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【展覧会】永井画廊|Shinya Fujiwara|藤原新也展 ―天国を下見する僕―|’24年10月3日-10月19日|終了

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永井画廊
Shinya Fujiwara|藤原新也展
―天国を下見する僕―
会  期  2024年10月3日[木]-10月19日[土]
時  間  10:00-18:00 会期中無休(最終日16:00まで)
会  場  永井画廊 
      〠 104-0061 東京都中央区銀座8丁目6−25 河北新報ビル 5F
      TEL:03-5545-5160  FAX:03-5545-5180
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    光 の 筆。

1981年のことです。パソコンによって絵を描くことができるということを伝え聞いたわたしはたいへん興味を抱き、不自由な黎明期のデジタル画に果断に挑みました。
以来ソフトの進化とともに絵もどんどん進化しました。
それから43年後のいま、若い世代においてはタブレットやスマホを駆使し、絵を描くことはごく当たり前の生活の一部となっています。
そんな若い世代に、老境にある私の描いたデジタル画を見せると、「え、これがデジタル」と驚かれます。 まあそれもそのはず、私はデジタル画の開祖、つまり「デジタル仙人」なのです。
その技術の蓄積は半端なく、肉筆画に勝るとも劣らない、いや肉筆画には描けない豊穣な絵を描くことができるようになったと自負しています。藤原新也の隠れた一面です。
そういったパソコンによる絵画のひとつの到達点を肉筆画も交え、このたびの永井画廊での個展「天国を下見する僕」でお見せしたいと思います。
ちなみに油絵のように重い“物質の消費”から解放されたこの “光の筆” によって描かれた「ピクセル画」は、地球環境の破壊されつつある今、きわめてエコであるとともに、次世代のあるべきメディアだと思っています。
そして実はこの“光の筆”はその重力のない軽さのゆえ、天国(あの世)を描くのに最も適した方法論でもあるのです。                            藤原新也

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主 旨

藤原新也氏は1970年代から写真とエッセイの著作「インド放浪記」「東京漂流」「メメント・モリ」など話題作を次々発表、社会に衝撃を与え、以来時代、社会と向き合いながら写真、文筆、言論、書、絵画など精力的に表現活動を行っています。
一昨年、藤原芸術の集大成として開催された「祈り・藤原新也」(北九州市立美術館・世田谷美術館 2022-2023年)は大きな反響を呼びました。
このたび弊廊では2011年3月「藤原新也展-死ぬな生きろ-」以来2回目の個展を開催します。同展では四国巡礼88ヶ所の各写真と、それに添えた自筆の書作品88点を展示、作品は記録的完売となり、売り上げの全額(経費除く)は折しも起きた東日本大震災に寄附され、微力ながら弊社も協力しました。
本年3月に80歳を迎え、天国へ向かう準備段階に入ったと感じているそうです。
藤原氏が思う天国とは “暗さが全くない底抜けに明るい世界。” 酸いも甘いも噛み分けてきた達人が本展では至った至高の境地を絵画に託した作品を展覧します。
現代の文人画ともいえる藤原絵画、ギャラリーでの絵画展は36年ぶりというファン垂涎の貴重な企画展です。多くの皆様にご高覧賜りたくご案内いたします。         永井龍之介
<出品作品 旧作から新作まで約30点>

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 永井画廊 ] 

【展覧会】世田谷美術館|企画展 祈り・藤原新也|’22年11月26日-’23年1月29日|終了

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世田谷美術館
企画展 祈り・藤原新也
会  期  2022年11月26日[土]- 2023年1月29日[日]
開館時間  10:00 - 18:00(入場は 17:30 まで)
休  館  日  毎週月曜日、12月29日[木]-1月3日[火]
      * 1月9日[月・祝]は開館、翌1月10日[火]は休館
会  場  世田谷美術館 1階展示室
主  催  世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)
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1944年に福岡県門司市(現 北九州市)に生まれた藤原新也。東京藝術大学在学中に旅したインドを皮切りに、アジア各地を旅し、写真とエッセイによる『インド放浪』、『西蔵(チベット)放浪』、『逍遥游記(しょうようゆうき)』を発表します。
1983年に出版された単行本『東京漂流』はベストセラーとなり、社会に衝撃を与えます。また同年に発表された『メメント・モリ』は、若者たちのバイブルとなりました。1989年には、アメリカを起点に西欧へと足をのばし、帰国後は自身の少年時代を過ごした門司港で撮影した『少年の港』をはじめ、日本にカメラを向けます。

そして旅のはじまりから50年後、現代の殺伐を伝えるニュースを背に、大震災直後の東北を歩き、コロナで無人となった街に立って、これまでの道程と根幹に流れる人への思いを「祈り」というタイトルに込めます。そして藤原の見た、人が生き、やがて死へと向かうさまは、現在形の〈メメント・モリ(死を想え)〉へと昇華され、新たな姿でわたしたちの「いま」を照らします。
藤原の表現活動で特筆すべきは、写真、文筆、絵画、書とあらゆるメディアを縦横無尽に横断し、それぞれの領域において秀でた表現を獲得していることにあります。
本展は、祈りをキーワードに、初期作から最新作までの作品を一堂に展示して、藤原新也の多彩な仕事を立体的に展開します。

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【 展覧会のみどころ 】
● 公立美術館初の大規模個展
これまで写真サロンやギャラリーで数多くの個展が開催されてきましたが、公立美術館で大規模に開催される個展は今回が初めてです。200点以上の写真と言葉により、50年以上にわたる藤原の表現活動の軌跡を俯瞰する初の機会となります。
● 作家自身の眼で厳選された作品による、「祈り」の壮大な物語
本展は藤原の集大成ではありますが、主要な仕事を時系列で紹介する、たんなる回顧展ではありません。「祈り」というキーワードに基づいて、現在の視点から藤原自身が改めて厳選・編集した、新たなストーリーを持った展覧会です。
● 迫力の大画面写真と書き下ろしの文章
大きいものでは3mの大画面に引き伸ばされた写真に、本展のために書き下ろされた文章が美しいレイアウトで添えられています。広い空間に大迫力の写真と言葉が並び、書籍や写真集で「読む」のとは一味違う、展覧会ならではの鑑賞体験ができます。

※ 感染症予防対応実施中。下掲詳細を確認の上参観を。
[ 詳 細 : 世田谷美術館
[ 参 考 : YouTube【世田美チャンネル】 見る。撮る。触れる。祈る。 藤原新也、50年の旅が展覧会になった vol.30(世田谷美術館)2:25 ]