小杉放菴記念日光美術館
「描く」を超える ― 現代絵画 制作のひみつ ―
会 期 2023年2月4日[土]- 4月9日[日]
会 場 小杉放菴記念日光美術館
321-1431 日光市山内238-3 TEL:0288-50-1200 / FAX: 0288-50-1201
開館時間 午前9時30分 - 午後5時(入館は午後4時30分まで)
休 館 日 毎週月曜日
* 祝日・振替休日は開館、その翌日を休館。展示替期間中など臨時休館もあります。
入 館 料 大人 730円 / 大学生 510円 / 高校生以下無料
* 個人、当日、税込価格を表示。各種優待・割引などは下掲 公式詳細 を参照
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清水比庵(1883-1976)は現在の岡山県高梁市に生まれ、古河電工に勤務後、1930(昭和5)年から日光町長として9年間3期にわたり、町役場への観光課の新設や、観光常設委員による全国宣伝、温泉源の開発など、現在につながる観光行政の基礎を築き上げた人物です。こうした業績が認められ、1958(昭和33)年には旧日光市において小杉放菴と共に最初の名誉市民に推挙されました。
一方で歌人でもあった比庵は、日光で歌誌『二荒』を主宰し、日本画家川合玉堂との交流を通して書画にも非凡な才能を発揮していきます。その作品の多くは、歌と書と画が一体となった自由奔放なもので、晩年に至るに従ってより豊かなものとなっていきます。
日光出身の小杉放菴とは、日光町長時代に知己となり、歌誌『二荒』の装画を依頼していました。〈小杉先生が画人であると同時に詩人であるからだと思つてゐる。小杉先生は歌でも俳句でもうまいが、私がいふ詩は必ずしもさうした形に表れたものをいふのではない。人世の観方に詩があるといふのである〉と放菴を高く評価し、放菴が亡くなった時には、〈小杉未醒の漫画本よりわれは画を習ひしことをかしこみてまをす〉と追悼歌を詠み、自身の若い頃の絵は、放菴が「未醒」と号していた時代の漫画から学んでいたことを明かしていました。
本展では清水比庵の生誕140年を記念して、同館で所蔵および寄託されている比庵作品全20点のほか、書簡など関連資料を小杉放菴の作品と共に会し、日光ゆかりの二人の文人による芸術の交響をお楽しみいただきます。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参加を
[ 詳 細 : 小杉放菴記念日光美術館 ]