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台湾の若者が大挙してクリスマスイヴに来社。日星鋳字行代表/張介冠氏のご子息が活版印刷機Salamaシリーズに興味津津

DSCN5894 DSCN5897成長著しい台湾から英文のメールで12月24日来社面談希望。
台湾台北市の日星鋳字行・張 介冠氏のご子息、張 建堂さん(青チェックのシャツのかた)ほか、小学校からの同級生06名で大挙来社。
みんな快活・活発・優秀で、医学部や工学部の学生だという。
髪を縛った女性・潘 怡静さんは日本語学科で日本語会話ができる。

日星鋳字行・張 介冠さんとは前からクリスマス前後にご縁があった。地震の年2011年のクリスマスイヴ、クリスマスは活字鋳造機器購入のため来日された張介冠さんとすごしたことがあった。
2012年にはアダナ・プレス倶楽部活版カレッジ有志と台湾旅行、日星鋳字行も訪問した。
あれからはやいもので四年、みんなが変わったのかもしれない。
この日は台湾からの颶風のごとき若者の熱気にまけたのか、ひどく疲れたが、ここちよい疲労だった。
わが国の若者にも、この行動力と知識欲をもってもらいたいと老爺心ながら…… 。

【 花筏  臺灣と台湾 朗文堂好日録二五 】 台湾[1] 日星鋳字行新機械彫刻法 17-日星鋳字行の張さんと記念撮影[1]

【Salama シリーズ開発報告】 嗚呼技術者! 円盤形インキディスクは背面主軸のため熱変形 ヒケ オチョコ との苦闘が。研磨まで終えた技術者の笑顔

IMG_0589アダナ・プレス倶楽部の企画・製造による小型活版印刷機 Salama シリーズは精密機械。
すべての Salama シリーズののインキの着肉は、レバーの上げ下げごとに、円形インキディスクがひと刻みずつ回転するセルフインキング方式です。

インキディスクは精度のたかい鋳型でつくられますが、中央部の背面に太い主軸があるために、熱変形 (ヒケ・オチョコ) に悩まされます。
ついで研磨。工場用語では鏡面研磨ですが、ここでも設計図どおりの寸法確保がもとめられます。これらの作業がうまくいったとき、技術者は鏡面にみずからの顔を写し、安堵と満足のとてもよい笑顔をみせます。カメラを向けたら渋面をつくっていましたが・・・・・・。

インキディスクの仕上げはこれで終わりではなく、こののちナント残酷なことに、インキの着肉を安定させるために、角度を切りながら軽く粗め立ての作業がなされてマット調の金属円盤となって完成品となります。IMG_0590

<活版ルネサンスフェア 11月27-28日>を終了し、Salama-21A, Salama-LP, Salama-Antiqua 撮影を実施

たくさんのご来場者をむかえて<活版ルネサンスフェア>が11月27-28日に終了した。
そこでのご要望の一部も取り入れて、翌週週末、12月03-04日、小型活版印刷機 Salama シリーズ三機種の撮影が実施された。DSCN5541 DSCN5542 DSCN5546 DSCN5549印特尓名片の印刷機 撮影風景撮影は<Fumikou  Photographer : 上野隆文、Designer : 栃木香織>のユニット。
おふたりはご夫婦でもあり、アダナ・プレス倶楽部のアイドル:文暢クンの両親。
そしてふたりとも新宿私塾修了生で、栃木香織さんは活版カレッジも修了された、いわば肝胆相照らす間柄でした。今回は栃木さんはアシストにまわり、「レフ担」「手タレ代行」と大活躍でした。
それでも本番の撮影は蛍光灯は消し、真剣かつ長時間におよび、その整理をまってカタログづくり、マニュアルづくりと作業が進行します。

うれしいことに小型活版印刷機 Salama シリーズ三機種へのお問い合わせが激増しています。最終価格の発表をふくめ、もうしばしのお時間をいただきます。