国立劇場 大劇場 主催公演
河竹黙阿弥=作
国立劇場文芸研究会=補綴
通し狂言 名高大岡越前裁──なもたかしおおおかさばき 六幕九場
国立劇場美術係=美術
序 幕 第一場 紀州平沢村お三住居の場
第二場 紀州加田の浦の場
二幕目 美濃長洞常楽院本堂の場
三幕目 第一場 大岡邸奥の間の場
第二場 同 無常門の場
第三場 小石川水戸家奥殿の場
四幕目 南町奉行屋敷内広書院の場
五幕目 大岡邸奥の間庭先の場
大 詰 大岡役宅奥殿の場
<主な配役>
大岡越前守忠相 中 村 梅 玉
大岡妻小沢 中 村 魁 春
法沢後二天一坊 市 川 右 團 次
田口千助 中 村 松 江
吉田三五郎 市 川 男 女 蔵
下男久助/池田大助 坂 東 彦 三 郎
大岡一子忠右衛門 市 川 右 近
お三 中 村 歌女之丞
僧天忠/久保見杢四郎 嵐 橘 三 郎
土屋六郎右衛門 大 谷 桂 三
伊賀亮女房おさみ 市 川 齊 入
平石治右衛門 坂 東 秀 調
名主甚右衛門 市 村 家 橘
山内伊賀亮 坂 東 彌 十 郎
徳川綱條 坂 東 楽 善
ほか
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11月歌舞伎公演は『通し狂言 名高大岡越前裁-なもたかしおおおかさばき』を上演します。
将軍のご落胤を騙った一味が起こした実在の事件「天一坊事件」。その後、名奉行・大岡越前が優れた裁定で様々な難事件を解決する物語「大岡政談」の一つとして脚色されました。それを基に河竹黙阿弥が書き下ろしたのが『扇音々大岡政談-おうぎびょうしおおおかせいだん』です。明治150年に当たる今年、11月歌舞伎公演は、明治8年(1875)に初演された本作の台本を新たに補綴し、『名高大岡越前裁-なもたかしおおおかさばき』と題して、稀代の悪計を暴く大岡の苦心に重点を置いた場面構成で、通し狂言として上演します。
【 詳細: 国立劇場 】