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【京都四條南座】南座発祥四百年・南座新開場記念|京の年中行事 當る亥歳 吉例顔見世興行|東西合同大歌舞伎|まねき書き

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ニュース 10月12日号ゟ

南座新開場に向け準備万端、「まねき書き」

manekigaki_a201810112018年10月11日[木]、京都南座「當る亥歳 吉例顔見世興行」で、劇場正面に掲げられるまねき看板を書く「まねき書き」*01 がおこなわれました。
耐震補強工事を終えて、
新開場の南座に初めて上がるまねき看板が、まねき書きを引き継いで5年目の 井上 優 さんによって書き上げられました。今年は顔見世興行が11月と12月の2ヶ月にわたっておこなわれますが、今回書かれたのは11月のまねきです。

耐震補強工事中、昨年は顔見世興行の会場が移されたのに伴い、まねき看板も顔見世興行の会場となった「ロームシアター京都」に上げられました。2年ぶりに南座に上がる「役者まねき」は約40枚で、襲名する白鸚のまねきが南座に上がるのは初めてです。このほか、「當る亥歳 吉例顔見世興行」と書く「興行まねき」、「邦楽連中まねき」や、入口に置かれる「口上まねき」の合計約50枚が用意されます。

manekigaki_c20181011南座新開場に向け準備万端 ──「まねき書き」
伝統にならい、大入りを願って隙間の少ない勘亭流の文字を書く井上 優さん

大入りと興行の成功を祈って揮毫したという井上さんが、
「2年ぶりに南座に上がるまねきですので、華やかになればと思って書きました」
と語るのを聞くと、その思いのこもった一字一字が、いっそう輝いて見えました。
例年どおり京都市内の妙傳寺でのまねき書きでしたが、11月の顔見世興行に合わせ、いつもよりひと月早いため、
「暑かったので、墨のにかわが早く乾いてしまうんじゃないかと心配だった」
と明かした井上さん。しかし、それも杞憂となる出来栄えで、ひと安心と笑顔を見せました。

画数の多い白鸚の「鸚」も、井上さんの手にかかれば、ほかと変わらぬ堂々とした仕上がりで、看板を見上げるのが今から楽しみです。まねき看板の大きさは、これまでと同じ長さ1間(約1.8メートル)、幅1尺(約30.3センチメートル)、厚さ1寸(約3センチメートル)で、書き上げられたまねきの上部につける庵形も同じ。*01
南座の伝統行事がこうして新しい南座へと受け継がれ、今月の25日[木]には南座の正面に「まねき上げ」が行われて、初日を待つばかりとなります。
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南座の新開場は、「南座発祥四百年 南座新開場記念 京の年中行事 當る亥歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」が初日を迎える11月1日[木]。公演は11月25日[日]までで、チケットは、チケット Web 松竹、チケット Web 松竹スマートフォンサイト、チケットホン松竹で発売予定です。2018年10月12日

【まねき看板】*01
京都市にある劇場、南座で、毎年年末に行なわれる「吉例顔見世興行」の際、劇場正面に掲げられる役者の名をいれた看板。縦1.8m、横30cmほどの大きさのヒノキ板でできた看板。上部には庵形(いおりがた)がついており、文字は「勘亭流」*03 という江戸時代から伝わる書体で書かれる。単に「まねき」ともいう。

【まねき上げ】*02
京都市にある劇場、南座で毎年年末に行なわれる歌舞伎の顔見世興行の際に、出演する役者の名を入れたまねき看板を劇場正面に掲げる行事。京都の冬の風物詩として知られる。

【勘亭流-かんていりゅう】*03
歌舞伎の看板、絵本番付(プログラム)などに用いる独特の書体。筆太で、隙間なく、内へ丸く曲げるように書く。寄席、相撲などで使う書体とは違う。内へ丸く曲げるのは、観客が入るという縁起をかついだものである。安永八(1779)年、江戸堺町の書道指南岡崎屋勘六(1746-1805)が中村座のために発明したのがはじまり。勘六は号を勘亭といい、そこから勘亭流という書芸の流派がうまれた。

【公演】歌舞伎美人──かぶきびと──NEWS 2018年06月12日 「信州・まつもと大歌舞伎」『切られの与三』開幕

歌舞伎美人──かぶきびと──NEWS   2018年06月12日
「信州・まつもと大歌舞伎」『切られの与三』開幕

matsumoto_aa06106月12日[火]、長野県のまつもと市民芸術館で、信州・まつもと大歌舞伎『切られの与三』が初日を迎えました。
開幕前には出演者と、演出・美術の串田和美が「登城行列」に登場。また、公開舞台稽古前の囲み取材では初日に向けての意気込みを語りました。

初日を前にした10日[日]に行われたのが、出演の七之助、梅枝、萬太郎、笹野高史、片岡亀蔵、扇雀と、演出・美術の串田和美が人力車に乗って参加した「登城行列」。松本市民の皆さんが神輿を担ぎ出し、威勢のよいかけ声に沿道からの屋号のかけ声、「お帰りなさい!」の声も加わっておおいに賑やかな行列となりました。
今年は七回忌を迎えた十八世勘三郎の神輿も繰り出し、信州・まつもと大歌舞伎をこよなく愛した故人に、あらためて思いを寄せる行列となりました。
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「信州・まつもと大歌舞伎」『切られの与三』  左より、中村鶴松、中村歌女之丞、笹野高史、中村梅枝、中村七之助、串田和美、中村扇雀、片岡亀蔵、中村萬太郎、真那胡敬二。〔中央でマイクをもっているのが二代目中村七之助/十八代目中村勘三郎の次男〕

松本城に到着した一行は、本丸庭園の特設ステージに登壇。「とうとう 6 回目になりました」と、声を大にして市民の皆さんの応援に感謝した串田の呼び込みで、壇上に10人が並びました。
七之助が「私は皆勤賞、歌舞伎俳優で一番まつもと市民芸術館の舞台に立っているのは僕でございます。この記録はずっと続けていきたいと思っております」と笑顔を見せると、会場から大きな拍手が送られました。

「松本は初めてでございまして、コクーン歌舞伎も初参加でございます」と挨拶した梅枝を、温かい歓迎の空気が包み込み、「また蕎麦三昧の日々が続くと思うと、楽しみでしょうがありません」という笹野のひと言に、会場がどっと沸きました。
「松本の歌舞伎には10年ぶりの出演でございます」と切り出した歌女之丞には、たくさんのお帰りなさいの声が飛び、鶴松は「大好きな松本の地でお芝居ができるのがうれしい」と喜びを弾けさせました。

真那胡敬二が「6 回のうち 4 回も来ていると、ちょっと誇らしげな気持ちになりました」と述べたのに続き、「一日一日を大切に、また松本に呼んでもらえるように頑張ります」と意気込みを見せたのは、初参加の萬太郎。亀蔵は、七之助と同じく「僕も皆勤賞です。今年は公演が 1 カ月早いので助かりますね、涼しくて。でも、舞台は熱いのでよろしくお願いします」と呼びかけてこれまた熱い声援を浴びました。

285px-Nakamura_Kanzaburo_XVIII五代目 中村勘九郎 十八代目 中村勘三郎
屋号 中 村 屋
1955-2012 享年57
ウィキペディアゟ(PDデーター)

最後に「松本愛」の強さを語った扇雀〔三代目中村扇雀 成駒屋〕が、十八世勘三郎七回忌にふれて「七之助さんをはじめゆかりの俳優さん、私を含めてお兄さん〔十八代目中村勘三郎〕の魂を引き継いで、一所懸命舞台を勤めますので、中村屋一門と私たちの心意気をぜひ、舞台で感じていただきたいと思います」と、公演へのご来場をお願いした後、松本の皆さんと三本締めをしてステージを後にしました〔以下略〕。

【詳細: 歌舞伎美人   NEWS 0612

{ 新 宿 餘 談 }

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【特別展示】歌舞伎座 木挽町ホール特別展 {平成歌舞伎三十年博}三期間連続長期展示

歌舞伎座ギャラリー 歌舞伎座ギャラリー02歌舞伎座
木挽町ホール特別展
平成歌舞伎三十年博
◯ 日 時
2018年5月3日[木・祝]ゟ
10:00-17:30(最終入館17:00)
◯ 場  所
歌舞伎座ギャラリー 木挽町ホール
東京都中央区銀座4-12-15 歌舞伎座タワー5階
◯ チケット取扱い
歌舞伎座ギャラリー切符売り場(歌舞伎座タワー5階)
* 当日券のみ。前売り販売はありません。
◯ お問い合わせ
歌舞伎座ギャラリー 03-3545-6886(10:00-17:30)

【詳細:歌舞伎座 歌舞伎美人-かぶきびと NEWS

【公演】第三十四回 四国こんぴら歌舞伎大芝居 中村橋之助改め 八代目 中村芝翫 襲名披露  中村国生改め 四代目 中村橋之助 襲名披露  中村宗生改め 三代目 中村福之助 襲名披露 4月7日-4月22日 終了企画

四国金比羅歌舞伎 四国金比羅歌舞伎02

瀬戸大橋開通30周年記念
第三十四回
四国こんぴら歌舞伎大芝居
中村橋之助改め 八代目 中村芝翫  襲名披露
  中村国生改め 四代目 中村橋之助 襲名披露
  中村宗生改め 三代目 中村福之助 襲名披露
平成30年4月7日[土]初日-22日[日]千穐楽
  第一部 午前11時 ゟ
  第二部 午後3時30分 ゟ
チケット好評販売中
会 場 旧金毘羅大芝居(金丸座)

【詳細:歌舞伎美人-かぶきびとー こんぴら歌舞伎オフィシャルサイト 】