【展示会】 国立公文書館 平成29年度 第4回企画展 「太田道灌と江戸」3月10日まで

公文書館オモテ 国立公文書館ウラ国立公文書館 平成29年度 第4回企画展
「太田道灌と江戸」
会 期   平成30年1月13日[土]-3月10日[土]
開館時間  月-土曜日  午前9時15分-午後5時00分 * 日曜、祝日は休止
会 場   国立公文書館 本館
入場料   無 料
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江戸城を築いた武将である太田道灌について、その生涯に関する資料と、徳川家康入部以前の中世の江戸に関する資料を取り上げ、道灌が生きた15世紀後半の関東の戦乱についてご紹介いたします。
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《おもな展示から》

3001_01◯『長禄年中江戸図』(ちょうろくねんちゅうえどず)
道灌が江戸城を築いた当時の江戸の様子を描いたとされる絵図で、画像は文化3年(1806)に作成された写です。「溜池」など、道灌の時代には見られない地名が記されていますが、道灌が江戸城を築いた事績が、後世に注目されたことを示す資料です。

3001_03◯『江戸名所図会』(えどめいしょずえ)
江戸府内および近郊を対象とした絵入り地誌です。編者は江戸神田の町名主の斎藤家父子三代(長秋・莞斎・月岑)で、挿絵は長谷川雪旦が描いています。天保5年(1834)、同7年の2回に分けて刊行されました。画像は、道灌の有名な伝説の一つである「山吹の里」の場面です。
この伝説は、鷹狩の帰途に雨が降ってきたので、蓑を借りようとした道灌に対して、女性が何も言わずに山吹の花を差し出し、それが「後拾遺和歌集」にある「七重八重 花は咲けども 山吹の みのひとつだに なきぞかなしき」という和歌にかけていることを後から知った道灌が、自分の不明を恥じて和歌を学ぶようになったという話です。

3001_04◯『鎌倉大草紙』(かまくらおおぞうし)
戦国時代頃に成立したとされる軍記物語で、南北朝の内乱を記した軍記物語である「太平記(たいへいき)」の欠を補うという意味から、「太平後記(たいへいこうき)」という別称もあります。
上中下の3巻構成で、康暦元年(1379)から文明11年(1479)まで、鎌倉公方足利氏の動向を中心に、関東の政治情勢が記されています。同時代の資料が少ない15世紀後半の関東の政治情勢を語る重要な資料です。

【詳細資料: 国立公文書館