国立西洋美術館
企画展
「スペインのイメージ:版画を通じて写し伝わるすがた」
会 期 2023年7月4日[火]- 9月3日[日]
開館時間 9:30 - 17:30
毎週 金・土曜日 9:30 - 20:00
休 館 日 月曜日、7月18日[火](ただし、7月17日[月・祝]、8月14日[月]は開館)
会 場 国立西洋美術館 企画展示室
110-0007 東京都台東区上野公園7-7
お問合せ 050ー5541-8600(ハローダイヤル)
観覧料金 一 般 1,700円、大学生 1,300円
* 各種割引、優待情報などは下掲詳細参照
主 催 国立西洋美術館、朝日新聞社
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スペインは、今でこそ世界中の観光客から高い人気を誇る国ですが、歴史的には「ピレネーの向こうはアフリカである」と揶揄されたほど、他のヨーロッパ諸国にとって未知の、馴染みの薄い異国でした。
しかしナポレオンの侵略とスペイン独立戦争(1808-14年)を契機に、ヒトとモノの本格的な往来が始まり、ロマン主義の時代にスペインは他のヨーロッパ諸国からそのエキゾチックな魅力を本格的に「発見」されてゆきます。
フラメンコ、闘牛、アルハンブラ、ベラスケス、そしてドン・キホーテ …… 我々が思い浮かべるスペインの典型的な「イメージ」の多くは、19世紀にこの国を訪れた外国人旅行者たちによって確立されたものでした。そしてそうしたイメージの形成、流通に大きな役割を果たした媒体が、大量に刷ることができ、簡単に持ち運びができた版画でした。
「スペインのイメージ:版画を通じて写し伝わるすがた」展は、スペインに関わる版画制作の史的展開を 17世紀初頭から 20 世紀後半までの長大な時間軸で概観し、写し伝えることのできる版画が、スペインの文化・美術に関するイメージの形成や流布にどのように貢献したか、約240 点の作品から探るこれまでにない企画です。
リベーラからゴヤ、フォルトゥーニ、ピカソ、ミロ、ダリら、巨匠たちの仕事を含んだスペイン版画の系譜を辿ることに加え、ドラクロワやマネなど19世紀の英仏で制作された、スペイン趣味の作品を多数紹介します。
また、本展は国立西洋美術館の収蔵品を中心に、国内約40箇所から作品を拝借し、今日までの日本におけるスペイン美術の受容と豊かなコレクション形成の様相を浮き彫りにすることも試みます。
※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上ご参加を
[ 詳 細 : 国立西洋美術館 ]