【展覧会】たばこと塩の博物館|丸山コレクション|西アジア遊牧民の染織 塩袋と伝統のギャッベ展|’22年2月26日-5月15日|

20220407164344_0000120220407164344_00002

たばこと塩の博物館
丸山コレクション 西アジア遊牧民の染織
塩袋と伝統のギャッベ展
会  期  2022年2月26日[土]-5月15日[日]
会  場  たばこと塩の博物館 2階特別展示室
開館時間  午前10時-午後5時(入館締切は午後4時30分)
      * 状況により開館時間を変更する場合があります。
休  館  日  毎週月曜日
所  在  地  東京都墨田区横川1-16-3(とうきょうスカイツリー駅から徒歩8分)
入  館  料  一般・大学生 100円、小・中・高校生 50円、満65歳以上の方 50円
      * 年齢がわかるものをお持ちください。
主  催  たばこと塩の博物館
──────────
イランを中心とした西アジア地域に展開するカシュガイ族やクルド族、バルーチ族といった遊牧民たちは、伝統的に、各部族を象徴する紋様を羊毛で織り込んだ塩袋を制作・伝承してきました。塩袋は、遊牧生活に不可欠な “ 塩の役割 ” を物語る好資料でもあり、同館でも過去 2 回の特別展で紹介してきました。
3 回目となる今回も、「丸山コレクション」から 塩袋をはじめ、いくつかの用途の作品を選び展示します。丸山コレクションは、現地でも入手不可能な百-数十年前の絨毯を中心とした、遊牧民染織品の一大コレクションです(個人の資料であり通常は非公開)。
今回の展覧会で重点を置いた「ギャッベ」は、太い糸で粗く織られ、素朴で大ぶりな意匠を描き出した “ 絨毯の原型 ” ともいえる染織品です。かつての遊牧生活の中で織られた古いギャッベは、自分たちが使うために、織り手が自由な発想で作った生活用具としての味わいがあります。
本展では、塩袋やギャッベに加え、精緻な織りや深い色合いが魅力的な絨毯、草木染めが美しいキリムなど、すべて初公開の約90点を通して、西アジア遊牧民の文化を紹介します。

《 丸山コレクション ── 展示作品の一部紹介 》
塩袋(ナマクダン)

塩を入れるための専用の袋で、イランでは「ナマクダン」と呼ばれます。
家畜の頭が入らないように、開口部を狭くした 凸型 をしているのが特徴です。
塩を欲しがる家畜の習性を利用して、群れをコントロールするなど、遊牧生活に不可欠な “ 塩の役割 ” を物語る好資料でもあることから、同館でも注目しています。
持ち主がすぐわかるように、部族を象徴する柄など、特徴的な<文様>が織り込まれ、房飾りがついたものもあり、染織品として見ても楽しめます。

Photo01塩袋(ナマクダン) 
南イラン カシュガイ・ルリ族  1930年頃 羊毛 60 × 50 cm
並列した緻密な連続文で構成されています。
Photo02塩袋(ナマクダン)
南イラン カシュガイ族アラブ   1930年頃 羊毛 65 × 58 cm
中央に樹を立て、枝葉の先には花が描かれています。
Photo03塩袋(ナマクダン) 
東イラン バルーチ族   1960年頃 羊毛 110 × 70 cm
中央にバルーチ族の伝承紋(S字変形連結文)が織り込まれています。
Photo04塩袋(ナマクダン) 
北東イラン(ホラサン)バルーチ族   1970年頃 羊毛 55 × 44 cm
バルーチ族の塩袋は房付きのものが多いが、この作品は房なしである。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳細 : たばこと塩の博物館

【 YouTube たばこと塩の博物館公式チャンネル 丸山コレクション 西アジア遊牧民の染織
塩袋と伝統のギャッベ展   05:15 】