【公演】第36回世界遺産劇場|~ 宗像大社|市川海老蔵 特別奉納公演|9月17日上演|終了企画

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第36回世界遺産劇場 ~ 宗像大社
市川海老蔵 特別奉納公演
日 時  2018年9月17日[月・祝] 開場17時  /  開演18時
会 場  世界遺産宗像大社・祈願殿前特設舞台    * 雨天決行、荒天中止
主    催  宗像市、宗像大社、世界遺産劇場実行委員会
お問い合わせ  S A P  03-6912-0945(平日10:00-18:00)
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< 演  目 >
  歌舞伎十八番の内『勧進帳』ゟ

一、素踊り『延年之舞』   市川海老蔵

二、和太鼓『    』     辻   勝

  歌舞伎十八番の内
三、『蛇 柳-じゃやなぎ』  市川海老蔵

< 演目紹介 >
延年之舞
兄の頼朝に追われ、山伏に変装して奥州へ落ちていく義経と弁慶の一行が安宅の関を通る際の、関守・富樫左衛門とのやり取りを描いた物語『勧進帳』のなかで、義経一行が危機を脱した後半の場面で弁慶が披露する舞が『延年之舞』です。

蛇  柳-じゃやなぎ
蛇柳とはかつて高野山奥の院にあった柳の木のこと。災いを招く蛇が、弘法大師の法力により姿を変えられたものだと伝わります。この柳を題材にした「蛇柳」は、約250年前に初演された「百千鳥大磯流通」の一部で、四世團十郎演じる主人公の男に、安珍清姫伝説で知られる清姫の霊が乗り移り、狂乱の体となるという所作事(舞踊)でした。
海老蔵の手により復活した新たな「蛇柳」では、この柳に怪異が続くある日のこと、住職らの前に丹波の助太郎が現れ、次第に心を乱しはじめます。後半では蛇柳の精霊が姿を現しますが、金剛丸照忠によって怒りが鎮められます。

宗像大社 祈願殿前特設舞台
〒811-3505  福岡県宗像市田島2331
周辺道路の混雑が予想されますので、公共交通機関をご利用の上お越しください。

【詳細: S A P 】

{新塾餘談 蛇足ながら …… }

<歌舞伎十八番-かぶきじゅうはちばん>
歌舞伎劇のうち、市川団十郎の「家の芸」18種。天保年間(1830-44)、七世市川団十郎が初世以来家に伝わってきた当り狂言(または当り芸)を制定したもので、『不破-ふわ』『鳴神-なるかみ』『暫-しばらく』『不動-ふどう』『 嫐 -うわなり』『象引-ぞうひき』『勧進帳-かんじんちょう』『助六-すけろく』『押戻-おしもどし』『外郎売-ういろううり』『矢の根』『関羽』『景清-かげきよ』『七つ面』『毛抜-けぬき』『解脱-げだつ』『蛇柳-じゃやなぎ』『鎌髭-かまひげ』がその内容。

いずれも家の芸である「荒事-あらごと」を基本にしているのが特色である。これらのうち、『勧進帳』は初世が演じた題材をもとに、七世が再創造したもの。

また、上演がつづいていた『暫』『矢の根』『助六』『鳴神』『毛抜』のほかは、『外郎売』や『押戻』のように、ほかの作品の一部として伝わったものや、名ばかりで何も残っていなかったものが多かったが、明治以降、二世市川左団次や市川三升-さんしょう(十世団十郎)によって復活されている。
なお、三升屋二三治-みますやにそうじ-の『戯場書留-ぎじょうかきとめ』によれば、七世団十郎が制定した以前に「歌舞伎狂言十八番」ということばがあったが、これは市川家に限らず江戸歌舞伎の当り狂言を選んだものである。
一般に得意芸のことを「十八番」というのは、「歌舞伎十八番」を家の芸、転じて当り狂言と解したことから生まれたといってよい。
[参考:『日本大百科全書』(小学館)]

<押 戻-おしもどし>
歌舞伎十八番のひとつ。『鳴神』『道成寺』など怨霊のあらわれる狂言で、荒れ狂う怨霊を、花道の中程から舞台へ押して戻す荒事。

籠手-こて-、脛当-すねあて-、腹巻きに大広袖、三本太刀・蓑笠をつけ、太い竹の杖をつく。
[参考:『広辞苑』(岩波書店)]