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【展覧会】下関市立美術館|開館40周年記念特別展| 狩野芳崖、継がれる想い-悲母観音からはじまる物語|’24年2月6日-3月17日|終了

下関市立美術館01 02下関市立美術館

下関市立美術館
開館40周年記念特別展
狩野芳崖、継がれる想い ― 悲母観音からはじまる物語
会  期  2024年2月6日[火]- 3月17日[日]
開館時間  午前9時30分 - 午後5時(入館は 午後4時30分 まで)
休  館  日  月曜日(振替休日の2月12日は開館)
会  場  下関市立美術館
      〠 752-0986 山口県下関市長府黒門東町1-1 Tel:083-245-4131
観   覧 料  一般1,200円(1,000円)/大学生1,000円(800円)  *( )内は平日料金。
      * 18歳以下の方、高校、中学、特別支援学校に在学の生徒は、観覧料が免除。
      * チケット各種割引・優待情報、関連イベント情報などは下掲詳細参照
特別協力  国立文化財機構文化財活用センター   東京国立博物館
主  催  下関市立美術館  毎日新聞社 KRY山口放送
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近代日本美術の胎動期に活躍した狩野芳崖(1828-1888)が、最期に手掛けた作品《悲母観音》。本展覧会では、この悲母観音からはじまる物語を紡いでいきます。
物語のはじめに、狩野芳崖の最初期の作品から晩年の作品までを展観します。
第一篇では《悲母観音》を起点とした物語 ― 山田敬中や菱田春草にみる東京美術学校での制作作品、そして芳崖四天王に数えられる岡倉秋水と高屋肖哲の悲母観音研究や狩野芳崖作品の模写などをご紹介します。
第二篇では、もうひとつの代表作《仁王捉鬼図》や芳崖晩年の仏教画題作品とともに、現代美術の中に息づく芳崖もご覧いただきます。
芳崖の模倣作やそこからインスピレーションを受けた作品たちを通して、改めて芳崖の近現代美術への影響について考えます。

◉ 物語のはじまり
今や近代日本画の先駆者または父という二つ名を得た芳崖ですが、彼のそれまでの画作はどのようなものがあるのでしょうか。父について手習いをしていた十代の作品や江戸での修行を経て御用絵師として活動していたときの仕事、藩禄を失い辛酸を舐めた時代の作品、再上京後の50代の作品と、彼の生涯をたどるように展観します。
◉ 第一篇 悲母観音からはじまる物語
《悲母観音》(1888年、東京藝術大学蔵)のイメージは、近代日本画の幕開けという記念碑的な要素のみならず、日本の近代の幕開けそのものをも示すイメージとして成立しているように思います。そのようなイメージも相まって、本作品は今もなお多くの人の心を惹きつけてやみません。
◉ 第二篇 仁王捉鬼図からはじまる物語
芳崖晩年に描かれた作品のひとつ《仁王捉鬼図》(1886年、東京国立近代美術館蔵)は、長らく個人の所蔵だったこともあり、悲母観音のように多くの模作や関連作が制作されてきた軌跡をたどることはできませんが、近年、二人の日本画家が本作品と向き合っています。四宮義俊は2014年から断続的に展開した「ソッキ」シリーズを発表し、自身の思いを明治時代の代表作を引用することで強いメッセージとして発信しました。また。坂本英駿は芳崖の画技に対する考え方を研究し《孔雀》シリーズを生み出しました。二人を紡ぐ物語が、芳崖ゆかりの地である下関で巡り合います。

※ 下掲詳細公式サイトで最新情報を確認の上ご観覧を。
[ 詳 細 : 下関市立美術館 ]