【公演】二十五世観世左近記念 観世能楽堂|3月観世会定期能|2020年3月1日

観世会舞台

観世会主催公演のご案内
── 能楽を観る 能のすすめ PDF 951 kB ── 

現代ではビルの中に設けられたりしますが、能楽堂は屋根のある6m四方の本舞台と橋掛かり、鏡の間からなる能専用の舞台です。ヒノキの白木造りで、必要以上の飾りはありません。床下にはおおきな甕・壷が入れてあり、音の響きを大切にしています。
◉ 目付柱-めつけばしら-
面-おもて-を着けた演者は、面の小さな目の穴から見えるとても狭い視界でしかないので、常にどこかに目標物を必要とします。そこで舞台で舞い始めた演者が、目を付けて演技をする柱という意味で、目付柱とされています。しかしこの柱は観客の側から見ると邪魔な目障りな代物で、観能は座席の位置によって大きく料金が異なります。そのため良い席から予約で埋まっていきます。
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観世会は『風姿花伝』を著した、室町時代の観阿弥、世阿弥の流れを汲む観世流の26世宗家として、現代の能楽界を牽引しています。観世能楽堂では全国の観世流を代表する演者によって年10回、毎月第一日曜日に「観世定期能」開催されています。また年2回、春四月・秋十月に開催される特別公演「観世会別会」のほか、「東京観世会」「荒磯能」「観世会素謡会」などが開催されています。{活版 à la carte}では「観世定期能」「観世会別会」を中心に紹介しています。

20200106123201141202001061232187874二十五世観世左近記念 観世能楽堂
3月観世会定期能
日  時  2020年3月1日[日]
開  場  午後12時20分  開演:午後1時
演目演者

       「清経 替之型」   梅若 万三郎
狂 言   「狐塚」                       三宅  近成
 能    「阿古屋松」        観世  清和
 能   「殺生石 白頭」    清水  義也

◉ 今月紹介の能面
中将-ちゅうじょう
王朝の貴公子の容貌を表す面といわれ、在原業平-ありわらなりひら-の役職であった右近衛中将にちなんで名づけられたものと伝えられている。眉間に刻まれた皺は人間の業苦から開放されるため、仏にすがり神になろうとする苦しみを表現している。河内作。江戸時代。

【チケット発売】
 1 月 7 日[火]10時より  観世能楽堂事務所 ☎03-6274-6579

能楽堂販売         12月1日[日]ゟ
電話・インターネット 12月3日[火]10時 ゟ

[ 詳細: 観世能楽堂 ]