私塾第23期は終盤にさしかかり、熱い講座が連続しています》
昨年の秋は残暑が厳しく、年初からは寒波がくりかえし襲来する東京です。新宿私塾塾生の皆さんは、職場や学校のほかに、新宿私塾にあつまり、半年間、集中的にタイポグラフィをまなんでいます。
いよいよ最終盤です。次の第24期受講希望者のご見学も増えてきました。梅だよりもチラホラきかれるきょうですが、梅が散り、櫻の開花がまたれる03月17日まで、新宿私塾第23期は熱い毎日がつづきます。

Viva la 活版 Viva 美唄 レポート01-12 アダナ・プレス倶楽部コラム欄に掲載しました。

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《Viva la 活版 Viva 美唄では活版造形者の作品展示会、講演会、各種の活版ゼミナールを開催》
「アルテピアッツァ美唄」は、地元の北海道美唄市出身で、世界的な彫刻家として知られる、安田 侃ヤスダ カンさんがいまなお創り続ける、大自然と彫刻が相響した野外彫刻と諸施設からなる彫刻美術館です。
「アルテ ピアッツァ美唄」はまた、自然と人と芸術のあたらしいありかたを模索し、提案し続け、訪れる人びとに、自分の心を深く見つめる時間と空間を提供している素晴しい施設です。

この「アルテ ピアッツァ美唄」の「アート・ストゥディオ」と、「アート・ギャラリー」の一画をお借りして、〔Viva la 活版 Viva 美唄 ── すばらしき活版、すばらしい美唄〕では、活版造形者による作品展示と、各種タイポグラフィゼミナールをおこないました。

皆さまもこれを機会に、お気に入りの書物を一冊持って、北海道美唄の地「アルテ ピアッツァ美唄」にお出かけください。そして彫刻と自然が織りなすシンフォニーの中で、のんびりと読書や思索に耽ったり、大切な人とのゆっくりしたひとときを過ごしたりしてください。
真の造形活動や、こころ豊かな人生について見つめなおすために必要な、贅沢な時間と空間がそこにはあります。
bibaisakuhin_0002uu bibaisakuhin_0007uu bibai_561uu bibai_445uuuu bibai_586uu bibai_657uu DSCN0945uu P1000688uu P1000609uu《Viva la 活版 Viva 美唄 全記録》
【会  期】  2013年7月13日[土]―15日[月・祝] 9:00―17:00
【会  場】  ARTE PIAZZA BIBAI アルテピアッツァ美唄
        アート・ギャラリーおよびアート・ストゥディオ
        北海道美唄市落合町栄町  http://www.artepiazza.jp/
【入場料】  無  料
【後  援】  タイポグラフィ学会
【主  催】   朗文堂 アダナ・プレス倶楽部

《いささか旧聞に属しますが、Viva la 活版 Viva 美唄の全記録を別コーナーに掲載しました》
〔Viva la 活版 Viva 美唄 ── すばらしき活版、すばらしい美唄〕の報告は、これまでも本コーナーなどでも随時掲載してまいりました。また、まとまったカタチでのご紹介の場を〔アダナ・プレス倶楽部 コラム〕に予定しておりましたが、同コーナーのバージョンアップなどがあって全体報告が遅延しておりました。
したがいまして、いささか旧聞に属して恐縮ですが、ようやく 〔アダナ・プレス倶楽部 コラム〕 に「Viva la 活版 Viva 美唄 レポート01 プロローグ-レポート12 エピローグ」にわけて   掲載が完了いたしました。
ここに新コーナー 〔リンク : アダナ・プレス倶楽部 コラム 〕 をあらためてご紹介いたします。ブログロールの構造上、掲載順が降順(No.12-01)となっておりましたが、昇順(No.01-12)に変更してご紹介いたします(No.11-12は過去ログに収納されています)。

《本2014年、Viva la 活版 ── すばらしき活版展は、鹿児島で開催いたします》
本年の〔Viva la 活版 ── すばらしき活版展〕の会場と開催時期に関するご報告です。
本年は北の大地から一転して、焔をふきあげる活火山・桜島のちかく、南の鹿児島を会場として、11月初旬の開催に内定いたしました。皆さまの積極的なご参加とご来場をお待ち申しあげます。
この詳細は、これからもニュース欄、コラム欄の双方で随時お知らせいたします。

フランス国立印刷所 新シンボルロゴ 火の精霊サラマンダーと 王のローマン体 ローマン・ドゥ・ロワ

フランス王立印刷所フランス国立印刷所カードフランス国立印刷所シンボルロゴ《Étude pour un caractère : Le Grandjean 動画紹介 YouTube 3:53  撮影協力:中川順雄氏》

ローマン・デュ・ロア01 ローマン・デュ・ロア02最初に動画で「王のローマン体、王家のローマン体  ローマン・ドゥ・ロワ or ローマン・ド・ロァ Romains du Roi」をご覧いただきました。この活字書体の本格的な紹介は、ステージを容量のおおきな「タイポグラフィ・ブルグロール 花筏」にうつして、近近ご紹介いたします。

フランス国立印刷所 新ロゴ《フランス国立印刷所 Imprimerie Nationale の新シンボルロゴの紹介 YouTube 1:42》

磯田01uu磯田04uu磯田02uu上掲写真は、フランス国立印刷所における 『Étude pour un caractère : Le Grandjean』 の製造過程を説明するために特別に取材許可を得た写真。この大冊の書籍のために、フランス国立印刷所では、元図となる銅版印刷を実施して、それに説明と活字印刷見本を付与した特装本60部を市販用とした。
それをもとに活字父型をあらたに彫刻し、それから打込(押しこみ)活字母型を製造して、あらたな活字鋳造をおこなった。
したがって 『Étude pour un caractère : Le Grandjean』 は、大型印刷機をもちいて、銅版印刷、活字版印刷、箔押し作業などが、特別製造による手漉き紙のうえに実施されている。印行などのちいさな印刷面積の部分は小型ハンドプレスをもちいている。
[取材・撮影協力:磯田敏雄氏] 
──────── 
フランス国立印刷所では、先般シンボルロゴを近代化して、Websiteに動画をアップしました。同所のあたらしいシンボルロゴのモチーフは、創立以来変わらずにもちいられてきた「サラマンダー」です。
このサラマンダーには TV CM でお馴染みの「ウーパールーパー」という愛称がありますが、正式には メキシコサラマンダー(Ambystoma mexicanum)とされ、もともとはメキシコの湖沼に棲む、両生綱有尾目トラフサンショウウオ科トラフサンショウウオ属に分類される有尾類だそうです。その愛称ないしは流通名が「ウーパールーパー」とされています。

ところで、灼熱の焔からうまれるイモノ、「鋳造活字」をあつかうタイポグラファとしては、こと「火の精霊 ── サラマンダー or サラマンドラ or サラマンドル」と聞くと、こころおだやかではありません。今回はフランス国立印刷所からのメッセージも届きました。

Viva la 活版 Viva 美唄タイトルデザイン04 墨+ローシェンナ 欧文:ウンディーネ、和文:銘石Buu

サラマンダーとは、欧州で錬金術が盛んだった中世のころに神聖化され、パラケルススによって「四大精霊」とされたものです。
四大精霊とは、地の精霊・ノーム/水の精霊・オンディーヌ/火の精霊・サラマンダー/風の精霊・シルフです。このことは欧州ではひろく知られ、アドリアン・フルティガーは、パリのドベルニ&ペイニョ活字鋳造所での活字人としてのスタートのときに、「水の精霊/オンディーヌ Ondine」と名づけた活字を製作していました。
この欧文活字「オンディーヌ」と、和文電子活字「銘石B」 をイベントサインとしてもちいたのが《Viva la 活版 Viva 美唄》でした。
【リンク:花筏 朗文堂-好日録032 火の精霊サラマンダーウーパールーパーと、わが家のいきものたち

2008年アダナプレス倶楽部年賀状 裏2008年アダナプレス倶楽部年賀状 表アダナプレス倶楽部年賀状におけるサラマンダー

アダナプレス倶楽部では、2008年の年賀状で「活版印刷術とサラマンダーのふしぎな関係」をご紹介しました。ここにあらためて、フランス国立印刷所であたらしく再生されたシンボルロゴをご紹介いたします。
[取材・翻訳協力:磯田敏雄氏]

《Toute la vérité sur la Salamandre —— サラマンダーの事実のすべて》
フランス国立印刷所公開フライヤーより抜粋       
       考古学事典と紋章学の説明からの引用 
       1901年 ケリー・ド・ガルレー(Kelley de Galurey)
空想上のトカゲ、サラマンダーは、いつも激しい火焔と、高い火柱に囲まれている。
その形姿は、背が丸く、首と尻尾は長く、先は尖って、背中は持ち上がっていると想像されている。そして四足の足は、ギリシャ神話の グリフォン(Griffon, Gryphon) に似せて描かれている。
Griffin ウキペディアより
すなわち紋章に登場する多くのサラマンダーは、その実態とはかけ離れ、むしろ神話に描かれたサラマンダーと多くの関係がある。神話でのサラマンダーは、怪奇な姿で、体長がながく、尖った尾を有している。四本の足は、横から見るとおなじ長さになっていて、水かきはついていなく、爪も四本の指についていない。
体はくすんだ黒色で、生生しい黄色の斑点がちりばめられている。両脇は結節で、蛇にも似た粘り気のある体液が染み出ている。
わが家の怪獣?! サラマンダー/ウパルンⅡ世【リンク:サラマンダーのアルビノ種、ウーパールーパー画像集 —— こちらは可愛い!】
【リンク:サラマンダーの画像集 —— こちらはすこし不気味なものもあります】

神話のサラマンダーは、また、おおくの寓話につつまれている。サラマンダーは紅蓮の焔の真ん中に棲息しており、もしかまれると、つよい毒に侵されるとするものだ。
ところが真実は、サラマンダーは確かに、体表から白っぽいねばねばした体液を分泌する。その量はとても多く、もしサラマンダーを炎のなかに入れても、火の熱から身を守り、なかなか死なない。この体液には、強烈な臭いと、渋い味があるが、少しも毒性はない。
それでも奇っ怪な外観と、柔らかくべとついた躰は、ふつうは有害な生物かとおもわせる。ところが実際のサラマンダーは、害意の無い生物で、弱くて臆病であり、ほとんど耳がきこえず、目も見えないのである。

古代人は、サラマンダーを炎の表象として崇めていた。
詩人たちは、愛の価値と象徴のシンボルにした。
歴史家、考古学者たちは、逆境にあっても誠実な典型の生物と見なしていた。
そして ルーバン・ジェリオ(Louvan Géliot) によれば、サラマンダーは高潔と勇気を表しているのである。

《国立印刷所の新しいシンボルロゴ —— Le nouveau logo de l’Imprimerie Nationale》
フランス国立印刷所は定款を変更して、あたらしいロゴとしてやはり「サラマンダー」の意匠を採用した。
あたらしいシンボルロゴとして、今回も神話の生物サラマンダーを選定したのは、フランス国立印刷所のながい歴史と、象徴主義とふかく結びついている。

フランス国立印刷所 新ロゴ

フランスヴァロワ朝フランス王、第9代フランソワ1世(François Ier de France,  1494-1547)は、フランスにルネサンスをもたらし、また1538年にフランス王室で印刷事業をはじめたひとである。フランス国立印刷所は、この年1538の創立をもってその淵源としている。
フランソワ1世は、みずからと、その印刷所の紋章として、フランス王家の伝統としての百合の花を象徴する王冠 【画像集リンク:フランス王家の紋章】 とともに、火焔のなかに棲息するサラマンダーを取りいれた。
そこにはまた、ギャラモン(Claude Garamond,  1480-1561)の活字父型彫刻による標語を付与した。
「Je me nourris de Feu et je L’éteins   意訳:吾は火焔をはぐくみ、それを滅ぼす」
フランス国立印刷所 旧ロゴこのサラマンダーは何世紀もの歴史のなかで、すこしずつ意匠をかえて、フランス国立印刷所の紋章としてもちいられてきた。それらの意匠変遷の記録のすべてはフランス国立印刷所にのこされているが、21世紀のはじめに、どれもが幾分古ぼけた存在とみなされ、それを「モダナイズ」する計画がもちあがり、フランス国立印刷所のデザインチームが改変にあたった。

その結果よみがえったサラマンダーは、フランス国立印刷所の伝統を継承しつつ、かぎりなく前進をつづける、あたらしいフランス国立印刷所のシンボルとして再生された。

【ご報告】『平野富二伝』刊行記念 展示・講演会

平野表紙uu

明治産業近代化のパイオニア
『平野富二伝 考察と補遺』
古谷昌二 編著
────────
A 4 判 ソフトカバー 864ページ
図版多数
発 行 : 朗 文 堂
定 価 : 12,000円[税別]
発 売 : 2013年11月22日
ISBN978-4-947613-88-2 C1023
平野展ポスターuu明治産業近代化のパイオニア
『平野富二伝』 考察と補遺  古谷昌二編著
刊行記念 展示・講演会
─────────
日 時 : 2013年11月30日[土]-12月01日[日]
      11月30日[土]  展示 観覧  10:00-16:30
                     著者講演会 14:00-16:00
            12月01日[日]   展示 観覧  10:00-15:00
                     掃 苔 会   10:00-12:00
      編著者・古谷昌二氏を囲んでの懇話会、サイン会は、会期中随時開催
会 場 : 日展会館
─────────
主 催 : 平 野 家
協 力 : 朗 文 堂
後 援 : 理想社/タイポグラフィ学会/アダナ・プレス倶楽部
【詳細報告は 朗文堂花筏 にてご報告いたします】

古谷昌二氏講演2 _MG_0547uu _MG_0566uu _MG_0573uu_MG_0579uu展示3_MG_0365uu_MG_0418uu

越年企画となりました。新春早早にアップいたします。

毎+水=?朗文堂 NEWS:2013年03月11日】にこんな質問を投げかけました。

上記の「字 ≒ 文字」は、ひとつの「字」です。
漢の字(漢字)というより、国字(わが国でつくられた漢風の字)、もしかしたら個人の創意、あるいはわずかなテライ、もしくは軽い諧謔ユーモアをこめてつくられた「字」かもしれません。
図版でおわかりのように、上部に「毎」をおいて、下部に「水」をおき、ひとつの「字」としたものです。

この「字 or 文・紋?」の読みかたと、ふつうの「字」の紹介は、「朗文堂タイポグラフィ・ブルグロール 花筏」に掲載するとしてきましたが、忙しさにかまけてご紹介が越年いたしました。
そのご紹介遅延のささやかなお詫びに、最近の朗文堂関連の画像情報が良くまとまっている【朗文堂花筏 画像集】をご紹介しますので、よろしければお楽しみください。
──────
もしお正月休暇を、炬燵に蜜柑でのんびりとお過ごしになるというかたは、森永チョコレートアイスクリームPARM ブランドサイト《平日のちょっと贅沢なライフスタイルマガジン Daily Premium Calendar》をのぞいてみてください。
ここに2013年11月、15回にわたるタイポグラフィ・エッセイをしるしました。その連載5回目、11月12日掲載分 「ちょっと贅沢お作法」 が下掲の図版です。中国安陽市『文字博物館』これは「甲骨文」出土地、中国安陽市に新設された「文字博物館」です。ここでの「文字」にはちょっと注意が必要です。たしかに「文字」そのものは、中国漢代にも使用例があります。ところがその意味するところは現代日本語の「文字」とはおおきくかけはなれています。

やっかいなことですが、わたしたちはいつのまにかすっかり「文字」ということばに馴れてしまい、相当な専門書にも、「甲骨文」にかえて「甲骨文字」などとしるされています。これでよければ、青銅器などにみる「金文」は「金文字」となり、つづみ形の石に刻まれた「石鼓文セッコブン」は「石鼓文字」となるはずですね。
ですから、わたしたちにとっては、この施設は「文モン or 紋モン and 字 の博物館 ≒ もん と じ の博物館」としてとらえたほうが誤解が少ないようです。
そんな予習のためにも、炬燵・蜜柑にアイスクリームを加えていただき、下記情報をご笑覧ください。
平日のちょっと贅沢なライフスタイルマガジン Daily Premium Calendar 2013年11月12日

活字よ 永遠に-フランス国立印刷所とサラマンダー

新タイトル3フランス国立印刷所 新ロゴ

03[1]わが家の怪獣・サラマンダーⅠ世
DSCN2165uu[1]
DSCN1880uu[1]わが家の怪獣!?  サラマンダーです。 
上ⅠⅡ) アルビノ種のウパルンⅠ世。飼育に未熟で夏の猛暑対策が不十分で短命におわりました。 
中・下) 水槽が空になってさびしかったので、9月にウパルンⅡ世(雄らしい)を、10月にウパランⅠ世(雌らしい)を購入しました。ともに旺盛な食欲ですが、給餌のとき以外はいつもドテッとしていて、運動不足が心配です。体躯は写真の倍以上になりました。無邪気であいらしいいきものです。

《フランス国立印刷所 Imprimerie Nationale の新ロゴの紹介 YouTube 1:42》
フランス国立印刷所では、先般シンボルロゴを近代化して、Websiteに動画をアップしました。同所のあたらしいシンボルロゴのモチーフは、創立以来変わらずにもちいられてきた「サラマンダー」です。

このサラマンダーにはウーパールーパーという愛称がありますが、正式には メキシコサラマンダー(Ambystoma mexicanum)とされ、もともとはメキシコの湖沼に棲む、両生綱有尾目トラフサンショウウオ科トラフサンショウウオ属に分類される有尾類だそうです。その愛称ないしは流通名がウーパールーパーとされます。

ところで、灼熱の焔からうまれるイモノの「鋳造活字」をあつかうタイポグラファとしては、こと「火の精霊 ── サラマンダー or サラマンドラ or サラマンドル」と聞くと、こころおだやかではありません。今回はフランス国立印刷所からのメッセージも届きました。

Viva la 活版 Viva 美唄タイトルデザイン04 墨+ローシェンナ 欧文:ウンディーネ、和文:銘石Buuサラマンダーとは、欧州で錬金術が盛んだった中世のころに神聖化され、パラケルススによって「四大精霊」とされたものです。
四大精霊とは、地の精霊・ノーム/水の精霊・オンディーヌ/火の精霊・サラマンダー/風の精霊・シルフです。このことは欧州ではひろく知られ、アドリアン・フルティガーは、パリのドベルニ&ペイニョ活字鋳造所での活字人としてのスタートのときに、「水の精霊/オンディーヌ Ondine」と名づけた活字を製作していました。
この欧文活字「オンディーヌ」と、和文電子活字「銘石B」 をイベントサインとしてもちいたのが《Viva la 活版 Viva 美唄》でした。
【リンク:花筏 朗文堂-好日録032 火の精霊サラマンダーウーパールーパーと、わが家のいきものたち

2008年アダナプレス倶楽部年賀状 裏2008年アダナプレス倶楽部年賀状 表アダナプレス倶楽部年賀状におけるサラマンダー

アダナプレス倶楽部では、2008年の年賀状で「活版印刷術とサラマンダーのふしぎな関係」をご紹介しました。ここにあらためて、フランス国立印刷所であたらしく再生されたシンボルロゴをご紹介いたします。
[取材・翻訳協力:磯田敏雄氏]

《Toute la vérité sur la Salamandre —— サラマンダーの事実のすべて》
フランス国立印刷所公開フライヤーより抜粋       
       考古学事典と紋章学の説明からの引用 
       1901年 ケリー・ド・ガルレー(Kelley de Galurey)
空想上のトカゲ、サラマンダーは、いつも激しい火焔と、高い火柱に囲まれている。
その形姿は、背が丸く、首と尻尾は長く、先は尖って、背中は持ち上がっていると想像されている。そして四足の足は、ギリシャ神話の グリフォン(Griffon, Gryphon) に似せて描かれている。
Griffin ウキペディアより
すなわち紋章に登場する多くのサラマンダーは、その実態とはかけ離れ、むしろ神話に描かれたサラマンダーと多くの関係がある。
神話でのサラマンダーは、怪奇な姿で、体長がながく、尖った尾を有している。四本の足は、横から見るとおなじ長さになっていて、水かきはついていなく、爪も四本の指についていない。
体はくすんだ黒色で、生生しい黄色の斑点がちりばめられている。両脇は結節で、蛇にも似た粘り気のある体液が染み出ている。
【リンク:サラマンダーのアルビノ種、ウーパールーパー画像集 —— こちらは可愛い!】
【リンク:サラマンダーの画像集 —— こちらはすこし不気味なものもあります】

神話のサラマンダーは、また、おおくの寓話につつまれている。サラマンダーは紅蓮の焔の真ん中に棲息しており、もしかまれると、つよい毒に侵されるとするものだ。
ところが真実は、サラマンダーは確かに、体表から白っぽいねばねばした体液を分泌する。その量はとても多く、もしサラマンダーを炎のなかに入れても、火の熱から身を守り、なかなか死なない。この体液には、強烈な臭いと、渋い味があるが、少しも毒性はない。
それでも奇っ怪な外観と、柔らかくべとついた躰は、ふつうは有害な生物かとおもわせる。ところが実際のサラマンダーは、害意の無い生物で、弱くて臆病であり、ほとんど耳がきこえず、目も見えないのである。

古代人は、サラマンダーを炎の表象として崇めていた。
詩人たちは、愛の価値と象徴のシンボルにした。
歴史家、考古学者たちは、逆境にあっても誠実な典型の生物と見なしていた。そして ルーバン・ジェリオ(Louvan Géliot) によれば、サラマンダーは高潔と勇気を表しているのである。フランス国立印刷所 旧ロゴ《国立印刷所の新しいロゴ —— Le nouveau logo de l’Imprimerie Nationale》
フランス国立印刷所は定款を変更して、あたらしいロゴとしてやはり「サラマンダー」の意匠を採用した。
あたらしいロゴとして、今回も神話の生物サラマンダーを選定したのは、フランス国立印刷所のながい歴史と、象徴主義にふかく結びついている。
フランス国立印刷所 新ロゴフランスヴァロワ朝、第9代フランソワ1世(François Ier de France,  1494-1547)は、フランスにルネサンスをもたらし、また1538年にフランス王室で印刷事業をはじめたひとである。フランス国立印刷所は、この年1538の創立をもってその淵源としている。
フランソワ1世は、みずからと、その印刷所の紋章として、フランス王家の伝統としての百合の花を象徴する王冠 【画像集リンク:フランス王家の紋章】 とともに、火焔のなかに棲息するサラマンダーを取りいれた。
そこにはまた、ギャラモン(Claude Garamond,  1480-1561)の活字父型彫刻による標語を付与した。
「Je me nourris de Feu et je L’éteins   意訳:吾は火焔をはぐくみ、それを滅ぼす」

このサラマンダーは何世紀もの歴史のなかで、すこしずつ意匠をかえて、フランス国立印刷所の紋章としてもちいられてきた。それらの意匠変遷の記録のすべてはフランス国立印刷所にのこされているが、21世紀のはじめに、どれもが幾分古ぼけた存在とみなされ、それを「モダナイズ」する計画がもちあがり、フランス国立印刷所のデザインチームが改変にあたった。

その結果よみがえったサラマンダーは、フランス国立印刷所の伝統を継承しつつ、かぎりなく前進をつづける、あたらしいフランス国立印刷所のシンボルとして再生された。

【良書紹介】 野村保惠『本の品格-電子書籍にも必要な校正読本-』

『本の品格』野村保惠朗文堂がなにかとお世話になっている編集・校正界の大先輩、野村保惠さんが印刷学会出版部から新刊を上梓されました。
野村保惠さん(1928-)は、「硬筆風細明朝 杉明朝体」の製作者・故杉本幸治(1927-2011)と同世代で、ともに東京府立工藝学校印刷科を卒業されたかたです。
お付きあいのはじめの頃は、中国の書芸家「王羲之」を「王義之」とやり、お名前を「野村保恵」とやって、野村さんから、いかにも江戸っ子らしく、ポンポンと、やんわり(きつ~く)お叱りを頂戴しました。もう懐かしいおもいでになりました。
最近の野村保惠さんは、人格・品格ともに重厚さをまされ、後進の若者にも円熟した視点からのおはなしが増えてきました。皆さまにもぜひお読みいただきたい好著です。
───────
書  名 : 本の品格 -電子書籍にも必要な校正読本- 
編著者 : 野村保惠 著
発行元 : 印刷学会出版部
      四六判・260ページ。モノクロ(一部2色刷り)
定  価 : 2,000 円+税

【内容紹介】
文字がある限り、校正という作業が残ります。それはアナログにもデジタルにも差異はありません。本書は校正者の基本常識や、誤記・誤植の実例、「素読み」への対応などの豊富な内容を含みます。巻末には35ページの大ボリュームで、間違えやすい変換ミスの例を多数収録しました。
編集・校正界の重鎮が、長い経験で培った校正知識を詰め込んだ、本づくりに携わるすべての人に必須の書です。 

【目   次】
第一部 ―― 校正者の常識
校正とは
校正の方法
印刷校正記号
校正の流れ
漢字の字体
表記の統一
組版ルール
第二部 ―― 校正者の非常識 素読みの問題
誤記・誤植のいろいろ
固有名詞
入力・変換
誤植のいろいろ
附 録 ─── 変換ミス、ローマ字入力のミス、コンピュータソフトによる自動ルビ、
        OCR入力の誤植例

『平野富二伝』刊行記念 展示・講演会終了いたしました。

《両日とも好天に恵まれ、多くの皆さまにご来場いただきました》
2013年11月30日[土]、12月01日[日]の両日にわたって開催された『明治産業近代化のパイオニア――平野富二伝』刊行記念展示・講演会(主催 平野家、協力:朗文堂、後援:理想社・タイポグラフィ学会・アダナプレス倶楽部)は、多くのご来場者をお迎えして無事に終了いたしました。
ご来場いただきました皆さま、ご協力いただきました皆皆さまのご尽力にふかく感謝いたします。
────────────────
『平野富二伝』著者:古谷昌二氏の講演会は、用意した椅子席がたりなくなるほどの盛況で、講師:古谷さんによって諄諄と説かれていく、明治産業近代化に果たした平野富二の功績の大きさに、ご来場者もあらためて驚かれたというご感想がたくさん寄せられました。

またはじめてひろく公開された平野家所蔵品は、平野富二の逝去後、関東大震災、戦禍などの大きな災禍のなかでも、平野家一門によってたいせつに守りぬかれてきた品品でした。これらの一次資料の数数に、皆さまは熱心にみいっておられました。

『平野富二伝』著者・古谷昌二氏と実兄・古谷圭一氏

『平野富二伝』会場入口 岡田c 『平野富二伝』会場 講演前 『平野富二伝』会場2 岡田C 『平野富二伝』福地・西郷 岡田cご後援いただきました タイポグラフィ学会 は、本木昌造賞平野富二賞 の両賞をもうけており、
「平野富二賞は、タイポグラフィの普及発展に著しく功績のあった個人及び団体に対するもので、その対象者は社会へのタイポグラフィの認識を高める行動及び啓蒙などにおいて、その事績が本学会にとどまらず、広く社会に貢献していると認められるものです」
としており、両賞関連資料の展示と、その活動報告をされました。

理想社 は、今回の展示・講演会にさいし、相当量作製されたパネル類の製作に協力いただき、また搬出入にもご協力いただきました。
平野富二自作短歌【動画:YouTube 3:41 活版印刷〈公版書籍印刷と端物印刷〉端物印刷 Adana-21J 】

アダナプレス倶楽部 は、いつものように「活版オジサン」(明治36年版『活版見本』東京築地活版製造所所収、電気版・ボーダーを使用)を掲げての参加でした。
今回は、平野家にのこされた池原奞(シュン、香穉カワカ)の画幅・書軸・短冊がきわめて多く、平野富二と池原奞シュンが相当親密な関係にあったとみられることにひそみ、本木昌造活字復元プロジェクトで再生した、いわゆる「和様三号活字」をもちいて、平野富二の明治20年自作短歌、
「世の中を 空吹く風に 任せ置き  事を成す身は 國と身のため」
の活字組版を用意し、小型活版印刷機 Adana-21J によってご来場者ご自身での印刷体験をしていただきました。
────────────────
《掃苔会と、通運丸。雑司ヶ谷ダラーイ船渠での進水式》
会場となった日展会館の近くには「谷中霊園」があります。ここには平野富二の巨大な顕彰碑と塋域エイイキがあり、その友人・知人、明治産業近代化に貢献されたひとびとの墓地もたくさんあります。
今回は『平野富二伝』に紹介された、石川島造船所関係のかたがたの資料も多数加わり、また幸いなことに、好天にめぐまれ、平野家ご長老の参加をふくめ、とても意義深い「掃苔会」となりました。

また展示には平野富二設立「石川島平野造船所」に源流を発する企業「株式会社 IHI 」のご協力もいただきました。
そこで展示の一環として「石川島資料館」にある、石川島平野造船所で最初に建造された、外輪式の蒸気船「通運丸」60トンなどの模型を拝借しようとしたところ、模型とはいえやはり活字とちがってそこは船で、とても気軽に移動するわけにはいかず、急遽紙製のちいさな模型を製作・展示することにしました。
通運丸模型 通運丸全体
平野富二の業績のうち、活字製造と活版印刷機器製造の分野には、インキ(英:インク)、ピンセット(英:ツィーザー)などの、オランダ語由来のことばがのこります。
もうひとつの造船・機械製造業の分野でも、やはり江戸期長崎出島からの情報発信のなごりがみられ、ふるい文献には「ダラーイ船渠」などとしるされています。
これは英語ではドライドック、現在でも造船界では乾式船渠ともされるようです。
今回の通運丸製作は、豊島区のマンションの一室「雑司ヶ谷ダラーイ船渠」で進水し、会場で艤装(爪楊枝についた旗2本を艦首と艦尾にさしただけですが)されて、無事に展示されました。

もうすこし整理がすすみましたら、今回の詳細報告の舞台を 《タイポグラフィ・ブログロール 花筏》 に移して順次ご報告いたします。
『平野展』ポスターL明治産業近代化のパイオニア
『平野富二伝』 考察と補遺  古谷昌二編著
刊行記念 展示・講演会
─────────
日 時 : 2013年11月30日[土]-12月01日[日]
      11月30日[土] 展示 観覧  10:00-16:30
                  著者講演会 14:00-16:00
             12月01日[日]  展示 観覧  10:00-15:00
                 掃 苔 会   10:00-12:00
      編著者・古谷昌二氏を囲んでの懇話会、サイン会は、会期中随時開催
会 場 : 日展会館
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主 催 : 平 野 家
協 力 : 朗 文 堂 
後 援 : 理想社/タイポグラフィ学会/アダナ・プレス倶楽部

【イベント開催趣旨】
平野富二没後120年、平野活版製造所(のちの東京築地活版製造所)設立140年、石川島造船所(のちの石川島平野造船所・現 IHI)創業160年という記念すべき年にあたり、古谷昌二氏編著『平野富二伝』が刊行されました。

本展示講演会は『平野富二伝』に詳細にしるされた、明治前期の活字版印刷術の黎明期に、活字製造、活版印刷機器製造ならびに技術基盤の確立に活躍し、ついで、造船、機械製造、土木工事、鉄道敷設、水運開発、鉱山開発など、わが国近代産業技術のパイオニアとして、おおきな業績をのこした平野富二(1846-92)に関して、これまで一般にはあまり知られていなかった事績を発掘し、その全貌を紹介し、再認識していただくことを目的とします。

同時に、明治前期の工業界をリードした、技術系経営者としての平野富二の多彩な事績の紹介が、そのままわが国近代の産業技術発達史の一断面をなすものであるとの認識のもとに、関東大震災や第二次世界大戦の戦禍を乗りこえ、平野家に継承されてきた貴重な資料を中心に、本格的にははじめて資料を整理・展示し、《明治産業近代化のパイオニアとしての平野富二像》を描きだすものです。

『平野展』フライヤー