【情報過多の時代の NEWS】歌舞伎公式総合サイト|歌舞伎美人 ── かぶきびと 第641号<最終号>|2019年2月28日

歌舞伎人メルマガ最終回歌舞伎公式総合サイト
歌舞伎美人 ── かぶきびと
第641号<最終号> 2019年2月28日
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歌舞伎公式総合サイト「歌舞伎美人 ── かぶきびと」のメールマガジンがついに最終回を迎えた。
ふるい奴だ、I T 弱者め ── なんと罵られてもかまわない。淋しいおもいでいっぱいである。
10年余の付きあいだったのだろうか、ほぼ毎週木曜に「かぶきびと」は配信されてきた。
最初は画像はちいさく、情報量も少なかったと記憶している。最近は「画像の表示」が設定されて、これをクリックすると大きな画像が表示されるようになった。

今後は「松竹公式 LINE 」を中心に「Facebook」「Twitter」で情報提供がなされるらしい。
ふるい奴だ、I T 弱者め ── なんと罵られてもかまわない。いずれもやつがれはできるだけ関わりたくないメディアである。
そもそも歌舞伎は庶民藝能として発祥し、時代の尖端を駈けぬけてきたエンターテイメントである。その挑戦が積みかさなって伝統芸能と呼ばれるにいたった。したがって「伝統」などということばにおぼれることなく、あたらしいメディアに移行することに異論はない。

それでも40年余にわたって歌舞伎をみつづけ、「かぶきびと」に馴染んできたやつがれらを、安易に軽便なメディアに誘導するのには抵抗がある。すなわち大きな座館で大歌舞伎をみようと念願する愛好者が、たとえきっかけだけとしても、スマートフォンの小さな画面での情報収集に満足できないことは自明の理ではなかろうか。
せめて当分のあいだは、<歌舞伎公式総合サイト歌舞伎美人 ── かぶきびと>の WebSite で、パソコンの大画面で情報を閲覧できるようにしておいて欲しいと念願するしかないいま。