国立民族学博物館
〔館外開催〕みんぱく公開講演会
依存するヒト ―― 民族・国家・嗜好品
日 時 2023年11月10日[金]
18:30 - 20:40(開場 17:30)
講演会場 日経ホール
100-8066 東京都千代田区大手町1丁目3−7 日経ビル 3階
※ 館外での開催となります。ご注意ください。
主 催 国立民族学博物館、日本経済新聞社
定 員 600名(要事前申込み/先着順)
参 加 費 無 料
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ヒトは依存する生きものである。依存する対象は、ものや行為、人間や他の生きものと様々だが、その中の1つに嗜好品がある。
嗜好品には、酒やコーヒーのように使用や摂取がある程度許容されるものや、大麻や覚せい剤のように法的に厳しい規制を受け、禁止されるものがある。そして嗜好品に依存する状態は、時に依存症という病気のレッテルがはられ、治療の対象として管理される。
一方で嗜好品の位置づけは時代や社会によって変わる。問題となるのは同時代を生きる人々の間で、特定の嗜好品への考え方が異なる場合である。時には依存症への対応を通した民族や特定の人々への差別や抑圧を生み出すことがある。
本講演では、人間の依存とはなにかを歴史的にひも解くとともに、嗜好品の1つである酒をめぐる民族と国家との相互作用をオーストラリア先住民の事例から紹介する。そのうえで、多様な価値観が共存する社会のありかたを考えてみたい。
☆ 講演 1 「依存症と人類 ~人はなぜ依存症になるのか?」
松本俊彦(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター・
精神保健研究所薬物依存研究部・部長/薬物依存症センター・センター長)
☆ 講演 2 「文化危機と『酒狩り』~オーストラリア先住民の選択」
平野智佳子(国立民族学博物館助教)
☆ パネルディスカッション
松本俊彦 × 平野智佳子 × 野林厚志
※ 手話通訳あり。 インターネットでのライブ中継も実施(下掲詳細より 要事前申込み)
※ 新型コロナウイルス感染症の流行状況によっては、開催の中止、形式の変更等となる場合もあります。ご了承ください。
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 国立民族学博物館 同館催し物 学術講演会 ]