【良書紹介】 竹内整一 『やさしさと日本人』 ―日本精神史入門(ちくま学芸文庫) ゆえありて著者の 竹内整一 氏とは友人です。ですから竹内氏が「やさしい」ひとだということは十分知っています。 ところがこのあまりにもふつうにもちいられてきた「やさしい」ということばは、ときとしてなにを意味するのかが判然としません。そのために竹内氏は万葉の時代から現代までの「やさしい」の語義の変遷を丁寧にたどり、日本人の倫理の根底にひそむ「やさしい」をあぶりだしています。 皆さまに本書をお薦めします。 【 詳細: 筑摩書房 】