{ ぢゃむ 杉本昭生 活版小本 一筆箋 }
萩原朔太郎の散文詩集『宿命』より六篇を選んで一冊にしました。
「散文詩」とは文字通り散文の形式をかりて表現された詩のことですが、
規則的な詩法に基づいた「韻文」に対してその定義はあいまいです。
詩的精神をもって書かれた短い文章、ということらしいです。
前回の失敗を繰り返さないよう慎重にすすめました。
しかし本体が完成したと思ったら、悪魔が二コニコ顔で目次の間違いを指摘、またはじめから作り直しました。
表紙カバーはルーチョ・フォンタナの「切り裂かれたキャンバス」(左掲写真)にするつもりで、わくわくしながら切れ目を入れてみましたが、全然よくないので中止。
安易な模倣を心から反省し、和紙を貼ることにしました。
普段の二倍の労力を費やした労作です。ぜひお読みください。
◉ 杉本昭生のつぶやき:どこかで使ってみたい。
◉ 吾輩のつぶやき: 京都吉田山山麓で製作に勤しむ杉本昭生さん。俳諧の世界から、現代美術 空間主義(spazialismo)の ルーチョ・フォンタナと、その創造意欲と挑戦は旺盛かつ精力的です。
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