太田記念美術館
鏑木清方と鰭崎英朋
近代文学を彩る口絵 ── 朝日智雄コレクション
会 期 2月15日[土]-3月22日[日]
2月25日、3月2、9、16日は休館します。
開館時間 午前10時30分-午後5時30分(入館は午後5時まで)
会 場 太田記念美術館
入 館 料 一般 1000円、大・高生 700円、中学生以下 無料
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◉ 知られざるライバル ── 鏑木清方-かぶらき・きよかた-と鰭崎英朋-ひれざき・えいほう-
2019年、「築地明石町」が再発見されたことが話題となった鏑木清方(1878-1972)。日本画家として今でも広く知られていますが、明治30年代後半から大正5年頃にかけては、文芸雑誌や小説の単行本の口絵というジャンルで活躍していました。
その時、清方と人気の双璧をなしていたのが、鰭崎英朋(1881-1968)です。清方と英朋は、月岡芳年の系譜に連なると共に、烏合会という美術団体に属した友人同士でもありました。清方と英朋による、明治の美しい女性たちを描いた口絵の名品を紹介します。
◉ 知られざる超絶技巧の木版画
明治20年代後半から大正初期にかけて、文芸雑誌や小説の単行本の巻頭には、木版による口絵が付されました。物語の世界を華やかに彩る木版口絵は、江戸時代から続く浮世絵版画の系譜に連なるだけでなく、江戸の技術を遥かに上回る精緻な彫りや摺りが施されています。
しかしながら、現在の浮世絵研究ではほとんど顧みられることがなく、忘れられたジャンルとなってしまいました。木版口絵のコレクターである朝日智雄氏の所蔵品の中から約110点を厳選し、歴史に埋もれた口絵の美しさにスポットをあてます。
◉ 知られざる挿絵画家たち 桂舟、永洗、年方、半古
文芸雑誌や小説の単行本の巻頭に付された口絵は、明治20年代後半頃から、さまざまな絵師たちによって手掛けられ、その人数は100人以上におよびます。清方や英朋が登場する以前、人気を誇っていた絵師を挙げるとするならば、武内桂舟(1861-1943)、富岡永洗(1864-1905)、水野年方(1866-1908)、梶田半古(1870-1917)でしょう。中でも、水野年方は鏑木清方の師匠であり、清方の画業を考える上で欠かすことのできない人物です。清方や英朋と共に、4人の知られざる挿絵画家たちについてご紹介します。
[ 詳細 : 太田記念美術館 ]