【展覧会】徳川美術館・名古屋市蓬左文庫|特別展 源氏物語の世界 ── 王朝の恋物語 ──|企画展 徳川慶勝の幕末維新|11月5日-12月16日

徳川01徳川美術館・名古屋市蓬左文庫 特別展
源氏物語の世界 ── 王朝の恋物語 ──
会  期  2018年11月3日[土]-12月16日[日]
開館時間  午前10時-午後5時 * 入館は午後4時30分まで
休  館  日  月曜日
観  覧  料   一般 1,400円・高大生 700円・小中生 500円
      ※蓬左文庫展示室「徳川慶勝の幕末維新」展と共通
主  催  徳川美術館・名古屋市蓬左文庫・中日新聞社
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平安時代後期に紫式部が執筆した源氏物語は、印刷技術のなかった当時、書写によって広められ、多くの人々に愛読されました。また源氏物語は成立後まもなく絵画化され、中近世を通じて様々な絵画作品が製作され続けました。

国宝「源氏物語絵巻」は現存する最古のテキストであるとともに、現存最古の絵画作例であり、極めて重要な作品です。本展では、国宝「源氏物語絵巻」とともに、平安時代から江戸時代に到るまでの写本や注釈書、絵画作品などを一堂に展示し、源氏物語愛好の歴史を振り返ります。
期間中は、下記の日程で「国宝 源氏物語絵巻」を展示します。 
11/3(土)~11/18(日) 関屋・絵合・柏木(一)・橋姫
11/20(火)~12/2(日) 竹河(二)・宿木(二)・宿木(三)
12/4(火)~12/16(日) 蓬生・横笛・早蕨・東屋(一)

☆ ☆ この展覧会の見どころ ☆ ☆
【絵巻の姿に甦った国宝「源氏物語絵巻」】
国宝「源氏物語絵巻」は、江戸時代以来、3巻の巻物の形で尾張徳川家に伝わりましたが、紙の傷みや絵の具の剥落などの損傷が著しかったため、昭和7年(1932)に、保存を目的として、糊でつながれていた紙の継ぎ目をはがして巻物装を解き、額面装に改装しました。
しかし、額面装は本紙が常時空気にさらされ、また台紙や箱の反りなどの問題も含め、本紙にテンションがかかった状態となっていたため、後世にまで保存するには適さないと判断されるに至りました。それを踏まえ、徳川美術館では、平成24年(2012)から、国庫補助金による支援も受けながら、最新の修復技術による保存修理に取り組んできました。
今回の修理では、額面装を巻物装に戻し、絵一場面ごとにその場面を説明する詞書とともに一巻の巻物に仕立て変えました。これにより、作品の保存にも適し、また詞書と絵が響きあう絵巻本来の姿となり、ご鑑賞いただけることになりました。

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徳川02徳川美術館・名古屋市蓬左文庫 企画展
徳川慶勝の幕末維新
会  期  2018年11月3日[土]-12月16日[日]
開館時間  午前10時-午後5時 * 入館は午後4時30分まで
休  館  日  月曜日
観  覧  料   一般 1,400円・高大生 700円・小中生 500円
      ※本館展示室「源氏物語の世界―王朝の恋物語」展と共通
主  催  徳川美術館・名古屋市蓬左文庫
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尾張徳川家の分家・高須松平家に生まれた慶勝(1824-83)は、尾張徳川家14代当主となり、同家の事実上最後のお殿様として激動の幕末・維新を生き抜きました。尾張藩政の舵取りを担い日本を新たな時代へと導いた生涯を通じ、その知られざる決断と転換の時代を探ります。
また慶勝は、書画・博物学・文芸にも造詣が深く、特に西洋から渡来したばかりの写真術に着目し、写真家大名とも呼ばれ、数多くの写真を遺しました。その内には名古屋城の貴重な内外の写真や尾張徳川家の家族の肖像写真も含まれています。
本展では、名古屋城本丸御殿全体公開を記念し、名古屋城の写真を中心に徳川林政史研究所所蔵の慶勝の写真も併せて公開いたします。

【 詳細: 徳川美術館・名古屋市蓬左文庫 】