離郷のいたみ
ロマノ ・ ヘニ
プリントギャラリー展示/販売
2017年 10月7日[土]- 8日[日] の2日間
開館時間 : 15:00 -20:00
オープニングと解説
2017年10月7日(土)
18:00 -20:00
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{プリントギャラリー 阿部宏史}
ロマノ・ヘニ(1956–)は、グラフィックデザイナー・タイポグラファとして活躍する傍ら
スイスのバーゼルに構えた自身の工房で活版印刷による本を作り続けるかたです。
新刊〝離郷のいたみ〟は、福島における原発の災禍をテーマに、企画・執筆・印刷・製本
までをすべて自身一人で制作した図書で、その出版を記念した展覧会が
プリントギャラリーで開催されます。
展覧会では同書のほかに、和文のテキストのみの小さな本、組版の為のスケッチ、
校正刷、制作過程を示すスライドなどが併せて展示されます。
入念に設計された活字による組版、レイアウト、図像、そしてそこに込められた
政治的なメッセージは、1920年前後に制作された、エル・リシツキーやヴェルクマンに
よる本や雑誌〝声のために〟〈The next call〉が、当時のタイポグラフィやデザインに
担わせた「熱」のようなものを、2017年の読者に再び想起させることだろう。
離郷のいたみ
サイズ : 23.5 x 26.6 cm
ページ : 64ページ
印刷 : 活版印刷 使用した和文活字は佐々木活字店より
本文用紙 : 市販のキッチンペーパー
企画・執筆・組版・印刷・製本・出版 : ロマノ・ヘニ/Büro für Gestaltung
2014年10月 来社されたロマノ・ヘニさん
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スイスの ロマノ・ヘニ(Romano Hänni)さんから、2011年03月11日に襲来した<東日本大地震>と、それにともなう原子力発電所の被害がもたらした癒しがたい厄災について、造形者として万感のおもいをこめて製作した創作図書〝離郷のいたみ〟(テキストは独・英・日表記)のPDFデーターをご送付いただきました。
同展主催者の阿部宏史さんとも相談して、その一部を直前情報としてご紹介します。
皆さま、この週末はぜひとも プリントギャラリー での展観をお勧めいたします。
【 詳細情報 : print gallery Tokyo 】 { 文字壹凜 Summary }