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【展覧会】千葉市美術館|企画展 千葉市美術館コレクション展 両洋のまなざし 石井光楓|’24年4月6日-6月16日|開幕壹箇月再紹介

千葉市美企画展A 千葉市美BB☆ 活版アラカルト掲載図版のほとんどは 図版画面をクリック or タップすると拡大表示されます ☆ 

千葉市美術館
企画展 千葉市美術館コレクション展
両洋のまなざし 石井光楓
会  期  2024年4月6日[土] – 6月16日[日]
会  場  千葉市美術館
      〠 260-0013 千葉県千葉市中央区中央3-10-8
      tel 043-221-2311(受付時間 10:00 – 18:00)
休  室  日  4月15日[月]、5月7日[火]、20日[月]、6月3日[月]
      * 第1月曜日は全館休館
観  覧  料  一 般 500円、大学生 400円、小・中学生、高校生 無料
      ◎ 同時開催の「板倉鼎・須美子展」をご観覧の方は無料
      ◎ 本展観覧券で5階常設展示室「千葉市美術館コレクション選」もご覧いただけます
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  千葉市美術館
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「板倉鼎・須美子展」と同時開催の千葉市美術館コレクション展では、板倉夫妻と同時期にパリに留学した洋画家・石井光楓(1892-1975)を取り上げます。
夷隅郡浪花村岩船(現在の千葉県いすみ市)に生まれた石井光楓(本名・政二)は、日本画家である石井林響に師事したのち、22歳の頃に日本美術院研究所の門をたたき、洋画に転向しました。1921(大正10)年の第3回帝展出品作が特選候補となるなど着実に実力をつけていた光楓ですが、海の向こうへと憧れを抱き、留学を決意します。
30歳の光楓はまずアメリカへと向かい、続いてパリを目指しました。パリに到着した1925(大正14)年、アカデミー・ジュリアンにて本格的に洋画を学びます。1920年代のパリは、世界中から芸術家が集まり、さまざまな芸術潮流が花開くなど、創造的なエネルギーに満ちていました。エコール・ド・パリ全盛期の只中に身をおいた光楓は、藤田嗣治ら活気あふれる画家たちと交流をしながら、優れた描写力を身につけ、才能を開花させていきます。この頃の作品は特に東洋的な詩趣に富み、両洋の視座を得た光楓の作品は「ネオ・オリエンタリスム」なものとして注目を集めました。得意とした水彩画、そして実直に取り組んだ油彩画にはそれぞれ西洋と東洋のまなざしが注がれ、光楓の制作に対する探究心があらわれています。
1931(昭和6)年に帰国してからは主に春陽会に活躍の場を求め、1949(昭和24)年には会員となります。また、同年に郷里に戻った光楓は、千葉県立長生第一高等学校(現・千葉県立長生高等学校)にて美術を教え、教育者として後進育成にも尽力しました。
本展では、当館所蔵の光楓作品の中から滞欧米時代の作品を中心に展観し、画業60年の歩みを回顧します。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
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【展覧会】千葉市美術館|企画展 板倉 鼎・須美子展|’24年4月6日-6月16日|

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千葉市美術館
企画展 板倉鼎・須美子展
会  期  2024年4月6日[土] – 6月16日[日]
会  場  千葉市美術館
      〠 260-0013 千葉県千葉市中央区中央3-10-8
      tel 043-221-2311(受付時間 10:00 – 18:00)
休  室  日  4月15日[月]、5月7日[火]、20日[月]、6月3日[月]
      * 第1月曜日は全館休館
観  覧  料  一 般 1,200円、大学生 700円、小・中学生、高校生 無料
      ◎ 本展観覧券で5階常設展示室「千葉市美術館コレクション選」もご覧いただけます
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
特別協力  松戸市教育委員会
後  援  一般社団法人板倉鼎・須美子の画業を伝える会
主  催  千葉市美術館
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板倉 鼎(いたくら かなえ・1901-29)は埼玉県北葛飾郡旭村(現在の吉川市)の生まれ。幼い頃より松戸市に過ごし、県立千葉中学校で堀江正章に学びました。1919年(大正8)東京美術学校西洋画科に進み、在学中に早くも帝展への入選を果たします。1925年(大正14)、ロシア文学者:昇 曙夢(のぼり しょむ・1878-1958)の長女 須美子(すみこ・1908-34)と与謝野鉄幹・晶子夫妻の媒酌により結婚。翌年須美子とともにハワイ経由でパリに留学しました。須美子は鼎の影響により、1927年(昭和2)頃より油彩画を手がけています。

パリでは斎藤豊作や岡鹿之助と親しみ、アカデミー・ランソンでロジェ・ビシエールに学びました。そして次第に穏やかな写実的スタイルを脱し、簡潔な形と鮮烈な色彩による詩的な構成に新境地を拓き、1927年にはサロン・ドートンヌに初入選しました。
一方須美子は、ホノルルの風物を純心な筆致で描き、やはり同展で初入選。当時の評価は、鼎よりもむしろ高かったといいます。鼎は以後も精力的に制作を続け、須美子をモデルに、あるいは窓辺の静物に取材して多くの佳作を残しますが、1929年(昭和4)に惜しくも28歳で客死しました。
ふたりの娘たちも、須美子も相次いで亡くなっています。早世したため評価の機会を逸しましたが、パリで確立した斬新・華麗な作風により、近年評価が高まっています。須美子の油彩画もまた、そのまっすぐで明朗な造形に注目が集まっています。

千葉市美術館では、2021年(令和3)に、板倉 鼎のご遺族より鼎の作品33点をご寄贈いただく機会に恵まれました。本展はこれを記念して、鼎と須美子を長く顕彰してきた松戸市教育委員会の全面的なご協力のもと、ふたりの画業を総覧します。代表作を網羅するとともに書簡などの資料を展観し、夫妻の軌跡と作品世界の全貌を浮き彫りにします。
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※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
※ 下掲 企画展コーナー には、極めて多彩で魅力的な作品紹介・関連コンテンツが紹介されている。

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【展覧会】千葉市美術館|企画展 サムライ、浮世絵師になる! 鳥文斎栄之展|’24年1月6日 –3月3日|終了

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千葉市美術館
企画展 
サムライ、浮世絵師になる! 鳥文斎栄之展
会  期  2024年1月6日[土] – 3月3日[日]  * 会期中大幅な展示替えがあります。

         前 期:1月6日[土] – 2月4日[日]
         後 期:2月6日[火] – 3月3日[日]
会  場  千葉市美術館
      〠 260-0013 千葉県千葉市中央区中央3-10-8
      
tel 043-221-2311(受付時間 10:00 – 18:00)

休  室  日  1月9日[火]、15日[月]、2月5日[月]、13日[火]
      * 第1月曜日は全館休館
観  覧  料  一 般 1,500円、大学生 800円、小・中学生、高校生 無料
      ◎ 本展観覧券で常設展示室「千葉市美術館コレクション選」もご覧いただけます
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  千葉市美術館、東京新聞
──────────────────────────千葉市美術館A 千葉市美術館B☆ 活版アラカルト掲載図版のほとんどは図版画面をクリック or タップすると拡大表示されます ☆ 

鳥文斎栄之 (ちょうぶんさい・えいし   1756−1829) は、旗本出身という異色の出自をもち、美人画のみならず幅広い画題で人気を得た浮世絵師です。浮世絵の黄金期とも称される天明-寛政期 (1781-1801) に、同時代の喜多川歌麿 (?-1806) と拮抗して活躍しました。
当初栄之は、将軍徳川家治 (1737-86) の御小納戸役として「絵具方」という役目を務め、御用絵師狩野栄川院典信(1730-90)に絵を学びましたが、天明6年 (1786) に家治が逝去、田沼意次 (1719-88) が老中を辞した時代の変わり目の頃、本格的に浮世絵師として活躍するようになり、やがて武士の身分を離れます。
当時錦絵(浮世絵版画)は、一層華やかな展開期にありましたが、栄之もまた浮世絵師として数多くの錦絵を制作、長身で楚々とした独自の美人画様式を確立、豪華な続絵を多く手がけたことは注目されます。さらに寛政10年 (1798) 頃からは、肉筆画を専らとし、その確かな画技により精力的に活躍しました。寛政12年(1800)頃には、後桜町上皇の御文庫に隅田川の図を描いた作品が納められたというエピソードも伝わっており、栄之自身の家柄ゆえか、特に上流階級や知識人などから愛され、名声を得ていたことが知られています。  

重要な浮世絵師の一人でありながら、明治時代には多くの作品が海外に流出したため、今日国内で栄之の全貌を知ることは難しくなっています。世界初の栄之展となる本展では、ボストン美術館、大英博物館からの里帰り品を含め、錦絵および肉筆画の名品を国内外から集め、初期の様相から晩年に至るまで、栄之の画業を総覧しその魅力をご紹介します。

※ 会期中大幅な展示替えがあります。
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[ 関 連 : 千葉市美術館公式  YouTube  サムライ、浮世絵師になる! 鳥文斎栄之展  予告  0:16 ]


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【展覧会】千葉市美術館|企画展 武士と絵画―宮本武蔵から渡辺崋山、浦上玉堂まで―|’24年1月6日–3月3日|終了

千葉市美渡辺崋山_佐藤一斎像稿第五_rgb-636x1280渡辺崋山《佐藤一斎像画稿 第五》文政4年(1821)頃 千葉市美術館蔵 同館URLゟ

千葉市美術館
企画展 武士と絵画
― 宮本武蔵から渡辺崋山、浦上玉堂まで ―
会  期  2024年1月6日[土] – 3月3日[日]
会  場  千葉市美術館
      〠 260-0013 千葉県千葉市中央区中央3-10-8 TEL 043-221-2311
休 室 日  1月9日[火]、15日[月]、2月5日[月]、13日[火]
      * 第1月曜日は全館休館
観 覧 料  一 般 500円、大学生 400円、小・中学生、高校生 無料
      ◎ 本展観覧券で5階常設展示室「千葉市美術館コレクション選」もご覧いただけます
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  千葉市美術館
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「サムライ、浮世絵師になる!  鳥文斎栄之展」と同時開催の所蔵作品展として、江戸時代の武士と絵画の関係をテーマに、千葉市美術館収蔵作品で構成した小特集を開催いたします。
鳥文斎栄之は、家禄500 石の旗本でしたが、武士の身分を離れ、浮世絵師として活躍するようになります。栄之はなぜ浮世絵をそれほど描いたのか、栄之とその周辺で武士らしき一派がかくも描いた意味について、他の事例と比べて見えることがあるでしょうか。
絵筆によって名を残す “描いた武士” をたどってみるならば、戦国の世に武家に生まれながら家の滅亡から武門を捨て絵筆で身を立てることになった武人画家たちがいました。江戸幕藩体制が確立すると、その中で御絵師という役職につき家業として務めを果たした武士たちがいます。
武家においては、幼少期から教養として絵を学びます。殿様自身も描きましたがここでは、藩務に忠勤しながら絵に秀でて名をなした者や、学問によって藩に仕えた者。退隠し、さらには藩から脱して文人として生き、絵筆をふるった武士たちをとりあげます。また逆に絵の技芸によって召し出され藩の絵師として活躍するという経歴をたどった者もいました。そして動乱激動の幕末期に絵筆を持っていたラストサムライは、維新後どう生きたのか。武士と浮世絵ということでは、絵師に身を転じ残 照の浮世絵を担ったラストサムライもいました。

本展示では、描いた武士たちという側面からのごく一部の紹介とはなりますが、同時に受容する側の思いにも触れ、刀と絵筆のさまざまな交錯のあり方から、江戸絵画に武士が果たした役割や意味についてもご覧いただければ幸いです。
本展出品目録 PDF

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[ 詳 細 : 千葉市美術館  { 活版アラカルト 千葉市美術館まとめ
[ 関 連 : 千葉市美術館|サムライ、浮世絵師になる! 鳥文斎栄之展|’24年1月6日–3月3日 ]

【展覧会】千葉市美術館|つくりかけラボ13|黑田菜月 野鳥観察日和|’23年10月28日-’24年1月28日|終了

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千葉市美術館
つくりかけラボ13
黑田菜月|野鳥観察日和
会  期  2023年10月28日[土]- 2024年1月28日[日]
休  室  日  11月6日[月]、12月4日[月]、12月25日[月]、12月29日[金]- 1月3日[水]
観  覧  料  無料
会  場  千葉市美術館 4階 子どもアトリエ
      260-0013 千葉県千葉市中央区中央3-10-8 TEL. 043-221-2311
協  力  習志野市谷津干潟自然観察センター
主  催  千葉市美術館
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第13弾となる今回は、写真家の黑田菜月さんをお迎えし、“ 野鳥観察 ” をキーワードに「見る」ことを考えるプロジェクトを開催します。プロジェクトのプレイベントとして、2023年5月、習志野市谷津干潟自然観察センターでワークショップを実施しました。ワークショップは、野鳥観察を「観察係」と「記録係」に分けて行うという、少し変わった形態で進められました。おたがいをつなぐのは、トランシーバーから聞こえる声のみ。かぎられた状況での野鳥観察は、視覚をわかちあう難しさと喜びを浮かび上がらせました。プロジェクトの会場には、そのようすをおさめた映像作品が展示されます。はたして、「見る」というとても身近な行為には、どのような作用や側面があるのでしょうか。会場で、さまざまな鳥を見つめながら、いっしょに考えてみましょう。

プロフィール
黑田菜月(くろだ・なつき)
1988年神奈川県生まれ。2013年に第8回写真「1_WALL」展でグランプリを受賞。近年は、リサーチやフィールドワーク、ワークショップなどを交えた映像作品、写真作品を手がける。また、公立動物園の周年企画に携わったり、子育てと制作のあり方を探る座談会を開催したりなど、幅広い活動を行っている。おもなグループ展に、企画も担当した2019年「どうぶつえんの目」(横浜市立金沢動物園)など。おもな個展に、2014年「けはいをひめてる」(ガーディアン・ガーデン)、2017年「わたしの腕を掴む人」(銀座ニコンサロン、大阪ニコンサロン)、2021年「αMプロジェクト2020–2021『約束の凝集』vol. 3 黑田菜月|写真が始まる」(gallery αM)、2022年「仙台写真月間2022 動物園で見つめる先に、」(SARP仙台アーティストランプレイス)などがある。

作家滞在予定日
2023年10月29日[日]、11月12日[日]、11月26日[日]、
2024年 1 月14日[日]、 1 月28日[日]

* 予定が変更になる場合があります。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 千葉市美術館 ]

【展覧会】千葉市美術館|企画展  new born 荒井良二 いつも しらないところへ たびするきぶんだった|’23年10月4日-12月17日|終了

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千葉市美術館
企画展 
new born 荒井良二
いつも しらないところへ たびするきぶんだった
会  期  2023年10月4日[水]- 12月17日[日]
休  室  日  10月10日[火]、23日[月]、11月6日[月]、20日[月]、12月4日[月]
      * 第1月曜日は全館休館
観  覧  料  一 般 1,200円、大学生 700円、小・中学生、高校生 無料
      ◎ 本展観覧券で5階常設展示室「千葉市美術館コレクション選」もご覧いただけます
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
主  催  千葉市美術館、朝日新聞社
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2005年に日本人として初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞するなど、世界的な評価を受けるアーティスト、荒井良二(1956-)。彼の幅広い活動は、絵本だけでなく、絵画、音楽、舞台美術にまでおよびます。
自らを「絵本もつくる人」と称する荒井にとって、絵と言葉で物語をつづる方法は、つねにその創作の出発点になるものです。一方で、2010年の初作品集『metaめた』の刊行や、郷里・山形を舞台とした「荒井良二の山形じゃあにぃ」、「みちのおくの芸術祭山形ビエンナーレ」の芸術監督など、近年は場所やジャンルを超えた創作を展開してきました。

本展では、そんな荒井良二の「いままで」と「これから」を語る作品たちを、荒井自身が再構成して紹介します。また、新作の立体インスタレーション《new born 旅する名前のない家たちを ぼくたちは古いバケツを持って追いかけ 湧く水を汲み出す》を発表。こども一人一人がひとつの家となり、展示室に点在する小さな家々は、それぞれに物語を内包しながら、この展覧会とともに旅をしていきます。

いつも、まさに旅をする時のように、先が見えない不安や恐れをも楽しみに変えてしまうような気持ちで活動の幅を広げてきた荒井良二。彼はこれまでどんなところを旅して、次はどこへ出かけていくのでしょうか。ここからまた新しい荒井良二が誕生=new bornする展覧会を、ぜひ体感してください。

プロフィール
荒井良二 ARAI RYOJI
1956 年山形県生まれ。日本大学藝術学部美術学科を卒業後、絵本を作り始める。1999 年に『なぞなぞのたび』でボローニャ国際児童文学図書展特別賞を、2005 年には日本人として初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞するなど、国内外で数々の絵本賞を受賞。日本を代表する絵本作家として知られ、海外でもその活動が注目されている。
美術館での展覧会、NHK 連続テレビ小説「純と愛」のオープニングイラスト、「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ」の芸術監督など多方面で活動。主な絵本に『はっぴぃさん』、『ねむりひめ』、『きょうはそらにまるいつき』、『きょうのぼくはどこまでだってはしれるよ』、『こどもたちはまっている』などがある。

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[ 詳 細 : 千葉市美術館  本展特設サイト

【展覧会】千葉市美術館|企画展 三沢厚彦 ANIMALS/Multi-dimensions|’23年6月10-9月10日|終了

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千葉市美術館
企画展
三沢厚彦 ANIMALS/Multi-dimensions
会  期  2023年6月10日[土]- 9月10日[日]
休  室  日  6月12日[月]、19日[月]、26日[月]、7月3日[月]、10日[月]、
18日[火]、
8月7日[月]、21日[月]、9月4日[月]
      ※ 第1月曜日は全館休館
観  覧  料  一般1,200円、大学生700円、小・中学生、高校生 無料
      * 当日、個人、税込料金を表示。各種割引・優待は下掲 詳細サイト 参照。
主  催  千葉市美術館
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三沢厚彦が誘う彫刻の「多次元」世界
三沢厚彦(みさわあつひこ/1961 – )は、動物を 樟 -くすのき- で彫り、油絵具で彩色する「ANIMALS(アニマルズ)」シリーズで知られる日本を代表する彫刻家です。京都で生まれ育ち、幼い頃から仏像や寺社に親しんだ三沢は、東京藝術大学および同大学院で彫刻を学び、1990年代に流木などを寄せ集めて制作された「コロイドトンプ」シリーズで注目を浴びます。人間の想像力への関心から、2000年より始められた「ANIMALS」では、動物のリアリティを追求していく革新的な造形が高く評価され、全国各地で多くの人々を虜にしてきました。

「三沢厚彦 ANIMALS/Multi-dimensions(アニマルズ/マルチ・ディメンションズ)」は、三沢による千葉県初となる個展です。本展では「多次元」をテーマに、大谷幸夫の設計による千葉市美術館すべてが展示会場となります。そこに棲んでいたかのように親しみやすく、時にどう猛な動物たちに、来場者はさまざまな場所で遭遇することでしょう。この場所だけでしか体験できないサイト・スペシフィックな展示方法もまた、作品と空間の関係への作家独自の思考を示しています。1990年代の初期未発表作から最新作まで、200点を超える彫刻と絵画により、当館の建築物にアプローチしていきます。

21世紀に入り、木彫による具象彫刻、さらには現代アートの分野を牽引してきた三沢は、近年では空想上の生き物である麒麟やキメラといった複数の動物のイメージを組み合わせる表現に発展し、大型の木彫を精力的に制作しています。時空を軽やかに飛び越え、現代の私たちの前にあらわれるキメラたちは、その眼差しでいまの世界を見つめ、何を語るのでしょうか。
会期中には、作家の滞在制作も予定されています。三沢のキメラ的思想によって、生が吹き込まれていく本展をぜひお楽しみ下さい。

  キメラのことを考えていると、多次元の存在を感じる瞬間がありそうだ。
  ── 三沢厚彦

< プロフィール 三沢厚彦 Misawa Atsuhiko >
1961年京都府生まれ。幼少期から京都や奈良の仏像に親しむ中で、彫刻の魅力に惹かれ、彫刻家を志す。高校、大学と彫刻科で学び、東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻を修了。小学生の頃からポピュラーミュージックにも親しみ、音楽に対する造詣も深い。2000年に動物の姿を等身大で彫った木彫「ANIMALS」シリーズの制作を開始。同年より西村画廊(東京)で個展開催。2007年から「三沢厚彦 ANIMALS+」展が平塚市美術館を皮切りに全国5会場を巡回。その後も現在まで各地の美術館で個展を多数開催。
主な受賞歴に、2001年第20回平櫛田中賞受賞。2005年第15回タカシマヤ美術賞受賞。2019年第41回中原悌二郎賞受賞。現在、神奈川県在住。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科特任教授。

※ 千葉市美術館は精力的な展開で注目される美術館ですが、本展でも盛り沢山な関連イベントが予定されています。下掲詳細の<関連コンテンツ>をご覧のうえ、積極的なご参加を。
※ 下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 千葉市美術館 ]

【展覧会】千葉市美術館|企画展 「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容|瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄|’23年4月8日–5月21日|終了

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千葉市美術館
企画展 「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容
瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄
会  期  2023年4月8日[土]– 5月21日[日]* 会期中に大幅な展示替えを行います。
         前 期:4月8日[土]– 4月30日[日]
         後 期:5月2日[火]– 5月21日[日]
休館日・休室日  休館日:5月1日[月]、休室日:4月17日[月]
観  覧  料  一 般 1,200円、 大学生 700円、 小・中学生、高校生 無 料
      * 当日、個人、税込価格を表示。各種割引・優待は下掲 公式詳細サイト を参照。
特別協力  武蔵野美術大学 美術館・図書館
主  催  千葉市美術館
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本展覧会では、瀧口修造(たきぐち・しゅうぞう、1903-79)、阿部展也(あべ・のぶや、1913-71)、大辻清司(おおつじ・きよじ、1923-2001)、牛腸茂雄(ごちょう・しげお、1946ー1983)の4人の作家の交流と創作を辿りながら、1930年代から80年代にわたる日本昭和写真史の一断片をご紹介します。
1930年代、技巧的な前衛写真が活発に発表されるなか、瀧口は、写真におけるシュルレアリスムとは「超現実主義とは日常現実の深い襞のかげに潜んでいる美を見出すこと」と語りました。本展は、この思想をひとつの軸としています。
瀧口とともに1938年に「前衛写真協会」を立ち上げた阿部は、瀧口に共鳴し、街の風景にカメラを向けました。また、瀧口と阿部に強く影響を受けた大辻は、「なんでもない写真」と題したシリーズを手掛けます。そして、大辻の愛弟子・牛腸は、「見過ごされてしまうかもしれないぎりぎりの写真」という自身の言葉どおり、独自の視点で周囲の人々や風景を捉えました。
4人の作家の思想や作品は、互いに影響を与えあい、前衛写真として想起される技巧的なイメージを超えた「前衛」の在り方を示します。戦前から戦後へと引き継がれた、「前衛」写真の精神をお楽しみください。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 千葉市美術館

【展覧会】千葉市美術館|企画展 没後200年 亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡|’23年1月13日–2月26日|終了

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千葉市美術館
企画展
没後200年 亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡
会  期  2023年1月13日[金] – 2月26日[日] * 会期中展示替えがあります
        前 期:1月13日[金] – 2月 5 日[日] 
        後 期:2月  7日[火] – 2月26日[日]
休館日・休室日
      休館日:2月6日[月]  休室日:1月30日[月]
観  覧  料  一般1,200円、大学生700円、小・中学生、高校生 無 料
主  催  千葉市美術館、東京新聞
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江戸時代後期に活躍した洋風画家、亜欧堂田善(あおうどうでんぜん、1748-1822)は、現在の福島県須賀川市に生まれ、47歳の時に白河藩主松平定信の命を受け、腐食銅版画技法を習得した遅咲きの画人である。
主君の庇護のもとで試行錯誤を重ねた田善は、ついに当時最高峰の技術を身につけ、日本初の銅版画による解剖図『医範提鋼内象銅版図』や、幕府が初めて公刊した世界地図『新訂万国全図』など、大きな仕事を次々に手掛けていく。一方で、西洋版画の図様を両国の花火に取り入れた《二州橋夏夜図》や、深い静寂と抒情を湛える《品川月夜図》など最先端の西洋画法と斬新な視点による江戸名所シリーズや、《浅間山図屏風》(重要文化財)に代表される肉筆の油彩画にも意欲的に取り組み、洋風画史上に輝く傑作を多く世に送り出した。
首都圏では実に17年ぶりの回顧展となる本展では、現在知られる銅版画約140点を網羅的に紹介するとともに、肉筆の洋風画の代表作、谷文晁・司馬江漢・鍬形蕙斎といった同時代絵師の作品、田善の参照した西洋版画や弟子の作品まで、約250点を一堂に集め、謎に包まれたその画業を改めて検証する。

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[ 詳 細 : 千葉市美術館  展覧会公式サイト

【展覧会】千葉市美術館|つくりかけラボ09 大小島真木|コレスポンダンス|’22年10月13日-12月25日|終了

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千葉市美術館
つくりかけラボ09
大小島真木|コレスポンダンス/ Correspondances
会  期  2022年10月13日[木]- 12月25日[日]
休  館  日  11月7日[月]、12月5日[月]
観  覧  料  無 料
会  場  千葉市美術館 4階子どもアトリエ
      260-0013 千葉市中央区中央3-10-8 TEL:043-221-2311
主  催  千葉市美術館
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つくりかけラボは、「五感でたのしむ」「素材にふれる」「コミュニケーションがはじまる」、いずれかのテーマに沿った公開制作やワークショップを通して空間を作り上げていく、参加・体験型のアーティストプロジェクトです。いつでも誰でも、空間が変化し続けるクリエイティブな「つくりかけ」を楽しみ、アートに関わることができる表現の場です。

今回は、美術家の大小島真木さんをお迎えします。大小島さんはこれまで、描くことを通じて、生き物を包み込む森や繁殖する菌、国境をまたぐ鳥、覚醒する猿など、様々な生物のまなざしを自らの内に宿し、万物の記憶の集合体としての世界のありようを追求してきました。
「人間以外の目線で世界を語る」というテーマのもと、会期中に繰り広げられる「ゲスト」たちとのトークや、来館者たちとの往復書簡を糧に、アーティストがどのような空間を作り、変化させていくのか、目が離せなさそうです。

◉ アーティストからのメッセージ
気持ちの良い一陣の風を肌に浴びたとき、この爽やかな風は誰かが遠い昔に放ったひとすじの溜息なのかもしれないと思うことがある。名前も知らない誰かの口から、ふと溢れでたであろうその溜息は、樹木や草花の間を通り抜けながら増幅し、大地や海原の馥郁たる匂いをその身に纏わせ、やがて渡り鳥たちと共に天空を舞い、物理的にも時間的にも遠く離れたところにいる私の肌に今たまたま触れただけなのかもしれない。
そんな風に思うと、私が生きているちっぽけないまここが、時間も空間も超えて、世界のあらゆる時代、あらゆる場面と繋がっているかのような気持ちになる。もちろん、溜息ばかりとは限らない。そこには太古の三葉虫のおならだって含まれているかもしれないし、深海プレートの亀裂から漏れ出た天然ガスだって含まれているかもしれない。
世界ではいつだって無数の色が、音が、香りが、味わいが、感触が、始まりも終わりもなく反響しあっている。とどまることを知らない万物照応。それはあたかも差出人も受取人も定まっていない文通のように、私たちを私たちへと関係づけていく。ところで、あの気持ちの良い風を起こした人は、どんな気持ちで溜息をついていたのだろう。今回のつくりかけラボでは、皆さんと一緒にそんなことを想像してみたいと思う。

◉ アーティスト・プロフィール
大小島真木(おおこじま まき)
現代美術家。1987年東京生まれ。異なるものたちの環世界、その「あいだ」に立ち、絡まり合う生と死の諸相を描くことを追求している。インド、ポーランド、中国、メキシコ、フランスなどで滞在制作。2014年にVOCA奨励賞を受賞。2017年にはアニエスベーが支援するTara Ocean 財団が率いる科学探査船タラ号太平洋プロジェクトに参加。2021年「ククノチテクテクマナツノボウケン」KAATで舞台美術を手がける。
主な参加展覧会に、「いのち耕す場所」(2019年、青森県立美術館)、「瀬戸内国際芸術祭-粟島」(2019年)、「Re construction 再構築」(2020年、練馬区立美術館)、「コロナ禍とアマビエ 」(2022年、角川武蔵野ミュージアム)、「地つづきの輪郭」(2022年、セゾン現代美術館)、「世界の終わりと環境世界」(2022年、GYRE GALLERY)。主な個展に、「鳥よ、僕の骨で大地の歌を鳴らして」(2015年、第一生命ギャラリー)、「L’oeil de la Baleine/ 鯨の目」(2018-19年、フランス・パリ水族館)。主な出版物として『鯨の目』(2020年、museum shop T)など。

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【展覧会】 千葉市美術館|絵本はここからはじまった ―― ウォルター・クレインの本の仕事|’17年4月5日-5月28日|終了

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絵本はここからはじまった

ウォルター・クレインの本の仕事
会期 2017年4月5日[水]-5月28日[日]
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ウォルター・クレイン(Walter Crane 1845-1915)は、19世紀後半にイギリスで活躍し、現代の絵本の基礎を築いた重要な画家のひとりであり、また、ウィリアム・モリスとともにアーツ・アンド・クラフツ運動を推進したデザイナーとしても知られています。

1845年、画家の息子としてリヴァプールに生まれたクレインは、木口木版の工房に入りデッサンの基礎を学びます。その後、多色刷木口木版の技術を開発した彫版師・刷師のエドマンド・エヴァンズに才能を見いだされ、ふたりは1865年に全ページカラー刷りのトイ・ブック(簡易なつくりの絵本)を生み出します。
その後、彼らが次〻と世に送り出した絵本は高い評価を得て、クレインは子どもの本の画家として一躍有名になります。見開きページ全体の調和を重視したクレインは、絵本そのものの設計に目を向けた最初の画家・デザイナーといえるでしょう。
一方で、当時の日本の浮世絵から学んだことも指摘されています。

1877年以降、クレインはトイ・ブックの仕事から離れますが、生涯にわたって挿絵の分野で数〻の傑作を生み出します。その一方で、壁紙、テキスタイル、室内装飾などのデザイナーとして、教育者、画家、熱心な社会主義者として多方面で活躍しました。

本展は、本の仕事を中心にクレインの芸術を本格的に紹介する日本で初めての展覧会であり、ほぼすべての絵本と主要な挿絵本を網羅する約140点を展観します。
またクレインとともに絵本の黄金時代を築いた画家ケイト・グリーナウェイと、ランドルフ・コールデコットの作品約40点もあわせてご覧いただきます。

※会期中、一部展示替えを行います。
【 詳細 : 千葉市美術館