【会期末迫る 文京区立森鷗外記念館コレクション展】 死してなお──鷗外終焉と全集誕生 四月二日[日]まで

20170321173649_00001 20170321173649_00002文豪・森鷗外は、大正十一年七月九日午前七時、自宅観潮楼でその生涯を終えました。
死の間際まで職務に励み、また著作のための調査に努め、自らの不調を自覚しながらも診療を拒み続けました。鷗外は死に直面しながら、どのような心持ちで最期の日々を過ごし、どのような言葉を遺したのでしょうか。当館には、鷗外の終焉に関する資料が多数遺されています。これらの資料を一挙展示し、鷗外逝去までの日々に迫ります。

鷗外逝去から十余日後、鷗外の葬儀委員長を務めた与謝野寛のもとに、『鷗外全集』刊行の企画が舞い込みました。寛は、鷗外と親交の深かった平野万里や永井荷風らを中心とした編集会を結成し、『鷗外全集』刊行に着手します。鷗外顕彰の第一歩とも言える『鷗外全集』刊行の経緯を、与謝野寛の書簡を中心に辿ります。

鷗外が死してもなお人々の記憶に残り、現代まで顕彰され続けるのは、鷗外を親しみ敬ってきた先人たちの尽力にほかなりません。鷗外終焉の地であり、鷗外の業績を顕彰する文京区立森鷗外記念館で、生から死へ、死から再生へと向かう鷗外の姿を追います。

【 詳細 : 文京区立森鷗外記念館