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【展覧会】ふじ・紙のアートミュージアム|半谷 学展 HANGAI Manabu EXHIBITION|’24年4月1日-6月30日|開幕壹箇月再紹介

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ふじ・紙のアートミュージアム
半谷 学展 HANGAI Manabu EXHIBITION
会  期  2024年4月1日[月]- 6月30日[日]
開館時間  10:00 - 18:00
休  館  日  4月15日[月]、5月20日[月]、6月10日[月]
      * ロゼシアター休館日に休館
料  金  無 料
会  場  ふじ・紙のアートミュージアム
      〠 416-0953 静岡県富士市蓼原町1750番地 富士市文化会館ロゼシアター1階 東側奥
      TEL:0545-32-6581 FAX:0545-32-6582
主  催  富士市 (主管:一般社団法人富士芸術村)
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人は地球にある物質以外からは何も生み出すことができないのではないでしょうか。欲しいままに幸せを求めて地球を破壊して奪取することが人の生きる宿命ならば、物質の使い方で地球の尊厳を守ることにもっと心を寄せても良いと思います。
世の中にある組織や社会から排出される不要物や大量廃棄物などをリサーチして、そこから得られる原材料を独自の「紙料」に再生して美術作品を制作する活動を続けています。リサイクルしやすい紙を扱いながら、社会や環境について目を向けるきっかけを提示し、柔軟な発想や新たな可能性を求めて、上記紙料を作品として成立させることが私の活動のテーマです。
本展では、組織や社会などで続いている複雑な負の連鎖から離れ、単純でわかりやすい仕組みで地球規模の巨大な環境を生み出す生きものを、生物模倣として美術側から楽しんでいただく試みを展示します。私が選んだモチーフの生物はサンゴです。造礁性サンゴの営みの蓄積は生物起源の石灰岩の成立を経てサンゴ礁となり、たくさんの人が住める島となるほど壮大です。動かずに静かに発動してサンゴ礁を形成する悠久の時間は、人知を超えて繰り返されてきた地球の永遠の営みを想像することができます。ときに静かな明滅を生じるように感じる本作が、サンゴの魅了を借りて慈悲深い地球への敬意を表す作品となることを願っています。

本展のリサーチとして富士市にある製紙会社の工場を見学させて頂きました。木材パルプから様々な種類の紙が作られていく工程は、私にとって魅力的な出来事でありとても感銘を受けました。「紙は約5-6回ほど古紙として再生できます」とご説明を受けたあとで「最後に再生する紙はどのように使われるのですか?」と質問をしました。その答えは……。
会場でお伝えできれば幸いです。人が手にした物質の最後はどうあるべきなのでしょうか。
                        半谷 学 HANGAI Manabu 2024年2月

<半谷 学 HANGAI Manabu プロフィール>
北海道生まれ 群馬県と北海道に在住
美術家。個展での作品発表のほか、国内外のアートプロジェクへの参加、コミッションワークとして各地の公共空間への作品設置、環境問題を楽しく考える造形ワークショップなどに力を入れている。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : ふじ・紙のアートミュージアム

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