会 期 : 2016年7月21日(木)- 8月1日(月)
午前10時 – 午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日: 7月25日(月)
会 場: 東京藝術大学大学美術館 陳列館1階、2階
観覧料:無 料
主 催:東京藝術大学、清華大学美術学院
薪技芸(しんぎげい)は、日本、中国、韓国を中心としたアジア各国、欧米の各美術大学の40代以下の工芸系の大学教員、若手作家の作品を集めた展覧会です。
本展覧会は、清華大学美術学院 劉潤福先生の発案により、2015年に中国の北京と上海で「第1回薪技芸・燃」と題して行われ、東京藝術大学は日本の代表として、展覧会の立ち上げに協力いたしました。
今回はそれを引き継ぎ、「第2回 薪技芸・炎」として、日本の東京藝術大学にて行います。
工芸系の国際展は他にあまり例を見ず、非常に貴重な展覧会でもあります。
また、本展覧会に参加する若手作家の作品は、伝統的な技法に現代的な解釈が加わり、非常に興味深い展開を見せています。
それらの作品を一堂に会して、鑑賞できるという点でも意義あるものになるでしょう。
副題には<炎>という漢字を選びました。炎は、火という漢字が縦にふたつ連なり、より大きな火になる漢字です。この言葉には、第一回の薪技芸で燃焼の始まった火を繋げ、大きな炎にしていきたいという思いがあります。
また、工芸は伝統を受け継ぎ、習得し、新たな表現に繋げていく分野です。この繋げて発展させるという行為を炎という文字に込めて、今回の副題といたします。
本展覧会を多くの方々にご高覧いただき、新たな感性を楽しみ、発見していただければ幸いです。
【 問い合わせ: ハローダイヤル03-5777-8600 詳細 : 東京藝術大学大学美術館 】
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{ 新宿餘談 } ことしの5月29日-6月1日、北京清華大学美術学院の招聘で同校で特別講座を担当した。
[北京清華大学美術学院からの招聘で昨週05月29日-06月01日特別講義。無事に帰国いたしました]。
清華大学美術学院 デザイン学科 学科長 : 趙 健先生とは4月末の北京大学方正の「字体大赛 ≒書体大会」の審査員・講師として四日間の時間をともにしていた。
この特別講座は 清華大学美術学院 原 博(Yuan Bo)助教授 のご招待で、その際通訳にあたっていただいたのは、なんとこの展覧会<薪技藝 炎>の発案者 : 清華大学美術学院 劉 潤福先生(陶芸担当専任講師)であった。 原先生、劉先生とも東京藝術大学大学院を修了され、博士号を取得されたかたであった。
残念ながら原先生は今回は出展はされているものの、教務が繁忙をきわめて来日はかなわなかった。
そこで原 博先生から大石宛の@メールをご紹介したい。
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[ 原 博先生 → 大石 薫 cc:片塩二朗 ]
こんにちは。メールをありがとうございました。
最近学務多忙のため、予定していた日本への旅を断念しました。
でも、東京藝術大学大学美術館陳列館で開催している「第2回薪技芸・炎」という展覧会で、私の作品「遠古の更生」を展示しています。もし時間があったらぜひご覧ください。
ご心配いただきましたが、ことしの中國では雨が多く、とくに中國南部では大雨があって被害者もたくさんでてしまいました。たいへんな災害です。
幸いなことに、わたしたちが華東東北部の 安徽省 にでかけたのは雨季の前の六月下旬でしたから、旅行先では二日間だけ雨にあいましたが、ほかは炎暑の毎日でした。
教員3人と学生43人、全員46人での旅行は大変なことでしたが、文房四宝と木版版画の製造工程を見学しました。また、みんなで自ら紙を漉いたり、木版版画を彫る体験ができて大満足でした。
大石さんは以前安陽の「文字博物館」と「殷虚」にいくとき、河南省鄭州市 で「水あたり」でお腹をこわされたようですが、わたしも今回の旅行で 河南省開封市 でお腹を壊してしまいました。 たぶん辛い物を食べすぎたことと、バスのエアコンが効きすぎたのでしょうか、お腹が痛くなりました。幸いなことに学生たちは無事でした。 このバス旅行では残念なこともありました。
学院の学位委員会のために、わたしだけ早めに北京にもどったために、河南省洛陽市 の 龍門石窟 を見にいけませんでした。
大石さんも龍門石窟の直前までいって、伊水の増水で断念されたのですね。
できたら今度、大石さんと一緒にぜひとも龍門石窟を見にいきましょう。
暑さに負けないようにがんばりましょう。