【公演】薪 御 能 ーたきぎおのう- 春日大社・興福寺 開催日/5月18日・19日 終了企画

薪御能 奈良市なら旅ネット < 奈良県観光公式サイト > より   薪御能-たきぎおのう
薪御能-たきぎおのう-は宗教儀式に位置づけられており個人の撮影は禁止です

若葉が目にしみる五月、
「薪御能」を春日大社舞殿・若宮社及び興福寺境内にてとりおこないます。
夜空に映える薪火の輝き、自然の織りなす舞台の美しさ、
そこにくっきりと浮き彫りにされる能のゆかしさは、
見る人を幽玄の世界へ誘い入れることでしょう。

開  催  名   薪 御 能  ーたきぎおのう-
開催期間   2018年5月18日[金]-2018年5月19日[土]
開催場所   春日大社、興福寺
お問合わせ先  電話 0742-27-8866 (薪御能保存会〔奈良市観光協会内〕)
──────────
奈良の年中行事のなかで、代表的な一つの「薪御能」があります。
古来、薪能といえば、興福寺南大前の芝生で演じられてきたものを指し、現在各地で行われている野外能や薪能は戦後これに慣らったものです。869年、興福寺修二会-しゅにえ-で薪猿楽が舞われたのがはじまりと伝えられており、3月に7日間行われ、能だけでも四十九番舞われていました。
能楽が大成される室町時代には、最も盛況を極めたといわれています。
現在は2日間で観世・金春・宝生・金剛の能楽四座による能と大藏流による狂言が演じられます。

【詳細: 奈良市観光協会    薪御能/春日大社・興福寺

「薪御能」実施要領+新宿餘談/能楽四座・シテ・ワキ・ツレ  

平成30年度 「薪御能」実施要領

◯ 日      程/平成30年5月18日(金)・19日(土)

◯ 場所・時間/
5月18日  春日大社舞殿   『咒師走り-じゅしはしり-の儀』午前11時ゟ
      興福寺 南大門跡 『南大門の儀』 午後5時30分ゟ
5月19日  春日大社若宮社  『御社上りの儀』午前11時ゟ
                      興福寺 南大門跡 『南大門の儀』 午後5時30分ゟ
* 両日とも興福寺南大門の儀は、雨天の場合は、奈良県文化会館にて実施します。

◯ 開 場 時 間/
春日大社・・・事前受付者は、10時ゟ。当日受付者は、10時15分ゟ。
興福寺 ・・・事前受付者は、16時ゟ。当日受付者は、16時15分ゟ。

◯ 観  覧   席/
春日大社 会場  協賛席のみ
興福寺 会場   協賛席 、一般無料(後方立見)
* お席は全席自由席(先着順)となります。
* 雨天時の 「奈良県文化会館 」は協賛席のみ

◯ 協  賛  席/予約
お一人様 5,000円(解説書付) ※1日協賛券
* 協賛券はどちらかお好きな日に使用でます。
奈良市総合観光案内所 0742-27-2223(9時-21時)
奈良市観光センター  0742-22-3900(9時-21時)
近鉄奈良駅観光案内所 0742-24-4858(9時-21時)

◯ 協賛券の当日受付
お一人様 5,500円(解説書付)※1日協賛券
* 受付は、開催日当日の春日大社・興福寺会場の入口にて

◯ 平成30年度 「薪御能」演 目
5月18日[金]
咒師走-じゅしはしり-の儀 春日大社舞殿(午前11時ゟ)
金春流能 「翁-おきな」 金春憲和 ほか
南大門の儀 興福寺 南大門跡・般若之芝(午後5時30分ゟ)
  宝生流能 「俊成忠度-しゅんぜいただのり」 辰巳満次郎 ほか
  大藏流狂言  「雁礫-がんつぶて」  茂山千五郎 ほか
  金剛流能 「黒塚-くろづか」 金剛永謹 ほか

5月19日[土]
御社上の儀 春日大社若宮社(午前11時ゟ)

  金春流能 「玉葛-たまかづら」 金春穂高 ほか
南大門の儀 興福寺 南大門跡・般若之芝(午後5時30分ゟ)
  金春流能 「頼政-よりまさ」 金春安明 ほか
  大藏流狂言  「梟ーふくろう」  茂山千三郎 ほか
  観世流能  「巻絹-まきぎぬ」 観世喜之 ほか

* 演目・出演者は、都合により変更になる場合がございます。
* 両日の南大門の儀は、雨天の場合「奈良県文化会館」にて開催いたします。
* 薪御能は、写真・ビデオの撮影(携帯電話の機能を含む)を禁止しております。

──────────
{新宿餘談}

【四座 よざ】
ふるくから興行をおこなうために結成された芸能集団のことを「座」といった。そのうち大和猿楽からでた能のうち、おもな集団を、豊臣秀吉、ついで徳川幕府が保護していた。
そのおもな集団が、観世座-かんぜざ-、宝生座-ほうしょうざ-、金春座-こんぱるざ-、金剛座-こんごうざ-で、それらをあわせて「四座-よざ」という。

この「四座」に加えて、江戸初期に樹立が認められ保護された喜多流は「座」にはふくまれず、四座と喜多流を合わせて呼ぶ場合は「四座一流-よざいちりゅう」という。この「四座一流」は江戸幕府が保護した猿楽であり、こんにちの「シテ方五流」のもととなっている

【シテ・ワキ・ツレ】
シテ:漢字では「仕手」「為手」と表記するが、能楽ではふつうに「シテ」とあらわし、能と狂言の主役のこと。その一曲を勤めるひとという意味である。
演出家を置かない能や狂言ではシテがその役も兼ねるため、舞台上の諸役はシテの演出意図に沿って演技する。

ワキ:漢字では「脇」と表記するが、能楽ではふつうに「ワキ」とあらわし、シテに対峙して演技を引き出す重要な立場を占める。
シテは老若男女さまざまなものに扮するが、ワキの役は諸国を廻る僧、神職、武士など、現実に生きている男性のみで、面をかけることはない。

ツレ:漢字では「連」と表記するが、能楽ではふつうに「ツレ」とあらわし、シテにつきしたがって登場する役のこと。シテ方の演者が勤める。その役柄は広く、重要な役であることも多い。
単に「ツレ」という場合はシテのツレを指し「シテツレ」ともいう。ワキにもツレがいる場合はこれを「ワキツレ」あるいは「ワキヅレ」と呼び、ワキ方の演者が勤める。
〔参考:『日本語大辞典』小学館、URL『能楽用語辞典』カリバーキャスト