アダナ・プレス倶楽部歳末恒例 手づくり<餅と餃子の忘年会>開催

本項はスライドショーで画像をお楽しみいただけます。

ここ数年、アダナ・プレス倶楽部、活版カレッジ修了生を中心として、小社の限られたスペース内でこじんまりと続けていた「餅と餃子の忘年会」。
それが年年メンバーも増えて、小社内のスペースでは納まりきれなくなってきた。

なにも手づくりにこだわらず、どこか庶民的な飲食店での開催も可能とおもえるが
そこは身体性のある物づくりをおもくみるアダナ・プレス倶楽部のことゆえ
活版印刷も調理もともに造形活動のひとつと見ているから例年おお騒ぎになる。
そんな折、小社からほど近い四谷駅前に、手頃なレンタルキッチンスペースがオープンしたので、今年はそのひとつ  < レンタルキッチンスペース Patia >を借りて
恒例の「餅と餃子の忘年会」が開催された。

朗文堂 アダナ・プレス倶楽部 手づくり<餅 と 餃子 の 忘年会>
[日  時]  2015年12月12日(土) 18:00―23:00
[会  場]  レンタルキッチンスペース Patia (パティア)

────────── <仕込み・準備>
小社内で、餅つき(機械式餅つき器)、豚汁、餃子の仕込み。
駆けつけていただいたのは、石田さん、松尾Bさん、そして小酒井さん。

小酒井さんは例年「大根おろし係」をご担当されてきたが、ことしはついにセラミック製の「マイピーラー」(野菜皮むき器・百均で調達したらしい)と、毎度差し入れをお願い(無理強い)しているワイン「ラクリマ・クリスティ 通称:キリストの泪」を持参されての参加でした。

しかも例年どおり、ほかの集会(忘年会?)とも重なって、19時には退出されるとのこと。
今年も餅と餃子の完成には立ち会えず、皆さんのために、ただひたすら大根をおろしてくださる小酒井さんなのであった。
DSCN5771 DSCN5774────────── <キッチンスペース Patia にて仕込み継続>
荷物ギッシリ、タクシー二台に分乗して、四ツ屋駅前<キッチンスペース Patia >に18:00ちょうどに到着。
会場ではすでに、小宮山さん、古谷さんらの長老がお待ちかねであった。早速時間のかかる「機械式餅つき器」のスィッチを入れて、長老会員も参加されて調理に取りかかる。
DSCN5788 DSCN5789 DSCN5790 DSCN5795うれしいことに各地の会員からの差し入れも多い。
沖縄会員からは「泡盛」の12年物の古酒と、「うちなーむん」おつまみセット。
大分会員からは「麦焼酎」、新潟会員からは越後銘酒とエゴ。
関西会員からはおつまみ「野菜煎餅」の差し入れ、長野会員からはリンゴ、千葉会員からは落花生。
そして横ちゃんの実家がお茶と海苔やさんなので、いそべ餅用の海苔の差し入れもたっぷりと。
皆さまありがとうございました。
20151126212028183_0001DSCN5765大根おろしの作業をおえた小酒井さんは、三木さん、小林さんらとすでに席について一杯はじめていたが、次次と到着される参加者を加えて、調理班はおおわらわ。
会場壁面には、先日のメキシコ旅行の写真が、未整理なままスライドショーで投影されていた。プロジェクターも常備されており、使い勝手の良い会場だった。またその土産、わが国では市販されていないという「高級? テキーラ」もテーブルにのっていた。
DSCN5798 DSCN5806DSCN5800 DSCN5801 DSCN5807DSCN5809 DSCN5810DSCN5812DSCN5817そうこうしているうちに、平野さん、春田さん、鈴木さん、美登さん、堀内さんらも次次と登場。加久本さんは、会計係・撮影係・調理班の担当で、三角巾姿も凛凛しくまずは腹ごしらえ。
やつがれ、ここで調理班を手伝おうと、十分手洗いもすまして近寄ったら、たれかが
「手伝わなくてもいいから、邪魔はしないで」
のひとこと(おそらくノー学部)。

はいはい、やつがれの特技はどうせ、「動線を塞ぐこと」と、「手伝うつもりが裏目に出て仕事を増やす結果に……」ですよ。
手持ちぶさたなので、加久本カメラが始動するまで撮影担当。
その後、施設のドアがオートロックのため、平野さんをロビーにさそって「メーンドア開閉係」というたいせつな任務をかってでた。実際にはそれを平野さんに押しつけて、もっぱら入口付近の喫煙所で待機。

────────── <うたげ  たけなわ / かたや仕込みはまだまだ続く>
DSCN5822 DSCN5823 DSCN5826 DSCN5820千星さん、鈴木Mさん、上野・栃木・文暢クン、三木さんのアシスタントをされておられる清水さんと、どんどん人数がまし、ようやく田中さん担当の豚汁ができあがる。
新潟会員差し入れの焼き餅は、瞬時に消えていく。ただ「機械式餅つき器」は、煮る・蒸す・搗くの工程があり、まだテーブルにはのらない。

アダナ・プレス倶楽部名物、具だくさん餃子の製造は、具材の練り込み、皮のチネリ、のし、包みと手分けして、ワイワイ賑やかな作業が継続中。

まだ年末進行で追われる若手デザイナーの登場がここまでは少ない。
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ここまであまり料理に手を出さず、ひたすらお酒を楽しんでいた美登さんが、やおら立ち上がり飄然と動きだす。なにをするのかと見ていたら、調理班のうしろ、スタッフの堀内さんの作業、餃子の皮ののしの手つきを黙って見学しただけだった。
席に戻りがけに、赤ワイン「ラクリマ・クリスティ 通称:キリストの泪」を調達して「旨いな~」。
上野・栃木家の文暢クンは到着直後から眼をこすっていたが、お利口にぐっすりとお昼寝。
つまり、要約すると、美登さん、文暢クン、やつがれの三人はまったく働かなかった。

DSCN5856 DSCN5862DSCN5841 DSCN5842 DSCN5844 DSCN5846 DSCN5851 DSCN5855 DSCN5857 DSCN5859お餅のひと臼目は瞬時になくなったようで、ドア係と称して外の喫煙コーナーで煙草をすっていたやつがれにはまったく配給なし。すでにふた臼目がウィ~ンウィ~ンと動いていた。
このあたりで、ほかの集会から駆けつけられた戸叶先生。そして真田さん、日吉さんら、デザイナーの諸君が登場したが、片付け時間間際だったため、皆さん、ふたりに慌てて給仕するのに集中して、彼らの写真を撮るのを忘れてしまったらしい。

22:00からポツポツと片付けに入った。最新鋭の食器洗い機が設置されていたおかげもあって、おもったよりも作業がはやかった。スペースの利用規約で23:00には退出しなければならないため、皆、怒濤の勢いで片付けをこなしてゆく。

毎回、イベントのたびに実感するのだが、このようなときのアダナ・プレス倶楽部の面面の結束力はすごい。会場によってはかなりタイトな撤収時間しか割けない場合もあるが、年齢も経歴もさまざまな、あれだけ個性豊かな皆さんが、一致団結しながらも、とりたてて打ち合わせや指示もなしに、それぞれが自身の役割を自覚してもくもくと動く姿には、うっすらと感動すらおぼえる。

そして皆さん、三三五五つれだってご帰宅に。お別れのご挨拶が、
「佳いお年をおむかえくださ~い」
とあった。やつがれ、まだまだ年内にやらねばならないことが多すぎる。
しかも、この「餅と餃子の忘年会」の報告を急がないと、会場に駆けつけられなかった会員をお待たせすることになる。
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────────── 後日談
12月13日(日)、「餅と餃子の忘年会」の翌日だったが、印刷機出荷の準備のため出社した。お昼のご飯はハンバーグだという。
なにも考えずに、おおきなハンバーグだなぁとおもって口にしたら、昨夜の餃子の具ののこりであった。
おもわず嗤ったが旨かった。餃子とハンバーグが親戚だということをはじめて知った。

どうやら来年の歳末も、手づくり「餅と餃子の忘年会」はつづくらしい。