【展覧会】かごしま近代文学館|特別企画展 没後100年 さまよえる有島武郎展|’23年10月27日-11月27日|

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かごしま近代文学館
特別企画展 没後100年 さまよえる有島武郎展
会  期  2023年10月27日[金]- 11月27日[月]
休  館  日  火曜日
時  間  9時30分 - 18時(最終入館は 17時30分 まで)
会  場  かごしま近代文学館 文学ホール
       892-0853 鹿児島県鹿児島市城山町5-1 TEL 099-226-7771
料  金  大 人 600円、 小・中学生 300円
      * かごしま近代文学館 常設展も観覧いただけます。
      * チケット各種優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
監  修  石田忠彦(かごしま近代文学館 アドバイザー)
主  催  鹿児島市、公益財団法人かごしま教育文化振興財団 
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人は相対界に彷徨する動物である。 有島武郎「二つの道」より

有島武郎(ありしま たけお 1878-1923)は、鹿児島県出身の官僚で実業家の父を持ち、代表作「或る女」「生れ出づる悩み」「カインの末裔」「一房の葡萄」「惜みなく愛は奪う」など、数々の名作を生み出した作家です。
有産階級の長男として生まれた武郎は、常に悩みを抱え、彷徨し、ある時は信仰に、ある時は思想に、ある時は文学に拠り所を求めました。没後100年を経た今でも、家族、信仰、貧困と格差、アイデンティティの確立など、彼の抱えていた問題や葛藤は普遍的なものであり、現代を生きる私たちにも様々な示唆を与えてくれます。

本展では、常に「何をなす可きか」に苦悩し逡巡した有島武郎の人生を、豊富な資料で辿るとともに、彼が作品に込めたメッセージを読み解きます。
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< 展示構成 >
1⃣ 有島武郎を育んだもの / 2⃣ 札幌へ / 3⃣ アメリカ、そしてヨーロッパへ / 4⃣ 再び札幌へ / 5⃣ 創作の道 / 6⃣ 彷徨の果てに

< 主な展示資料 >
有島家家系図、写経、学生時代の落書き、自筆「数学帳」(有島記念館)、自筆「観想録」(日本近代文学館)、愛用の聖書(有島記念館)、スケッチブック(日本近代文学館)、滞欧中の自筆水彩絵はがき(日本近代文学館)、吹田順助あて書簡(有島記念館)、有島農場金銭出納帳(有島記念館)、妻・安子あて書簡(日本近代文学館)、自筆「父・武の肖像」(日本近代文学館)、原稿「生れ出づる悩み」(日本近代文学館)、水彩画「有珠無名谷の煙」(北海道立文学館)、木田金次郎あて書簡、原稿「『或る女』後編 書後」(北海道立文学館)、自筆「解放記念碑文案」(有島記念館)、波多野秋子あて書簡(北海道立文学館)、弟妹あて遺書(有島記念館) 等

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
詳 細 : かごしま近代文学館