【展覧会】UBE BIENNALE|粟津潔展 異種交配するデザイン 野外彫刻リサーチ vol.1|’24年2月9日-3月17日|終了乍下掲記事関連爲蹔

粟津潔ポスター展A 粟津潔ポスター展B

UBE BIENNALE
粟津潔展 
異種交配するデザイン 野外彫刻リサーチ vol.1
期  間  2024年2月9日[金]- 3月17日[日] ◀ 終了しました
時  間  10:00 - 16:00
休  館  日  火曜日
会  場    ときわ湖水ホールアートギャラリー
       〠 755-0001 山口県宇部市大字沖宇部254番地 ときわ湖水ホール(ときわ公園内)
アクセス  UBEビエンナーレ事務局
      (宇部市 観光スポーツ文化部 文化振興課 UBEビエンナーレ推進係)
      〠 755-8601 山口県宇部市常盤町一丁目7番1号
      TEL.0836-34-8562 FAX.0836-22-6083
入  場  料  無 料
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粟津 潔(あわず きよし 1929-2009)は、日本を代表するグラフィックデザイナーのひとりとして知られています。宇部市が1961年から開催する野外彫刻展「UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)」のポスターデザインを、1973年から2005年まで担当しました。本展では、粟津潔が手掛けた現代日本彫刻展ポスター全41点と関連作品17点を通して、ユニークなデザインが生まれた時代背景や美しくカラフルな仕上がりを支えた印刷技術等をご紹介します。

◆ ポスターがつくるイメージ
“異種交配が新しい文化をつくる”(『デザイン夜講』)とは、1974年の粟津潔の言葉です。粟津潔のポスターには、指紋や印影、亀、牛など一見互いに関連性のない様々なモチーフが散りばめられています。そこには、情報化する社会や環境問題など、社会的な問題に対する粟津自身の意識が投影されており、 “彫刻”や“野外空間”を思わせるモチーフとともに、一枚のポスターのなかで、イメージとイメージが出合い、ジャンルを超えた“異種交配”が起きているのです。ポスターはまた街頭に持ち出され、人の目に触れることで、更なる“異種交配”を起こします。それは野外に持ち出された彫刻の在り方にも似ています。宇部市の野外彫刻展のイメージは、粟津ポスターとともに作り出されていったのかもしれません。
粟津潔は、“印刷”と “量産” をポジティブに捉え、複製も “真実” であると考えたデザイナーでもありました。会場では、粟津ポスターを手に取って間近に鑑賞していただくコーナーも設置します。野外彫刻展のポスターに、様々なイメージを加えることで、好奇心あふれる世界観を作り上げていった粟津潔のデザインの魅力に触れていただく機会となれば幸いです。

◆ 関連企画
風景の中でポスターを眺めてみる
当時のポスターを現在の宇部の街に掲示して撮影した写真を展示します。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : UBE BIENNALE
{新宿餘談} 
いまはむかし。極めつきの愛煙家だった粟津シェンシェイが彷徨のときーいろいろな意味でーを終え、印刷博物館の初代館長に就任した。ムサビで弟子だった電話魔:松本八郎曰く開場したばかりの博物館を偵察の結果、職員は給湯室換気扇の下だけで喫煙黙認だが、館長室だけはあたかも天国に游ぶかのような異空間だと。慫慂のままにふたりで館長室訪問。さっそく三人そろってプカプカやったら館長応接室も含め白煙と芳香につつまれた。粟津無手勝つ流のもと、館は無事スタートし名館長だった。しかしいつのころか高齢者特有の症状をていするようになり、ついに吾が悪友:松本八郎を引き連れて黄泉にあそぶ人となった。設立当初から登録博物館だった。当然ながら現今の印刷博物館はどこもかしこも全面禁煙である。ひとり残された吾輩は忌忌しいから感染症と称して、十歳から刻んだまこともってうるわしき習慣を廃して全面禁煙。タバコは綺麗さっぱり捨てたが、焼却危険物100円ライターが処分できないまま数十箇、デスクサイドにのこる。