ギャラリー エー クワッド
建築家・吉村順三の眼 -まなざし-
ーアメリカと日本ー
会 期 2023年12月22日[金]- 2024年3月28日[木]
会 場 GALLERY A4(ギャラリー エー クワッド)
136-0075 東京都江東区新砂1-1-1
お問合せ ギャラリー エー クワッド事務局 TEL 03-6660-6011
E – mail gallery☆a-quad.jp
開館時間 10:00 - 18:00(土曜、最終日は17:00まで)
* トークショー開催日の10月17日[火]は20:30まで夜間開館
* その他の夜間開館日については公式HPにて順次お知らせします
休 館 日 日曜・祝日、12月28日[木]-1月4日[木]
入 館 料 無料
特別協力 吉村隆子(公益財団法人ソルフェージスクール理事長)
監 修 松隈 洋(神奈川大学教授、京都工芸繊維大学名誉教授)
協 力 吉村順三記念ギャラリー、吉村設計事務所、神奈川大学建築学部、レーモンド・
ファーム・センター、株式会社レーモンド設計事務所、米国議会図書館、丸亀市猪熊
弦一郎現代美術館、高知県立美術館 石元泰博フォトセンター、Japan Society、
ニューヨーク近代美術館、ペンシルベニア大学アーカイブ、株式会社北澤建築設計
事務所、一般社団法人住宅遺産トラスト、公益財団法人ソルフェージスクール、
隈研吾建築都市設計事務所、青山タワービル、八ヶ岳高原音楽堂、公益財団法人国際
文化会館、一般財団法人脇田美術館
主 催 公益財団法人 ギャラリー エー クワッド
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吉村 順三(よしむら じゅんぞう 1908-1997)は、第二次世界大戦をはさんで日本とアメリカを行き来し、日本の建築文化をアメリカに伝えた建築家です。
1940年、吉村はペンシルベニア州ニューホープに帰国していたアントニン・レーモンドに招かれ、開戦の直前までの14か月間、レーモンド夫妻とともに暮らし、コロニアル建築の素朴な空間やニューヨークの摩天楼に至るまでを間近に経験します。その経験は、吉村が日本建築の伝統の中に潜む、近代建築の要素を再発見するきっかけとなりました。
戦後、吉村は、アメリカで経験したモダンライフを日本の建築に取り込むと同時に、日本の感性や思想を、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の中庭に建設した「松風荘」をはじめ、モテル・オン・ザ・マウンテンなどの作品を通じてアメリカに紹介し話題となります。本展は、吉村がアメリカで担当した作品から、国際的に活躍する芸術家等との交流から生まれた日本の作品までを、スケッチや写真、映像を交えて紹介し、その業績を明らかにするものです。
吉村の作品は、今でも精彩を失わず、時を経ることで、むしろ使い手の心地よさが増す建築として継承されています。それらの事例から、真伨で誠実な吉村順三の建築家としての眼差しに触れる機会となれば幸いです。
< 展覧会のみどころ >
1章 吉村順三の歩み 生い立ちと出会い
*幼少時代からの生い立ちを追い、ゆかりの写真、絵画、スケッチブックなどの実物資料を紹介し つつ、吉村が出会った人々との相関図を展示。
2章 吉村順三とレーモンド夫妻 <戦前アメリカ> アメリカとの出会い
*吉村がアメリカに滞在するきっかけの一つとなった斎藤博駐米大使記念図書室の設計にあたり、
アメリカ議会図書館の司書であった坂西志保との書簡のやりとり、また東京のレーモンド事務所
を任されていた杉山雅則とのやりとり、ほか吉村自身のスケッチや写真を紹介。
3章 吉村順三が紹介した日本 <戦後アメリカ> アメリカで日本をひらく
*MoMAの中庭で展示した「松風荘」をはじめとし、アメリカで吉村が携わったプロジェクトを紹 介。また当時のアメリカで吉村が紹介された雑誌『LIFE』ほか、パンフレット資料なども展示。
4章 吉村順三のインターナショナル <戦後日本> 音楽とともに…
*国際文化会館、青山タワービルのなりたちを追いながら、図面、建設当初の写真、映像、模型を
紹介。また妻であるバイオリニストの大村多喜子のソルフェージスクールでの活動とその理念を
吉村が建築とデザイン(教材、ポスターなど)で支えたエピソードを紹介。
5章 吉村順三の生活と藝術 <住い手が受け継ぐもの> 暮らしにひらく
*吉村順三と日本の芸術家や文化人との交流から生まれた作品を、スケッチや写真、映像、
図面、模型を交えて紹介。
6章 吉村順三の建築 <インタビュー> 住まい手の声を聴く
*現在、吉村順三の建築を継承する人々へのインタビュー映像を紹介
※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳細 : 公益財団法人 ギャラリー エー クワッド ]