長崎歴史文化博物館
特別展 アール・ヌーヴォーの装飾磁器
2016年10月29日-12月4日
アール・ヌーヴォーは、欧米で19世紀末から20世紀初頭にかけて全盛を極めた工芸や建築、グラフィック・アートなどの多岐にわたる装飾様式で、流れるような曲線によって構成されていることを特徴とします。
こうした流行は、同時代における陶磁器のデザインにも顕著であり、美しく優雅な作品や東洋陶磁に倣った作品が次々と誕生していきます。これは、透明釉の下に多色の模様を施すような釉下彩をはじめとする新しい技術や技法の開発があって、初めて可能になったものといえます。
本展は、アール・ヌーヴォー様式によるヨーロッパ名窯の作品の数々を、国内において総合的に紹介する初の展覧会です。1889年と1900年のパリ万国博覧会を軸に、釉下彩を伴ったセーヴルやロイヤル・コペンハーゲン、マイセンなどの作品を中心としながら、上絵付や結晶釉などの加飾による作品をまじえて幅広く展示します。
さらに日本との結びつきを示す作品、および関連するリトグラフや素描、書籍を併せた約200点によって多彩な様相を紹介していきます。
【 詳細 : 長崎歴史文化博物館 】