【展覧会】 町田市立国際版画美術館企画展 明治維新から150年 ─ 浮世絵にみる 子どもたちの文明開化

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町田市立国際版画美術館 企画展
明治維新から150年
浮世絵にみる 子どもたちの文明開化
◯ 会       期 : 2017年10月7日[土]-11月23日[木・祝]
◯ 休  館  日 : 月曜日 ただし、10月9日[月・祝]は開館、10月10日[火]は休館
◯ 開館時間 : 平日 10:00-17:00(入場は16:30まで)
土日祝 10:00-17:30(入場は17:00まで)
◯ 観  覧  料 : 一般:800円  大学・高校生と65歳以上:400円
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浮世絵に描かれた⼦どもの姿に注⽬すると、その⼩さなからだを通して時代の空気を伝えてくれるものに数多く出会います。明治時代の浮世絵には、⽂明開化によって社会そのものが変化するなか、遊びにも学びにも、⼒いっぱい⽣きる⼦どもたちの姿が描かれています。

 ⻄洋の影響を受けて学校教育がはじまった明治初期、浮世絵には洋服を着て学校で学ぶ⼦どもたちが登場します。ここには、当時理想とされた子ども像が映し出されているといえるでしょう。英単語や⻄洋の偉⼈伝が記された浮世絵も制作され、世界へ⽬を向け⽴⾝出世を⽬指す若き少年少女の学習教材ともなりました。

 ⼀⽅で、まだ街の裏通りには江⼾の⾹りが残っていた時代。明治半ばより江⼾懐古の⾵潮が⾼まると、どこか懐かしく愛らしい着物姿の⼦どもたちが浮世絵にも戻ってきます。明治⽣まれの絵師、宮川春汀(みやがわしゅんてい)や⼭本昇雲(やまもとしょううん)らは、江⼾に花開いた遊びの⽂化を受け継ぐ⼦どもの姿を繊細に描き、⼈気を博しました。昔ながらのおもちゃ絵も引き続きつくられ、いつの世も⼦どもたちの⼼をつかむ玩具であり続けました。

この展覧会は、⽂明開化の新⾵と江⼾の⾯影のはざまで、遊び学ぶ⼦どもたちの姿を、当時の浮世絵と資料を通して⾒つめなおす試みです。<子どもたちを描いた浮世絵>のほか、未来への希望をのせた学校教材としての浮世絵や、夢を育むおもちゃ絵や物語絵など、<子どものための浮世絵>、約300点を展示します。明治の⼦どもたちの視覚世界がいかに⾊彩に溢れていたかをご覧いただくとともに、今も変わらない、成⻑を⾒守る⼤⼈たちの眼差しを感じていただければ幸いです。

【 詳細 : 町田市立国際版画美術 】 { 文字壹凜Summary }