ギャルリー 東京ユマニテ
奥村浩之彫刻展 「Ciclo / Cycle」
OKUMURA Hiroyuki New Sculptures
会 期 2020年1月14日[火]-2月1日[土]
開廊時間 10:30-18:30 日曜日休廊
後 援 在日メキシコ合衆国大使館
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ギャルリー東京ユマニテでは初めてとなる奥村浩之-おくむら・ひろゆき-の展覧会を開催いたします。
奥村は1963年生まれ。金沢美術工芸大学で彫刻を専攻、1988年同大学大学院修士課程を修了。学生時代にメキシコを訪れ、ピラミッドなど古代文明における表現の自由さに感銘を受けた奥村は、1989年にメキシコへ渡り、以来30年間メキシコで作家活動を続けています。メキシコ各地の美術館で個展を開催、パブリックアートも数多く手がけています。近年ではニューヨークでも個展を開催し、2020年にはフロリダの森上美術館を皮切りに米国内を巡回する展覧会に出品予定です。
メキシコ産の石を使う奥村の作品は、縦横に広がるダイナミックな動きと自然の中で朽ちていくような儚さをあわせ持ち、石そのものの美しさや表情の豊かさが目を引きます。そこには奥村がメキシコで目にしている自然の風景や、日々感じている時間の流れが写し取られているかのようです。
本展では、高さ 130 cm、幅 190 cm の大作を中心に、石彫作品を 5 点展示いたします。また、展覧会に合わせて刊行されるカタログには、奥村の主要な作品やパブリックアートの図版に加え、世田谷美術館館長・酒井忠康氏との対談も収録されます。日本で奥村の新作を展示する貴重な機会ですので、ぜひお見逃しなくご高覧いただきますようお願いいたします。
〈作家コメント〉
「 Ciclo 展 」に寄せて
メキシコに移り住んで30年が経ちました。日本では味わえることがなかった新たな体験に感化されていく自分を自覚しながら、わき上がってくる感覚や思いを彫刻にこめて制作を続けています。
メキシコの自然は豊かです。大胆です。その前にいる自分は、素直にその風に吹かれるしかないような気がします。すると、なぜか自分が開かれていくような気持ちに誘われていきます。開かれている自分の前には、いつも彫刻が待ってくれています。それが作品と化していきます。
>> 奥村浩之 略歴
奥村 浩之 OKUMURA Hiroyuki | |
1963 | 石川県金沢市に生まれる |
1986 | 金沢美術工芸大学美術学部彫刻科卒業 |
1988 | 金沢美術工芸大学大学院修士過程修了 |
1989 | メキシコに渡る 現在、ハラパ市在住 |
[主な個展] | |
1999 | 「Antes del Hombre」 日仏文化センター エスパス ハットリ(パリ、フランス) |
2002 | 「Resonancia de Piedra」 天理日仏文化センターギャラリー(パリ、フランス) |
2003 | 「Inside of all」 ハワード スコットギャラリー(ニューヨーク、アメリカ) |
2005 | 「Paisajes Terrenales」 カサ ディエゴ リベラ美術館(グアナファト、メキシコ) |
2008 | 「Messengers」 ハワード スコットギャラリー(ニューヨーク、アメリカ) |
2013 | 「Nest of Wind」 ハワード スコットギャラリー(ニューヨーク、アメリカ) |
2016 | 「Memoria y Sentido」 フェデリコ シルバ現代彫刻美術館(サン ルイス ポトシ、メキシコ) |
2017 | 「Percepción」 アルテ オイ ギャラリー(メキシコシティー、メキシコ) |
2018 | 「Hombre, mito, camino y vida」 大学付属ギャラリー ラモン アルバ デ ラ カナル(ハラパ、メキシコ) |
2019 | 「Hiroyuki Okumura 2019」 マヌエル フェルゲーレス抽象美術館(サカテカス、メキシコ) |
2020 | 「Ciclo」 ギャルリー東京ユマニテ(東京、日本) |
[主なループ展] | |
2001 | 「Outside Japan : Three Sculptors」 ハワード スコット ギャラリー(ニューヨーク、アメリカ) 「一期一会展」 大学付属チョッポ美術館(メキシコシティー、メキシコ) 「Quinta Bienal Monterrey FEMSA」 セントロ デ ラス アルテス(モンテレイ、メキシコ) |
2004 | 「Proyecto – Merida de Yucatan: Ciudad de la Escultura」 (メリダ、メキシコ) |
2006 | 「White II」 ハワード スコット ギャラリー(ニューヨーク、アメリカ) |
2011 | 「Selva de Cristal」 大学付属チョッポ美術館(メキシコシティー、メキシコ) |
2017 | 「Jardin de Selenita 水晶の庭」 フランツ マイエル美術館(メキシコシティー、メキシコ) |
2018 | 「Japopenisimo」 金沢市民芸術村(石川、日本) |
2019 | 「現在地:未来の地図を描くために[2]」 金沢21世紀美術館(石川、日本) |
[パブリックコレクション] | |
1988 | 金沢美術工芸大学(石川、日本) |
1997 | チャパス州立大学(チャパス、メキシコ) |
1998 | ベラクルス州立彫刻公園(ハラパ、メキシコ) |
1999 | 日仏文化センター エスパス ハットリ(パリ、フランス) |
2000 | ソソポル シティーギャラリー(ソソポル、ブルガリア) イリンデンチ・アート・ファンデーション(ストゥルミアニ、ブルガリア) |
2001 | 金沢21世紀美術館(石川、日本) アゴラ デ ラ シウダ(ハラパ、メキシコ) |
2002-04 | 壁面レリーフ他 ホテル ガレリア プラサ(ベラクルス、メキシコ) |
2004 | グルーポ チェドラウイ セントラル オフィス(メキシコシティー、メキシコ) |
2005 | スイミングスクール アクア X(ハラパ、メキシコ) |
2007 | ホテル カサレイナ(プエブラ、メキシコ) |
2009−13 | ベラクルス州立大学 文化センタートラクナ(ハラパ、メキシコ) |
2011 | カサ ベラクルス(ハラパ、メキシコ) |
2014 | ショッピングセンター モンテマグノ(ハラパ、メキシコ) |