兵庫県立美術館
出会いと、旅と、人生と。ある画家の肖像
日本近代洋画の巨匠 金山平三と同時代の画家たち
会 期 2023年6月3日[土]- 7月23日[日]
会 場 兵庫県立美術館 3階 企画展示室
兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1(HAT神戸内)
時 間 午前10時 - 午後6時(入場は閉館の 30分前 まで)
休 館 日 月曜日(ただし7月17日[月・祝]は開館、翌18日[火]は休館)
観 覧 料 一 般 1,600円、大学生 1,200円、70歳以上 800円、高校生以下 無 料
* 混雑時は入場制限を行いますので、お待ちいただく場合があります。
* 前売りチケット、割引券、各種優待条件などは、下掲詳細参照。
主 催 兵庫県立美術館、神戸新聞社
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兵庫県ゆかりの洋画家、金山平三(1883-1964)の生誕140 年を記念して開催します。
金山平三は神戸元町に生まれ、1909(明治42)年東京美術学校を首席で卒業、1912(明治45)年から約4年間の欧州滞在を経て、1916(大正5)年の第10 回文展で特選第二席を受賞して注目を集めました。その後は文展、帝展を中心に作品を発表、審査員を務めるなど第一線で活躍しますが、1935(昭和10)年の帝展改組とその後の混乱を機に中央画壇から身を引き、以後それまでにもまして精力的に日本各地を旅行して四季折々にさまざまな表情をみせる日本の自然風土を傑出した筆づかいと豊かな色彩で描きつづけました。
1944(昭和19)年に帝室技芸員、戦後には日本芸術院会員となり、1964(昭和39)年に東京で没するまで珠玉の作品を数多く残しました。
後半生、中央画壇から距離をおいたがゆえに孤高の風景画家としてのイメージが強い画家ですが、風景画だけでなく静物画や人物画も描き、明治神宮聖せい徳とく記念絵画館に設置する壁画や芝居絵など多彩な仕事を手掛け、また同時代の画家たちとも親しく交わり影響を与えあう関係にもありました。
本展では、今まで取り上げることがなかった交友関係や足跡、壁画や芝居絵制作の取り組みなどさまざまな視点から金山平三の画業を紹介します。
激動の20世紀前半、時代と四つに組み、真摯に絵画と向き合い近代日本美術に大きな功績をのこした画家、金山平三の創作の軌跡をたどる展覧会です。
金山平三 《自画像》 1909年 油彩・キャンバス 東京藝術大学蔵
金山平三 《菊》 1921年頃 油彩・キャンバス 兵庫県立美術館蔵
満谷国四郎《臨江甘露寺(鎮江)》1924年 油彩・キャンバス 岡山県立美術館蔵
柚木久太 《モレーの秋》 1913年 油彩・キャンバス 倉敷市立美術館蔵
<本展のみどころ>
1 多彩な画風、変化する様式。作品本位で考える「画家」の一生とは?
これまでの回顧展には出品されなかった珍しい作品をまじえて、金山平三作品の真の「歩み」をたどります。
2 孤高なんかじゃない
金山平三にはセンセイもいれば、大好きなセンパイ、トモダチがいました。金山が多くのものを得た彼らの作品もあわせ、総数約 150 点で構成します。
3 それは通勤だった
写生地へ行くのは仕事なので、金山平三の場合は通勤なのです。通勤列車の長い旅。どの路線を利用したのか、何時の列車に乗ったのかをらく夫人あての書簡から紹介します
4 静物画は画家の命、芝居絵は制作の礎
金山が描く主に花の絵は、戦前からよく売れ画家の生活を支えました。芝居好き、踊り好きが高じて描いた芝居絵は、風景画だけでなく壁画制作の基礎となるものでした。
※ 作品の画像データーは 兵庫県立美術館 から拝借しました。二次流用などはご遠慮ください。
※ 予約制ではありませんが、混雑時は入場制限を行いますのでお待ちいただく場合があります。
【 詳 細 : 兵庫県立美術館|公式サイト 】