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スペイン/土着信仰と習合したキリスト教会では頭蓋骨を祀る風習が。拳銃と麻薬に要警戒の修羅の国、あやかしの國、そしてとこしえの歴史をいだく魅力の邦

ろうぶんどうuu
メキシコから昨08日夜に帰国。
トラベルはトラブルの同意語とするやつがれ、メキシコでもさまざまあったが、商用をふくめて収穫の多い旅であった。

とかくメキシコは遠くて治安が悪いとされるが、イタリア、 フランス、スペインなど、ラテン系カソリックの国国とさほどの差はなく、よく食べ、よく寐て、マフィアなどはよく悪事をなす。
食事はおどろくほど量が多く、しかも味つけが極甘ときているから、中年ともなると男女を問わず、肥満をこえ、杖をついたり、片足切断の重症の糖尿病患者がすくなくない。
それでもこりずに過食はつづくようだし、また悪事をはたらいても、教会で懺悔すれば許される国らしく、敬虔でもある。
したがって十分かつ、常に非ざる、非常の警戒をおこたらなければとてもよいところであった。

それでも残念なことに、日産自動車をはじめ工場群は進出しているものの、わが国からのJAL・ANAの直行便はなく、比較的文化交流は希薄で、芸術系製作者はともかく、建築系・美術系の留学生や学生の研修旅行もほとんどないと仄聞して物足りないおもいがした。

活版讃歌<Viva la 活版 Let’s 豪農の館>の報告がまだ完了していないのに、またまたメキシコで 5,000 枚余の写真を撮ってきてしまった。どうしよう。
あせらず、ゆっくりやるしかないようだ。

図版はいまいち咒術性と神秘性にかけるきらいがなくもないが、無事の帰国報告にかえて、ISOPマヤ文字変換 による、マヤ文字調の「上) ろうぶんどう  下) かたしおじろう」である。
ようやく実見することができた石彫にのこされたマヤ文字の本物は、左起しの縦書き、きわめて巨大で、咒性をおびて、迫力があった。

古代王朝のひとつ、紀元二世紀ころに繁栄したマヤ王朝は、独自の「文と字」をもっていた。マヤでは表意記号(文 ≒紋)と、表音記号が抱きあうように混在してひとつの「字」をなす。
マヤ文字は現在ではおよそ 1,800 キャラクターが知られる。 それが17世紀にスペインの侵略で文書記録が焼却されて解読不能となっていたが、20世紀になって、旧ソビエトの天才少年が古代の石彫記録から解読に成功した。

かたしおじろうuu